2016年1月28日木曜日

暗闇に咲く華17

  ワンルームに小さなキッチンが付いた部屋は、殺風景と表現して問題ないほど、生活感がなかった。家具なども必要最低限というか何もない。テレビやコンポなど音の鳴る家電もなく、小さなキッチンは、一度も使ったことがない状況で、お茶を沸かす習慣もないようだった。
「あの。。。ここで寝起きしてるんですよね?」
「うん」
「本当に片付いてますね。。。とても。。。」
「片付いてるんじゃなくて、何もないだろ。部屋に他人を上げたのって初めてだし、誰でも同じ感想抱くかもしれないけど。食事は外で済ませるし、食事そのものにもあまり興味ないしさ。音楽も聞かないからラジオすらない。テレビ全然みないし」
「寝るのは?」
「クローゼットに布団あるから。寝るとき敷くけど」
 クローゼットを開けると、そこには一組のふとんがあり、小さなボストンバックといつも来ているスーツが2組吊るされているだけだ。寝巻に使うのだろうスウェットの上下が、折りたたんだふとんの上に乗っている。
「徹底してますね。。。」
「だってさ、いつどうなるか分からないだろ?ヤクザなんて」
「確かに」
「上がってけって言ったけど、お茶もないな。どうして・・・」
 自分でも不思議なようだ。俺に部屋にあがって行けと言ったこと自体。
「コンビニで何か買ってきます。ちょっと待っててください」
「いいって」
 引き留める浩介の声を背中で聞いたが、小走りで部屋を後にした。近くに24時間営業しているスーパーがあったから、薬缶やマグカップなどと一緒にお茶と紅茶パックを買った。好きかどうか分からないけれど、ココアパウダーと牛乳パックも買う。確か、冷蔵庫もなかったようだったが。

 部屋に戻り、薬缶に水を入れてお湯を沸かす。一人暮らしが長いから、家事は一通りできるし、もちろん食事を作ることもできる。だが、軽くとはいっても食事を済ませた後だし、押しかけ女房みたいに、無理矢理食事を作って食べさせる訳にもいかない。たぶん、食事に興味がないのは、ひとりで食べる食事が味気ないのだということは、十分に想像できるのだけれど。
 お湯を沸かしココアを入れている俺を浩介は、黙って見ていた。湯気を立てるマグカップに牛乳をたっぷり入れて、浩介の前に置く。しばらく、カップを眺めていたが、両手で温めるように包み込んでココアを飲んだ。
「美味しいな。これ」
 微笑み返しながら、作り方を教える。ココアパウダーをカップの5分の1くらい入れて、熱湯を少し掛けてスプーンでかき混ぜる。ダマが無くなるまで練って、熱湯を七分目まで入れ、あとは牛乳を並々と足せば出来上がり。ミルクココアパウダーには若干の砂糖が入っているから、砂糖は追加しない。美味しそうに飲む浩介を眺めながら、一緒に飲んだ。なんか、駆け落ちしてきた若いカップルみたいな心境だった。
「こんなこと言っちゃいけないんだろうけど、お前の親も最低だよな。あまり詳しくは知らないけどさ、好き勝手に生きて、借金作って、息子の身体で返す約束までして、適当にのたれ死んでさ」
「ですよね。どうして、母があんな男を好きになったのか分かりませんでした。ていうか、好きだったかどうかも分からないんですけど。もしかしたら、勢いで孕まされて、ずるずるって感じだったのかもしれません。酔った父親が暴れるので、俺を庇って、耐えながら泣いてました。定職を持つでもなくぶらぶらして、母がパートで稼いだ、なけなしの金で飲んで、暴れて。。。結局、母は辛い思いだけして、身体を壊して、あっけなく死んじゃいました。でも、ずっと、あんな生活を送るくらいなら、早くに亡くなった方が幸せだったかもしれません。もし生きていたら、俺の代わりに辛い思いをしてたかもしれないし」
「あぁ。最低だよな。ヤクザって」
 浩介は、自分が原因でもあるかのように落ち込んでふさぎ込む。確かにヤクザは最低の生き物だ。ひとの生き血を吸って、生きることを当然と考えているのだから。でも、糞みたいな親父ののようなヤクザもいるし、そうするしかなかったと思える浩介みたいなヤクザもいる。浩介は、まだ若いのだから、引き返すこともできるんじゃないだろうか。だが、それは俺が決めることじゃない。
 飲んでしまったマグカップを洗い、ミニキッチンに干した。気まずい空気を残すことになるが今は仕方がない。
「もう遅いから、今日は帰りますね。ありがとうございました。それと買ってきたお茶とか紅茶は、お湯を沸かして入れるだけですから、気が向いたら飲んでください」
 玄関で靴を履いていると一万円札を手渡された。勝手に買ってきたのだから、断ろうかと思ったが、いつもの拗ねたような顔の浩介を見て考え直した。
「ありがとうございます。かなり多いですけど、頂きます」
 深々とお辞儀をして、踵を返した。ドアノブを握ったとき、後ろから浩介が覆いかぶさってきてびっくりした。肩を貸した時にも気づいたのだけれど、きゃしゃに見えるのに、かなりがっしりした体躯をしている。なぜか、ドギマギする自分を発見して、慌てた。
「隆志。辛くないか?大丈夫か」
 沈み切った声で囁かれた。辛くないと言えば嘘になる。だが、他に借金を返す手立てがない以上、我慢するしかないと諦めた。
「ありがとう。たぶん、大丈夫。借金を返すまで、ちゃんと頑張れる」
「ごめんな。俺。。。何もしてやれない。。。俺なんかには、何も。。。」
 その気持ちだけで十分だった。本当に優しい奴。尻に当たる股間が、若干、膨らんでいると感じるのは、俺の願望なのかもしれない。しばらく、抱かれたままでいた。心臓の鼓動が、浩介に伝わるんじゃないかと焦った。身体を放した浩介にもう一度礼を言って、部屋を後にした。
 冷たい夜道をひとり歩いていると、浩介の温もりが背中に戻ってきて、股間が痛くなる。惚れちゃいけないんだって、自分に言い聞かせながら家路についた。

配達の合間に03



これは、良い拾い物だ。
鍛え上げられた身体であることは一目瞭然だし、その上、このノリの良さ。最高じゃないか。
こんな身体してながら、マンコおっ広げて自ら腰振るんだから堪らない。
締まりもいいし、中はとろとろで絡み付いてくる良いマンコだ。
これは使えると思った。
車体から突き出したケツに硬マラを突っ込みながら耳元で囁いた。
「おまえエロいな。さすがに昼間にオナニー露出してるだけはある。相談なんだが、これからもちょくちょく抜いてくれないか?」
相棒のマラをしゃぶりつつ、男が顔を緩める。
「走り回ってるから汗臭いかもしれんがいいか?スーツ着たままの奴を便利に性処理に使えると興奮するぜ」
男の下腹部が、代わりにブルブルと震えて応える。
あぁ俺もSD野郎に犯られるなんて最高だぜってところか。
「俺たち2人だけじゃないぜ?後で、LINEの交換しようや。仲間の中にはノンケだけど、性処理ならいいやって奴もいるしな。こうやって、ケツだけ突き出して、頭から毛布でも被ってろよ。抜きようの肉便所扱いだけどいいか?」
激しく頭を振っている。
案外、そういうノリが好きなのかもしれない。
しかし、このマンコなかなかいい。
根元をキュッと締め付け、奥では柔らかく纏わり付く様に締め付けてくる。
手荒く出し入れしても泣きを入れないし、奥の奥まで突っ込んでも痛がらないから遠慮がいらない。
相棒の様子を見ていると、クチもそれなりに良いようだ。
あまり、油を売ってる訳にもいかないし、そろそろぶっ放すか。
締まった腰を両手でホールドし、ガンガンと腰を振る。
粘膜の熱さが心地良い。
あぁいいぜ。最高だぜ。イクぜ。イクぜ。イクぜ!おぉぉぉぉ。
久しぶりの青姦もあって、かなり大量に出た筈だ。
腰をゆるゆると使い、余韻を楽しむ。
相棒もそのままフィニッシュするようだ。
頭を抱え込んで、懸命に腰を振っている。
「イクイクイクイクイク!」
相棒は、発射する一瞬前にマラを引きずり出し、男の顔面向けて大量のザーメンを放出した。
勢い良く射出された大量のザーメンが男の顔面にぶつかって白く汚す。
次々と射撃が続き、男の顔面は白い粘液で真っ白になる。
とろとろと垂れたザーメンが車の床に落ちた。
青い風に乗って、濃いザーメンの匂いが届く。
軽い運動で汗を少しかいた。
川面を渡る風が項の濡れた髪を嬲っていた。

男とはLINEアドを交換した。
犯りたくなったら連絡するとだけ伝え。
場所はここでいいだろう。
うちの会社の日々悶々としてる若い奴らが、ここに通う日が来るかもしれない。
タフそうだけど、大丈夫かな?さすがに、少し心配になった。
しかし、Yシャツをはだけ、スラックスを下ろしただけのガタイ野郎をいつでも使えるなんて本当に良い拾い物をしたものだ。
相棒と軽く挨拶を交わし、俺は川下に、相棒は川上にトラックを走らせる。
身体が少しだけ軽い気がした。

配達の合間に02



サービスドライバーなどと呼称される俺たちだが、実際は朝から晩まで、独楽鼠のように走り回っている。
体力に自信が無い奴は付いていけなくなるか、自然に鍛えられて筋肉質に体質改善するかだ。
体力勝負、つまり体育会系のノリってこと。
先輩後輩の関係も厳しいし、なにより実力主義なのだけれど、俺はその両方で事務所でもトップクラスだからリスペクトされていたりする。
学生時代は、もちろん体育会系で、そのまま自慢の肉体を酷使する仕事に付いたわけだ。

とある昼下がり、天気の良い河川堤防道路で、中の良い後輩と一服してた。
まだまだ風は冷たいけれど、少しずつ春先の陽気を感じさせる気持ちの良い日だった。
河の向こうに高層ビルが望めるこの場所は、俺のお気に入りで、たまに一服しにくる。
ふと見ると社用車の白いバンの中で如何わしい行為に及んでいる奴を見つける。
横からだと見えないだろうけど、ここからだと勃起した股間まで丸見えだ。
エロいなぁ。それにしても良い身体してんじゃん。
俺が見つめている方向を同じように眺めて、後輩が呟いた。
「うわっ。エロ。伯仲堂々とやるなぁ。にしてもデカい」
この後輩も俺と同じ性癖を持つ。
互いに関係はないのだけれど、3Pに及んだことは何度もある。
こいつも俺もSタチだから、一緒にガタいの良いバリバリのウケを輪姦すのが好きなのだ。
よし一発抜くか。後輩に視線をやると、こいつもやる気満々なのが分かる。
車を静かに回し、足音を忍ばせて横に立った。
「兄ちゃん。見せ付けてくれるなぁ」
その驚いた顔が見ものだ。
自分の股間を握り締めたまま固まっている。
俺は既に勃起したパンツの前を誇張してやった。
男の目が俺の股間に吸い付く。
あぁこの目。
ナルシストのドMで、それもゲイ。間違いない。
後輩に目配せすると、要領を得た奴は、車を移動させ、適度な死角を作った。
パンツからマラを引きずり出し、開けた窓から突っ込んでやる。
男は躊躇することも無く、むしゃぶりついた。



本当にびっくりした。一瞬、ポリかと思って肝を冷やしたが、横縞のストライプが目に鮮やかなのでホッとする。
ガタイの良いSD2人が車の横に立って俺を見下ろしている。
何をしていたのかは一目瞭然だから、今更、繕っても仕方がない。
だが、声を掛けてきたSDは、白昼エロい行為に耽っている俺を咎めるのではなく、旨そうな獲物を見つけた肉食獣のように舌なめずりしそうな表情をしているから、少し安心する。
パンツの前が膨らんでいるところを見ると、同志らしい。
いきなり勃起したマラを突き出された。
チームワークが良いのか、慣れているのか知らないが、もうひとりのSDが車を移動させ、不自然でない程度に死角を作る。
美味そうなマラを差し出されて、遠慮するわけもなくむしゃぶりつく。
でけぇ。こういうことがあるから露出は止められない。
朝から走り回っているらしくSDの股間は適度に湿っていた。
根元まで咥え込むと陰毛がちょっと小便臭い。
少し塩味が利いたマラだと思えば問題ない。
雄の汗の臭いも大好物だから丁寧にしゃぶった。
「おまえ。マジでエロいな。良い根性してるじゃん」
マラを咥えたまま上目遣いに笑ってやる。
「俺たち、いつも性欲を持て余してんだよな。良かったら処理してくんないか?」
もちろんOKだから、肯き返す。
「ノリもばっちりだな。ケツは?」
こんなとこでと考えもしたが、一旦、火がつくとどうでもよくなる。
マラを口から放し、バンの後部ドアを跳ね上げる。
後ろの荷物を適当にどかせて、四つん這いになった。
自分で穴にオイルを塗って、広げておいて、ゴムを差し出した。
SDの制服を着たまま、真昼間に野外でケツを掘るなんて、こいつも良い根性をしている。
車を回してきたもうひとりのSDが車に乗り込んでくる。
そして、メンパンを太腿までズリ下ろして勃起したものを突き出す。
俺は後ろに突っ込まれると同時に、マラを咥える。
今日はなんて尽いてるんだ。
SD野郎に前後から突かれて最高だ。
あぁすげぇ最高だ。