2022年7月25日月曜日

ディープな世界16

 もう止めて!体力が保たない。でも止めないで!気持ち良すぎる。

 先輩は、混乱した俺の様子を冷静に観察しながら、後ろの刺激だけでイク快感を身体に穿つように指先を優しく使う。クタクタの肉体が悲鳴を上げている。だが、俺の意思に反して、肉体が勝手に反応し、収縮し、快感を爆発させる。もう限界なのだが、この快感を手放したくない。

 先輩の下半身が俺の顔の前にあった。俺は尻を突き出して、先輩の指をねだり続ける。堪らず、半勃ちの竿を咥えた。欲しいと思ったのだ。口腔内の粘膜を使ってクチュクチュとしゃぶっていると先輩は完全勃起した。太い竿の先端だけで口一杯になってしまう。恐る恐る飲み込んで、喉まで先輩を受け入れる。喉の辛さを感じる前に尻の奥が感じすぎて、ただひたすら先輩を出し入れした。

 先輩の指の動きが激しさを増す。快感はほとんど連続的に俺を支配し、もう何も考えられない。尻の奥がジュクジュクと潤んで、溢れて、ドロドロに融解しているようだった。先輩の太く硬い棒が前と後ろ同時に俺を犯す。朦朧とした意識の中で、俺は二人の男に前後から貫かれ、ひぃひぃ鳴きながら随喜の涙を流す。

 もう我慢できなくなったのか、俺の口から完全勃起した肉棒を引きずり出し、後ろに回った。そして、既にトロトロに仕上がった俺のマンコ、そうだ、もう既にここは尻の穴なんかじゃない、立派なマンコだった。有無を言わせずズッポリと嵌め、容赦ない腰使いで俺を犯した。先輩の肉体から大量の汗が溢れ出し、俺の背中をグッショリと濡らす。呼吸だけの激しい息遣いが俺の耳朶を打つ。まるで、獣の交尾そのものだった。

 先輩の腰使いが激し過ぎて、快感を楽しむ余裕がない。イキっ放しの狂った状態。とっくに限界は突破しているはずなのだが、身体が勝手に反応し、欲望を発散しつくす。後で、分かったことなのだが、このとき、俺は大量の子種を垂れ流していた。だが、イキっ放しだった俺は、それがトコロテンと呼ばれる状態だとは知らない。先輩の太く硬い肉棒で無茶苦茶に内蔵を突かれ、抉られ、捏ねられて、トロトロだ。肉体も精神も壊れたように、俺は叫び、腰を突き出し、激しい先輩を受け入れた。

 尻に先輩を突っ込まれて感じたことがないだ?とんでもない。俺のそこは、マンコになってしまっていて、指だけでイキっ放しの変態野郎いっちょ上がりだ。

 今後、俺は、薄い化繊のウェア越しに先輩の膨らみを見ただけで発情し、物欲しそうに凝視するに違いない。そう実感する出来事になった。


2022年7月11日月曜日

ディープな世界15

  俺の筋肉は、ハードなトレーニングとエナジー不足で、玉子豆腐のようにグズグズだ。力が入らなくて、頭がボーッとしている。先輩にされるままシャワーを浴びて、ケツも綺麗にされた。バスタオルで全身を丁寧に拭われた後、ジムの鏡の前に移動する。プレス用のベンチを3つ並べてうつ伏せに寝かされる。

 たっぷりのローションが背中の窪みに落とされて、ヒンヤリとした粘液の感触が広がってゆく。全身に塗り拡げながら熱くなった筋肉をクールダウンさせるために、丁寧にマッサージしてくれる。とても気持ちよくて、このまま眠ってしまいそうになる。全身が弛緩して夢現の状態で、先輩の指が中に入ってくるのを感じた。急がず、優しく、無理せず、ゆっくりと。

 先輩の指が内側の粘膜をマッサージする。弛緩したままの俺は、その心地よさに夢見心地だ。指先がくりくり動いて俺の敏感な部分を刺激する。先輩のチンポを突っ込まれて、ゴリゴリ犯されることを気持ちいいとは感じないのだけれど、この内臓の奥を優しくクリクリされると何かが少しずつ切羽詰まってくる。よくは判らないのだが、とても甘酸っぱい感覚で、内側から何かが溢れ出しそうになるのだ。俺は目を瞑って弛緩した状態でその感覚を楽しむ。

 いつの間にか俺の股間はギンギンに育っていて、何故か先輩の指先で刺激される感覚が鋭敏になっている。快感が積み上げられて、もう少しで溢れそうな、もどかしい感じだった。最初に俺を咥えてくれて以来、先輩は俺の股間を触らない。簡単に快感を得られるはずのそこを避けて、ゆっくりと俺の快感を導き、溢れさせる。

 しかし、今日はなんだか変だ。昂ぶって、もう少しで溢れ出しそうになると刺激を中断され、焦らされる。もうちょっとで爆発しそうなのに、それを許されない。悶々とした鬱屈が溜まってゆく。俺が焦れているのを先輩は的確に掴んでいるはずだ。もう少しというところでお預けばかりなのだ。

「先輩。。。」

 思わず、俺は先輩におねだりしてしまった。もう限界なのだ。出させて欲しい。だが、先輩はガン無視である。少し下火になると、また指先がクリクリと俺を刺激し、快感を積もらせる。勃起したことで鋭敏になった快感が奥の方で出口を求めて乱反射している感じ。何かが奥でぐぐっと収縮した瞬間、下半身が勝手に痙攣し始めたのだ。びっくりする暇もなく、強烈な快感に意識を持っていかれる。

「あっあぁあぁぁぅああぁぅあぅうぁぁぁぁ」

 俺の口から意味不明の母音が溢れた。大殿筋と大腿筋と腹筋が極限まで収縮した。ほとんどこむら返り状態だ。違うのは痛みではなく、強烈な快感が俺を襲っていたことだ。まるで、射精の快感が長く続く感じだ。確かめてみたが、ギンギンの勃起から、透明な粘液以外は出ていないのに、射精の快感が俺を襲う。先輩の指の動きが止まると、しばらくして痙攣は収まるが、少し刺激されただけで、再び収縮する。と同時に爆発的な快感が俺を蹂躙する。

「ひぃあひあぃあぅあああぅ。。。」

 先輩、助けて。無理。無理。やめて。いや止めないで。

 ゼィゼィと荒い呼吸と一緒に、意味をなさない言葉が迸る。

ディープな世界14

  学生生活にも十分慣れた。毎日、真面目に講義を受け、アルバイトに勤しみ、クラブ・サークル活動の代わりのジム通い。同年代の友人と遊んだり、飲みに行くのも楽しいのだけれど、ジムの先輩とトレーニングの話をする方がずっと楽しいと感じる。だから、最後の講義が終わると友人達とダベるのもそこそこにジムに向かう。

 ただ、問題なのは、先輩の調教がますます危ないゾーンに入っていることなのだ。この間だって、触覚以外の感覚を奪われて、乳首への刺激だけでイカされてしまった。乳首が気持ちいいってことすら知らない初男が、化繊のウェアの上から執念深く弄られただけで、子種を漏らしてしまう変態に堕ちたのだ。

 俺はストレートのつもりなのだけれど、奥手で彼女いない歴18年のところに、強烈な性的快感を植え付けられ、どんどん深みに嵌っていく恐怖を感じている。まるで、殻を破ったばかりの雛が目の前に居る動く存在を親だと認識するみたいに、今の俺は先輩が性の師匠化していて、先輩のちょっとした所作で勃起するくらい調教されてしまっている。

 基本的にLGBTに対する偏見は少ない方だったので、気持ちいいからいいじゃんて俺と、ハマりすぎると戻れなくなる気がするからマズくね?て俺が拮抗している状態なのだった。ジムで汗を流す肉感的な女性をエロいと感じる以上に、筋肉まみれの男の胸筋や股間の膨らみ、大殿筋のへこみにそそるようになってしまっていて焦りを感じる。だが、性的刺激というものは、直感であって、論理的な思考の結果ではないと思うのだ。下半身が勝手に反応してしまうのは、先輩の調教が上手すぎるからなのだろうけれど、俺の身体は改造されてどんどん筋肉が厚くなってゆくと同時に、性的興奮の結果が股間ではなく、もっと奥のほうが潤となることが大問題なのかもしれない。

 そう。肉体はどんどん肥大して雄化しているのに、内側はどんどん雌化しているような気がする。先が見通せない恐怖に慄きながら、それでも俺の肉体は勝手に反応してしまう。

 ジムでは、先輩方の厳しい指導を受け、筋肉を極限まで追い込み続ける。ギリギリまで筋肉を酷使するから、終わった後は腰砕けになって動くこともままならないし、エネルギーが底を付いて無性に食欲が湧く。早く何かを胃に詰め込みたい衝動に駆られる訳だが、みんな帰ってしまったジムに残された俺は、さらに先輩に扱かれるのだった。エナジーがエンプティ。やり過ぎは禁物なんだが、残された脂肪が燃焼され脂肪率が下がる。もう無理の先に筋肥大が待っている。

 全身の筋肉が限界を突破していて、エナジーもスッカラカンの俺は、まっすぐ歩けない状態で先輩が優しくシャワーを浴びさせてくれる。ボディソープで丁寧に全身を洗い、マッサージしながら筋肉を解してくれる。当然、それだけでは済まなくて、尻の穴から湯を大量に注がれて綺麗になるまで洗われる。何度か経験したけれど、まだ、この行為だけは、諸手を挙げて気持ちいいとは言えない。今日は、ケツを調教される日のようだ。