2017年7月12日水曜日

アンダーグラウンド2 10

両腕の力を使って、ケツへの負担をなるべく減らそうと耐える。しかし、振動とスィングで内部から責められると、快感のため、ともすれば腕の力が緩む。そうすれば、バイブが内蔵深く食い込んで、まるで串刺しにされた鶏の気分だった。ケツの奥1点に圧迫が集中し、下腹部を中心に痙攣が走る。
 かなりヤバイ感覚だ。今まで味わったことのない別次元の快感だった。ペニスを奥深くに突っ込まれて抉られるのも快感なのだが、圧迫が半端ないのだ。真っ赤に焼けた塊が、急速に膨らんでゆく。
 腕の力が抜けてゆき、ケツの穴1点で宙吊りにされた状態になった。もうほとんど白目を剥いているに違いない。ディルドを固定した三角木馬に張り付けにされた状態だった。スポットへの圧迫は強烈で、射精していないのに、延々と射精しているような快感が続いた。
 「あぁあっああぅああぅあぅあひぃああぁひぃぃ」
 1点で串刺しにされた身体が勝手に痙攣して暴れる。その刺激が刺激を呼び、無限の快楽がケツの穴から全身に伝播し、発散した。
 「ああぅ。お願い。あぅ。もう。あぅあぅ」
 呂律の回らない舌で、必死に懇願する。
 「やめて、もう。。。狂う。。。狂っちまう。。。」
 全身から汗が吹き出し、ペニスから信じられない先走りが溢れ出し、飛び散った。
 「狂えばいいじゃないか。お前は見世物なんだからよ」
 筋肉男は、痙攣しながら快楽に溺れる俺を意地の悪い顔で眺めるだけだ。
 ただ、20~30分もそんなことを続けていると体力の限界が来たのか、失神寸前まで追い込まれる。男は、慣れた様子で、俺の顔をマジマジと観察し、「限界かな」と呟いた。
 バイブと両手の枷を外された瞬間、俺は正体なく床に突っ伏す。体力には、それなりに自信があったけれど、精根尽き果てて、身動きできない状態だ。既に、ケツからバイブは抜かれていたが、あまりに強烈な刺激が長く続いたので、まだ、内臓をえぐられているような余韻が残っていた。
 「すげぇな。見てもらえよ」
 男は、突っ伏した俺の下半身に腕を差し込み、四つん這いの格好を観客に向けた。
 「おおお。。。」
 「なんと。。。」
 観客からどよめきが起こる。
 「見事なアナルローズだぜ。おまえのマンコの粘膜が真っ赤に充血して、めくれ上がってるぞ」
 そんな。そんな恥ずかしいものを見ないでくれ。そう叫びたかった。
 男の指がめくれ上がった粘膜を撫でる。たったそれだけのことで、強烈な快感が走り、とつぜん痙攣が戻ってきて、下半身の筋肉が勝手に踊り始める。俺は壊れてしまったのだろうか。自分で自分の肉体を制御できない。
 観客のひとりが、持っていたステッキの先でローズを撫でる。肉体は俺の制御を離れ、喘ぎ声を漏らしながら、壊れた人形のようにケツを振った。
 観客たちは、我先に飛び出してきて、俺のめくれ上がったマンコを玩具にした。興奮しきった空気が部屋に充満し、いつまでも壊れた人形のように俺は踊り続けた。


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