2019年6月28日金曜日

ホリデー06

何度も突かれていると、身体に力が入らなくなって、ぐったりと弛緩してしまう。そのまま後ろに倒されてベッドに寝かされる。両足を折って彼の胸に足の裏を当てる。ほとんどマングリ返し状態で中を抉られた。本当に奥の奥まで入ってくる感じだった。奥を突かれるたびに、意識が混濁した。それが、快感なのか、痛みなのかすら分からなくなってきていた。
 弛緩しきった俺は、もうガバガバに違いなくて、彼が抜ければ、びっくりするくらい大きな穴が開ききった状態を曝すだろう。内臓の真っ赤な粘膜を曝し、ドクドクと脈打つ襞を観察できるに違いない。だって、突き上げられ過ぎて、全身に力が入らないよ。もう。普通だったら、もっと締めろ!このユルマンがって言われる。でも、彼があまりに大きいからユルユルで丁度なのかも。じゃないとお互いきつくて、今頃、俺は血まみれだ。フィストが好きな奴の気持ちが分かる。ペニスを突っ込まれるのとは、別次元の行為だと感じた。トーマスのは腕ではなくて、ペニスだけど、日本人の言うところの馬並みだから、俺にとっては腕を突っ込まれているのも同じ。なんだか、身体の奥の状態が今までと違う感じだった。何かが零れそうだ。溢れそうだ。一杯いっぱいになった快感の器が一斉にあふれ出しそうだった。
 トーマスの目を覗き込む。俺の切羽詰った表情から何事かを察した彼は、やさしく微笑んだ。そして、狙い打つように前立腺を圧迫する。最後の高まりは、あっけないくらい直ぐにやってきて、下半身の奥が痺れると同時に大量のザーメンがダラダラとあふれ出した。二つに折られた俺の胸や腹や顔に大量のザーメンが降り注ぐ。
 恍惚とした俺を確かめたトーマスは、再び激しく奥を突く。抉るように、突き上げるように、擦るように、腰を前後させ、グラインドさせ、額から汗を零しながら俺の中を楽しむ。少しきつかったけど、中でイッて欲しかった。最後はあふれ出すくらい俺の中に果てて欲しかった。袋が収縮し、竿がさらに膨らみ、塊が昇り詰めて、トーマスは吼えた。「おおおぅおぅおぅおおぐぅぉぉぅおぐっぁ!!」
 獣のような雄叫びとともに、最後の突きを俺の奥にみまうと、全体重を掛けてくる。苦しい態勢だけど、彼の重みを受けた。硬いままの彼がまだ中で、息づいている。ピクピクと動くたびに、俺は幸せを感じる。こんな濃いセックスは初めてだった。こんなにも満足感を抱いたセックスはない。トーマスが愛おしかった。彼の耳元でそっと囁く。彼の目が見開かれ、驚きで開いた口が塞がらないって表情だ。
「本当にケンは。。。年上なのか?俺より。。。嘘だろ」
「ほとんど子供を犯してる気分で気が引けてたのに。30歳超えてるのかよ。騙された。これだから、東洋人は。。。まぁいいや。おまえ可愛いしな」
 立ち直りは早い。確かに、腕枕されながら、彼の厚い胸に手を置く俺の姿は、野獣に抱かれる子供のようなものだ。今更ながら思う。よくこんなデカイものが入ったもんだ。ふと時計を見た。たっぷり、2時間も愛し合っていたことになる。
「お腹が空いたな」同時に言った。
 運動の後は、食事だ。リビングに集まり始めた6人とともに、互いのセックスの話をしながら革靴のような巨大なOGビーフを食った。イーサンに送られてジャックとジョシアと一緒に、ホステルの解約に出向いた。帰国するまでイーサンの家でみんなで楽しもうって言われたからだ。古い友人の家に泊まっているように寛げたから、一も二もなくOKした。
 なんか、最初のカップリングのまま過すことになり、俺はトーマスと恋人同士のようにいた。美味しいものを食べ、楽しくおしゃべりし、そして何度も抱き合った。こんなに充実した休日を過してしまうと、別れが辛くなりそうだ。今朝もトーマスのキスで目覚め、シャワーを浴びて、延々と愛し合った。幸せすぎて帰りたくなくなりそう。ホリデーも残り僅かで、彼に抱かれるのも後少し。今度は、トーマスが日本に遊びに来るって。
 俺の喜ぶ顔を見て、トーマスも嬉しそうに笑った。結局、観光は全然せず、イーサンの家で、休日のほぼ全てを過した。遠くの友人に会いに来て、別荘で過す夏休みのように。俺の身体に穿たれたトーマスの印が、疼きそうだけど。最後に撮った写真の顔は、みんな心の底から楽しそうだった。

ホリデー05

壊れてしまいそうに感じて、遠慮をしながらもトーマスの突きは激しかった。今までに経験した誰とも違う大胆なストロークで俺を翻弄した。最初、ぺったりとベッドに張り付いていたんだけれど、彼に促されるままに高く、これ以上ないくらい高くケツを突き出して、長いストロークを受けていた。腰を引くと内臓が付いて出てしまうように感じ、腰を突き出すと喉から彼のペニスが溢れ出しそうだった。
 いつの間にかギャラリーが増え、イーサンとジョシアの他に、ジャックとダニエルが加わっていた。
「すげぇな。ケンが壊れないか?大丈夫なのか?」
 ダニエルが心配そうに呟いた。
「クマが人間を強姦してるみたいに見えるけど、ケンは感じてるみたいだね。良い顔で、良い声で啼くよね」
 ジョシアが羨ましそうに言った。
「俺が狙ってたのに、トーマスときたら、いつの間にか浚っていきやがった。今頃は俺がケンを啼かせてるはずだったのに」
 イーサンが残念そうに囁いた。
「いいじゃん。後で代わってもらえば。いっそのこと、みんなでケンを輪姦しちゃう?」
 ジャックがあっけらかんと笑う。ギャラリーに突っ込まれてるところを観察され恥ずかしかったけれど、トーマスの突きを受けるだけで必死だったから、気にする余裕すらなかった。
「気が散る。みんなどっか行け。ケンも恥ずかしがってるだろ?人のセックスを評価してないで、おまえらも楽しんだらどうだ?」
 息も切らせず、余裕綽々といった感じでトーマスが吼えた。それぞれ、それもそうだなどと言いながら、別々のベッドルームへと散っていった。
「ケン。ふたりっきりになったぞ。うんと、楽しもうぜ。俺のジョックは凄いだろう?感じるか?もっと啼けよ。遠慮は要らないぜ。腰が抜けるまで突き上げてやるからな」
 彼の太い舌が入ってくる。思いっきり吸った。上下の穴に同時に、太いペニスを突っ込まれているようだった。トーマスがベッドから降り立つ。俺はベッドの端に四つん這いになって、激しい突きを受けた。内臓が引きちぎれそうだった。
 だが、それは痛みではなく、快感でしかなくて、激しい突きの中に彼の優しさを感じた。俺の熱く柔らかくトロリと溶け始めた粘膜は、太く硬く力強いトーマスのペニスに絡みつき、包み込んだ。彼の形に合わせて内臓が変形しているような感覚だ。
 トーマスもそれを感じるようで、「ケンが俺の形になっていくようだ。俺たちすごい相性が良いんじゃないか?おまえのカントは最高に気持ちいい。名器だぜ。これは」と平気で恥ずかしいことを言った。
「もっと俺の形にフィットさせてやるぜ。他の奴が嫉妬するくらい、ぴったりとな」
 俺は何度も何度もドライで果てた。小刻みな痙攣が襲い、白目を剥いてイク。ふわふわと身体が浮くように感じ、内臓の奥がキュッと締まったかと思うと、激しい稲妻が脳天に駆け上がる。ペニスは硬いままで、少し濁った粘液を溢れさせてはいるけれど、大量のザーメンを撒き散らすわけではなかった。何度も昇天させられ、息絶え絶えにトーマスを受け入れる。呼吸が苦しくなるくらい突き上げられ、翻弄され、落とされた。もうここがどこなのか分からないくらい、俺の精神は中空を浮遊していた。
 後ろからトーマスから抱きしめられながらまどろんでいた。トーマスは、まだ俺の中にいて、ゆるゆると動いている。
「大丈夫か?ケン」
 トーマスに包まれたまま意識が戻り始める。あれ?俺、気を失ってたのか。。。昇り詰めて、意識に霞が掛かったようになったところまで思い出した。
「大丈夫か?ケン」
 ゆっくりと首を捻ってトーマスを見上げる。心配そうに見つめているトーマスの顔が目の前にあった。
「うん。気を失ってた?」
「突然、崩れ落ちたから心配したぞ。やりすぎたか?」
「大丈夫だと思う。気持ちよすぎて」
「だったらいいんだけど。抜いた方がいいか?」
「大丈夫。そのまま中にいて。離れたくない」
「可愛いな。おまえ」
 俺を強く抱きしめ、唇を重ねてきた。舌が入ってきて、俺もそれに重ね合わせた。あんな凶器のようなものが俺の中にいて、それでも気持ちいいことが信じられなかった。今までに感じたことのない感覚で、性感帯が全て泡立っているようだ。
 彼を中心として身体の向きを換えた。彼の両手が俺の太股を支え、身体を浮かせる。ずるずると彼が外に出てきて、力を抜くとまた埋没してゆく。串刺しにされ、胃を突き上げ、内蔵の形を変形させる。堅くて優しい彼の肉が俺の粘膜を刺激する。完全に埋没して圧迫された前立腺がじくじくとした快感をまき散らす。彼の舌を吸いながら腰を上下させて彼をむさぼった。俺の吐き出す粘液で彼の腹筋が濡れる。
「淫売みたいな顔しやがって。そんなに気持ちいいのか?俺のが気に入ったか?」
「うん。すごく。こんなに感じたことない。ずっとひとつでいたいくらい」
「可愛いこと言うじゃないか。おまえの中にいると今にも爆発しそうになるぞ。俺も凄く気もち良くてな」
「いいよ。イキたいならイッて。俺の中でイッて」
「嫌だ。まだ出したくない。もっとおまえを啼かせてからだ。もっとおまえを淫乱にして、おまえをイカせてからだ。何度も何度もな」
「うん。でも、もう何度もイッてるよ。出てはないけど、ドライでいきまくり。女みたいにイキまくり」
 彼は笑う。
「そうか。女みたいにアクメを感じてイッてるんだな」
 激しく突き上げられ、首に回した手で必死にしがみつく。でないと、どこかに飛んでいきそうになるくらい彼は激しい。すごい。もっともっと突いて。また、気を失いそうになる。

ホリデー04

彼の指使いは、大胆でありながら繊細で、熱い粘膜の襞を掻き分け、滑らせる。指だけでも日本人の小さな人くらいありそうな存在感だった。敏感な場所を的確に探し当て、間接が小刻みに動いて、快感をもたらす。もう一方の手の人差し指が入ってきて、縦や横に引っ張って穴を広げた。口の部分を引っ張り広げ、中の柔らかな粘膜を舌先で突かれると俺は痙攣するように感じた。
 中まで舌が入ってきて、チロチロと動いた。それが、恥ずかしいくらい感じて、嗚咽を漏らしてしまった。俺がとても感じていると思ったトーマスは、執拗に舌を使って粘膜を責める。こんなことされたのは初めてで、あまりに感じたものだから恥も外聞もなく、大きな声で啼いてしまった。ふと気づくとドアが開放され、ジョシアとイーサンがキスしながらこちらを観察していた。
 びっくりしてトーマスに目で知らせ、突き出した尻を落とそうとすると、あろうことかトーマスは俺の尻を彼らに向けて開かせる。嫌がる俺の力なんて彼に適うはずもなく、恥ずかしい格好を曝してしまう。トーマスが耳元で囁いた。
「ケン。恥ずかしがらなくていい。おまえの綺麗なカントを見せてやれ。感じるところを聞かせてやれ。俺たちが愛し合ってるところを見せ付けて嫉妬させてやれ」
 指で広げられて真っ赤な粘膜を曝し、舌先で愛撫されて、恥ずかしい鳴き声を漏らす。
「トーマスに先起こされた。ケンは俺が狙ってたのに。いいケツしてるし、とっても良い声で鳴くと思ってたんだ」
 イーサンがジョシアから唇を離すと、残念そうに言った。
「あぁ。早い者勝ちさ。ケンはすげぇ敏感だぜ。良い声で鳴く。俺のコックが入るかどうか心配だなんて言うけどな、ゆっくり時間を掛けて開いて、絶対ものにするぜ。俺ので突き上げたらどんな良い声で鳴くか楽しみだ」
 トーマスは愛撫を中断して、イーサンに言い放つ。しかし、指先を使って敏感なところを責め続け、少しずつ開かせてゆくのは忘れない。俺のペニスからは止め処なく透明な先走りがあふれ出して、ベッドを濡らしていた。
「見ろよ。この綺麗なカント。初めてなんじゃないかって思うくらいだろ?なのに、淫売みたいに啼きやがる。たまんねぇぜ。一晩中でもハメていてぇくらいさ」
 どうして、そんな恥ずかしいこと言うのさ。俺は淫乱女みたいに粘膜を曝け出して、啼かされて、言葉で責め立てられて上り詰めて行く。また開いたみたいだ。今ならあの巨大なものが入りそうな気がした。トーマスもそう感じたのか、たっぷりローションをペニスに塗り、広げたままの穴に先端をあてがった。
 まるで腕を突っ込まれてるようだ。メリメリと音がしそうなくらい、俺の穴は緊張している。ベッドにうつ伏せに身体を投げ出し、弛緩した。トーマスが覆いかぶさってきて、ゆっくり入ってくる。脂汗を流している俺が可愛そうになってか、ジョシアが近寄ってきてラッシュを鼻に当てる。こちらでは、違法じゃないんだな。彼にされるままに吸い込んだ。二度三度吸い込むと、強烈な目眩に見舞われ、ドクドクと心臓が跳ねる。目の中に小さな緑色の明滅が現れると、全身の筋肉が弛緩したように感じた。
 それでも、腕のようにでかいトーマスは簡単に入らない。時間を掛けて広げるしかないのだ。気短そうなトーマスだったが、セックスは別で、「心配するな。じっくり広げながらやるからな。ケンおまえとひとつになりたいんだ。リラックスしろ。リラックス」そう優しく囁きながら、実際に時間を掛けて広げてくれる。そして、そのときは来た。唐突にトーマスが入ってきた。
「あぁあああぁぁっあっあっあぁ」
 俺は叫びながら痙攣する。本当に腕を突っ込まれた感覚だ。あまりの圧迫感に、前立腺が逼迫して、少し漏れた。トコロテンとも違う快感だった。そう。たぶんドライオーガズム。白目を剥いて痙攣する俺を心配そうに眺めながら、トーマスは俺の中で動かずいてくれる。
「入ったぜ。大丈夫か?ケン。裂けてないか?痛くないか?」
 耳に入ってくる言葉の意味は分かる。だけど、応える余裕がなかった。ただ、うんうんと首を縦に振るしかできなかった。突っ込んだだけでドライオーガズムを感じるなんて信じられないけれど、答えることができずパクパクと口を開け閉めするのがやっとだ。光が戻ってきた俺の目を見つめ、大丈夫だと感じたようだ。
「あぁすげぇ。すげぇ締まる。こんな小さなケンを抱いていると、なんかいけないことをしているような気分になるよ。子供を犯してるみたいに。ケンは未成年じゃないよな?」
 もちろん。俺は30を超えている。未成年じゃない。でも、彼からすれば、肉体的には幼子のようなものだ。凶器のようなペニスを内臓を押しのけるように突っ込まれ、彼の肉体にすっぽりと包まれる。押しつぶさないように体重を手足で支えてくれてるのが分かる。
「ゆっくり可愛がってやるぜ。もう勘弁してくれって言うまで、ずっとケンをファックし続けるからな。ケンの中は最高に気持ちいい。今まで経験した中で、一番気持ちいい」
 ピロートークだと分かっていても嬉しいものだ。ゆるりとトーマスが動き出す。トーマスが腰を引くと、一緒に内臓が出てしまいそうに感じた。

ホリデー03

アルコールもまわり始めて、リビングのあちこちで同じようなことが展開していた。トーマスは、軽々と俺を抱き上げ、そのままシャワールームに連れて行った。勝手知ったる人の家状態。覆いかぶさるようにして、俺の中に舌を入れながら、器用に服を脱がせてゆく。すごく手馴れているようだった。荒々しさと優しさの同居したキスを受け入れ、俺はメロメロで、彼の為すがままだ。
 全裸にされると、「へぇ。華奢に見えるけど、結構、良い身体してるな。ケン」と俺の身体を繁々と眺めながら呟いた。
「ずっと、剣道してるからね」
「おぉニンジャ!シュリケン!」
 ちょっと違うけど、面倒なので説明しない。さっさと、素っ裸になった彼は、俺を促してシャワールームへ誘う。服の上からでも十分、彼のガタイは想像できていたけれど、やっぱりすげぇパワフル。分厚いけれど柔軟な筋肉に鎧われ、適度に肉が付いて、とっても好み。ガチガチに育った股間は、俺の手首から先ほどもあって、無理です。。。ごめんなさいな感じ。
 同じ人類とは思えない身体の各パーツを比べていると、「ケンはそそるケツしてるな。いけるんだろ?」なんて、とっても優しく撫でてくる。これじゃ、簡単に無理ですなんて言えないなぁと、彼の股間をガン見する。彼も満更でないらしく、自慢げに何度か扱いてみせる。
「優しくするから、な。いいだろ。ケンとひとつになりたいんだ」
 ボディソープを泡立て、身体の隅々まで優しく洗ってくれながら、トーマスは切なそうに笑った。どうして、外人て、こちらをその気にさせるのが上手いんだろ。無理かもなんて思いながらも、彼を受け入れる気になってしまう。反り返った巨大な股間が尻の谷間をヌルリヌルリと上下する。首を捻って、キスをねだると、分厚い舌が入ってきて、舌先が重なるたびに下腹部の奥がジュンと濡れる。
 準備があるからと、身体を洗ったトーマスを先に送り出し、中を綺麗にした。受け入れられるように、自分で指を突っ込んで、なるべく広げておく。シャワールームを出てみると、他の奴に取られるとでも思ったのか、廊下の壁に背中を預けてトーマスが待っていた。恥ずかしがる俺をヒョイとお姫様抱っこして、2階のベッドルームに運ぶ。後で聞いた話だけど、ゲストルームだけで3つもあって、それぞれにシャワールームが付いているのだそう。なんだかなぁて感じだ。キングサイズのベッドにそっと横たえ、四つん這いになったトーマスが俺に覆いかぶさってくる。
 彼の優しい愛撫を全身に受け、身もだえ、抑えた鳴き声を上げていると、我慢しなくていいから、もっと感じろって囁かれた。身体がリラックスして開いていくのが分かる。ローションをたっぷり塗した彼の指が入ってくる。優しく中を探られ、俺は仰け反り、あぁあぁぁぅあんん。。。と甘えて啼く。彼の凶器のようなペニスが天を突き、ヒクヒクと震えた。

ホリデー02

別に自己紹介でゲイだって言ってないのだけど、どうして分かったんだろ。ジャックは、楽しめそうな仲間を見つけるために、友人が近郊に住んでいるにも関わらず、わざわざホステルに宿泊してるのだそうな。なんか日本のゲイとは違って、あっけらかんとしているというか、明るく屈託がない。
「だって、顔にゲイだって書いてあるよ?」
 なんて、冗談とも本気とも思えることを言う。
「実はさ、スマホ弄ってるときに、そちら系のアプリを見たから」
 ジョシアが種明かししてくれた。なんだ、そうだったのか。携帯を使うこともないだろうけど、持っては来ていたのだ。LINEで日本の友人に、ブリスベンに到着!なんてメッセを送ったりしてたから、そのとき見られた訳だ。30分も走ると、イーサンの家に着いた。
ビックリする程、でかい家だった。もしかして、資産家?聞いてみると、大学卒業後に始めたネット系の会社が順調なんだって。たぶん、敷地は500坪くらい?述べ床で200坪はありそうな高級住宅だった。
 リビングに案内されて、びっくりしたけど庭にはプールがあった。恐るべしITバブル。ホステルに寄って、今日は戻らないと報告し、荷物も持ってきたから、ゆっくりできる。4人で楽しめるなんて思ってたら、奥からあと2人出てきた。ラガー時代の友人なのだそうな。とりあえず、始めましての挨拶代わりにビールで乾杯。こちらは、今の時期でも20度を越える常夏に近い気候だ。からりと空気が乾いているから、日差しは強いけど、家の中に入ると風が涼しく心地よい。
 ラガーの友人は、トーマスとダニエル。イーサンと同じように身長は190cm前後で、100kgは優に超えてそう。俺なんか彼らの太腿くらいの胴の太さだったりして。今でもトレーニングは欠かさないらしいから、胸も二の腕も分厚く、3人ともワラビーズの選手のような体格だ。彼らはみんな以前から知り合いみたいで、互いにくつろいでいるので、俺も自然とくつろいだ気分になる。
「前から聞きたかったんだが、日本人はカルピス飲むんだって?」
 げらげら笑いながらダニエルが俺に質問する。
「うん。日本人は、たぶん、みんな大好きだと思うよ」
 俺は、彼の質問の意図を十分わかった上で、そう強調した。全員が、信じられないというゼスチャアを交えて、大笑い。
「信じられねぇ。あんなもん飲むか?普通。hahaha!」
 日本語の発音だと、カルピスだけれど、彼らにはカウピスと聞こえるらしい。カウ、ピス、そう牛のおしっこを大好きだと聞こえるわけだ。もちろん、牛のおしっこを飲むと彼らが本気で思ってる訳じゃなく、ジョークだ。
「ケンは、どこの飛行機会社でブリスベンに来たんだっけ?」
 これもお定まりのジョーク。
「カンタス航空に決まってるだろ!」
 日本語の発音だと特に違和感はないのだけど、英語だと本当はクワァンタスって感じ。だけど、日本人は概ねカンタスて発音するから、実はこれって直撃なんだよね。あんまり女性の前で言わないほうが無難だ。真っ赤になるか、怒り出すに決まってる。
 そんな文化性というか、発音の違いによる笑いを挟んで、6人は以前から知り合いみたいに和やかに過ごした。イーサンが身体に似合わずマメな奴で、簡単な摘むものを用意したり、飲み物を注いでくれたりと兎に角よく動く。
 みんなそれなりにアルコールが入ってくると、明るく楽しいおしゃべりをしながら、それぞれ妖しい雰囲気も醸し出されてくる。オーストラリアの赤ワインを持って、トーマスのグラスにワインを注いでいると、ひょいと片手が俺の腰に巻きついて、軽々と持ち上げて、ソファに座った彼の脚の間に座らされた。まるでワラビー?それともコアラの子供?そんな感じだ。
「おまえ。可愛いな。俺の好みだぜ」
 尻に硬いものが当たる。あっけらかんと耳元で囁かれると照れるのも恥ずかしいくらいだ。けれど、そんな風に扱われることに慣れてない俺は、たぶん耳まで真っ赤。アルコールは強い方だから、酔いじゃないと思う。
 トーマスは、ワインボトルを受け取り、テーブルに置くと、俺の手を捻って後ろに回す。宛がわれた彼の股間は、カチンカチンに勃起してた。それもかなりデカイ。身体に合った大きさだろうとは思うけど。
 あぁすごい。こんなの入るかな。うっとりとした表情をしていたのだと思う。首を捻って、トーマスを見上げると、いきなり分厚い唇で塞がれた。デカく分厚い掌で股間を鷲づかみにされる。俺も既に臨戦態勢で、ガチガチだった。

ホリデー01

最近、仕事が忙しくて、旅行からは遠ざかっていたのだが、無性に一人旅に出たくなった。さて、どこに行くか?思い悩んだが、久しぶりなのだから、思いっきり楽しみたい。国内もいいけれど、海外で羽を伸ばすことにした。目的地は豪州。オーストラリアだ。
 日本とは比べ物にならない広大な国土と自然、それに都会には、ちょっと変わったショップがあるし、気取らないレストランもある。場所はクイーンズアイランド州ブリスベン。おおリッチ!といっても基本は、貧乏旅行なんだけどね。
 まぁある程度の英語はできるし、往復の航空券と、初日の宿泊地が決まってれば、後は適当になんとかなるさ。出発までに準備を整え、仕事を片付けて、いざリゾートへ!
 で、8時間のフライトで腰をさすりながら、広大な空港に降り立つ。半日も経たない内に、そこは高く青い空が印象的な高級リゾート地ブリスベンだった。小さなリュックを背負いシティ・レールに乗って、とりあえず市街地へ向かう。さっさと、チェックインを済まそうとホテルに向かった。ホテルといってもユースホステル。超安い。もちろん相部屋だけど、旅は道連れ、世は情け。知らない旅行者達と話をするのも楽しいものだ。手続きを済ませると既に多くの宿泊客がいて、その輪の中に入っていった。
 ゲダ~イ!どこから?日本から。
 一人旅?そうだよ。
 男も女も、若いのもそうでないのも、一人旅も友達同士もいろいろ。ユースホステルに宿泊するくらいだから、比較的若く、旅慣れていて、貧乏旅行だけど、旅を楽しんでいる奴らばかり。すぐに、数人の友達ができ、一緒に食事にでも行こうという話に発展した。
 ひとりは西岸パース近郊に住むオーストラリア人の青年でジャック、ひとりはその友達のジョシア、もうひとりはアイルランドの田舎町から長期休暇に来ているパトリックだ。彼らは俺がホステルに入る前から仲良くなって、行動を共にすることも多いということだった。まずは、彼らのお勧めの安くて美味しいと言う地元のレストランに行くことにした。
 以前から友人であるかのように意気投合して4人で食事を楽しんだ。ゆったりと食事を取って、パトリックは行きたいところがあるということだったのでレストラン前で別れた。ジャックとジョシアが熱心に誘うので、特に今日の予定もないし、彼らと遊びに行くことにした。ジャックが言うには、近郊に住む学生時代の悪友がいるらしい。友人と連絡を取るために、ジャックが携帯をプッシュした。
「OK。車で迎えに来てくれるらしい。ケンは夜の予定とかあるかい?」
「特にないよ。でも、初めてなのに、俺がお邪魔してもいいのかな?」
「気にするなよ。もう友達だろ。連絡したら、是非、ケンにも来て欲しいってさ」
 そういうことなら、固辞することもない。近くの公園の木陰で、友人が迎えに来てくれるのを待った。
「ケンはオーストラリアは初めてかい?」
「2度目だよ。前は3日だったけど」
「そっか。何かスポーツしてた?良い身体してるよな」
「うん。剣道を10年以上。分かる?ケンドー」
「あぁ。ブシドウだろ。もちろん知ってるさ」
 何気に彼らの視線が粘っこい。もしかしたら、狙われてる?海外の旅行では、よくあることだ。東洋人は、若く見えて、体臭もきつくなく、肌が綺麗だから。イエローキャブなんて呼ばれるのは、願い下げだけど、女も男も、すぐさせるっていうのが定番のようだ。
 こっちは、まだ白豪主義が色濃く残ってるし、危険な香りもするのだけど、旅の恥は掻き捨てとも言うし。彼らがゲイだとしても驚かないし、俺もそうなのだから、楽しめばいいやなんて暢気に考える。大きなバンが停まり、運転手がジャックに向かって手を振った。ジャックが車に近寄り何か話していた。
 運転手が俺の方を眺め、ニヤリと笑んだ。あまり、いい気はしない。近づいてみると、俺の太腿くらいありそうなゴツイ二の腕をした男だった。ラガーマンなのだそうだ。どすこいって感じ。運転手に促されて、ジャックとジョシアと一緒に後ろに乗る。彼はイーサン、俺はケンと名乗る。
「ジャック、こいつ、いいケツしてるな。美味そうだ。中国人だっけ?」
 いやらしい笑みを貼り付けた顔で、イーサンが言った。俺、日本人だけど、英語理解できるんだよ。。。ね。

2019年6月26日水曜日

一人旅07

やはり俺が妄想を爆裂させて、ひとり勃起させていたことを見られていたに違いなかった。
 俯きかげんに、だが戸惑いのないしっかりとした足取りで、腰掛けている俺の前まで来ると、何かを言いかけたので、人差し指を唇の前に当てて留める。ここまで来たら言葉は不要だ。座ったまま向きを替え、既に俺の股間も反応を示し、完全に充実していることを見せてやる。
 この後、どうすべきか迷っていそうな彼の太腿に手を回して引き寄せると、ちょうど、屹立した彼の股間が俺の口の辺りだった。先程、生々しく感じたピンク色の亀頭が艶やかに光っている。想像した通り、勃起したそれは、竿が太く、長さも20cm近くあって、雁の張った美マラだった。亀頭を口に含み舌を絡める。引き締まった太腿が慄き、腰を引きそうになるのを押し留め、尻に回した手でさらに引き寄せる。
 この巨根を全て飲み込むのは簡単でなかったが、こちらには一日の長がある。喉を開き、ゆっくりと呑み込んでゆく。この巨根を全て呑み込んだ相手は初めてだったのかもしれない。彼の目は驚きに見開かれ、その後、快感のあまり天井を仰ぎ見て震えた。尻の筋肉が引き締まり、熱く濡れた粘膜に包まれた己を味わっているかのようだった。
 頭の位置を歯が当たらない角度に固定し、尻を押してやると、おっかなびっくりながらも腰をゆるゆる動かす。亀頭が喉の粘膜を擦り上げ、喉仏が上下した。ほら、もっと。尻を鷲掴みにして、激しく腰を使えと促してやる。恐る恐る腰の動きが早くなり、と同時に、熱い吐息が落ちてくる。天井を見上げたまま、俺の頭を両手でホールドし、腰を振る。
「はぁはぁ。はぁはぁ。凄い。。。」
 虚ろな瞳が宙を捉え、しゃがれた声が夢中を彷徨う。
「凄い。。。こんな。。。凄い」
 途中で遠慮を忘れ、ガツガツと腰を振り始めた刹那、彼は突然、腰を引いて、巨根を引きずり出した。濡れた亀頭が、極限まで膨らんで、ヒクヒクと天を突いて揺れた。
「どうした?イッてもいいぞ?」
「いえ。。。そんな。。。」
「喉に注ぎ込むのは初めてか?」
「はい。。。全部呑み込まれたのって初めてで。。。夢中になっちゃいました。ごめんなさい」
「いいんだよ。俺はタチだけど、しゃぶるのも上手いだろ?」
「はい。凄く気持ちよくていっちゃいそうでした。でも、なんだか勿体なくて」
「若いんだから一発や二発は問題ないだろ?」
「でも。。。その。。。」
「ん?ケツに欲しいのか?」
「はい。。。兄貴のガタイとチンポ見てたら堪んないっす」
「分かった。ここじゃ何だから俺の部屋でするか?」
「いいですか?準備して、後でお部屋に伺います。早蕨の間でしたよね」
「あぁ。じゃ、俺もさっと身体を洗って部屋に戻るとするか」
 一度、勃起したものを収めるのが難しかったが、後でたっぷり出来るからと言いくるめ、身体を洗ってから、彼を浴場に残して部屋に戻った。

一人旅06

慌てて、首まで湯船に沈んだから、静かな湯面にさざなみを起ててしまう。たぶん、勃起していたのを板前には見られてないと思ったが、ひとりでドギマギしてしまった。改めて、板前を観察してみると目を閉じて静かに湯に浸かっていた。
 深夜の露天は、虫や鳥の鳴き声もなく、川水の跳ねる音と温泉の掛け流しが落ちる音だけの静謐が満たされているようだった。ときおり、板前が手を動かしたときにチャプと音がして、さざなみが俺の首辺りで揺れた。このまま湯に浸かっていると逆上せそうな予感があるのだけれど、今の状態では流石に立つこともままならず、どうしたものかと考える。
 迷っているうちに、板前がざぶりと突然立ち上がり、「お先に上がります。お邪魔しました」そう言って湯船を出た。ホッとしつつも、目線の先が板前の股間だったので、しっかりと観察しておく。想像していた通り、ふてぶてしく存在感のある竿とでろりと垂れ下がった重そうな玉が、細マッチョの身体に似合わない。剥けきった先端が、若干黒ずんでいる竿や玉の色に比して、鮮やかなピンク色で、なかなかに生々しい。
 湯船の縁を跨いだ尻は、弛みひとつない切れ上がったもので、これはこれで良いなと噛みしめる。冷水を何度か浴びた後、絞ったタオルで丁寧に身体を拭うと、もう一度、こちらに挨拶をして板前は出ていった。
ひとり残された俺は、勃起が収まらない身体を湯船から出して外気に当てる。首辺りまで溜まっていた熱気が、川辺りの微風に冷まされて心地よかった。ひとりになると先程まで持て余していた股間が力を失っていて、笑ってしまう。
やはり、ここで勃ててはいけないと力むと肉体は自分を裏切って逆目に出るのかもしれない。先程までの妄想の力も、それほどタイプではないと嘯いていた彼がいなくなって萎んでしまった。
仕方がないので、カランの前に移動して、汗をかいた頭をシャンプーすることにした。深夜の温泉場で目をつむって頭を洗っていると、背中から尻の辺りにかけてモゾモゾするものがある。誰かに後ろからジッと眺められているようで座りが悪かった。シャンプーを洗い流し、意味もなく鏡の中や浴場を見回して、誰も居ないことを確認してしまう。
ふと視線が気になって、ガラス越しに脱衣場に視線を巡らせたとき、先程、出ていったはずの板前がこちらを見つめていてドキリとする。なるほど、尻の上の方がむず痒かった原因はこれか。互いの視線が絡み合う。ひとことも言葉を交わさなくても、それだけで十分だった。
にっこり笑んでやると板前が少し躊躇った後、一歩を踏み出した。ガラス戸を開けて浴場に戻った彼の股間は勃起していて、歩くたびに揺れた。

2019年6月25日火曜日

一人旅05

目が覚めると、すっかり夜も更けていた。うたた寝のつもりが、アルコールが入っていたものだから、風呂にも入らず、熟睡してしまったようだ。先程まであったテーブルが片付けられ、布団が敷かれている。真っ白なシーツは適度に糊が利いて、よい香りがした。このまま布団で眠ってしまいたい誘惑に駆られつつも、24時間、開いていると聞いていた風呂に入ることにした。
 廊下を少し戻って、階段を降りた先に風呂場があった。部屋にはバスタオルがなかったので、そのまま出てきたのだが、脱衣所の一角にバスタオルやフェイスタオルが整えられている。
 風呂は岩を組んだ大きな湯船とこぶりな露天があって、深夜にも関わらず先客がひとりいた。
「こんばんは」
 先客のいる露天に近寄りながら挨拶する。
「あ。。。失礼しました。もうお客様はお済みになったものと。。。」
 そうか。従業員の方だったのか。遅くまで働いて、ひとり身体を休めているところにお邪魔してしまったようだ。
「旅館の方ですか。夕飯と一緒にお酒を頂いて、先程までうたた寝していたもので」
 慌てて出ようとするので恐縮した。
「ゆっくりしているところを申し訳ない。どうぞ、お気遣いなく」
 湯船を出ようとしている彼から、少し離れてかけ湯をして、湯船の小段に腰掛けた。一日中、働いた後のひとっ風呂は、誰にも邪魔されずにゆっくりしたいから、こんな深夜に入っているのだろうに申し訳ないことをした。恐縮する彼を押し留め、申し訳ない旨を伝えて、一緒することにした。接し方で、接客ではなく、裏方なのだと予想できたので、無理に話しかけないことにする。
 裸になってしまえば、客も従業員もない。ひとりで、ゆったりと湯船に浸かるのもいいけれど、俺にとっては、若い雄の裸を眺めながら入る湯も乙なものなのだ。ただ、ジロジロと眺めるのも気味が悪いだろうから、湯を使いながら目の端で観察するに留めた。
 年の頃は30を少し過ぎた脂の乗った頃合だろうか。角刈りの短髪であることから板前かもしれない。ほとんど無駄肉のない引き締まった身体で、俺の好みより若干細身だ。よく鍛えた筋肉質な肉体の上にのった脂は魅力的に感じるが、だらしない身体があまり好きではないから、若干細身であってもこちらの引き締まった方が好みに合う。
 小さな乳輪と点のような乳首は、明らかに普段遣いしていないものだろう。今風の細マッチョで、それなりに胸筋があり、腹筋は綺麗に割れていた。腕に走った血管が艶かしく感じる。湯の中の太腿は細いようで尻は小振りであるが、股間の竿や玉がふてぶてしく存在感があって、勃起すれば、かなりの長さや太さに育つに違いない。
 がっついたガキではないので、この板前を前にして、浴場で欲情(くだらぬ駄洒落ですまん)して勃起するようなことはなかったが、昼間に会った彼がもし同じ湯船に浸かっていたなら、我慢できる自信がない。
 さぞや、鍛え上げられた肉厚な肉体は垂涎の逸品だろう。プロテイン剤とマシーンで無理やり肥大させた作り物の筋肉ではなく、日々の鍛錬で培われた天然物だ。毎日を、護るべき人々のために過ごしている存在を汚しているようで忍びないが、記憶の中の彼から一枚、また一枚と衣服を剥ぎ、一糸まとわぬ姿にしてゆく。
 下着を着けていないYシャツのボタンを外し、分厚い胸筋から凸凹の腹筋の隆起が現われたところで、ひとつ息を呑む。無毛の真っ黒に日焼けした肌の、毛穴ひとつひとつがプツプツと汗の玉を浮き上がらせる様は興奮ものだ。黒々と茂った脇に鼻を突っ込んで、深く息を吸うと雄の濃い体臭が鼻腔に爆ぜて噎せ返りそうだ。ぴっちりと筋肉に張り付いたスラックスのボタンを外し、ジッパーを下げる。腰の部分から反転させて、片方ずつ脚から抜く。下着は白いローライズのボクサーで、存在感のある股間を包んだ布が汗を吸って湿っている。2つの玉袋から竿へと五本の指の腹で優しく撫で上げる。男に愛撫されて、嗚咽を簡単に漏らすのを良しとせず、息遣いが押し殺されていて興奮を覚える。ボクサーのゴムに両手を掛けると彼は抵抗を示す。ゴムに掛けた互いの指先で短い鬩ぎ合いを演じた後、尻の方からボクサーを脱がしにかかる。隆起した肉厚の尻タブの下までゴムをおろし、たおやかな双丘を鷲掴みにした。今まで弾力を保っていた筋肉が、鋼のように硬くなって、同時に唇でまさぐっていた竿が硬度を増していくのを感じた。一気にボクサーを足首まで引き下ろすと、怒張した肉棒が跳ねて腹を打った。
 湯船に浸かったまま目をつむって妄想に耽っていると、知らない間に俺の股間は硬く勃起していた。

旅は道連れ07

もう入り乱れての乱交というか、輪姦状態に突入だった。剛人さんに代わり、合流したウケが突っ込む。
「俺ウケなんだけど、ほんとだ。マンコとろとろ。気持ちいい。タチを犯すのって興奮するかも」
 ウケはズコズコ腰を振る。もう一人のタチと雅之のマラを順番にしゃぶりっていたが、タチに目覚めた雅之が頭を抱えて深く突き入れた。まさに犯すという感じでクチにマラを突っ込み、腰を振った。タチが後ろに回り、ケツを奪う。さすが、タチである。馬乗りになって腰を振り、がんがん犯りまくる。入れ替わり立ち代り穴を奪い合い、群がる男たち。今やウケは輪姦される獲物として翻弄されていた。突然の豹変に目を白黒させるウケ役だったが、既にかなり効いているようで、それでいて感じているようだった。
 雅之もケツを狙い、交代している。ガツガツと腰を振り、ケツをヤリまくる。既にケツは白く泡が吹いていた。ここまで、次々と輪姦されるとケツがガバガバになっちまうだろう。輪姦されるという特異な状況で、マンコの快感に目覚めてしまうと厄介だ。たぶん、こいつはタチに戻れない。今日のことが忘れられなくて、心は否定しても、身体が求めてしまう。そして、悩みながら、また輪姦して欲しいと思うようになるのだ。俺も罪なことをしてしまったものだ。まぁ気持ちよさそうだし、いっか。一人でほくそ笑む。
 雅之に代わり、俺もケツを掘る。中はトロトロでいい感じに溶けていた。俺の一突きごとに、ウケ役は鼻に掛かった声で鳴いた。となりでは、剛人さんが待っている。俺は奥を目掛けてマラを突き入れこねくり回す。
「あぁ。ひぃい。マンコ・・・マンコ・・」
 ウケ役が壊れていく。剛人さんにタッチした。5人は順番にケツを犯す。ズコズコと腰を振り、内臓を抉り、突き上げる。つぎつぎとタチは代わり、腰を振っては代わる。まさに輪姦だ。四つん這いでケツを突き出したウケ役は、ひぃひぃ鳴くばかり。気持ちは良いようだ。完全にマンコ野郎に落ちてしまったようだ。最初のことでもあるし、長時間ヤリまくるのはさすがに辛いだろう。せいぜい、2時間が限界だ。延々とケツを掘り上げられて限界が近づいている。俺たちは相談し、そろそろ終了することにした。
「よぉし。そろそろフィニッシュにするか」
「ぶっ放すぞ」
「オラオラ嬉しいだろマンコ野郎」
「マンコに種付けしてやんよ」
 それぞれが盛り上げる。最初に、タチが腰を振りまくり、ケツを突き上げた。腰振りがエロい。
「あぁたまんねぇ。マンコ最高。イクぜ。イクぜ。イク!」
 ゴム付ながら中でイッたようだ。たっぷりザーメンが詰まったゴムをウケ役の背中にべちゃりとぶつける。合流したウケが次に続いた。
「マンコ最高。突っ込むのも気持ちいいっす。イク!」
 ズコズコ腰を振ったかと思うと速攻マラを抜き出し、ゴムを外した。マラを数度扱き上げると同時に大量のザーメンがウケ役の背中に飛ぶ。雅之、俺、剛人さんと続いた。そして、中にイッてザーメン入りのゴムを、または背中に直接ぶっ掛けた。どろどろになったウケは、目がとろりとして何も見ていないようだ。
 剛人さんがウケ役のケツに指を突っ込みながら、マラを扱いてやった。絶頂はあっという間だ。
「あっすげぇ。あぁ感じる・・・すげぇすげぇイクイクイクぅ!」
 大量のザーメンをぶっ放し、そのまま突っ伏した。それぞれ、シャワーを浴びて、身だしなみを整える。最後に軽く挨拶をして、ウケは帰っていった。5人は残って、飲みなおし。朝まで軽く寝て、解散した。
 朝日が眩しい。俺たちキャンピングカー組みは、もう一度寝なおすことにした。良い夢が見られそうだ。
 ノリ最高の旅は始まったばかりで、これからどれほど楽しい時間が待っているか、それは北海道の大地だけが知っている。

旅は道連れ06

「外れろ外れろ外れろ・・・」
 当たれ当たれ当たれ・・・
「ぎゃぁ!当たったぁ!」
「おめでとう!!」
「よっしゃぁ!」
「ひゃっほぉ」
 少し残念な気もしたが、良かった。
「よし。犯ろうぜ!」
 ヤル側は大盛り上がりだったが、ヤラれる側はタチなのだから悲惨だ。
「勘弁してくれ。頼む。後生だ・・・」
「無理。勝負だかんな」
 一斉に却下。
「よし。じゃ洗って来い。良ければこれ使え」
 剛人さんが、引導を渡すとともに、何かを渡していた。気持ちよくなるアレだろう。確かに、初めてで5人に輪姦されたら堪ったものではないだろうし。タチ役は早速、服を脱ぎ臨戦態勢である。ビールを飲みながら、ウケ役の準備を待つ。最初が誰かをいんじゃんで決めた。1番目が剛人さんと合流したタチの2人。続いて、俺と合流したウケ。残りは可愛そうなので、3人で攻める。おずおずとシャワー上がりのウケ役がやってくる。
「入れたのか?」
 剛人さんがこっそり聞くと、ウケ役ははにかみ笑いだ。たぶん、キメたのだろう。ただ、ある程度アルコールが入ってるから気になる。通常、同時使用はご法度だ。
 あぁそういえば、今日中に帰らないといけないからと、唯一人酒を飲んでいなかった。うーむ。女神は粋なことをする。彼をシートを広げた真ん中に座らせる。車座になって5人で取り囲むと、落ち着かないようだ。ゆったりとビールを煽りながら、効いてくるのを皆で待った。
 緊張したウケを全員で弄っていると、そわそわと落ち着かない様子が垣間見える。そろそろ効いてきたようだ。もっと堪らなくなるまでお預け。互いに発火点ぎりぎりまで待機だ。酒を飲んでいないにも関わらず、顔が赤くなり、汗で全身が濡れたように光り始める。ウケはじっとしていられず、常に体勢を入れ替える。
「俺。初めてなんすよ。サプリ」
「大丈夫だよ。全然平気。てか、すげぇ気持ちいいから、次からウケOKになるの間違いなしだね」
 雅人は嬉しそうに言った。ゆったりと腰を使い始める剛人さん。クチを犯すのをしばらく止めて、タチも様子を伺っている。ウケは慣れない感覚に戸惑っているようだ。実は、その刺激が快感なのだが、慣れていないからまだ良く分からない。ただ、鈍痛とともに、確実に下腹部の奥に快感の芽生えがある。それが表情に如実に表れていた。戸惑いが見て取れる。
 しかし、剛人さんの一突きごとに、芽生えは大きくなり、今は明らかに快感へと成長した。
「なんか・・・すげぇ・・・初めての感じ」
「あぁマンコ感じるだろ?溶けてきただろ?」
「まだ、よく分かんないけど、気持ちいいかも・・・」
 よしってことで、タチが再びマラを差し出すと、今度は自らマラをしゃぶり、飲み込んだ。
「溶けてきたぜマンコ。いい感じだ」
 ウケの目もとろりと溶けている。剛人さんもタチもピストンが激しくなる。
「おらおら。感じるだろ。マンコ野郎になっちまえ」
「クチもいいぜ。いい感じに溶けてきたじゃねぇか」
 まさに輪姦という感じになってきた。我慢できなくなった第2陣のはずのウケが参戦した。横に陣取って、ウケの乳首とマラを攻める。雅之も参戦し、タチの横でマラを突き出す。マラ2本を順番にしゃぶりだすウケ。俺も参戦することにした。剛人さんの乳首を舐め、ウケの尻を撫で回す。盛り上がってきた。ウケひとりを5人で輪姦す。どんどん盛り上がってくると、順番にケツを輪姦すことになる。

旅は道連れ05

食って、飲んで、乱れて、その夜は更けた。翌日の朝は、軽く朝食を食べて移動することにした。とりあえず、道東方面に向かう。網走か釧路、知床辺りを目指す。
 と同時に、その方面で、俺たちと飲食やHを楽しめる奴を募集することにした。今時は、便利になったもので、移動しながらでもPCをネットに繋ぐことができる。携帯電話経由でデザリングすれば、WifiやWimax、G4のいずれかの電波を通じて、ネットに接続することができる。キャンピングカーにあるノートPCを使ってネットに接続し、掲示板などを使って募集を掛けた。
 地元や旅行中の奴から、ちらほらとメールが送られてくる。北海道は恐ろしく広いから、ほとんどの奴が個人の移動手段を持っている。大体の待ち合わせ場所をやりとりして決める。意外と若い奴が多かった。
『3人で旅行してるから、飲み食いがてら輪姦してやんよ!』
 ていうメッセージなのだから、年下が多いのは頷ける。メールには、いきなり画像が添付されてきたものが多かったので話が早い。やはり、旅行中ということもあって、開放的な気分になっているのだろう。中でも、ガタイの良い、ノリの良さそうな学生をひとりと、参加させてくれという同年代の雄臭いバリタチを2人ほどゲットした。
 今夜はジンギスカンをつつく予定だ。ビールや焼酎を酌み交わしながら、知らない者同士で、ひとときのパーティーを開くのも楽しいものだ。そして、その後は、勢いで乱交開催だ。なるべく、人気のない草原を探し、準備を始めた。楽しい催し物でも企画するか。
 ちょうど良い場所を見つけて、今日も3人で店を開いた。追々あとの奴らも合流してくるだろう。今日はジンギスカンの予定だったので、バーベキューコンロに鉄板を置いて、火を起こす。食材の準備は、やはり俺と雅之で整えた。ターフとテーブル、椅子の用意も2回目となると手馴れたものだ。こう見えて、アウトドアには強いのだ。
 次々と3台の車が合流した。メールをもらっていた奴らだ。それぞれ、酒なり、野菜なり、肉なりをぶら下げてきていた。律儀な奴らだ。俺たちは、最初の顔合わせを済ませると、昔からの馴染みのように酒を酌み交わし、ジンギスカンに舌鼓を打った。談笑しながらの食事は楽しく、時間が過ぎるのもあっというまだ。
 それなりに腹も膨らみ、酒も回ったところで、本題の乱交に突入する。俺が考えたイベントは、くじ引きを作ることから始まった。人数は6人。タチが3人。ウケが2人。リバが1人だった。で、趣旨を説明する。くじの当たりを引いた人がウケ。残りの5人に輪姦される。最初、提案したときは、ブーイングを受けた。ウケより、タチの方が多いからだ。しかし、酔いが回っていたこともあって、負けなければいい。面白いということになった。誰も自分が負けると思っていないのだ。
「俺はタチだ。輪姦されるなんてパスだかんな。よっしゃぁ!」
 合流したタチひとりが外れクジを引いた。これで、1/5。
「俺はウケだから別にいいかもね。でも5人はつらいなぁ・・・はずれっ」
 合流したウケもはずれ。これで、1/4。
「俺は無理だっての。よし!」
 剛人は、はずれ。1/3。
「輪姦はいやだなぁ・・・らっきぃ」
 雅之もはずれ。1/2。後は、俺と合流したタチのどちらかだ。俺がクジを作ったのだから、運を天に任せるしかない。
「マジかよ。勘弁してくれよなぁ」
 既にクジを引いた残りの4人がはやし立てる。
「よっしゃぁ当たりだ当たり」
「イケイケGOGO」
「アウトに決まり!」
「輪姦せ輪姦せ。バリタチを輪姦せ!」
 確定している奴らは勝手なものだ。俺はリバだから、無理ではないが、さすがに5人に輪姦されるのは勘弁だ。昨日だって、既に犯られてるのだし。バリタチの指が震えている。引け引け当たりを引け。俺は心の中で念じた。引いちまえ!

旅は道連れ04

ウケのデカマラとよく言うけれど、雅之のマラもかなり立派なものだ。特に太くて存在感がある。竿は太く真っ直ぐで、亀頭がデカくエラが張っているので美マラだ。玉袋もでろりと不貞不貞しいから絶倫な筈だ。
 剛人さんは雅之より、さらにデカい。親指と中指で輪っかを作って、指先が届かないくらいだ。片手で竿を握ると、もう半分くらい頭が出ているから18cm程ありそうだった。歯を立てないようにしゃぶるのが大変なのだ。
「あぁマンコ気持ちいい。俺タチに転向しようかな」
 スコスコ腰を振りながら雅之がほざいている。せいぜいリバだろ。ウケの快感を覚えた奴がバリタチに戻ることは希だ。
「ほんと、一紀さんて良いからだしてるよね。上から見るケツの形なんて最高」
 それはどうも。
「こんな美尻に俺のチンポが入ってるなんて。ほんと拾いものだったねぇ」
 俺は拾得物か!前後の穴を責められているから、反論できない。
「タケも掘る?すんげぇ気持ちいいよ。それともサンドウィッチする?」
「いや。俺はゆっくり楽しむから、おまえが満足するまで犯っていいぞ」
 だから、俺不在で勝手に決めるなっつぅの。笑ってしまうが、拾得物としては弱い立場だ。
「じゃぁさ。俺の上に乗ってよ。一紀さん」
 雅之はマラを引き抜くと、車に乗り込みベッドの準備をしていた。
「早くぅ。こっちこっち」
「仕様がねぇなぁ。マサは。よっぽど気に入られたみたいだぜ。一紀」
 剛人さんに促されて、車に乗り込んだ。雅之はベッドに仰向きになって、マラの根本を握り、いきり勃てている。
「早く。そっち向いて跨って」
 はいはい。言われるままの体位で、呑み込む。
「うわっ。やっぱエロい。もっと上体を倒して。ほら」
 面倒くさい奴だなぁ。
「おぉエロエロだぁ。俺のチンポが一紀さんのマンコにずっぽり入ってる。すげぇ」
 俺のケツを支えながら、下から突き上げてくる。
「すげぇチンポ出入りしてる。一紀さんのマンコマンコマンコ」
 恥ずかしいってぇの。
 雅之の脚を抱えるように身体を折ると、出入りする穴と竿の様子が丸見えでエロいのだ。
「うーわ。すげ。エロ。マンコえろぉ」
 雅之は下から突き上げながら呟いている。
「一紀さんのマンコすげぇ気持ちいいよ。最高」
 ウケの割りに、ずこずこと突き上げる腰使いは激しい。様子を見に来た剛人さんも興奮したようで、天井を支えるようにベッドに立って、マラを突き出す。下から雅之に突き上げられつつ、剛人さんのマラをしゃぶる。しゃぶるというか、剛人さんはSらしく、俺の頭を抱え込むと腰を突き出した。俺は喉を開いて、受け入れる。下手に締めようとすると、嘔吐感が襲ってくる。リラックスして受け入れるのだ。
「おぉぅ。クチまんもいけるぜ。一紀は慣れてるな?」
 イマラチオされるのも好きだから全然問題ない。雅之の腰振りに合わせて、俺のケツが上下して、彼の太股をマラが打つ。小さなキャンピングカーは、3人の動きに合わせてギシギシと激しく揺れた。
「ねぇそろそろ次いい?」
 掘るのに飽きたのか、俺がよがってるから、ケツが疼くのか、雅之が選手交代を要求した。俺たちは態勢を替える。雅之がベッドに俯せに寝る。俺が彼のケツにオイルを塗り、穴を緩める。それなりに使い込んでいるから、準備は万端だ。俺はゴムを被せて、雅之に侵入してゆく。そして、結合した俺のケツに、剛人さんが突っ込む。3連結して、剛人さんが腰を激しく振ると、その動きだけで雅之を掘ることになる。
「あん。やっぱケツの方がいいや。一紀さんのチンポ気持ちいい」
「雅之のマンコもトロトロだぜ。いいマンコしてんじゃん」
 俺は彼の耳元で囁く。
「おぅ確かに一紀のケツはいいマンコだ。雅之のもいいけどな。久しぶりに他の穴を使うぜ」
 俺たちは汗をかきながら激しく乱れた。
「マンコいいよぉ。気持ちいいよぉ。一紀さん最高」
「俺も前も後もいいぜぇ。あぁ気持ちいい」
「トロマン最高。雄膣最高」
 3人がそれぞれ腰を動かし、互いの穴とマラを味わって、快感を貪る。そろそろ一発いっとくか!よっしゃ!それぞれガツガツと腰を振った。
「あぁすげぇ。マジ気持ちいい」
「いいぜ。最高。イク!」
「待て、俺はまだだ。イッても犯りまくってやるからな」
「あぁもっともっとぉ」
「無理。イクイクイク!」
「俺もイクぞぉ!」
 そして、3人とも、ほとんど同時に果てた。雅之の上に覆い被さる。しばらく、そうやって余韻を楽しんでいた。

旅は道連れ03

出会ったのが3時頃だったから、そろそろ暗くなってきたので、洞爺湖畔で店を開くことにした。準備をするといっても車を停めて、ターフを広げたり、携帯のテーブルや椅子を出すだけ。後は、バーベキューコンロと酒や準備した食材を用意するだけだった。
「酒だ酒だぁ!」
 ずっと、運転していた剛人さんは、ゴキゴキと首の骨を鳴らしながら叫んでいる。俺はサーバーから冷えたビールを注いで手渡す。
「よっしゃぁ。乾杯!」
 手慣れた様子で炭に火を起こし、串に刺した食材を並べていた雅之と乾杯した。
「ぷはぁ美味めぇ。たまらん。これだから止めらんねぇ」
 何が言いたいか細部は意味不明だが、言いたいことは分かる。
 先に準備しておいたアサリの白ワイン蒸し、温野菜のサラダ、タルタルソース仕立て、トマトと生ハムのブルスケッタをパクつきながら剛人さんはビールを呷る。
「なんか、いつもと料理が違う?」
「うん。付き出しは、一紀さんが作ってくれたんだよ」
「おぉやるな。さすが、男のひとり暮らし」
 勝手に決めるな。当たってるけど。下ごしらえしておいた”あおりイカと酒盗の炙り”を軽くあぶったものを雅之が持ってきた。
「おお。たまらん。これは美味い。一紀やるなぁ」
 3人は盛り上がり、酒を酌み交わし、バーベキューを楽しんだ。腹が膨れた剛人さんが、色っぽい流し目で俺を見据える。
「一紀。腹が膨れた。次は?」
 はいはい。単純な人だなぁ。剛人さんは既に短パンの前を広げて、勃起したマラを扱いている。
「ほら。何やってる。しゃぶれって」
 今更、勿体付けても仕方がない。俺は剛人さんの前に跪き、デカマラをクチに含んだ。既にギンギンなそれは、透明な粘液が滲み出している。雅之が言っていたように、久しぶりなのかもしれない。
「しゃぶるのも上手いな。一紀は。ほらマサ何してんの。前後から責めるんだろ?」
「わーい」
 手持ちぶさたにビールを舐めていた雅之は、喜んで参戦してくる。
「うわ。プリプリ。ちっちぇ競パンの跡がこれまたエロい!」
 雅之はケツの割れ目に顔を突っ込んで俺の穴を舐める。
「犯られまくってる割りに綺麗な穴してんじゃん」
 て、誰が犯られまくってるって言ったよ!剛人さんのマラをしゃぶっているから反論できない。
「ねぇ突っ込んでいい?」
「好きにしろ!」
 こらこら。剛人さん。勝手に何言ってんの。まぁ今更、どうこう言っても始まらない。ノリ良く、盛り上がるだけだ。俺はケツを振ってやった。
「わはは。入れて下さいって。一紀さんエロエロぉ」
 雅之は喜び勇んで、割れ目にオイルを垂らす。雅之の指が入ってきた。
「おぉ良い感じじゃん。一紀さんマンコ感じるんだよね?」
 普段はウケな雅之の指使いは、おっかなびっくりで、自信なげだった。
「ふぅ。マンコってこんなに暖かくてトロトロなんだ。俺のも?」
「おまえのマンコなんて忘れたなぁ。どんなだったっけ?パサパサだっけ?」
「ひぃ~ん。ひどい。タケ酷い」
 なんだかだ言って2人は仲が良い。
「ほぉ。これが丘だな。ノックノック」
 さすがにウケだけあって、飲み込みが早い。自分の感じる部分を思い描きながら確かめているのだ。身体が感じて勝手に反応する。
「おぉ。やっぱGスポットだね。一紀さんもやっぱ感じるんだね。よし」
 雅之は指を2本に増やし、広げに掛かった。俺は四つん這いになって、剛人さんのマラを喉に打ち込まれ、年下の雅之にケツを弄られてマラは硬く勃起していた。
「やっぱ良く締まるねぇ。鍛えてるだけあるな。俺もちゃんと鍛えようっと。一紀さんは四つん這いになってても画になるよね。すげぇエロいもん」
 ゴムを被せたマラを俺の穴に宛いながら、雅之はひとりはしゃいでいる。
「あぁあぁぁ呑み込まれていく。すげ。気持ちいい。一紀さんのマンコすげぇ締まる」
 完全に緩んでいない肉を押し広げて、雅之が侵入してくる。実はウケるのは久しぶりなのだ。
「おぉ俺、兄貴を犯してるぜぃ。おらおら。感じるか?一紀!」
 ケツを締めてやる。
「痛い。ごめんなさい。調子に乗りました。緩めて。痛いって」
 緩めてやると、奥まで入ってきた。
「あぁこれくらいが丁度いい。良い気持ち。タチもいいね」
 雅之は、ユルユルと腰を振りながら、粘膜の感触を味わうように擦りつける。俺も確かに気持ちいい。久しぶりにウケる感覚だ。前後からマラで串刺しにされて同時責めは、さらに久しぶりだった。とりあえず、ウケを楽しむこととしよう。

旅は道連れ02


アメリカ製のキャンピングカーは、多機能で至極快適だった。運転は、タチの剛人さん。ウケの雅之さんと俺は、居住スペースで晩ご飯の準備をした。飲料水はもちろんのこと、プロパンガスを積んでいるからガスレンジで調理もできる。シャワー室、トイレ、ソファに、テーブルもあった。ソファは広げるとベッドになる。小さなアパートが移動しているようなものだった。
 旅は始まったばかりらしく、市場では大量の食料品を仕入れたらしい。地場産のジャガイモやコーン、アスパラガス、それにレタス、キャベツ、ニンジン。いちいち挙げるのが大変なくらい段ボールに山盛りで、冷蔵庫も一杯だった。それと、ビールサーバーまで積んでるから、夜はかなり期待できそうだった。もちろん、魚介類・・・これは腐りやすいから、行く先々で少量ずつ入手。ジンギスカンに欠かせない羊肉のブロックや牛肉、豚肉、鶏肉を小分けにしたものが冷凍庫にぎっしり。2人なのに、どれだけ旅を続けるつもりなのか。
 彼らに言わせると、旅は道連れで、先々で合流して友達になると夜な夜な宴会が続くのだと。予定は10日くらいだから、俺の休日ともピッタリだが、ずっと一緒にいるのもなんだか気が引ける。けれど、雅之さん(実は年下)が言うには、ノリが合うなら一緒の方が楽しいから、ずっと一緒で全然平気なのだと。不思議というか、脳天気な人達が世の中にはいるものだ。
「一度の人生、楽しまなくてどうするのだ?」
 これは剛人さん。はい確かに。連むのは、あまり得意じゃないけど、俺も基本的には、そういうノリなので問題はない。
「一紀さんて、凄い良い身体してますよね。あれもデカそうだし」
 夕飯の下ごしらえをしながら、雅之さんが突然話題を変えてくる。ずっと、その話がしたかったに違いない。
「リバだってことだから、ケツもいけちゃうんですよね。一紀さんだったら俺も突っ込んでみたいなぁ」
 おい。もう3Pは既定の事実か?いまさら、いやそれはというほど、俺もウブではない。
「いいよ。俺はどっちも楽しめるから」
「わーい。じゃ剛人と前後から同時責め。その後は一紀さんを真ん中にしてサンドウィッチだぁ」
 こらこら。包丁を振り回すな。危ないだろ。こういうことに慣れている彼は、揺れる車内でも器用に包丁を使って、バーベキューの準備が進んでゆく。
「あぁ久しぶりの3Pだから興奮するね。あんな身体にこんなことや、あんなことをウシシ」
 何を妄想してるんだ?一体、何をするつもりだ!
「最近、倦怠期だったからセックスしてなくてねぇ。これだから旅は楽しい」
 なるほど。俺は鴨ネギだった訳ね。
「エロいDVDもたくさんあるから、見ながらヤルのもたのしいよ。野外でもいいし」
 確かに、キャンピングカーがあれば、色々なバリエーションが考えられる。北海道なら人が住んでいないところなんてざらにあるから、場所を探すのもさほど苦労しないだろう。パソコンも積んでるから、ネットで仲間を募集するという手もあるし。
「おぉ。そうだね。一紀さんえら~い。さすが、エロには一日の長があるねぇ」
 なんとでも言ってくれ。だが、おかげで楽しい旅になりそうだった。

旅は道連れ01

青函トンネルを潜るとそこは北海道の大地で、本州では、まだまだ夏が続いていたけれど、こちらの朝は肌寒かった。野宿するには、少し辛い季節かもしれない。
 とりあえず、函館の朝市を覗いて、新鮮な魚介ものを頂いた。昨日はあまり寝ていないから、どこか適当な場所を物色したいのだが、ホテルに宿泊するほどのこともないし、風呂がてらサウナを探すことにした。24時間営業の適当なサウナがあったので、そこに決める。ロッカーに荷物を詰め込み、風呂場へと向かう。眠気も吹っ飛ぶ心地よさで、疲れた身体に湯が染みる。地元の人も多いようだったが、旅行客もそれなりにいるようで、色々な方言が飛び交っている。
 俺はそれなりにマッチョで、真っ黒に焼けていた。それも、最近は流行らないブーメランカットの小さな競パン跡がくっきりだったので、かなり目立っている。意味深な視線を投げかけてくる男が、ひとりやふたりではなかった。しかし、汗を流したら急に眠気が襲ってきたので、仮眠室で軽く寝ておくことにした。
 マッサージチェアのような寝椅子に陣取ると、灰色うさぎがやって来て俺の頭を思いっきり張ったおす。俺はストンと落下するように眠りについた。
 思った以上に熟睡していたようだった。目が覚めたときは、既に昼を大きく過ごしていたので、もうひとっ風呂浴びてからサウナを後にした。
 涼しい風が、火照った身体に心地よい。さて、どちら方面を行こうか。そう考えているとき、声を掛けられた。
「お兄さんはひとり旅?」
 2人連れの少し年上の男達だった。
「ええ。着の身着のまま目的なしのひとり旅です」
「そう。お兄さんはタチ?それともウケ?」
 いきなりの直球に少しビックリするけど、サウナで俺の競パン跡をみたに違いない。
「俺はバリリバかな。そちらは?」
「俺たちは2人旅だよ。俺がタチで、こいつがウケ」
「そうですか」
 話しが見えない。
「もし良かったらだけど、旅は道連れとも言うし、宛がないのなら一緒にどうですか?俺たちはキャンピングカーで北海道をゆったり旅行してるんですけど」
「へぇ。それは優雅ですね。一緒してもいいんですか?」
「もちろん。お兄さんが迷惑じゃなければ、旅は楽しい方が想い出も多くなる」
 特に断る理由もなかったので、受けることにした。
「じゃ一緒に連れてって下さい。助かります」
「兄さん話しが早いね」
 2人は笑った。駐車場に停められていたキャンピングカーは、アメリカ製のエアーストリームというレトロなものだった。銀色の丸っこいフォルムをした車だが、中には生活に必要なものが全て揃っていて、まるで小さな家そのものだった。
「普通にシャワーも浴びれるんだけど、たまに手足を伸ばしてたっぷりのお湯を使いたいからね」
 なるほど。それでサウナを利用していた訳だ。函館の市場で、食料をたっぷり買い込んだらしく、今夜は手料理だそうだ。はてさて。どんな旅になることやら。

2019年6月24日月曜日

露天温泉の甘い罠05

幼い感じがした第一印象とは違って、こいつは大した淫乱だ。俺の部屋にまで押しかけてきて、勝手にしゃぶり、勃起したところで上から乗って腰を振る。年上の俺の方が完全に翻弄されている。それも女のように感じるようで、俺のペニスをくわえ込んで放さない。
 一発目は俺のしたいようにさせるに見せて、二発目は搾り取られるようだった。小一時間、俺のペニスを楽しむと、彼は出すこともせず、さっさと部屋を後にした。なんとも不思議な小僧だった。
 食欲と性欲が満たされた俺は、疲れが出たようで、そのままぐっすり眠ってしまう。目が覚めたときは、夜中の2時頃だった。あまりに喉が渇いたので、フロントでビールでも貰おうと尋ねた。しかし、旅館は、ホテルと違って深夜にフロントが開いていなかった。勝手にビールを盗む訳にもいかず、誰かが起きていないか奥へと進んだ。
「ごめんください」
 返事はない。privateと書かれたドアから灯りが零れていたので近づいてゆく。声を掛けようとして息を呑んだ。複数の荒い息が聞こえたからだ。
もしかすると・・・
 悪いと思いつつドアの隙間から部屋を覗いた。はたして、そこには蠢くケツがあった。
鍛えられて真っ黒に日焼けした男のケツだ。後から見ても胸板の厚い良い体格であることが伺える。ケツだけが白く、他は真っ黒で、太股などは濃い毛に覆われている。
「客に手を出すなと言っただろう。雅也」
「あん。だって、兄ちゃんが相手にしてくれないから。あん」
「夜まで待てないのか。この淫乱野郎」
「美味しそうだったんだよ。あの兄貴。初そうだったし」
「で、良かったのか?俺より感じたのか?」
「やだ。妬かないでよ。つまみ食いじゃん。兄ちゃんのチンポの方が良いに決まってんじゃん」
「どう鳴いたんだ?あいつのチンポくわえ込んで、どうやって喘いだんだ?」
「やだ。そんなこと」
「言えないのか。抜いちまうぞ。いいのか?」
「抜かないで。やだよ。もっと犯してよ。壊してよ。雅也をもっと淫乱にしてよ」
「この売女が!突っ込んでくれるなら誰でもいいのか!おまえは」
「あん。そうだよ。兄ちゃんの肉便器だよ。昔からそうでしょ。雅也は兄ちゃんの性処理奴隷でしょ」
「この淫乱が。俺を誘ったのはおまえだろうが!」
「やん。兄ちゃんだって喜んでたじゃん。やだ。雅也を捨てないで」
「雅也。**大学でも犯られまくってんだろ。男くわえ込んで、犯られまくってんだろ!」
「そんなことないよ。兄ちゃんだけだよ。雅也を肉便器にできるのは兄ちゃんだけだよ」
「嘘を付け。この淫乱。この肉便器。この変態。この売女」
 俺はドアの外で固まってしまっていた。激しく腰を振り、言葉で責めて、弟を犯す兄。想像を絶する世界だった。
 四つん這いになっていた雅也が、こんどは仰向けになり、大きく股を開いて兄に犯されている。肩越しに俺の視線に気が付いた雅也は、ニヤリと淫靡な笑みを浮かべた。俺は、恐くなって、慌てて部屋に戻った。そして、翌早朝チェックアウトすると、逃げるように温泉旅館を後にした。

露天温泉の甘い罠04

 早熟な感じの身体に比べて、中は熟れた肉感だった。すんなりと事が運ぶところを見ても、かなり慣れているようだった。実の兄弟とこんなことをするのは、さすがに信じ難いものがあるのだけれど、本人が言ってるのだからまんざら嘘でもないのだろう。こんな山奥では、簡単に異性が見つかる訳でもなく、処理をしようにも旅館を放っておいて、風俗でもないのかもしれない。
 しかし、兄弟で、こんなエロいことをするものだろうか。やはり、簡単には信じられないものがある。ややもすれば、相手が男ではなく、普通に女とやっている気がするほど自然だった。ギンギンに勃起したペニスは、柔らかな肉に包まれて心地よく、奥まで突き入れば、「ハァン」と鼻に掛かった吐息を漏らす。
 尻を包む手の感触は柔らかく弾力があって、スベスベと触り心地よく、肉感的だ。出し入れするたびに、柔らかな肉が反転し、俺を逃すまいとする。艶々と濡れたペニスは、トロリと溶けた内部を予感させる。俺は状況を忘れて、腰を振ることに没頭する。久しぶりだった。考えてみれば、一月近くも異性との接触がない。溜まっているかと問われれば、それはもう溢れ出しそうに溜まっていたと言わざるを得ない。
 艶めかしく淫靡にクネる尻が、さらに俺を興奮に導いた。腰の奥が痺れてくる。溜まりに溜まったマグマが徐々に居所を変えて、昇ってくる。抉るように腰を使い、内臓を突き上げた。彼の腰は淫らに円を描き、俺を貪る。ならばと奥まで突き上げた。トロトロの粘膜が絡みついてきた。
『やべぇイッちまいそうだ』
 俺は動きを止めた。彼が振り向き俺の様子を伺っている。
「イキそうなの?イッていいよ。中に。孕まないから心配ないでしょ?気持ち良く一発目出しちゃっていいよ。夜はこれからなんだし」
 妖艶な笑みに誘われて、俺は腰を動かした。もう止まらない。突き上げて、突き上げて、突き上げた。俺の底から快感が駆け上ってくる。ひとまわりペニスが大きく膨らんだように感じたと同時に、ドクドクと大量の子種を注ぎ込んだ。膝がガクガク震える。
 長風呂で、それもエロいことにまで及んで疲れがどっと出た。俺は部屋に戻って、ベッドに身体を投げ出すと、寝入ってしまった。起こされたのは既に、7時で、夕食が出来ているので座敷に来てくれとのことだった。
 浴衣を着て、座敷に行ってみると、宿泊客は俺を含めて3組だけで、他にはいないようだ。やはり、鄙びているだけあって、客も少ないようだ。
 料理は、それなりに凝ったもので、川魚の洗い、猪肉のホウバ焼き、鮎の塩焼き、山菜のおひたしなどをはじめ、ずらりと並べられていた。瓶ビールをもらって一気に呷る。冷たいビールが喉を滑り落ちていって、生き返った気分になる。疲れが吹き飛んだ気がした。
 食事を終え、部屋に戻ると、廊下に人影がある。風呂場で会った彼だった。彼は短パンにタンクトップといった軽装で、俺を待っていたようだ。
「食事どうだった?」
「あぁ美味しかったよ。ボリュームもたっぷりでお腹一杯になった」
「そう。よかった。お婆ちゃんの料理は美味しいから、気に入って貰えて僕も嬉しい」
 ニコリと笑った笑顔は屈託がなく、風呂場であんなエロいことを平気でしていたとは思えなくなる。
「続きしよ。お腹一杯になったら、次は、ね?」
 先程のエロい行為を思い出して、下腹部が反応する。
「何言ってるんだ。ほんとに」
「うーん。前を突っ張らせて、そんなこと言っても説得力に欠けるかな」
 目敏く俺の反応を見て取り、彼は平然と言うなり、部屋にさっさと入っていく。
 部屋に入ると、廻れ右をすると、浴衣の前を開いて半勃ちのペニスをくわえ込む。妖艶な笑みを浮かべながら、美味そうに俺のペニスをしゃぶる。ピチャピチャと音を立て、舌を絡めて亀頭を吸う。先程、出したばかりなのに、俺のペニスはギンギンの堅さになっていて、腹を打つ勢いで反っていた。
 俺をベッドに誘うと、上向きに寝かせ、上から乗ってくる。股を開き、ゆっくりと俺を呑み込んでゆく。まるで、俺は犯されているようだった。はんはん鼻に掛かった吐息を漏らしながら、腰を上下させる。下から見ていると、不思議な感じだった。俺のペニスは彼の穴に呑み込まれたり、吐き出されたりしていて、女を騎乗位で抱いているような気にもなるのだが、俺よりも大きなペニスが反り返り、俺の腹と彼の腹をペチペチ打っているのだ。
 やはり男に違いなかった。だが、俺のペニスが快感を与えられて完全勃起状態であることも事実だった。ベッドが揺れ、俺の腰が彼を突き上げ、彼は仰け反る。
「すげっいい。そこいいかも」
 彼は器用に腰を前後にスライドさせ、堅いペニスを感じるところに当てる。
「超いい。マジいい。チンポ最高。堅いチンポ最高」
 彼は涎を垂らしそうな淫らな表情で、天井を仰ぎ見ながら呟いた。

露天温泉の甘い罠03

あまりに無邪気にそう笑われると、ドギマギしているこちらが後ろめたい。
「俺は男なんだから。そういうことは女の子としなさい」
「え?だって、この辺には若い女の子とかいないし」
「そうなんだ・・・」
「お兄さんは男の子嫌い?」
「え?」
「いいでしょ?男の子でも。気持ち良ければ性別なんてどうでも」
「いやだから・・・」
 ずっと、押されっぱなしだ。
「兄ちゃんにもよくしてあげたよ」
「何ぃ!?兄弟でか?」
「別にいいじゃん。兄ちゃん頑張ってるし、若いんだから色々あるし。兄ちゃんは優しくしてくれるよ」
「優しく・・・色々・・・」
「そう。しゃぶってあげたりさ、お尻に入れさせてあげたりさ。僕の気持ちいいっていつも言ってる」
「・・・・・いつもなのか?」
「だって、若いから。毎日溜まるものは溜まるでしょ。お兄さんだって溜まるでしょ?出したくなるでしょ?男の子でもまぁいいかな?なんて思うでしょ?」
「いやそれは・・・」
「してあげるよ。ほら」
 彼はシャワーで俺の泡を落とすと、露天の岩に座らせる。
『って、俺も、誘導されて、素直に動いてどうすんだ!』
 などと自分で突っ込みながらも、半勃起状態になってしまった。しかし、少し期待していたりするのだから自分でも呆れる。彼がおっさんだったら、怒っているだろう。だが、表現に困るような色っぽさを纏った子だったから、つい魔が差してというやつだ。
「なんだかだ言って勃ってるじゃん。お兄さんのスケベ」
 言うが早いか、半勃ちのペニスを口に含む。暖かくて、柔らかくて、それも彼が言うように慣れた感じだ。女にフェラしてもらったことはもちろんあるが、同じように気持ち良い。俺は、さすがに声をださないように我慢するのが精一杯だった。下腹部が唇に付くほど、奥まで呑み込んで、バキュームフェラをされると堪らなかった。
「んむっ」
 思わず鼻息が漏れる。
「我慢しなくていいのに。気持ちいいでしょ?」
 彼は俺のペニスを吐き出し、悪戯っぽく笑う。彼を見ると、彼の下腹部も立派なものが反り返っていた。確かに彼のテクは大したもので、おまえはセクキャバ嬢か!と突っ込みを入れたくなる。
 特にそっちの趣味はなかったのだが、そう言われてみれば、気持ち良ければ拘る必要もないのかと思ってしまう。それに彼は若く、綺麗な顔立ちをしていて、身体もスリムながら適度に筋肉がついていて、その上から薄い脂肪が覆った艶めかしいともいえる感じだった。蠱惑的な色香とでも表現すれば良いだろうか。
 俺のペニスをしゃぶっている彼の口元は、なんとも言えず淫靡で、ぷくりと厚い唇と赤い濡れた舌が淫らに動く。こんな商売でもしているのか?と疑いたくなるほど巧い。さらに、上から見下ろす形になる彼の尻は、スリムな身体の割りに肉感的で、そそるものがあった。
 彼は俺をシャブリながら、中指を尻の谷間に滑らせて、ユルユルと穴を探る。ときたま、指先を穴の中に滑り込ませては出してを繰り返す。誘われている。明らかに彼に玩ばれているのを感じるのだが、絡め取られて抗いがたいものさえあった。
 彼は俺を立たせ、反対に岩に両手を付いた格好で尻を突き出した。誘われるままに、俺は勃起したペニスを尻の谷間に滑らせる。彼は唇を少し開き、赤い舌をチロリと覗かせて、売女のように妖艶な笑みを浮かべた。導かれるままに腰を進める。ヌプリと彼の肉が俺を包む。俺が腰を沈め、彼が尻を突き出す。もっと抵抗を示すものだと予想していたのだが、柔らかな肉は適度に締め付けながら俺を呑み込んでゆく。まるで夢を見ているようだ。実感に乏しい。
 しかし、俺を包みこむ肉の熱さは確かで、粘膜の柔らかさは夢ではなかった。俺は肉感的な尻に手を添える。触り心地の良い柔らかさと適度な弾力を備えた良い尻だ。さらに腰を進める。全てを呑み込んだ彼は、「はぅ」と淫靡な吐息を漏らした。吸い付くようなと表現すれば良いのだろうか。しっとりとした熱い粘膜に包まれて、俺は確かに興奮していた。

露天温泉の甘い罠02

 男はニッコリとわらった。
「こんにちは。お泊まりですか?」
 子どものような無邪気な笑みに引き込まれて、俺は答えた。
「こんにちは。びっくりした。後ろ姿から女の人だと思って、外見てたんだ。混浴なんだっけ?ここ」
「そうですね。でも、女の人は、あまり露天に入らないみたいですけど」
 また、ニッコリ。微妙に訛りがあるから、地元の人だろうか。
「僕はここの旅館の次男です。兄が切り盛りしてます」
 俺の意図を汲んで先回りに答える。
「あぁ半被着た背の高い人かな?」
「はい。そうです。両親が早くに亡くなったので、兄ちゃんがお婆ちゃんを手伝って。僕は、学校が夏休みになったので帰省中」
「大学生?」
「はい。忙しいときは僕も手伝うんですけど。今日は暇みたいだから」
「そっか。俺はツーリングでたまたま予約もなく」
「ゆっくりして下さいね」
 彼は前を隠そうともせず、湯を上がると、タオルで身体を擦り始めた。俺も習って、彼の横に腰掛け、タオルを泡立てる。
「お兄さん。すごい良い身体だね」
 気を許したのかタメ口に近くなる。
「バイク乗ってるからな。身体も鍛えてるし」
「すごい。僕もお兄さんみたくなりたいな」
「何かスポーツでも?」
「いえ。特に。山育ちだから小さい頃からこんな感じ。食べても肉にならないし」
「でもお兄さんは良い身体してるみたいだったけど」
「そうですね。兄ちゃんは、じいちゃんが生きてる時はガテンだったから、自然に。。。背中流しましょうか?」
 俺が答える前にタオルを取り上げ、背中を擦ってくれた。
「凄い肩幅。いいな」
 彼は何気なく、俺の身体を撫でる。そして、そのまま後から抱きつかれた。股間に滑り込ませた手が俺のペニスを握った。びっくりしたが、はじき飛ばすわけにもいかず戸惑った。
「おぃおぃ」
「チンチンもでっかい」
「こら。やめろって」
「いいじゃん。男同士なのに」
 そう言われてしまうと、必要以上に拒否できなかった。相手は子どものようなものなのだ。玉や竿を握りしめ、擦り上げるような仕草をする。
「こら。ほんとに怒るぞ」
「えぇケチ」
 いやケチとかじゃなくてだな。泡だった手で刺激されれば、大きくなってしまうだろうが。内心は少し慌てて、彼の手をやんわり外した。
「僕上手だよ。少し大きくなってたでしょ。お兄さん」
 不意を突かれて、思わず絶句した。

露天温泉の甘い罠01

 俺の趣味はツーリングだ。そして、旅先で汗を流す鄙びた温泉。雨と寒さはバイク乗りにとっては天敵なのだが、真夏のツーリングも別の意味で大変だ。四輪と違って、日差しが直で、クーラーもないわけだから過酷なのは当然だけれど。
 しかし、風を切って疾駆するのがバイクの醍醐味なのだから贅沢を言っても仕方がない。行く先々の温泉場は、事前に調べてあって、それも鄙びた温泉場などを発見したときの喜びは他には代え難い。今日も目的地に向かう途中の山道で、**温泉旅館という看板を見つけ、早速、脇道に逸れたところだった。
 山深い杣道を進み、本当にこんなことろに有るのだろうかと不安になり始めた矢先、雰囲気のある温泉旅館を見つけた。駐車場にバイクを停め、玄関を潜る。
 出迎えたのは珍しいことに、女将や仲居ではなく、半被を着た若い衆だった。突然の訪れにも関わらず宿泊は可能のようだったので、一泊することにした。案内された部屋は、12畳ほどのモダン和風の設えで、渓谷に向けてデッキが少し張り出した形だ。黒を基調とした壁に、濃い色の床板、ベッドはワインレッドのシーツが目に鮮やかなロータイプ。最近、流行のデザイナーズ旅館といった風なのにはビックリした。建物はそれなりに年季が入っているように見えたから、最近改装したのかもしれない。
 浴衣にさっと着替えて、さっそく汗を流すために温泉に向かった。
 温泉は玄関から見て、地階に当たる。木製の階段を下りた先の渓谷に設けられていて、露天だった。周辺には民家ひとつもないところのようだから、露天でも全く目隠しなどなくて開放的で気持ちよかった。
 覗いているとしても猪や猿、鹿くらいのものだろうし、脱衣籠に浴衣を突っ込んで、素っ裸になった。
 赤茶色に濁った湯はヌルヌルとしていて、温泉らしい湯で、いかにも効能がありそうだ。丁寧に掛け湯をして、ごつごつと岩で組まれた湯船に浸かる。
「ふぅ。極楽」
 親爺臭い台詞が零れる。疲れた身体に温泉の成分が染み込んでゆくように感じて、この上ない幸せを感じる。川のせせらぎが身にしみる。
 ふと見ると、岩陰に人の気配がある。大きな露天だったので気づかなかったが、確かに脱衣籠のひとつに衣服があったように思う。岩を回って声を掛けようとしてドキリとした。白い細い項の華奢なシルエットだったからだ。
 俺は慌てた。露天には男女の区別がなかったことに思い至る。混浴だったのだ。俺が突然入ってきたものだから、出るに出られず岩の陰に隠れたに違いない。これは困ったことになった。俺は問題ないけれど、先方はそうもいかないだろう。声を掛けるのを止めて、反対側の岩陰に回ることにした。俺の視線がなければ、そっと出て行くと思ったのだ。川の方に視線を止めて、後を振り返らないように努めた。
 水面を揺らす静かな気配が近づいてくる。そのまま出て行くに違いないと思って、俺は背中を向けたまま川面を眺めた。
 しばらくして、静かになったので、ゆっくりと振り返った。すると露天の真ん中に人影があった。シルエットからすると先程の女性だ。だが、それは女性ではなかった。
 女性と見間違うほど華奢な男だった。身長は俺より少し小さい程度、しかし、よく見るとそれなりに締まった身体をしていて、華奢というのでもなかった。少年のように、まだ柔らかさを湛えた中性のような色香を持っている。だが、股間にぶら下がっているものを目にしてハッとした。綺麗なピンク色のそれは、俺以上のボリューム感のあるものだったからだ。

一人旅04

観光案内所で紹介された旅館に連絡を入れ、部屋の空きを確認した足でタクシーに乗り込んだ。大規模なホテルではなく、できるだけ鄙びた旅館を選んだつもりだったが、タクシーは建物がたくさん建っているエリアを外れ、川沿いの細い道を奥へ奥へと走ってゆく。町の雑踏から離れ、奥まった山あいに、その旅館はあった。
旅館の建物は、随分と昔に建てられたものであることが素人目にも分かったが、玄関周りは綺麗に掃き清められ、庭木もよく手入れされていて、自分の選択が正解であったとひとり納得する。
訪いを告げると、端然と着物を着た女将が奥から衣擦れの音ともに現われ、膝を片方床に付いて、スリッパを揃えてくれた。上がり框に片足を乗せながら、女将の白い項にドキリとする。
はっきり言って、異性の裸には全く興味がないのだが、日本文化の誇るチラリズムには、この私をして恐れ入らせる。案内されるままに、渡り廊下を進み、通された部屋は、荒々しい風情の川肌が一望できる離れだった。湯治の季節でもない平日の客は少ないようで、ほとんど貸し切り状態なそうな。入れてくれた緑茶を一口、甘すぎない和菓子を一口いただいた。その間、女将は牡丹のように美しい様で正座して、無駄を言わない。
こちらが、ほっと息をついたのを見計らって、お風呂になさいますか?お食事になさいますか?などと新婚の女房のようなことを尋ねられて、この旅館に“帰ってきて“良かったと思った。
風呂は後でゆっくりいただくことにして、食事を先にお願いした。ジーンズとカットソーにサマージャケットという軽装だったし、疲れるようなことをしていなかったから、そのままでも良かったのだけれど、浴衣に着替えてみると、鄙びた空間にそっと馴染んだ気がするから不思議だった。
夕食は、手のこんだ料理ではなかったけれど、摘んだばかりという野草の野趣を丁寧に調理していて美味しかった。地元の日本酒「三保鶴」も旨味のあるスッキリした味で、岩魚の炭焼きやジビエ肉の燻製にも大層合って、四合瓶をひとりで空けてしまったほどだ。
ときおり、独りで食事をして寂しくないかと問われることがある。たしかに、気の置けない人と一緒にする食事は楽しいけれど、気を使わないといけない相手と食事をするくらいなら、ひとりっきりでする食事を俺は選ぶ。
温泉旅館にとっては、閑散期であるらしいこの時期、旅館には、女将と数人の従業員しかいないようで、今のところ女将以外と顔を合わせていなかった。女将のひとつひとつの所作は、とても洗練していて、食事の準備を終えた後は、必要以上に干渉することなく部屋を出ていった。
開け放たれた窓から流れ込んでくる風は、夏前だというのに涼しいくらいで、葉の擦れる音、川水の跳ねる音、鳥や虫の澄み切った音が、澱んだ魂を浄化してくれるかのようだ。心地よい自然の音楽を肴に、じっくりと時間を掛けて、酒と食事を楽しむ。少し温くなった酒を喉に流し込み、箸を置いた。窓辺の籐椅子に移って、暗くなった川を眺めているうちに、居眠りをしたらしい。ふと目が覚めると、テーブルの上の食器は綺麗に片付けられていて、薄いガーゼ地の掛け布が俺の上に掛けられていた。
新幹線ホームからローカル線までの出会いも思い出し、心がほっこりとして、もう少しの間、そのまま微睡むことにした。

一人旅03

朴訥と表現して問題ない男の佇まいが素敵すぎる。警察や医療、レスキューなどに従事する人間に共通する、信念を持って生きる人々の清々しいまでの率直さとでも表現できるだろうか。屈託のない、濁りのない笑顔にノックアウトされる。
 こんな男がもし組合員なら、何を犠牲にしても手に入れたいと覚悟させるだけの力がある笑顔だった。彼の足元に跪いて長靴にキスしたい衝動を抑えるのが精一杯だ。
「素敵な笑顔です。尻から笑顔にバージョンアップしました」
 笑顔の最後に、少し照れた色が滲んだ。
「職業のことは、大ぴらにすると何かと障りがあると愚考しますので、これ以上言及しませんが、制服がとても似合いそうです」
「ありがとうございます」
 これまた、ストレートな礼が返ってきて、こちらが恐縮する。
「できれば、汗をかきながら訓練しているところを見学させていただいて、びっしょり濡れた制服に顔を突っ込んで芳しいに違いない匂いを嗅ぎたいものです。いやはや、自分で願望を垂れ流しておきながら変態この上ないですね」
 さすがに、ここまで表現してしまうと苦笑が返ってきた。
「失礼。思わず願望が口から垂れ流れました」
「本当に愉快な人だ」
「こういう人種と接するのは初めてですか?」
「いや。知り合いに、貴方がおっしゃるところの組合員もいますから初めてではないですが、初対面の人間に、これほど率直な物言いをされる方は初めてです。とてもユニークなキャラクターに思えます。嫌味ではなく、どちらかというと好感の方ですね」
 こちらも、にっこりと笑顔を返しておいた。まるで5月の突き抜けた青空を見上げているような清々しい気持ちだ。こちらの卑猥な妄想を南中した太陽の日差しが焼き尽くし、殺菌してしまう威力があった。これ以上の淫靡な妄想を辞退させるに十分である。
 もしかすると、この出会いの予感が、俺をこの旅にいざなったのかもしれない。そう思えるほど、嬉しい出会いだった。たしかに、肉体的な接触が望めれば、それに越したことはないのだけれど、たまたま駅で出くわした理想の男が、組合員で、俺とHをしてくれるなんてことを期待するほど目出度くない。
 彼とウィットに富んだ会話を楽しめただけで満足するしかなかった。電車は順調に走り続け、彼が降りるに違いない駅が近づいてくる。
「東津山に温泉旅館ってありましたっけ?」
「そうですね。津山、美作、蒜山に、いつくも温泉が売りの旅館があったと思います。東津山駅を降りて、観光案内所でお聞きになると良いですよ」
 そうこうしているうちに、「次は東津山駅に停車します」とのアナウンスが流れた。
「いや、目の保養と楽しい会話をありがとうございました。美味そうな尻に釣られて付いてきた甲斐がありました」
 立ち上がって右手を差し出すと、躊躇することなく彼の分厚い手が、力強く握り返してくれた。ともすれば、自分の肉体を犯してやろうと狙っている、こんな怪しい人間はいないと思うのに、なんの躊躇もなく握手するなんて。いやはや、なんとも気持ちの良い青年だ。
 名残惜しい別れではあるが、改札を出てタクシー乗り場に向かう、あまりにも美味そうな尻を眺めることを最後の褒美として、じっくり味わった後、観光案内所の戸を叩くことにした。

2019年6月21日金曜日

一人旅02

ローカル線の昼間の車両には、数える程しか客は乗っていなかった。
正面に座った男をまっすぐ見つめる。男が俺のことを不審に感じたわけでもなさそうだが、電車の中で他人が自分をまっすぐ見つめていることに気づいたようで、何かしら違和感はあるようだ。俺が何者かを探っているような、まっすぐ見つめてくる理由を探っているような色はあったが、綺麗な澄んだ瞳だった。
 にっこり笑いかけると、一瞬、頭だけを器用に後ろに引き、面食らった表情をしてみせた。
「あまりにドストライクだったもので、付いてきちゃいました」
「ドストライク?」
「ええ。理想に近い完璧な肉体とルックス。宛もない一人旅なもんで、興味のままに」
「・・・」
「こそこそと尾行するのも怪しいですから、言わずもがなな正体を晒しています」
「怪しくないんですか?」
「はい。尾行にあまり意図はありません。どこかの興信所やスパイでもありません。ただの日本国民です。少しだけ、大好物を眺めていたかっただけです」
「大好物とは?」
「健康的な、できれば筋肉質な肉感のあるお尻」
「・・・」
 そこまで直截な物言いをされたことがないに違いない。ストレートに言葉の意味を受け取るしかない表現なのだけれど、理解が追いつかないのかもしれなかった。男は、身体をよじって、椅子に腰掛けた自分の尻を眺めた。
「そうなんですか?」
 思ったより間抜けな答えが返ってきて、こちらが笑いそうになった。
「ええ。私には、とっても眺める価値のある特級品のお尻です」
 大の男ふたりが電車の中で、真面目な顔をしてする会話ではない。
「おかしな人だな」
「はい。よく言われます」
「男性の筋肉質な尻が好物と?」
「はい。できれば、スラックスを剥いて、撫でたり、鷲掴みにしたり、突っ込みたいと思いますが、さすがに、初対面の、それもその趣味かどうかも分からない人にいきなり行為に及ぶと捕まってしまう危険がありますから、遠慮しています」
「あはは。本当におかしな人だな」
「冗談だと思ってますか?」
「いや。自分には判断できませんが。。。」
「怒らないんですね?気持ち悪いから向こうに行けとか」
「実害が今のところないので、それは無理ですね」
「へぇ。あなたも、おかしな人ですね」
「そうですか?そうでもないと思うけど。。。」
 膝の上に揃えていた拳を顎に当てて考える風がさまになる。二の腕の力こぶが盛り上がって、いかにも艶めかしかった。
「駐屯地に帰る途中ですか?」
「え?よく分かりましたね」
 先程までの砕けた調子から、少し警戒モードに入ったようだった。
「いえ。電車の向かう方向と貴方の如何にも鍛えられた肉体と物腰から想像して、かまをかけました。特に意図はありません」
「なるほど」
 イエローアラートから、ブルーに警報を落としてくれただろうか。
「お兄さんは結婚していますか?恋人はいますか?」
 不躾な質問であることは覚悟の上で聞いてみた。
「いえ。今のところ独身で、残念ながら、彼女もいません」
 ちゃんと回答が返ってくると期待していなかったのだが、やはり根が真面目なのに違いない。
「職場結婚も競争率高そうですものね」
「内部事情もよくご存知ですか?」
「いえいえ。組合員には人気のある職種ですから、ある程度の事情を聞いたことがあるくらいのことです。JGSDF所属ではありませんので警戒しないでください。プログラムを組んで生計を立てている大阪在住の一般国民です」
 返ってきた笑顔が眩しすぎて惚れそうになってしまう。

2019年6月20日木曜日

一人旅01

前触れもなく無性に旅に出たくなるときがある。特に、仕事で嫌なことがあったとか、人間関係に疲れたとか、別段の何かトラブルが合ったわけでもないのに、唐突にそうしたくなるときがあるのだ。
 仕事が自営業で、男やもめの俺には、世間一般で言うところの『しがらみが』が少ないこともあって、そんなときは、ふらりと旅に出てしまう。もちろん、旅行会社に飛び込んで、ツアーを探したり、旅館や電車の予約をするなどといった無粋な真似はしない。ほんと、行先も方向さえも決めずに、ほんとふらりと旅立つのだ。持ち物は小さなリュックひとつ切りで、入っているのは精々財布とスマホ関連だけだろうか。
 最寄りの駅が新大阪なもので、小さなリュックを背負った俺は軽装で駅に向かい、新幹線の改札に佇んで路線図を見上げる。東か西か、少しだけ考えて適当に切符を買った。電光掲示板を確認すると丁度いい具合に、『こだま』が入線しているようだったので、これに決める。よっぽど田舎の駅に用がある人間でない限り、『こだま』を選ぶ人が少ないのだろう。適当に乗り込んだ車両には数える程の客しか乗っていなかった。
 後から入ってきた『のぞみ』や発車する『さくら』から数本遅れて、乗り込んだ『こだま』が走り始めた。各駅停車の新幹線は、駅に停まるたびに追い越してゆく車両を待って、時間調整するものだから、走っているよりも駅に停車している時間のほうが長いのではないかと思うけれど、特に急ぐ旅でもないし、文庫本を読んだり、景色を眺めたり、ぼんやり考えごとをして時間を過ごす。部屋を出てから果たしてどれくらい時間が経ったのか、陽が傾きかけた頃にやっと切符を買った駅に到着した。
 ホームに降りて、ベンチに腰掛けて、この先どうしようかぼんやりしていると眼の前を大好物が通過していく。
「いいケツだなぁ」
 別にそれが目的でもなかったのだけれど、大好物はなるべく長く楽しんでいたいものだから、よっこいしょとベンチから立ち上がり、大好物の後に続くことにした。既に定着した感のあるクールビズ姿のケツが前をゆく。流行りのスリムなスラックスは、鍛えられていると思しき太腿やケツにピッタリ張り付いて艶めかしい。太腿の太さに見合ったケツの存在感が、その筋肉の弾力を物語っている。
「ふむ。Yシャツから伸びた筋肉質な二の腕といい美味そうだなぁ」
 横で聞いている人間がいれば、明らかに不審者と判断されるであろうにも関わらず、頭の中で考えたことが勝手に口から漏れていた。男は新幹線駅から在来線に乗り換えるようなのだが、関西人にはPITAPAという強い味方があるのだ。PITAPAとは、関西地方のJR・私鉄・地下鉄を問わず、口座落としのポストペイ鉄道系カードで、チャージが必要ないので目的地を決めなくても電車に乗れてしまう。男に続いて、聞いたことのあるような無いようなローカル線に乗り継ぎ、ちゃっかり対面の席を確保した。
 しかし、びっくりするくらいドストライクの男が目に前にいることに改めて驚く。最初は、大好物のケツだけだったのだが、目の前に座っている佇まいは、理想そのものだった。短髪で、眉の濃い男らしい面構えは、迷彩服の制服を着せれば、さぞや似合うだろうと想像させる。明らかに鍛えられた体躯は、真っ黒に日焼けしていて肉厚で頑丈そうだ。靭やかな身のこなしといい動物に例えるとネコ科の大型獣のようだった。
 はて。そういえば、この先に駐屯地があったような。。。

ハメる08

ほとんど隆志さんに抱っこされるようにして部屋に入る。玄関できつく抱きしめられて口を吸われた。そして、引きちぎるみたいにカットソーを剥ぎ取られ、ジーンズを引き抜かれた。俺だけ素っ裸になって隆志さんの前に跪く。
 ベルトを抜き、スラックスを開き、躍り出てきたチンポを飲み込む。引き締まった両の尻を鷲づかみにして引き寄せた。
 犯して。俺を犯して。ここで犯して。
 唇が下腹部に密着するまでチンポの根元までくわえ込んだ。このまま腰を振って、俺はそれを鷲づかみにした尻に力を込めて示した。隆志さんは敏感にそれを感じ取り、俺の頭を両手で抱え込んで、腰を突き出した。引き抜いて、腰を打ち込む。胃が収縮して、抗いようのない吐き気が込み上げてくる。それでも犯して欲しかった。欲しい。隆志さんが欲しい。隆志さんのこの凶暴な肉棒で貫かれたい。
 今日から、俺は隆志さんの奴隷だ。隆志さんが望めば、どこでも股を開き、喉を開いて受け入れる。いや。そんなんじゃない。俺が欲しいんだ。隆志さんを欲しがってる。串刺しにされたい。延々と飽きて捨てられるまで貫かれ続けたい。隆志さんは上から打ち下ろすように喉を犯した。すげぇ。やばい。すげぇ気持ちいい。喉だけでこっちがイッちまいそうだ。流し込まれたい。隆志さんの全てを俺の中に注ぎ込んで欲しい。鬼気迫る俺の欲情を平然とした感じで受け入れてくれた。
「可愛いな。豪。これからおまえは俺のものだ。俺だけのために生きろ。可愛がってやる。俺の色に染めてやる」
 嬉しい。俺は隆志さんの奴隷。何をしても喜んで受け入れる奴隷。望んでそう生きる。どうしてそんなことを考えているのか自分でも不思議だ。もう女なんていらねぇ。隆志さんを見ただけで俺は濡れ、股間を充実させるだろう。欲しくて涎を垂らしながら、纏わり付いてマンコを曝すだろう。犯って。犯ってってケツを振るのだ。
 女を知る前に男を刻印されたからなのか、それとも元々俺にはドMの素質があったのかは分からない。今は何の疑問もなく隆志さんの前に跪き、股を開いて、その逞しい肉棒で串刺しにして欲しいとねだる。
 欲しい。欲しいよ。隆志さんが欲しい。早く。早く俺を犯して。
 狂おしい欲望が溢れるのを止めることができなかった。でも隆志さんは比較的冷静だった。先にシャワーを浴びさせてくれた。今、隆志さんがシャワーを使っている。一足先にベッドに入って、彼を待っていた。肉体の内側から欲望が溢れ、零れ落ちた。隆志さんの熱い肉棒の感触が蘇って、マンコが疼いた。これから、あの太くて硬い肉棒で貫かれるのだ。ジクジクと奥が疼いた。彼がバスタオルを使っている。もうすぐだ。
 ベッドに四つん這いになって、プリプリの尻タブを両手で掻き分け曝した。下さい。ここに。欲望を吐き出してください。部屋に入ってくる気配がする。目をきつく瞑りそのときを待った。最初のように、いきなり突っ込まれると思っていた。だが、違った。最初の接触は、彼の舌だった。柔らかく熱い舌先が俺を捉えた。え?自分がただの性処理用のモノでしかないと思っていたから、とっても驚いた。それは、まるで恋人にするかのような愛撫だったからだ。初めての感覚だった。熱くなった粘膜は、舌先の刺激で愛液を零しているようだ。熱いものが内側から溢れ出ている感じだった。とても丁寧で念入りな愛撫に俺は息も絶え絶えになる。本当に女を抱くように優しく、細心の注意でもって触れられる。
 はぁあぅぅぅ。吐息とともに、涙が零れた。
 もうどうなってもいい。壊れてしまう。こんなに優しくされたら俺は彼を愛してしまう。涙に濡れた俺の顎を引き寄せ、舌が入ってきた。あぁ凄い。今までの快感なんて比じゃない。俺の中が隆志さんで一杯になるのを感じた。同時に濃い白濁の粘液が勃起した肉棒から溢れ出した。ドクドクと何度も何度も噴き上げた。あぁ。抱いてください。もっとその硬い肉棒で貫いて、俺に貴方の証を刻み付けてください。
 マンコがとろけそうだ。

ハメる07

連れていかれたのは、高級そうな高層マンションの一室だった。男を金で買うのだから、それなりに裕福で、かなり高齢だろうと想像していたが、思ったより若そうな男だった。30代中頃だろうか。短髪でガッチリした体格をしており、見た限りではゲイとは分からない。
「画像よりいいね。身体もできているようだ。問題ない」
 簡単に俺のことを値踏みすると、気に入ってくれたようで、俺を連れてきた男に厚みのある封筒を手渡した。買われたわけだ。2人きりになると服を脱ぐように命令された。既に観念している俺は、抗うことなく素直に命令に従った。
「ほう。いいね。綺麗な身体だ。ボート部だって?」
「はい」
「どこの大学だい?」
「○○です」
「優秀だな。下宿かい?」
「はい」
「じゃ。これから行って引き払おう」
 男の行動は早い。下宿まで車で行くと、あちこちに電話をして、必要最小限のものを車に乗せ、後は全て処分してしまった。下宿の大家さんに話をつけ、2か月分の家賃を違約金として払った。実業家か何かなのだろうか。やる事に卒がなく、決断力や交渉力が凄い。
「これから君はあの部屋で暮らせばいい。大学もちゃんと通うこと。いいね」
「はい。。。」
「君はもともと男に興味ないんだろ?」
「はい。そうです。今でも女の子の方が好きです」
「そうか。でも俺は君をそれなりの金額で買った。分かっているね?」
「はい。理解しているつもりです」
「どうして平然としている?」
「あの。。。俺。。。」
「俺に隠し事をする必要はない」
「はい。最初は最悪だって思いました。騙されたんです。でも、3人の男の人に輪姦されて、その調教されて、俺」
「ん。それで?」
「あの。。。俺。凄い感じるようになりました。突っ込まれて喜ぶ変態になっちまいました」
「変態か」
「あっごめんなさい。あの」
「いや。いいよ。確かに、金で男の子を買ったのは事実だ。それも君の言う突っ込むためにね」
「すみません。そんなつもりじゃ。。。」
「で、君は俺のことどう思う?」
「まだ、よく分かりません。でも、普通っていうか、全然変じゃないです。正直に言います。俺。。。今、マンコ濡れてます。お兄さんの股間ばっかり気になります。もう何日も、その犯られてないんです。だから、凄い溜まってるっていうか、凄い疼いてるっていうか。。。凄い欲しいです」
 車を運転する男の目が妖しく光った。
「いいなぁ。本当に気に入ったよ。君のこと」
 お兄さんの股間が膨らんだ気がした。車を運転しながら、ベルトを外し、スラックスの前を全開した。小さなボクサーが、中身のボリューム感を十分に示していた。思わずゴクリと喉が鳴った。
「君。エロい顔してるぞ?涎を垂らしそうな表情だ」
「触ってもいいですか?」
「もちろん」
 お兄さんも肉体を鍛えているようだ。太腿がかなりヤバイ。恐る恐る膨らみに触れてみた。それは熱を持って、ズキズキと脈を打っているようだった。
「名前は?」
 股間にばかり集中していて、反応が遅れる。
「豪です」
「豪か。良い名だ。俺のことは隆志と呼んでくれ。豪、しゃぶってくれ」
「はい。隆志さん。いただきます」
 震える指でローライズを降ろすと、かなり太くでかいチンポが飛び出した。半勃ちだったチンポは、戒めから開放されて硬度を増し、臍に届く勢いで屹立した。
「すげぇ・・・」
 思わず呟く。横を走るトラックの運転席から丸見えになる格好だが、隆志さんは意に介さない。股間に顔を突っ込み、亀頭をくわえた。雄の濃い匂いが鼻に抜けた。俺のマンコがジュンジュン濡れる。大切な宝物を扱う気分で頬張る。あぁ今夜、これで貫かれるんだと思うともう我慢できなかった。かなりの太さと長さがあるけれど根元まで飲み込んだ。んぐんぐと喉の粘膜で亀頭を締め付けた。鼻腔が塞がれて呼吸できないので、一度顔を上げて息を吸った。まるでダイブでもしているようだ。頭を振り、隆志さんの形を喉に焼き付けるように包み込む。
 隆志さんの鼻息が落ちてきた。俺の尺は気持ちいいだろうか。喜んでくれてるだろうか。片手で運転しながら、隆志さんの指がジーンズに忍び込んでくる。そして、指先が濡れた穴に触れると、イキそうなくらいの快感が俺の背骨を這い上がった。
「早く、豪のここに突っ込みたい。もうすぐ部屋に着くからな」
 車はマンションの地下駐車場に滑り込む。一旦、スラックスを戻し、車を降りた。エレベーターの中で、口を吸われた。隆志さんの指がジーンズの中に滑り込み、穴をまさぐる。俺は腰砕けになって隆志さんに縋りついてないと立っていられない状態だった。

ハメる06

気持ち良い。どうして、こんなに気持ちいいんだ。昨日、男達に輪姦されたときは、苦痛でしかなかったのに。内臓が切れ切れになって、肉体が生きたまま解体された気分だったのに。どうして、俺のケツの穴は気持ちよくなっちまったんだ。
 そうか。食事の中に何かを仕込まれたんだ。俺のケツがマンコになっちまう何かを。でも本当にそんなものがあるのだろうか。。。だが、実際問題、俺のケツはマンコになっちまった。AV女優みたいに、弄りながらイッてしまうほど感じまくる穴になっちまった。もう頭の中がぐちゃぐちゃだ。女みたいにM字開脚して、指を突っ込みながら俺は喘いでいる。だって、本当に気持ちいいんだ。ひとりでチンポ扱いてるときには、経験したことのない快感だった。あぁそうか。あのビデオの男もこうやってマンコにされちまったんだな。
 だから、最初は泣きながら犯されていたのに、次のシーンではチンポくわえ込んで、自分で腰振るおかま野郎にされちまったんだ。俺ももうそうなんだろうな。もう。
 さっき、出て行った男が戻ってきた。手には何か液体の入ったスポイトを持っている。ケツに突っ込んだ指をそっと抜き、その穴にに液体を仕込んだ。
 やっぱり。これか。
 男は俺の反応を伺っている。直ぐに別段の変化はなかったけれど、しばらくするとあのムズムズした感じが下腹部を占めた。
 ジクジクと疼いた。ズキンズキンと刺激を求めた。
 欲しい。なんでもするから、だから突っ込んで。俺は自ら男に求めていた。男は太腿の裏に両手を置いて、俺を二つに折って入ってきた。あぁ凄い。凄い気持ちいい。男に抱かれて俺は感じていた。男根を突っ込まれて、濡れていた。あぁもっと犯して。もっと突き上げて。内臓が溶けるように気持ちいい。マンコがマンコが最高にいい。男が俺を犯している後ろに、いつの間にか、2人の筋肉野郎が立っていた。
 俺を輪姦して。突っ込んで。犯しまくって。
 俺は我慢できなくて男達に懇願していた。
 たった1日で、こんな淫乱なマンコ野郎に落ちるなんて最低だ俺。俺の中に、そんな変態な欲望が眠っていたのかと疑いたくなるくらいだ。だが、これだけは本当だ。俺には全くその気なんかなかった。女にはときめくし、Hしたいとも思うけれど、男の裸を見て興奮するなんてこと一度もなかった。なのに。。。畜生。。。
 今、俺は男に抱かれて喜んでる。それも突っ込まれて、マンコ扱いされてよがってる。なんてことだ。。。最悪だ。。。情けなくて涙が止まらない。
 俺は四つん這いにされ、犬みたいな格好で、前後からチンポを突っ込まれていた。自分でも信じられないけど、チンポが美味いと感じる。喉を抉られて、不快どころか愛しいものに感じる。もっと欲しいって思うほど。ケツの奥深くまでチンポを突っ込まれ、パンパン音が鳴るくらい腰を振られて、快感に震えてしまう。まるで女になってしまったみたいに感じるんだ。チンポを突っ込まれるたびに、ケツの芯から脳天に快感が走る。どこかの神経接続が間違ったものと結びついてしまったみたいだ。今、脳は痛みを快感と誤解しているのだろうか?
 もうどうでもいいや。気持ちいい。すげぇ気持ちいい。深い悦楽を求めて俺はマンコを締めた。そう。これはマンコなんだ。男にチンポを突っ込んでもらうためのマンコ。もっと抉って、もっと突いて、もっと擦って。壊れるまで抱いて。あぁすげぇ。最高に幸せな気分だ。後ろから前からチンポで突きまくられて、最高に感じる。こんな快感を今まで知らなくて損してたんだ。たぶん。もっと突っ込んで。もっと犯しまくって。どうせ落ちちまったんだ。楽しまないと損だよな。俺は積極的に、自ら腰を振り、チンポに舌を絡ませた。
「こいつ。落ちたな」
 腰を振りながら、男がぼそりと呟いた。

 それからは、毎日、男達に突っ込まれた。まるで、ケツと口にチンポを突っ込めば快感を得られるんだと焼き付けるように。実際、マンコがトロトロになることを覚えた俺は、勃起したチンポを見ると、自ら尻を向け穴を広げて待つようになっていた。条件反射として俺の股間も硬くなった。そうやって調教され、最後はリキッドを仕込まなくても快感を覚えるようにすらなった。肉便器野郎の一丁上がりだ。完全に落ちたと踏んだ男達は、二度と俺を抱かなくなった。
 一度、覚えた快楽の泥沼に首まで使ってしまった俺には生殺しのようなもので、必死で男達に媚びたけれど、見向きもされなかった。
「そこに立て。筋肉を強調するんだ。そうだ」
 色々なポーズを取らされ、デジカメで撮影された。四つん這いで、両手で穴を広げた恥ずかしい格好や穴に指を突っ込んで自慰しているものなど、たくさんの画像を撮られた。
たぶん。。。これは。。。
 数日後。
「新しいバイト先が決まったぞ」
 男は俺に合う服を用意しながら言った。
「これは、今日までのバイト代だ」
 封筒には5万円入っていた。かれこれ、1週間男達に調教されたことで得た金だった。大学どうしよう。ずっと自主休校だよ。服を着ると、男が運転する車に乗せられて、どこかに連れていかれるようだ。久しぶりに外気に触れる。そこは、人家が疎らな山麓で、遠くに俺が住んでいた町のビル群が眺望できた。車は、そこに向かっているようだ。俺の買い手が決まったってことか。まぁいいや。チンポでかい人だといいな。

ハメる05

目覚めたとき、俺はベッドの上に寝ていた。部屋には誰もおらず、壁の大画面には、動画が流されていた。その内容は、一人遊びする女の裏ものだ。パックリ開いた秘口が艶々と濡れて、ピンク色のマニキュアをした指がゆるやかに動いている。半分口を開けた女は、目をきつく閉じて自分の世界に入っているようだった。
 もう一方の手はピンと張り詰めた乳房の先端をやはり指の腹で愛撫している。切なそうに眉間に皺を寄せた女の唇から我慢しきれず吐息が漏れる。こんな場合なのに、俺の股間は反応して、硬直していた。何かが変だ。エロビデオを見るのは初めてじゃない。なのに、今まで経験したことないほど股間がきつく膨張しているように感じた。股間を確認すると、チンポの根元に金属製の輪っかが嵌められていた。膨張しすぎたチンポは、赤紫色にパンパンに腫れている。竿にはこれでもかと謂わんばかりに血管が浮いていていて不気味で、自分の肉体の一部ではないようだった。
 そして、下腹部の奥が熱いと感じる。鈍い痛みが内臓の奥で重く脈を打っていた。喉の渇きを感じ、全身から汗が滲み出てくる。熱い。とても熱い。昨日、男達の肉棒を何回も突っ込まれたからだろうか。内臓が爛れるように熱を発しているようだった。ただ、それが不快なだけじゃないことに恐怖を感じた。
 股間がピクピクと跳ねるたびに、ケツの奥がジクジクと疼いている感じなのだ。どうしたんだ?俺の身体は。その疼きに似た疼痛は、徐々に内臓全体へと広がっていくようで、妖しく蠢く得体の知れない何かに身体を蝕まれているように感じた。
 あぁあぁあぁぁぁ。
 ビデオの中の女の悲鳴が響き渡る。女は両足を突っ張り、尻を持ち上げて自ら腰を振り始める。半開きになった口に、乳首を弄っていた指を突っ込み、卑猥に舌を絡めている。ヴァギナに出入りする指のマニキュアが艶やかに光っていた。何故かは分からないが、俺のケツも女に共鳴するように疼きだすようだった。まるで、ビデオの中の女になってしまった錯覚に陥った。
 ジクジクと疼いていたものが、突然、何かに目覚めたように弾けた。画面の中の女になった俺は、指をヴァギナに突っ込み、自らを慰める。凄い。気持ちいい。こんな快感初めてだ。指が止まらない。指にはねっとりと柔らかく熱い粘膜が吸い付いてくる。突っ込んだ指を締め付け、絡み、纏わり付く。指は快感の核心に向かって、奥へ奥へと誘い込まれ、指の付け根まで咥え込む。内臓を掻き出したい衝動に駆られながら、乱暴に指先を動かし、抜いては刺す。
 今や一本の指では足らず、二本、三本と増えてゆく。両足を突っ張り、自ら指をヴァギナに突っ込んで尻を前後に動かした。
 あぁすごいあぁあぁ。はぁはぁはぁ。
 そして、究極の快感が尻の奥から突き上げてきて、溢れ出した。大量の白濁の液が迸り女の腹に散った。
 それは、あまりにショッキングな動画だった。目の前に映し出されている動画は、AV女優のひとりHではない。男が映っているのだ。ほとんどAV女優と同じ自慰行為を繰り広げている。完全にイッてしまった虚ろな目の男が、両足を突っ張り、尻を浮かせて、あろうことかケツの穴に指を突っ込んで気持ち良さそうに喘いでいる。涎を垂らしそうに淫らな表情をして、口に突っ込んだ指に舌を絡めながら、三本に纏めた指をケツの穴に抜き差ししている。
 ケツの穴が捲れ、真っ赤な血の色をした内臓を曝して、掻き毟るように指を使う。呼吸が乱れ、腹筋が波打つ。根元を金属環で締め付けられた肉棒は、これ以上ないくらい膨張し、止め処なく透明の粘液をあふれ出させている。
 あぁあぁいぃいぃぃ。気持ちいいぃぃ。凄い凄いよぉ。もっとぉ。
 男は見ているこちらが恥ずかしくなるような喘ぎを漏らし、ひたすら自慰に耽っている。突き出された腰は徐々に高くなり、ほとんどブリッジするほど突き出して、雄叫びと同時に大量のザーメンを吹き出した。余韻に浸りながらも男の呼吸は少しずつゆっくりになっていき、気を失ったようだった。
 あろうことか、その男とは俺自身だった。あれは、夢ではなかったのだ。ビデオの中に入ってしまったように感じたけれど、当然、そうではなくて、ビデオを見ながら俺自身が自慰行為に耽っていたのだ。ヴァギナだと思ったのは錯覚で、それは自分自身のケツの穴だった。あまりにショックで、どうしてそんなことになったのか分からなくて、落ち込むしかない。男は隠し撮りされたビデオ映像と、俺の意気消沈振りをニヤニヤと笑みながら楽しんでいる。そうして、何も言葉にせず、部屋を出て行った。

 確かに、下半身の奥に、余韻のようなものが残っている。それを意識した途端、熾き火の熱が目覚めたようだった。
 ズキン。ズキン。ズキン。
 得も謂われぬ快感の余韻が目を覚ます。
 ジク。ジク。ジク。
 天にも昇る心地良さが蘇る。いつの間にか、俺の股間は硬さを取り戻し、これ以上ないくらい膨張していた。そっと、穴の内側の粘膜に触れると、快感が全身を駆け抜けた。俺は、いつしか涙を流しながら、ふたたび自慰行為に落ちていった。

ハメる04

冗談じゃない。こんなもん突っ込むんじゃねぇ。俺は男だって。覚悟しろとばかりに、男はグロテスクな男根を眼前で扱き上げた。嫌だって。。。無理だって。無駄だと思いながらも、拘束された身体で逃れようともがく。男達の目が笑っていない。マジで俺を強姦・輪姦するつもりだ。
「嫌だ。嫌だって。止めて。お願いだから。無理だって」
 必死に叫ぶ俺をものともせず、男根を口に突っ込んでくる。と同時にケツにも突っ込まれた。
 んぐぅあぁがががが!痛い。痛い。無理。やめて。嫌だ!
 男3人に押さえ込まれて、上下の穴に男根を突っ込まれた。それは衝撃的な痛さで、今まで経験したことのない種類のものだった。外からの打撃なら経験がある。だが、その痛さは内側からくるのだ。突っ込むべき場所でない穴に無理矢理突っ込むのだから当然だ。肉が裂け、血が迸ったように感じる。
 ぎやぁあぁあぁぁあんぐぅうぅ。
 顎が外れる。ケツに穴が開く。
 いやだ。やめてくれ。おねがいだ。。。
 男達は俺が苦しみにのた打ち回ろうとお構いなしというか、却って喜んでいるようだった。人が人を強姦して何が楽しいのだ。変態!ホモ野郎!犯罪者!鬼畜生!やめろ!やめろ!嫌だ。止めろ。。。お願いだから。。。
 必死で抵抗しても、全くの無意味だった。その抵抗は彼らを喜ばせるだけだと気づく。でも止められない。黙って犯されるなんて、無理だ。。。あぁ最悪。喉の奥まで男根を突っ込まれ、胃の中のものを全てぶちまける。それでも男は許してくれない。ケツの粘膜が引き攣って、痛さにのたうち廻っているのに男は俺を突き上げる。
 どれだけの間、俺はそうして強姦されただろうか。3人が代わる代わる、何発も俺の中に出して満足するまで、俺は犯され続けた。全ての力を絶叫と抵抗に使い果たし、もう指一本動かせないほど疲れ果てていた。喉とケツは腫れて真っ赤になっているに違いない。血が出ているかもしれなかった。
 痛みも耐え切れないほどだけれど、もう抵抗できなくて脱力しきっていた。そんな糸の切れたあやつり人形のようになってさえ男達は俺を犯し続けた。まるで自分たちの男根の形に無理矢理、俺を馴染せるように。小便を漏らし、涙も枯れ、声帯はひび割れてボロボロだ。こんな酷いことどうしてできるんだろう。俺は朦朧とする意識の中で、ただひたすら早くこの事態が終息してくれることを祈り続けた。

 あれから、どれくらい経ったのだろうか。暗闇の中に放置されて、呆然と寝転がっているしかない。結局、上下の穴に、気持ち悪い子種を何度流し込まれたのだろう。3人がそれぞれ2~3発だから、10発近くの種が俺の中に入っているのだ。
 ケツの穴は、まだ何かを突っ込まれているような感じだし、喉は腫れてしまって言葉を発することも難しい。全身のどこもここも痛くて、何より心が痛くて、折れそうになる。
 よく突っ込まれた女子に、狂犬に咬まれたと思ってなんて、慰める奴がいるけれど、そんな慰めは何の意味もないことだと実感する。無理矢理、意思に反して陵辱された苦しみは、生半可なものではないのだ。男の俺ですら、立ち直れないほどの傷を負っているのだから。ビデオのあいつは、どうだったんだろうか。
 最初のシーンは、繕うべくもないほど嫌がっていたのに。強姦されながら、恐怖に見開かれた目、引き攣った表情が頭から離れない。たぶん、俺もそうだったに違いない。なのに。なのに、次のシーンでは。。。どうして?
 確かに同じ奴だった筈だ。自ら喜んで穴に突っ込まれているようだった。自分からチンポを美味そうにしゃぶっていた。なぜ?強姦された恐怖はどうしたのだ?とても気持ち良さそうにしていた。感じて濡れて仕方がないって。AV女優のような表情だった。俺もそんな風に調教されちまうんだろうか。全く、冗談じゃない。別の恐怖が俺を苛む。
 少し経ってから、簡単な食事を与えられた。全然、食欲などなかったが、我慢して食べた。体力を温存しておかなければ、チャンスに逃げ出すことができないと考えたからだ。腹が膨れると、不安とは裏腹に眠気が襲ってきた。あぁ。また、なんか盛られたんだ。俺の記憶は、その時点でぷっつりと途絶えた。

ハメる03

画面に釘付けになっている俺を眺めながら、男はニヤニヤしている。
「君の立場が理解できたかな?バイト代は約束通り払うよ」
 男が嘯く。
「こんな。。。こんなバイトする訳ないでしょ。今すぐ開放してください。嫌です。男にレイプされるなんて、一言も言ってなかったじゃないか!」
「ん?おかしいなぁ。契約書にはちゃんと書いてあるんだけど。もしかして、君、読んでない?」
 そんなことは、一言も書かれてなかった筈だ。端から端まで読んでないけど。。。
「ほら。ここ。2ページ目の真ん中にさ。書いてるでしょ。ちゃんと。ね?」
 暗くてそんなものは読めない。
「どっちにしても無理です。嫌です。じゃないと警察に言いますよ」
「どうぞ。お好きに。男に輪姦されてるビデオと写真でも持って行けば?」
 男は動じない。目の前が真っ暗になる。そんな馬鹿な話あっていいわけない。
「いいね。マジで嫌がってるじゃないか。そうじゃなきゃ、こっちも面白くないんだよ。はは」
 他に2人の男が室内に入ってきた。革と鉄環で最低限の部分だけを隠したウェアを身に着けている。それも俺と同等か、それ以上のガタイをしている。鍛え上げられた胸、胴、脚、腕。そこに適度の脂が乗って、堂々とした体躯をしている。股間のもっこりが強調され、変態であることが分かる。
 こんな奴らに輪姦されるのか。。。勘弁してよ。。。
 男達は俺のことなど全くお構いなしで、ビデオ撮影の準備を整える。
「さぁ。まずは、浣腸だ。そういうのが趣味って奴もいるが、俺たちはうんこまみれってのも頂けないからな」
 逃げようと必死にもがくが、巨漢の2人の男に押さえつけられればどうしようもない。ケツを突き出す格好にされ、声帯が割れるほど叫んだが、それは男達を喜ばせるだけだった。
 イチジク浣腸の冷たい液が、いくつもケツに注ぎこまれる。あぁ。最悪だ。割の言いバイトをネットで探したばっかりに。俺は強姦されるのだ。。。声を限りに叫んだが、誰かに届くはずもないのだった。
 我慢しきれない痛みが腹部を襲う。大量の浣腸液を流し込まれたのだから当然だ。こんな奴らの前で、排便するなんて耐えられない。だが、生理現象を押さえ込むにも限界があった。15分もすると脂汗が馴染み、腹痛に身悶える俺を見下ろして、男達は楽しそうだった。そして、もちろん、その姿をビデオカメラが撮影していた。
「もう。。。無理。。。トイレに」
「ん?そこにあるよ」
 示された先は、大振りのバケツで、男はケツのところにそれを置いた。
「ほら。楽になれ」
 嫌だ。そんなの嫌だ。。。目眩がするほどの痛みにのた打ち回る。あぁダメだ。もう無理だ。究極に膨らんだ内圧に抗えず、勝手に肛門が緩んでいく。ビシャビシャと猛烈な勢いで水便が迸り出て、悪臭が充満した。
「くっせぇなぁ。あーぁ。漏らしやがんの。汚ねぇなぁ」
 男達は面白そうに、口汚く罵った。
「ほら。最後まで出せ」
 男が腹部を強く抑えると、残っていた最後の一滴まで搾り取られた。そして、ホースを引っ張り出して、肛門から水を流し込む。流し込まれた水を吐き出し、また突っ込まれてを繰り返す。
「こんなもんだろ」
 男は満足したようだった。俺は既にその時点で疲れ果て、グッタリしてしまう。しかし、これで終わりなのではなく、これが始まりなのだった。
 500ミリリットルくらいのペットボトルの中身を搾り出し、全身に気持ちの悪い粘液をぶちまけられた。首から下、全体にそれらを塗り広げられる。ぬらぬらと全身がベトついた。あぁついに犯られるのか。。。男はこれ見よがしに、屹立した男根を俺の目の前に差し出した。

ハメる02

指定の時間に事務所まで出向いた。面接した人が待っていて、勤務地は別の場所だからと告げられる。男に付いて、車に乗り込み、郊外へと向かう。
「喉が渇いてないかい?これで良かったら飲みなよ」
 渡されたのは水筒で、麦茶が冷やされていた。ちょうど喉が渇いていたから、ありがたく頂戴する。車の振動に揺られている内に、どうしようもない強烈な眠気に襲われた。初めてのバイトの日に、社員が車を運転している助手席で、居眠りするなんて最悪だ。必死に堪えたけれど、記憶が飛んだ。

 目が覚めたとき、今、自分がどこで何をしているのかが理解できなかった。あぁ助手席で、居眠りを。。。
 がばりと身を起こそうとして気がついた。そこは車の中ではなくて、どこかの部屋だった。そして、俺は素っ裸で、手足にはカギ付きの枷が嵌められていた。ジャラリという音で鎖に繋がれた首輪をされていることに気づく。
え?何これ。。。は?意味わかんねぇ。。。
 その時、ドアが開いて、社員の男が入ってきた。
「よぉ。お目覚めかい?」
「なんなんですか?これ。どういうことですか?」
 気味の悪い笑みを浮かべた男を問い詰めるも暖簾に腕押しだった。
「みりゃ分かるだろうがよ。ハメられたんだよ。おまえ」
「え?」
 意味が分からない。ハメられたって。。。男が持っていたリモコンのボタンを押すと、壁の大画面モニターに明かりが灯る。そこに浮かび上がった映像は、目にもおぞましいものだった。
 映された映像は、俺と同じくらいの男が数人の男に寄ってたかって犯されているものだった。女の子を強姦するエロビデオを見たことはある。まぁそれは、強姦というより、和姦というか、演技であるのだけれど。数人の男がいかにも無理矢理みたいに突っ込んでいるのだけど、演技であることがバレバレの白々しいものだ。犯られてる女は「いやぁ」などと叫びながら、自分でフェラしてるし、逃げようとしてる訳でもないし、表情がまるで喜んでいるようなんだ。
 けれど、目の前に映されている映像は違った。犯されている男は、明らかに嫌がっている。逃げようともがきながらも、拘束され、押さえつけられ無理矢理突っ込まれて、滅茶苦茶に輪姦されている。男が男を輪姦す。。。そんなこと。想像もしていなかった世界だ。
 あぁ輪姦されてる男の格好に、今更ながら気がつく。まさに今の俺の格好じゃないか。冗談だろ。マジかよ。映像が飛んだ。そして、俺は唖然とした。本当なのか、もう一度ガン見した。さっきの輪姦されていた若い男が映っている。たぶん、間違いない。だが、その若い男は、まるで先ほどの姿とは違った。何が違うって?
 若い男は拘束されている訳ではないし、場所がベッドの上なのだ。屹立した男の股間を跨ぎ、自ら尻を上下に振っている。そして、横に立った別の男の勃起したチンポに手を添えて、美味そうに頬張っている。恍惚とした、さも気持ち良さそうに尻を振り、舌を絡めてしゃぶりまわしている。
 なんなんだ。これは。。。
 屹立したチンポが若い男の泡だった尻の穴に出入りする。まるで濡れて感じまくっているAV女優のあそこのようだった。嘘だろ。やだよ。俺。。。そんなのやだよ。。。

ハメる01

不景気が長く続き、我が家の家計も大変なようだ。某大学に入学して、今年から下宿生活なのだけど、仕送りが潤沢にある訳もなく、生活費をなるべく自分で工面しないといけないのだ。
 もちろん、本分は勉強だから、大学の講義はちゃんとでないといけないが、なるべく実入りの良いバイトを見つけないといけないのだった。
アルバイト情報誌を端から端まで読み込み、条件の良いバイト先にチェックを入れて連絡をする。
 けれど、誰もが考えていることは同じなのだから、当然のように競争率が高く、簡単には決まらない。そんな折、ネットでバイト募集の広告を見て、さっそく連絡した。
 少々怪しいところがないとは言えないが、仕事の内容に比べて時間給が良いのだ。全くリスクなく、都合の良いバイトがある訳がない。もしヤバそうなら、断ってしまえばいい。そんな軽い気持ちで面接に赴いたのが、そもそもの間違いの始まりだった。

「君、大学生?そう。良い身体してるけど、高校の頃に何かスポーツしてたの?」
「はい。○○大学工学部の1回生です。高校の頃は、ボート部でしたから、体力には自信があります」
「あぁそうなんだ。道理で。で、バイト経験は?」
「高校がバイト禁止だったんで始めてです。家からの仕送りも限られてますし」
「なるほど。最近は逆に苦学生が多くなってるんだってね。分かった。じゃ君、採用」
「ありがとうございます。。。あの、でも仕事の内容とか。。。」
「大丈夫だよ。OJT」
「オージェーティー?ですか?」
「そう。オン ジョブ トレーニング。仕事しながら覚え、慣れてくれればいいってこと。了解?」
「はい。分かりました。よろしくお願いします」
 特に変わったことがあるわけではない小さな会社だった。採用担当の社員もラフな格好をしているけれど、普通の社会人みたいだし。仕事の概要は、ネットに書かれていた。たしか、危険のない室内作業で、社員の業務補助。健康で体力に自信のある若い人を優先って感じ。自給はなんと1200円。一日4時間バイトするとして、4時間×20日×1200円だから月に10万円近くになる。特に休みのない仕事らしいから、土日の働かせてもらえれば、こんな嬉しいことはない。
「じゃ。今週末の土曜日からでいいかな?9時には出勤できる?別に用意するものないし。君の身体ひとつで大丈夫だから」
 採用担当はにっこりと笑った。なにかしら怪しさを感じつつ、「よろしくお願いします」と頭を下げた。

2019年6月13日木曜日

粘膜が爛れそうになるくらい13

ロープと手枷、足枷の戒めを解かれ、自分でアイマスクを外しベンチに脱力した。何本も突っ込まれたケツは、充血して真っ赤に爛れているように感じた。だが、そこは、まだ男を欲しているかのように疼いていた。コックリングで根本をきつく拘束されたままのチンポも怒張したままで、先端は赤黒く腫れ上がっている。
 やっとのことで、身体を起こし、ベッドにうつ伏せた。まだ、俺は一度も爆ぜていなかったから、欲求不満を抱えていた。後ろに手を回し、熱い粘膜に指を這わせる。濡れた粘膜は、ドクドクと疼いていて、情けないことにまだ男にチンポを突っ込まれたくて仕方がなかった。
 男の喘ぎ声が聞こえてきて振り返ると大型液晶に先程の俺自身が映っていた。
「え!」
 ノートパソコンを弄っている兄貴を見つめる。ベンチの上にM字開脚で固定され、チンポもケツの穴も晒した情けない姿の俺の耳元で兄貴が囁いている。肉便器を開放する前に、アイマスクをして俺に囁いている姿が映っている。その後、イヤホンをされて放置される姿も。
 兄貴は、ひとり悶える俺を見下ろし、穴とチンポをヒクヒクさせている姿を眺めている。10分ほど、そうやって俺を観察した後で、玄関ドアを開け、わざとらしく音を立てながらドアを閉める。ことさら大げさに靴を脱ぎ、俺に近寄った。そして、指をねぶって唾で潤すと俺の穴の粘膜を撫でた。
「え?」
 その後は想像の通りだ。俺に突っ込んで、射精した振りをして、次の奴に交代する演技の後、また俺に突っ込んだ。結局、映像には俺と兄貴以外の誰も映っていなかったのだった。
「あは。。。えへ。。。」
 安堵のあまり俺は号泣した。拳で、兄貴の厚い胸を何度も打ちながら泣きじゃくった。
「馬鹿だな。。。おまえを肉便器になんかする訳ないだろ。他の男におまえを抱かせる筈ないじゃないか」
 暴れる俺を強く抱きしめて、兄貴の唇が俺のに重なり、舌を差し込まれる。安心した俺は、必死に吸った。兄貴の硬くなった股間が尻の下でヒクヒクしている。実際は、何度も俺に突っ込んでいた兄貴のチンポを改めて受け入れる。
 ああ。やっぱり、こうやって兄貴に抱かれる方が感じる。誰かも分からない奴に突っ込まれるより、ずっと気持ちいい。兄貴。もっと俺を突き上げて。

2019年6月12日水曜日

粘膜が爛れそうになるくらい12

指先が最も敏感な部分に触れた。その瞬間、俺はベンチの上でビクリと反応した。男を求めて鬱血しているに違いない柔らかな粘膜を男の指先なぞる。チンポをギンギンに勃起した素っ裸の男が俺の股の間に顔を突っ込まんばかりに齧り付いている状況が瞼に浮かぶ。M字開脚の両太ももが押し広げられ、柔らかな肉が粘膜をなでる。男の舌先が俺のマンコを舐めているのだ。
「あぁあぁぁ。はぅあぅあぁ」
 地獄のようなお預けで、究極まで昂ぶっている俺の口から淫らな嗚咽が勝手に漏れる。愛撫なんていらないからチンポくれと言いたかった。だが、それでは、あまりに端なさ過ぎる。すんでのところで卑猥な言葉を飲み込んだ。射精しそうな勢いで先走りが溢れているのを感じる。男は腹の上に溜まった俺の粘液を指先にすくい取り、後ろの粘膜に塗り拡げる。何度か繰り返すと、ローションなど塗らなくても男の指がスルリと侵入した。俺は千切ってやるつもりでその指を締め付ける。男の指は、強烈な締め付けにも怯むことなく、奥へと入ってくる。指の腹がトロトロに溶けた粘膜をまさぐり、遂に辿り着いた。
「あぁあっあっあぁあぅあぅ」
 俺の口からは、意味不明な喘ぎ声しかでなかった。
「欲しい。欲しい。指なんかじゃく、硬いデカいチンポを早く突っ込んでくれ。お願いだ」
もう俺には、自分を取り繕う余裕なんてなかった。誰でもいい。
「肉便器と俺を呼びたかったら、そう笑ってくれていい。だから、チンポ突っ込んで。お願いだよ。俺を犯して」
 俺は必死で誰かも分からない男に懇願した。男は俺の懇願を聞き入れてくれたようだ。指を抜き、コンドームを被せている気配があった。そして、男の太ももが俺の太ももに触れ、先端が欲情している粘膜に充てがわれた。ゆっくり、充血した粘膜を押し広げ、男が入ってくる。出来ることなら男の尻に両手を回して引き寄せたいくらいだった。
「あぁぁ。凄い。。。太い。。。硬い。。。あぁあぁぁ。俺を犯して。マンコして。壊して」
 俺は必死だった。男の太く硬いチンポが全部入ったことは、男の下腹部が俺の尻に密着したことで分かる。男はゆるゆると腰を使い、ほとんど引き出してから、粘膜を味わうようにゆっくりと押し入ってきた。先端が最も敏感な部分に触れるたび、「あぁ凄い。。。気持ちいい。。。欲しかった。。。これが。。。」俺はうわ言を繰り返す。先程まで俺の中に入っていただろう濡れた指先で唇をまさぐられ、その指が入ってきた。俺は激しくその指に舌を絡め、吸った。上下の粘膜を同時に硬いものでまさぐられる快感に酔いしれる。内耳で誰か知らない男が甘い声で鳴いていたのだが、もしかしたらそれは自分自身なのかもしれなかった。男の太い塊は俺の中を延々と行ったり来たりし、爛れた粘膜を擦り続ける。その動きは段々激しいものになっていき、そして小刻みな突きとともに止まった。もっと中で居て欲しかったのに、男は出ていった。ガサゴソと動いている気配がした後、また男が入ってきた。もしかしたら、次を待っていた別の誰かが入ってきたのだろうか。だが、もうそんなことはどうでも良かった。既に、俺は肉便器野郎で、拒否できない状態で股を開いて男を受け入れるしかない性処理道具なのだから。
 何人も何人も俺に突っ込んでは、腰を振り、俺の内部を楽しんだ後、一方的に動きを止め、出ていった。その間、俺は一度も出させて貰えず、ただ、虚しく透明な粘液を垂れ流すだけだった。でも、射精しなくても俺は十分に快楽を得ていた。1時間以上は突っ込まれていたと思う。もう誰も俺に突っ込まなくなってから、唐突にイヤホンが外された。
「俊樹。。。肉便器になった気分はどうだ?感じまくりだったようだな」
 俺には返す言葉がなかった。確かに、俺は肉便器だった。先程までは兄貴に突っ込んでくれと懇願しておきながら、自由を奪われて股を広げて、誰とも知らない男に何本も突っ込まれた。そして、もっと犯してくれと自ら欲したのだ。情けなくて涙もでない。最低、最悪の肉欲の権化と化したのだ。俺は淫売そのものだった。

2019年6月11日火曜日

粘膜が爛れそうになるくらい11

膝立ちの俺を残して、兄貴は奥の部屋に入っていく。そして、ダンベルプレス用のベンチを持って戻ってきた。兄貴は俺を抱き起こし、仰向けにベンチに座らせた。そして、右手の手首と足首、左手の手首と足首に枷を嵌め、それぞれを接続した。その上で、ロープを使って、M字開脚になるように頭の方のベンチの脚に結びつける。だが、俺は究極的に発情していて、そんなことよりも兄貴のチンポが欲しかった。根本をコックリングで締め付けられたチンポは、極限まで怒張し、止めどなく先走りを垂れ流し続けている。さらに、マンコの粘膜は、兄貴のデカマラを求めて、充血し、とろとろと溶けていた。
「ねぇ。お願いだよ。兄貴。欲しい」
 兄貴も股間を完全勃起させ、臨戦体制ではあったが、俺の逸る気持ちに応えてはくれない。
「実は、俊樹、肉便器化計画を実行したんだ。掲示板でおまえのマンコを使いたい奴を募集した。そろそろ集まってくると思うぞ」
 やはり、兄貴は実行に移したのだ。てことは、ベンチに固定された俺は、拒否することもできず、誰かも分からない奴に突っ込まれるのか。
 兄貴はアイマスクで俺の視界を塞ぎ、耳元で囁いた。
「男の尻を掘るのが好きな奴が見たら涎垂らしそうな格好だぞ。想像してみろ。エレベーターを降りて、玄関のドアを開けたら、素っ裸でM字開脚してマンコをおっ広げた肉便器野郎が待機してるんだ。目隠しして、手足の自由を奪われて、自由になるのはチンポとマンコだけ。マンコのピンク色の粘膜がヒクヒクと男を誘っている。チンポはギンギンに勃起していて、先走りが腹の上で水たまりを作っている。これ以上ない興奮状態さ。呼吸は乱れ、チンポが欲しいと全身で訴えているんだ。入ってきた男はどうすると思う?」
 その恐ろしいシチュエーションを具体的に吹き込んで、兄貴は俺の両方の耳にイヤホンを突っ込んだ。イヤホンからは、エロビデオから録音したらしい生々しいセックスの声や音が流れ込んできた。ウケの喘ぐ声、腰を打ち付けている音、キスやしゃぶっている音、ベッドの軋む音、はぁはぁはぁはぁ。俺の鼓動は、さらに激しさを増し、全身に大量の血を送り続け、呼応するようにチンポがヒクヒクと鎌首を振る。熱く爛れたマンコの粘膜が潤み、ドクドクと疼く。
「はぁはぁはぁ」
 響く荒い呼吸の音が自分のものなのか、イヤホンから流れてくるものなか分からなくなっていく。いつの間にか、兄貴の気配が消えた。もうすぐ掲示板で釣り上げられた変態がやってくるのだ。会ったこともない奴に突っ込まれ、好き勝手に腰を振り、内臓を抉られるのは勘弁して欲しかったが、俺の欲情は既に限界を超えていて、誰でもいいからチンポを突っ込んで欲しいと考えてしまう。放置されてどれだけの時間が経っただろう。
アイマスク越しにもドアを開けて外の光が差し込んでくるのを感じた。誰かの気配を感じた。俺の真っ暗な網膜にそのシーンが浮かんでいる。ドアを開けた男が息を飲んで、目の前の状況を眺めている。マンションまで歩いてくる間に、色々想像していたに違いないが、目の前の状況は想像の遥か上を行っていた。ラグビー体型の若い男が、目隠しされてM字開脚でマンコを晒している。その状況は、『俺は肉便器です。自由に使ってヤリ捨てにして下さい』と書いてあるのと同等だった。熱い血潮が一気に脳天に登って鼻血を出しそうなほど興奮する。靴を脱ぎ、服を脱ぐのももどかしく素っ裸になる。男が近づいてくる。そして。

2019年6月10日月曜日

風薫る07

 後ろから突っ込まれ、腰を振られながら求めに応じてキスをした。ねっとりとした熱い舌が絡んでくる。求める相手とのキスは、性器を擦り合わせているように感じる。敏感な先端同士が触れて、ジュンと濡れる感じ。なんか、マンコと直結しているみたいだ。若い雄らしい激しい突き上げで、マンコが熱かった。内臓の奥まで擦りあげられて、粘膜が爛れてゆく。溶けてしまいそうなくらい感じる。

「先輩。。。感じる?」
『感じてるに決まってるだろ。恥ずかしいこと聞くなよ。答えられる訳ない』
「マンコずげぇ気持ちいいよ。すげぇ熱い。柔らかい。絡んでくる」

『だから恥ずかしいこと言うなって』
「俺にマンコ犯されて感じるんだ。嬉しい」

『・・・可愛い奴』

 片足の膝を抱え、横からハメてくるから奥まで達する。浩介のペニスは、白人ほどではないにしてもかなりデカイから、そんなに激しく突き上げたらガバガバになっちゃうじゃないか。ユルマンになったら責任取ってくれよな。俺のこと飽きたりせず、抱いてくれよな。あぁ。脳天にビンビンくる。激しすぎるって。マジでガバマンになっちまうだろうが。
 なんか変だ。下腹部が重くて、ズキズキする。何かが漏れ出てきそうな感じだ。もしかして、トコロテンしそう?扱いてもないのに子種が溢れそう?あぁそうかも。。。初めてだけど、そうかもしれない。なんか当たる感じなんだ。敏感な場所を直撃してるような。もう少し。もう少しでトコロテンしそう。そこ。。。そう。そこ。。。俺は仰け反って突きを受ける。来る。。。来る。。。来る。。。あぁ来る。
 次の瞬間、白濁した粘液が、先端からドロドロとあふれ出した。シャワーに流されて、落ちてゆく。浩介は目を見張って、それを眺めていた。
「すげぇ。先輩にトコロテンさせちゃった。わーい。俺もイッていいすか?」
 答えなど聞かず、浩介はハイスピードで腰を振り、内臓を突き上げた。残りのザーメンを搾り出すみたいに、敏感な部分を直撃させる。そして、さらに膨らんだ感じがした次の瞬間、浩介は雄たけびを上げた。
「うぉぉぉぅぉぅぉぅ。。。イクイクイクイクイク!」
 痙攣とともに浩介の動きが止まる。片足で立っているのも限界で、太腿が痺れていた。
そのまま壁に凭れ掛かったまま崩れ落ちた。立ち尽くす浩介の股間は、大量のザーメンを吐き出したにも関わらず、まだ勃起して天を突いたままだった。
どんだけ興奮してんだよ。おまえはセクサロイドか。

 トコロテンての初めて見た。ほんとに、チンコに触りもせず、後ろを突かれただけでイクもんなんだ。すげぇ。てか、先輩て、かなり淫乱?それとも感じやすいだけ?俺のがデカくて、気持ちよかったってこと?先輩も初めてだって言ってたから、超嬉しいんですけど。。。
 先にイッたのを確認してから、中に2発目を大量にぶっ放したのに、俺のチンコときたら収まる気配がなくて、自分でもびっくりした。先輩も妖しいような、驚いたような複雑な表情でピンコ勃ちしたチンコ見上げてた。ほんとは、もう一発やりたかったんだけど、抜かずの3発ってのもねぇ。どんだけ飢えてんだよって話だし。いきなり、呆れられても困るので、無理矢理静めました。
 さっき、先輩と別れて、部屋に帰ってきたとこ。ドアを閉めて、ベッドに腰掛けると、さっきの感触が戻ってきた。先輩の押し殺した嗚咽がまだ耳に残ってる。我慢しなくていいのに、やっぱり後輩の前で啼くなんてできなくて、喉をんぐんぐいわせるだけ。俺は全然気にしないんだが、先輩の威厳というか男しての矜持っていうのか、初めてハメられてアンアンいうのもなんだと思ったんだろう。そんな先輩が好きだったりするんだけどね。
ハメた途端にケツ振り始めて、女みたいにあ~んなんていわれたら逆に引いちゃうよね。
少しずつ信頼関係が出来てきて、俺の前では何も隠さないで素のままでいてくれると嬉しい。
 でも、それは時間が掛かることで、少しずつ互いが互いを認め合ったときに自然とそうなるというか、そんな感じなんだと思う。とりあえず、試用期間だとしても俺と付き合ってくれるってことだから、早く先輩に認めてもらえるようにならいと。
 しかし、先輩の中、すげぇ気持ちよかったよなぁ。すげぇ締まり良くって、中は柔らかくて、熱くて、最高だった。ひとりで手でするのとは全く違って、天にも上る快感だった。あぁ思い出したら勃ってきた。2発出したばかりなのに、ギンギンに勃起した。ジャージをズリ降ろしてチンコを握る。目を瞑って、先輩に突っ込んでるつもりで擦る。
 先輩。。。いいよ。。。すげぇいい。先輩もいい?俺のチンコ気持ちいい?マンコ感じる?そんなに締めないでよ。千切れそうだよ。トロトロだよ。先輩のマンコ。これでしょ?ここが感じるんだよね。ここを突き上げるとトコロテンするんでしょ?チンコ扱かなくても勝手に出ちゃうんでしょ?先輩。もしかして淫乱マンコ?もしかして名器?あぁこれで何人泣かせたんだよ。すげぇ悔しい。もう誰にも使わせないでよね。ここは俺専属。先輩は俺の彼氏なんだから。先輩の特上のマンコは俺だけのものなんだからね。

 先輩の切羽詰った顔が浮かぶ。先輩もイキそう?一緒に出そうか。イクよ?イクよ。。。イクイクイク!
 2発も出したのに、びっくりするくらい大量のザーメンが飛び出した。大きな弧を描いたそれは、俺の頭を超えて飛んでいった。何度も何度も勢い良く飛び出して、腹や胸やベッドを汚した。あぁ堪んねぇ。明日もやらせてもらおうっと。
 今日は合同練習は休みだから、放課後がゆったりした気分だ。キャンパスは緑豊かで、広々しているから渡る風も心地よい。空は抜けるように青くて、真っ白な雲が静かに流れている。購買でサンドウィッチとラテを買って、先輩と軽いピクニック気分を楽しんでいる。
「ねぇ先輩はバイ?それとも純粋なゲイ?」
「うーん。中学・高校と付き合っていた彼女はいたけどな」
「ふーん。俺も。Hした?」
「しない。実際、そんな雰囲気になったときもあったけど、その気にならないんだ。キスはしたことあるけど」
「どうだった?キス」
「なんて言うんだろ。難しいけど、妹としてるみたいな感じ?全然、ハイテンションにならないんだよなぁ。その後に進みたいって欲望もないし」
「そうなんだ。男とは?」
「俺のデビューは大学入ってから。でも、陸上部で先輩とか同輩とか、平気で裸になって汗を拭いてたりさ、そういのにドキドキしてたな。その気があるのを隠すの大変なくらい」
「だよねぇ。おんなじかも」
 親密で、気だるい時間が流れる。
「俺は?」
「ん? そうだな。浩介は1年坊主だけど、前から格好いいなって思ってた。スパって俊敏に懐に入ってきて、次の瞬間には畳に叩きつけられてる。技の切れが凄くて、 小気味いい。柔道やってるときの真剣な眼差しとか、貪欲な感じとか、張り詰めてる気とか。あぁこいつ、格好いいなぁて思ってた。激しい乱取りで、胴着の胸 がはだけて、汗に濡れた厚い胸や腹筋が零れてさ。こいつは雄だなぁ。こんな奴にハメられたいなぁなんて思った」
「マジすか?超嬉しいんですけど。でも、あの時、すげぇ怒ったじゃん」
「当たり前だろ。乱取りしてんのに、何を考えてんだよ。おまえは。勃ててんじゃねぇって感じだったぞ」
「でも、先輩だって勃起してたじゃん」
「そりゃ。。。でも、なし崩しにHできる分けないだろ。大体だな道場で不謹慎だよ」
「そうっすよねぇ。反省してます。すげぇ後悔したもん」
「あの時は、混乱してたのもあるし、おまえのこと格好いいなって思ってたけど、簡単に捻られてさ。情けなくて、おまえには適わないのは分かってたけど、でも見下されてるんだって思ったら、悲しくてさ」
「ほんと。すみませんした。確かに、驕ってたと思います。でも、俺も先輩のこと尊敬してたんすよ」
「尊敬?」
「だって、大学からでしょ?柔道始めたの。なのに、信じられないくらい強くなったもん。もちろん、白帯だし、真剣にやれば負けないとは思ったけど、でも、うかうかしてらんねぇて感じ?」
「そっ か。嬉しいな。高校では円盤投げしててさ。でも、実は武道に興味あったんだよな。剣道とか、柔道とか、弓道とか、やっぱ格好いいし。だから、今更って のもあったけど、思い切って入部したんだ。出遅れてる分、必死に頑張ってきたつもりだった。でも積み重ねてきたものが違うから、対等には無理だけどな」
「そりゃそうすよ。俺は、これでも柔道歴12年すよ。先輩はまだ1年とちょっと。それで対等だったら、俺の立つ瀬がないじゃないすか」
「だな」
 先輩は穏やかに笑む。
「俺も、先輩のこと格好いいなって思ってたんすよ。頑張ってる感じが好感持てたし。それに、その腕、胸、腹筋の筋肉がすげぇんすよ。柔道とは違うんだよ な。なんか。なんといっても太腿からケツのラインがエロいし。もう堪んねぇって感じ。あぁこのケツに突っ込みてぇって何度思ったか。シャワー浴びながら勃起しないようにするの大変だったんすから」

「ばーか」
「だって、エロエロっすよ。その気のある奴なら誰でも食いつくって。もう先輩のマンコは俺のもんすから、誰にも犯らせねぇけど」
「ばーかばーか。でも嬉しいかな」
「あぁ勃ってきた。。。やる?」
「なんだかなぁ。発情期なの?おまえ」
「えぇ。だって、毎日でも何発でもヤリたい年頃でしょ。先輩さえOKなら、5発はできるな」
「俺はオナホールじゃねぇ」
「やだ。犯らせて。今からする?ねぇする?」
「ほんとバカだな。発情期の種馬か!おまえは」
「先輩のエロいケツが悪いんですって。いかにも犯っててケツなんだもの」
「ぶち殺す!てめぇ絞め殺す!」
「いいじゃん。減るもんじゃないしぃ。超気持ちいいんだもん。ずっと先輩の中にいたいくらい。繋がったまま生活したいくらい」
「なわけないだろ!」
「あぁ罪な先輩。後輩の恋心を弄んで。。。シクシク」
「いつ弄んだよ。人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇぞ」
「ん?人に言ってもいいの?この先輩はマンコ野郎で、後輩のチンコ咥えてヒィヒィなくのが趣味ですって。俺は平気だよ?」
「ばか。言葉の綾だろ。大きな声で、止めろって」
「超気持ちいいマンコなんだよ。トロトロで、暖かくて、柔らかくて、絡み付いてきて、自分でケツ振るんだから」
「てめぇ!止めろって」
「やだ。犯らせてくれるまで、俺はキャンパスの中心で叫んでやる」
「ほんと。バカだ。おまえは。。。」
「ふーん。勃ってるじゃん。先輩だってぇ。マンコ濡れてきた?先輩んち行こうよ。ね?」
「もう。。。しようがないなぁ」
「とか言って、先輩だって、やる気満々じゃん。嬉しいなぁ。今日は、3発はヤルぞぉ!」
「だから大きな声だすなっての」
 こうやって、先輩といちゃいちゃできるなんて最高の気分だ。俺のキャンパスライフは薔薇色なのだ。先輩とのエピソードは色々あるんだけど、それは、また今度。じゃ。これから抜かずの3発で先輩をヒィヒィ啼かさないといけないので。。。

風薫る06

 浩介が後ろからそっと指を抜く。俺をしゃぶりながら上目遣いに「いい?」そう聞いてくる。いいよ。犯ってくれ。。。ゆっくりと瞬きをする。壁に両手を付いて、ケツを突き出す。浩介の雄々しいモノが宛がわれると、背中がぞくりとした。突っ込まれるのは初めてじゃない。もちろんヤリマンじゃないけど、溜まってどうしようもないときはハッテン場に行く。若い筋肉質な男は、あちこちから手を出され、気を入れてないと輪姦されてしまうから、あまり好きじゃないのだけど。
 覚えたのは最初に付き合った人が年上だったというそれだけの理由だ。相手が求め、良く分からないながらも受けたのが始まりだ。男が性の対象であることに気づいたのは中学生の頃だ。悶々とした青春時代を過ごしながら、大学生になり、ほとんどの枷が外されて欲望は弾けた。ネットを通じて知り合った人に抱かれた。

 良く考えもせず、メールを出し、返信に返信を返し、当日に会うことになった。晩生の俺は、良く分からない大人の世界のように硬く考えていたけれど、簡単だった。大人の男に抱かれて感じた。
 最初から後ろが感じたわけじゃなかったけれど、組み敷かれて突っ込まれ納得した。身体のつくりは雄だけど、本質は雌なのだと。女々しいわけじゃないと思う。マッチョではないにしても、意識は至って平均的な男だと思う。けれど、性的な接触に関してだけは、雄を求めているんだ。なんか男に抱かれてシックリくるものを感じたんだ。
 それ以来、何度か接触を持った。そのうち、その彼との関係は自然消滅した。初めての子を抱くのが好きだったようで、何度か会うと興味をなくしたようだ。少し傷ついたけれど、深追いはしなかった。荒れて、ヤリまくるでもなく、月に一度か二度、掲示板を通じて一夜の男を求めた。そんなある日、会った男に連れられてハッテン場なるところに初めて行った。明かりの落とされた狭い部屋で、ギラギラと粘着質な視線が飛び交うところだ。男は俺を自慢するように連れまわしたあげく、大部屋で抱こうとした。

 嫌がる俺を男は、無理矢理犯そうとする。抵抗していると、隣の布団から太い腕が伸びてきて、俺を腕の中に抱え込んだ。最初の男は、抗議したけれど、遥かに体格の優れた隣の男が勝利した。
「嫌がってるだろう」

 そう言って、有無を言わせず男を追い払ってくれた。厚い胸に抱かれ、男の顔を仰ぎ見ると、白人の男性だ。驚いたけれど、俺は心地よい彼の腕の中でじっとしていた。初めて来たことを告白すると、男は驚いた顔で、君みたいな若い子は気を付けないと輪姦されちゃうよと忠告された。発情した雄の群れに放り込まれた雌が、無茶苦茶にされるのを何度も目撃してると言った。
 怖くなって男の身体に密着した。お兄さんはしない?そう確認すると、彼はニコリと笑って、無理にはしないと答えた。彼に促されて、ハッテン場を一緒に出た。軽く食事をしてから、彼の部屋に行った。彼が求めたから、応じたのだ。その夜は、初めての経験ばかり。かなり大きなペニスだったけれど、丁寧な愛撫と優しい抱擁で受け入れることができた。そして、初めて後ろで感じることを知った。彼に突かれて、俺は何度も爆ぜた。
 その後、何度も彼に抱かれたけれど、仕事の関係で自国に帰ることになったので、関係は終わりになった。身体だけの関係が嫌になって最近は活動していない。
 そんなとき、後輩ができた。中でもひとりが凄く気になった。そいつに、今、貫かれようとしている。硬い肉を割いて、浩介が入ってくる。久しぶりだったから痛みを耐えないといけなかった。白人の彼とは違って、浩介のセックスは稚拙だ。けれど、俺を求める熱いハートを感じる。
 俺は明らかに発情していて、浩介を受け入れたくて仕方なかった。奥まで入ったと思った瞬間、浩介の律動を感じた。若い雄にはよくあることだと思う。仕方がない。初めての合体なのだし。けれど、浩介は力を失わず、俺の中にいる彼は硬いままだった。俺のケツをホールドした浩介は、より奥を目指して突き上げてきた。啼きそうになるのを俺は我慢した。

 先輩。。。感じる?俺は、もうなんか一杯いっぱいだよ。先輩の中がすごく気持ち良過ぎて、すぐ出ちゃったけど、最高に興奮してるから萎えないで硬いままだ。先輩の筋肉は、こんなにパッツンパッツンに張り詰めてるのに、中はびっくりするくらい柔らかくて熱くて気持ちよくて。今、先輩の中にいると思うと、興奮して、気持ち良過ぎて、またイッちゃいそうだ。先輩も気持ちいい?俺の突っ込まれて感じる?ねぇ先輩。。。キスしていい?キスしたい。ねぇキスしたい。
 我慢しないで。声だしてよ。それとも、やっぱり後輩に犯られるのって嫌?
 ゆっくりとこちらを向いた先輩の目は潤んでいるようで艶かしかった。表情を見ただけで、あぁ感じてくれてるって思った。恥ずかしがらなくていいよ。俺に突かれてどんなに乱れても、嬉しいばかりで変だなんて思わないから。先輩が好きだ。男らしい先輩が好きだ。負けず嫌いで、努力家で、でもみんなには優しい先輩が好きだ。
 先輩がウケで、マンコ感じても、男である先輩が好きだ。先輩に包み込まれて俺はすげぇ感じてる。興奮して、全身の血管がパンクしそうだ。心臓がバクバクいって、毛穴から真っ赤な血潮が滲み出してきそうだ。先輩の中にある俺は、また爆発しそうで、でもたぶんまだ硬いままだと思う。このまま犯りまくってもいい?先輩がもう勘弁しろっていうまで突き上げていい?だって、俺の中にある溜まりに溜まったものが、全て出尽くしても先輩を突き上げたいんだもん。
 ほんといい顔するよね。普段の凛々しい先輩もいいけど、今の悩ましい顔も好きだよ。後輩に犯られて、恥ずかしくて、堪らなくて、でも感じてしまって恥らう先輩がいいよ。ほら。ここでしょ?先輩が一番感じるところ。ほら。ここを突き上げると、先輩の眉間に深い皺が寄るもの。先輩のチンコがヒクヒク!てして、マンコがすげぇ締まるもの。ほら。啼いてみ。素直に啼いてみ。俺に突き上げられて啼いてみ?

風薫る05

 先輩。。。もう我慢できない。。。目を瞑り、両手を合わせて、その間にチンコを突っ込んで腰を振る。先輩に突っ込んでるつもりで、奥を突き上げた。先輩の息遣いが届く場所で、こんなこと変態的な行為だって分かってる。できれば先輩に突っ込みたい。でも俺にはそんな資格ないんだ。虚しく先輩のことを思い浮かべながらオナニーするくらいしかないのだ。もうちょっとでイキそう。
 先輩の中に出してもいいですか?先輩を汚してもいいですか?あぁ。いいよ。先輩。すげぇ気持ちいい。
 ふと気配を感じた。恐る恐る振り向くと先輩が立っていた。俺が卑猥なこと、それも明らかに先輩のこと考えながらやってたとこ見られた。凍りついた俺に、先輩は薄く笑った。怒ってない?てか、先輩も勃ってる。。。いいの?ほんとにいいんですか?俺は先輩の前に跪き、雄雄しく天を突いた先輩を口に含む。硬い。すげぇ硬い。俺のこと許してくれるんですか?俺のこと受け入れてくれるんですか?奥深くまで先輩を飲み込み、粘膜で包み込む。舌を使いながら、ゆっくりと頭を振って、先輩を味わう。

 しょっぱい汁がいっぱい出てるよ。興奮してるんだ。嬉しい。股の間から手を突っ込んで、指先で先輩の蕾を探る。硬く閉じた先輩のマンコ。周辺から優しく解すようにまさぐる。嫌なら股を閉じるなりするはず。先輩は俺の好きなようにさせてくれた。ほんとにいいんですか?夢のようだ。頭が爆発しそうに俺は興奮していた。
 指をしゃぶって唾をたっぶり付けて、マンコを探る。指先を滑り込ませた。夢に見た先輩の中。暖かい。粘膜が俺を締め付ける。何度も何度も妄想した先輩のマンコの襞。指の腹で、柔らかい襞をまさぐる。凄い。ほんとにマンコみたいだ。俺の指をくわえ込んで、奥へと誘っているみたいだ。俺。これだけで、イッちまいそう。

 俺が動かなければ、浩介が動くことはないだろうと思われた。あれほどまでに、彼を拒否したのだから。だからと言って、俺の方から犯ってくれってのも違うと思う。どうしたらいいんだ。明らかに俺は発情している。
 アプローチの仕方を間違っているけど、あそこまで俺のことを思ってくれるのは嬉しくもあった。でも求められたからといって、後輩にケツ突き出すのはやっぱり嫌だ。あぁどうしたらいいんだ。浩介の息遣いを感じる。あいつは、今、俺のことを考えながらオナっている。そんな気配を感じる。
 薄い壁を隔てて隣り合い、互いを心の中では求めながら対峙している。変な感じだ。やっぱ俺が素直にならなければ、このまま終わってしまう気がした。年上、先輩、なんて偉そうに言っても、たったの1年じゃないか。男のプライド。雄としての対抗心。ほんとはマンコ感じる雌のくせに。ざわざわと心の小波は治まらない。シャワーを出しっぱなしにして、そっと隣のブースを覗く。やっぱり、浩介は自分で自分を慰めていた。
「あぁ。。。先輩。。。」

 浩介の呟きが聞こえる。引き締まった筋肉質な身体。濡れた雄の背中。両手で己を包み込み、あたかも突っ込んでいるように腰が卑猥に動く。気配を感じたのか浩介の動きが止まる。ゆっくりこちらを振り向いて表情を凍らせる。俺は照れ笑いを返した。
 金縛りが解けたかのように浩介は振り向いて正対した。俺の股間が勃起していることを確かめた浩介は、もう我慢できない!そんな感じで俺の前に蹲った。片手で玉と竿を、片手でケツを引き寄せ、飲み込んだ。柔らかい浩介の粘膜に包まれる。あぁ気持ちいい。頑なだった心が緩やかに溶けてゆく。
 浩介の必死な様子を見て、これで良かったんだと納得がいく。いいよ。浩介。ずっと前から、おまえを求めていたのだから。思いが通じたと感じるのは俺の方なんだから。浩介の指が後ろをまさぐる。恥ずかしいけど感じた。欲情した。彼を迎え入れるべく、俺は弛緩した。おずおずとした彼の指が中に入ってきて、優しく粘膜を愛撫する。感じる。浩介を感じる。俺の中で浩介を感じる。やっと繋がれた。。。

 先輩を含みながら、柔らかくて熱くてねっとりとしたマンコを弄った。切なそうな先輩の顔を伺う。嫌がってないようだ。てか、俺に協力してくれてるみたいだ。無理だ。もう無理だ。我慢できないよ。先輩と身体を入れ替えて、壁に手を付く格好を促す。プリッとしたケツを突き出す先輩が艶かしい。
 極限まで膨張したチンコを先輩のマンコに宛がった。ゆっくりと腰を突き出す。きつい。先輩の肉が俺を包み込んでゆく。奥へと進む。先輩はちょっときつそうだ。動きを止めて、慣れるのを待つ。
 でも、熱くて柔らかな肉に包まれているだけで、今にも発射しそうになる。ダメだ。動いたらイッちまう。せっかく、先輩とひとつになれるのに、こんなに早く爆ぜるなんて最悪だ。先輩のマンコが緩み、俺を飲み込んでゆく。ダメだよ。いっちゃうよ。俺は泣きそうになる。我慢しようと必死でケツの穴を締めたけど、無理だった。
 ドクドクと子種が溢れ出し、先輩の中に注がれてゆく。先輩も気づいたみたいだ。俺の尿道が脈動して子種を送り出しているのを感じたのだ。最後まで、先輩の奥まで入る。俺の下腹部が先輩の締まったケツタブにくっつく。

 究極まで、俺は膨張しているようだ。子種を吐き出して力を失うどころか、先輩に包まれてさらに硬くなったようだった。先輩も驚いた顔をしている。大量にイッたにも関わらず、硬いままの俺は、ゆっくりとピストン運動を始める。あぁすげぇ。気持ちいい。マンコって、こんなに気持ちいいんだ。ひとりでするのとは、天と地の差がある。
 俺が硬いままなのを感じて、先輩は切なそうに吐息を吐く。先輩。好きだよ。ほんとに先輩のことが愛しくて仕方ない。やっとひとつになれた。これからは、先輩のこと大切にするよ。でも、Hのときは、激しく責めてもいいよね?その方が感じるでしょ?先輩の腰を両手でホールドして、一心に腰を振り始めた。

風薫る04

 悶々とした挙句、先輩に詫びを入れ、痛かったけど殴られてすっきりした。先輩もそうだったみたいだ。俺を思いっきりぶん殴ったときから、普通に接してくれるようになってホッとした。練習で乱取りも相手してくれる。
 乱取りのとき、先輩はすごい気合が入っていて、簡単に投げさせてくれないし、俺が態勢を崩され、投げられることもある。先輩の負けん気はかなりのものだから、日々上達してるって感じだ。
 もともと、先輩を侮ってた訳じゃないんだ。俺より弱っちぃのは、始めた時期が遅いからで、上達しようと言う気概がないからじゃない。2年経たないで、既に俺と遜色ないくらいまで頑張れる人って凄い。いいな。一生懸命に汗を流しながら努力する男って。互いに汗を流し、切磋琢磨しながら笑いあえる関係に戻れてよかった。

 俺たちって練習熱心だから、最後まで残ってることが多い。その日も俺たちが最後だった。普通は、1回生が最後になるんだけど、先輩は早く有段者になりたいから、1回生と同じか、それ以上に努力してるんだ。
 先輩がシャワー浴びてる間に、俺は最後の片づけをしてシャワー室に向かった。大学のシャワー室なんて、開けっ広げで、個室形式ではあるけれどドアなんてものは付いてないから、先輩がシャワーを浴びてる姿が見える。どこで焼いてるんだろ。柔道部だけど、ちっちゃい競パンの跡がクッキリ付くほど真っ黒に日焼けしてる。筋肉の流れが分かるくらいシャープに鍛えられた身体。綺麗な肌は、水の玉を弾いて艶かしい。ちっちゃいプリっとしたケツが美味しそうだ。
 あぁヤリてぇな。先輩犯らせてくんないかなぁ。先輩の後姿を見つめているってこと先輩は分かってるはず。背中に緊張感が漲っている。
 あぁ勃ってきた。ヤリてぇなぁ。突っ込みてぇなぁ。すげぇ気持ちいいんだろうなぁ。可愛い声で啼くのかな。それとも雄声でおぅおぅ啼くのかな。隣のブースに入って、シャワーを浴びながら、自分で慰める。今、目に焼き付けた先輩の裸身を思い出しながら、右手を動かす。
「ぁぁ。。。先輩。。。」
 息遣いが聞こえる近くで、先輩の裸身を思い出しながら扱く。ギンギンに勃起したチンコを、先輩のちっこいケツに突っ込んで、腰を振るところを想像しながら扱く。先輩の長いシャワー音は続いたままだった。
 先輩は目を瞠り、少し口を開いた表情で俺を受け入れる。熱い粘膜が俺を押し戻そうとするのだけど、臨戦態勢の俺は止まらなくて、きつい穴を広げながら押し込んでゆく。少しの痛みと、そして雌としての喜び、後輩に犯られる恥ずかしさ、でも雄雄しいチンコをマンコに突っ込まれる快感。先輩の媚びたような表情が俺をさらなる欲情へと導く。犯ってる。そんな瞬間だ。
「あぁぁ。。。先輩。。。すげぇ。。。いい」
 俺は眼を瞑って自分で扱きながら、そんなことを妄想する。欲しい。突っ込みたい。俺のものにしたい。抱きたい。犯したい。喜ばせたい。
「あぁぁ。。。先輩。。。」
 ダメですか?俺じゃダメですか?先輩の男にはなれませんか?あんなことしたものな。無理だよな。やっぱり。先輩の中は熱いくらいだ。俺を包み込んで、奥へと誘う。粘膜全体で締め付けて、俺から子種を搾り取ろうとする。複雑な内部がうねるように蠕動して、俺を快楽の頂点へと導く。突っ込みたい。抱きたい。啼かせたい。熱い。下腹部が熱いよ。

 突き上げてくるたぎる子種が溢れ出しそうになる。ケツの穴をキュッと締めて、我慢した。出したい。まだ出したくない。突っ込みたい。犯したい。啼かせたい。喜ばせたい。先輩。。。俺。。。先輩。。。好きです。マジで。ダメですか?やっぱ俺じゃダメですか?

 そんなつもりはなかったけど、居残り練習や筋トレに熱中して、浩介と二人になってしまった。ちょっと緊張する。熱いシャワーを浴びて、ねっとりと気持ちの悪い汗を流す。
適度な筋肉疲労が心地よく感じた。シャワーを浴びていると、背中に視線を感じた。浩介が俺を見つめているに違いない。ヒリヒリと痛いほど感じた。俺がシャワーを浴びているのを眺めあいつは何を考えているのだろうか。また、犯したいなんて考えているのだろうか。
 もし、今、浩介が後ろから俺を抱きしめて、「先輩好きだ。いいでしょ?させてよ」なんて言ってきたら。俺は、また断るのだろうか。嫌だと拒否するのだろうか。自分でも分からない。下腹部が熱かった。浩介の立派なものを突っ込まれていることを想像してしまう。ケツを突き出して、内臓を曝け出して、雌に落ちるに違いない。そんなこと。恥ずかしいそんなこと。止めてくれ。迫るな。いや、本当は。。。
 浩介が隣のブースに入り、シャワーを浴び始める。呟く声が聞こえた。水が身体やタイルを打つ音ではっきり聞こえない。俺を犯るのを想像しながら抜いているのかもしれない。マンコが疼く。欲しいかもしれない。いや、欲しい。強い雄に征服されて、組み敷かれて犯されたい。そんなこと恥ずかしいと思いながら、でも俺の中のM性が、雌性が疼く。雄としてのプライド、雌としての喜び。俺の中で、両方が混ざり合って、内臓を熱くする。欲しい。浩介が欲しい。突っ込まれたい。突っ込んで欲しい。今なら落ちる。確実に落ちる。
 いいぞ。浩介。俺からなんて、声賭けれない。でも、浩介は俺に嫌われると思って、声掛けてこないよな。疼く。欲しい。征服して欲しい。今なら無理矢理でもして欲しい。。。浩介の息遣いを感じる。熱い思いを感じる。どうしたらいい?どうしたい?