2016年10月19日水曜日

最近ショックだったこと23


先輩たちが倉庫を後にして、30分ほども、そうやって床にうつ伏せていただろうか。立ち上がるのが億劫で、この怒りと情けなさを、どこにぶつけて良いか分からなくて、動く気がしなかった。だからといって、このままジッとしている訳にもいかないので、上体を起こしたら、中に溜まっていたザーメンが、嫌な音とともに零れ出てきて、泣きそうになった。部屋の中がほとんど真っ暗だったことが救いだった。
 よっこらしょと、爺のような掛け声を呟かないと立ち上がることすら出来ない。手探りで、ラグパンを探し出したが、今更、履く気にもならない。そっと、ドアを開けると、外は真っ暗で、少し離れた場所に立っているクラブハウスの部屋も灯りがない。
 素っ裸のまま歩き、シャワー室に向かうことにした。泡立った粘液と大量の種が、太腿を垂れて落ちてゆく。ため息しかでなかった。普通、こんなことされたら、死にたくなるに違いない。少し前まで複数に突っ込まれて喜んでいた俺ですら超落ち込むのだから。
 少し熱めのシャワーを頭から浴びた。灯りも付けてない、コンクリート打ちっぱなしの真っ暗な部屋に、水が跳ねる音だけ響いた。汗を流しても、ホコリを流しても、ケツを綺麗に洗っても、汚れは取れそうにない。ハラワタを引きずり出して、石鹸をたっぷり塗って、たわしで擦っても綺麗になりそうになかった。
 5人の男のザーメンの匂いが鼻の奥に残っていて、どんなにシャワーを浴びても消えそうになかった。情けなくて、悔しくて、涙を流す。嗚咽を上げながら泣くなんて、小学生の頃に喧嘩で負けて以来だろうか。
 涙をいっぱい流したら、ちょっとだけ落ち着いた。いつまでシャワーを浴びても、キリがなさそうなので、適当に切り上げることにした。
 スマホが点滅しているので確認したら、兄貴から着信がいくつも入っていた。返信しないといけないんだけど、する気にならなかった。今、兄貴の声を聞いてしまったら、また泣いてしまいそうだったから。
<ごめん。今日は、クラブの飲み会で、酔過ぎたみたい。眠むすぎるから、明日、連絡するね>
 ラインだけ、返した。
 部屋に戻っても精神が苛立っているからか、眠れなかった。灯りを消して、ベッドで寝ていると、自由を奪われて輪姦されたシーンを思い出し、打ちひしがれた。有無を言わせず、何発もザーメンを流し込み、言いたい放題いいやがって。シャメをいっぱい取られたから、また、「犯らせろ」と迫られて、断る自信がなかった。こんなことが兄貴に知れたら、どうなるだろう。捨てられるかな。
 せっかく、理想の兄貴を見つけたのに。これから、幸せな日々が続くはずだったのに。掲示板で出会った知りもしない人間の提案に、よく考えもせず乗ったことを後悔する。
 メールの着信音が響く。兄貴からかな。スマホを確認すると、将也からだった。タイトルは、「今日の。。。」だ。添付ファイルがいくつかあった。
 手足を縛られて、四つん這い状態の俺が数人の男たちに輪姦されているシャメだった。わざわざ、ご丁寧に送ってきてくれたようだ。ため息しか出なかった。


2016年10月13日木曜日

最近ショックだったこと22


最初の先輩が中でいくと、次の先輩がすぐに突っ込んでくる。
「おお。いい感じにトロトロだ。いいケツしてんな。おまえ。でかいケツに突っ込むと、上がるんだよ俺」
 ケツの肉を鷲掴みにして、腰を振る。俺もそうだが、身体に相応しいデカマラをぶら下げた奴が多いビー部だ。普段でもそうなのだから、勃起したものは、かなりのボリュームがある。
 痛みは、もう既に引いていたが、男なのに男にレイプされることが、情けなくて仕方がなかった。
 最近になって、男に目覚めたわけだけれど、やはり、自分から欲して突っ込んでもらうのとは、天と地ほどの差で、快感など欠片もなかった。ただ、肉の穴に、肉の棒を突っ込んで処理するだけの行為だ。愛なんてもちろん、セックスを楽しむなんてスタンスすらなく、最初からトップスピードで腰を振り、手で擦るより気持ちいいから突っ込んでるってだけの行為だった。まさに、公衆便所で、小便をするような気分で、肉の穴を使って処理する。
「肉便器のくせに、まだ、使い込んでないのな。マンコ締まっていいぜ」
 楽しむのなら、なるべく長く突っ込んでいたいのだろうが、単なる処理だから、我慢する必要もない。10分も腰を振っていれば、2人目の先輩も中で果てた。そして、3人目が乗ってくる。
「俺はホモじゃねぇから。男に突っ込むなんて、ゴメンだと思ったんだけどな。見てるだけのつもりで来たんだが、気持ちよさそうだから使わせろな」
 3人目ともなると、もう抵抗しようもなくチンポは入ってくる。
「へぇ。マジでマンコみたいじゃん。糞穴に突っ込むなんて、何を好き好んでって思ってたけど、案外いいな。性処理にわな。おまえの肉便器気に入ったぜ。たまに、突っ込んでやるよ」
 黙って腰振ってろボケ。言い訳しながら、性処理してんじゃねぇよ。心のなかで突っ込む。
 オナニーするくらいの時間で3人目が終わると、4人目は、無茶苦茶でかいことで有名な先輩だった。今、付き合ってる彼ほどじゃないけど、かなりの圧迫感だった。奥まで届いて、胃を突き上げるたび、輪姦されていることを嫌というほど思い知る。そして、この先輩は、無茶苦茶タフで、飽きるくらい犯された。やっと、雄叫びとともに、中で出すとケツは、ほとんどガバガバだ。
 5人目の先輩が中出しするころには、ローションなど必要ないくらいに泡立っていた。少し萎えたチンポを抜き出すとき、ケツを締めなければ、種が零れそうだった。
「うぅわ。すげ。マンコが泡立ってるじゃん」
「おい」
 短髪を鷲掴みにされ、仰け反る。
「種溢れてるとこ撮っといてやるよ。イキめ」
 意地でも、そんなことするかよ。
「ふーん。肉便器のくせに、反抗的じゃん」
 俺の目を覗き込んでいた三好先輩が不気味に笑む。次の瞬間、四つん這いになったままの腹に、つま先がめり込んだ。
「うわ。汚ねぇ」
 腹を蹴られた瞬間、全身に力が入ったから、大量に種付けされていたものが溢れ出したのだ。
「おぉ。マンコから、種垂れてるぜ。やっぱ、肉便器はこうじゃねぇとなぁ。はは」
 それぞれのスマホを手に持ち、俺のケツの穴を何枚もシャメる。
「いいか?これから、お前は部の性処理専用部員だからよ。溜まったら使ってやるかんな。その場で、股開くんだぞ」
 俺を嬲ることに満足した先輩達は、戒めを解いて、倉庫を出ていった。使い捨てにされた俺は、精神的に参ってしまって、すぐに動けず、ホコリまみれの床に突っ伏した。


2016年9月7日水曜日

最近ショックだったこと21


さすがに、ローションは使ってくれたが、広げもせず突っ込まれて激痛が走った。転げまわりたいほどの痛みだったが、ケツを突き出す格好で両手両足を縛られていたし、口にはラグパンを噛まされていたので耐えるしかない。せいぜい、両の拳を握りしめ、身体を震わせながら喉で鳴くのが精一杯だった。目から火花が散るというか、ケツに焼けた鉄の棒を突っ込まれた感覚だ。
 だが、突っ込む方は、俺の痛みなど斟酌する筈もなく、いきなり腰を振る始末だった。
「おお。この肉便器最高じゃん。 締りいいし、絡みつくいいマンコだぜ」
 数人の失笑が聞こえた。
「こいつ少し前まで女と付き合ってなかったっけ?とんだヤリマンもあったもんだな。どうやってセックスしてたんだか。まさか、女にペニパンで犯られてたんじゃねぇだろうな。ひひひ」
「マジか。それは、さすがに、恥ずかし過ぎるだろ。やっぱ本物のチンポじゃねぇと感じねぇよなぁ」
「当然だろ。生で種付け放題だぜ。ムラムラしたら、公衆便所使えばいいだけ。どこでも、いつでも、誰とでもってな」
「よく自分は肉便器ですなんて言えるもんだよ。俺だったら死んでるって」
「だよなぁ。信じられねぇよ。複数の男に突っ込まれて、興奮するなんて恥を知らないのかね」
「何言ってんだよ。それが興奮するんだよ。なぁ。公衆便所の肉便器 だもんな」
 ここぞとばかりに、言いたい放題だった。普段の先輩達を知ってるだけに、信じられない気分だが、人は弱者に、とことん卑劣に振る舞えるらしい。
 「おお。たまんねぇ。いい便器だぜ。マジ。おお。イク。イク」
 最初に突っ込んでいた先輩が、奥深くで動きを止め、痙攣とともに中で爆ぜた。最悪だ。
「次、俺ね。昨日、抜いてないから玉袋パンパンなんだ」
 最初の痛みは、マシになっていたが、心の痛みは半端ない。ただ、されるままに犯されながら、泣くしかなかった。救いは、薄闇の中で輪姦されていることだ。これが、明るい場所だったなら、その傷は一生残るに違いない。
 もはや俺にできることは、心を閉ざし、全員が満足し終わるまで、時が過ぎるのを待つしかない。
「そうだ。こいつには、これからも肉便器として働いて貰わないといけないからさ、写メ撮っとかないと」
 三好先輩がスマホを取り出し、自分たちの顔が映らない角度から、俺が突っ込まれいる証拠写真を何枚も撮った。
「おら!こっち向け。バッチリお前が誰か分かるように撮っといてやるよ。マンコがガッツリちんぽ咥え込んでところをな。なんだお前泣いてんのか?気持ちよさそうな顔しろって。これじゃ、俺達がおまえをレイプしてるみたいじゃねぇか。肉便器になりたかったんだろ?」
 先輩達は、それぞれのスマホで容赦なく、俺の姿を収めてゆく。
「チンポ勃てろってんだよ。嬉し涙ながしてるとこ撮っといてやるからよ」
 ペニスを握り、無理やり勃起させようと擦り上げるが、勃つはずもない。ラグパンを口から抜き出し、口にもチンポを突っ込んで、前後から犯されているところを何枚も撮影された。鬼か。おまえら。心のなかで叫ぶしか、俺にはできなかった。

2016年8月30日火曜日

最近ショックだったこと20


夕闇迫る倉庫の壁に両手を付いて、鍛え上げたケツを突き出す。下半身だけが剥き出しになった情けない格好だ。
 月光に照らされながら突っ込まれていた青年も、同じような格好で犯されていたけれど、あれはきっと和姦だ。嫌がっているというよりも、明らかに興奮しているようだったから。
 でも、今の俺は違う。少し前だったら、これはこれで興奮して、喜んでいたかもしれない。けれど、今は、兄貴と付き合ってるし、毎日のように愛のあるセックスをしているのだ。性処理用の肉便器として輪姦されるのなんて、まっぴらごめんだった。正直なもので、マンコが疼いたり、ペニスが勃起することもなかった。
 三好先輩は、シチュエーションに興奮しているのか、股間のものをギンギンに勃起させて、扱きながら割れ目に擦りつけている。
「たまんねぇな。おまえ。性処理用の肉便器だもんな」
「この間も、こいつ4人に輪姦されまくりっすよ。マンコとろとろで、何本も突っ込まれて、淫乱女みたいにひぃひぃ良い声で鳴いてたっす」
「4人に輪姦?マジでヤリマンかよ。まぁこんなマンコ野郎だったら、放っておくタチはいないわな。ガバガバになるまで輪姦されたんか?」
 聞くに耐えない言葉を投げかけることで、俺が興奮すると勘違いしているようだ。今の俺は違う。やっぱ無理だ。付き出していたケツを引っ込め、先輩に向き直った。
「俺、今は付き合ってる人がいるんす。もう肉便器は止めたんす。勘弁してください」
 下半身剥き出しの情けない格好で、先輩に頭を下げた。
「。。。何?付き合ってるだ?肉便器は止めただ?」
 先輩は少し考える風をしたが、続けた。
「それがどうした。おまえ、俺に意見するってか?一年坊主が偉くなったもんだな」
 三白眼に俺を見下ろしながら、口の端を引き上げる。逆上する一歩手前で、両の拳が強く握られてプルプル震えていた。殴られて済むなら、その方がマシだと思った。だから、まっすぐ立ったまま、先輩を見返す。
 頬に鉄拳がキマると思っていたが、身構えるより先に、つま先が鳩尾に入っていた。呼吸ができず、身体を折って、蹲った顎に蹴りが入った。一瞬のことで、意識が消し飛んだ。
 口の中に鉄の味がした。薄暗い部屋で、頬をコンクリートの床に付けたまま伸びていたようだ。鳩尾と唇の痛みで顔を顰める。身体の自由が効かないことに気がついた。
「気がついたか?肉便器。てめぇふざけんじゃねぇぞ」
 視線だけで確認すると先輩の他に、数人の人間がいるようだった。四つん這いというか、両腕と両足首を縛られて、自由を奪われていた。もちろん、素っ裸だ。
「肉便器を卒業しただ?知るかよ。そんなこと。てめぇは、これから部の肉便器。公衆便所だ。優しくしてりゃ付け上がりやがって」
 口にラグパンの端を捩じ込まれた。そして、広げもせず、1本目のペニスを突き立てられた。

2016年8月24日水曜日

最近ショックだったこと19


兄貴との2度のセックスは、忘れることのできない強烈な体験で、猛アタックの末、付き合うことになった。兄貴も憎からず俺のことを気に入ってくれてたみたいだった。
 この世界では、よくあることなのだそうだが、多少の浮気は公認するというのが唯一の条件だ。男と付き合ったことのない俺にとっては、え?そうなのというのが正直な感想だが、男女とは違って、結婚できる訳でもなく、ヤル相手を探すのに、ハッテン場や掲示板など便利なツールが揃っているので、軽い浮気に一々目くじら立ててたらキリがないということなのだそうな。
 ちょっと違和感がないとは言わないけれど、それが流儀なら仕方がないと納得することにした。
 あれから、兄貴とは、毎日、エッチをしている。だって、他を探そうと云う気にならないくらい兄貴とのセックスは気持ち良すぎるのだ。ほぼ、毎回、アクメを迎えていて、体力のありあまっている俺でさえも、最近、疲れを感じるほどだった。今では人前で犯されるよりも、複数に輪姦されるよりも、段違いに感じる。お陰で、最初は苦労した兄貴のデカマラも、今では軽々と呑み込んでしまうヤリマンになってしまった。
 だが、身体を鍛えているし、若いから、ガバガバってのとは違って、締りはいいのだそう。だって、兄貴のデカマラを咥え込んで、ケツを締めたり、緩めたりすることで、どうもアクメに達するようだから、ガバガバでは昇天できなかったりするのだ。えっへん。
 事件は、そんなラブラブな日々を過ごしているときに起こった。

 こんな事ばかり綴っていると、まるで俺は大学に通いもせず、男同士のエッチに溺れているように映るかもしれないけれど、もちろん、大学にも通っているし、クラブもちゃんと頑張ってる。当たり前のことだね。その日は、きつい合同練習が終わって、シャワー待ちをしていた。
「お疲れ様でした」
 シャワーを終えた三好先輩と入れ違いにシャワールームに入った。すれ違いざま、先輩が他の奴には聞こえない程度の声で囁いた。
「おまえ肉便器なんだって?今日、貸せよな」
 将也達に輪姦された日に、こんな日が来るのを覚悟はしていたけれど、やっぱりショックだった。一番手前で将也がシャワーを使っている。こちらに意味深な視線を向けながら、ニヤニヤしている。隣が開いているということは、こいつが先輩にチクった訳だ。最悪。一気に鬱モードになってしまった。
 一方、将也は、これ見よがしに股間を扱く真似をして、俺を挑発した。
「良かったな。三好先輩が突っ込んでくれるってよ。俺も参加するからさ。綺麗にしておけよ」
 水の音に紛らせて、将也が囁く。既に、股間にぶら下がったものは、半勃ちだった。兄貴のと比べたら、もうデカマラとは感じない。あれ以来、兄貴以外とはエッチしてないのだけど、これでも浮気になるのだろうか。 将也ひとりなら無視もできたろうけど、三好先輩を巻き込む当たり、こいつはツボを抑えている。体育会における先輩の命令は絶対だ。たとえ、それが理不尽なものであっても。
 シャワーで汗を流した後、シャワ浣をするために、シャワールームとトイレを何度も往復した。同期に、大丈夫か?なんて訝られながら。ブースに分かれていないシャワールームなら、さすがに、前処理は無理だった。綱渡りながら、なんとか綺麗にすることに成功した。
 上がると、先に、シャワーを終えていた将也が、ロッカールームで俺を待っていた。
「先輩、お待ちかねだぜ。クラブハウスの倉庫だってよ。ひひ」
 体育会倉庫は、大型の用具を仕舞う場所で、各クラブの道具類は置いていないから、日常的に人の出入りはない。 鍵はクラブハウスの事務室で、簡単に借り出せる。おあつらえ向きの場所だということだ。将也と倉庫の鉄扉を潜ると、埃っぽい匂いが充満していた。
 小さな窓から差し込む夕日を背中に、三好先輩が待っていた。
「おまえもホモだとはね。それも性処理専用の肉便器だって?マジか」
 先輩の声は、侮蔑と歓喜の入り混じったものだった。
「男に輪姦されて興奮するんだって?こいつにも突っ込まれたことあるんだってな」
「なかなか、いいマンコっすよ。先輩。締りは良くて、中はトロトロ。その上、いい声で泣きまくりの淫乱肉便器っす」
「そうか。最高じゃん。しばらく、性処理には困らないな。2~3発は覚悟しろよ」
「・・・・・」
「嬉しいんだろ?返事は?」
「あした。。。肉便器マンコで良かったら、お願いします。使ってください。。。」
 俺は屈辱に苦悶しながらも、そう云うしかなかった。
「あぁ。良い返事だ。使ってやるからよ。壁に両手付いて、マンコ突き出せ」
 下着ごとジャージを脱いで、命令通りの態勢を取った。


2016年8月23日火曜日

最近ショックだったこと18


最初の時とは全く違って、兄貴の愛撫は、この上なく優しかった。精神的にも肉体的にもリラックスできて、肉体が反転して、開いていくのを感じる。後ろの粘膜だけでなく、玉や内腿、腹筋、乳首、首筋、耳たぶ、そして熱いキス。生まれたばかりの動物が、母親の乳首を口に含み、一生懸命吸うみたいに兄貴の舌を吸う。分厚い舌が俺の中一杯になる。それだけで、なんだか幸せな気分になるから不思議だ。
 ローションを纏った兄貴の指が入ってくる。普通の人間のペニスくらいの存在感がある。クリクリ小刻みに動かされると、粘膜が充血していくのを感じた。
 分厚い筋肉の鎧で武装された兄貴をベッドに寝かし、その上に跨る。臨戦態勢の兄貴を割れ目に挟み込み、腰を前後させた。たまに、先端が穴に当たって疼くのを感じたが、とてもエロかったので、割れ目で兄貴を楽しむ。
 焦れた兄貴が俺の腰をがっちりホールドして、手を添えることなく挿入しようとする。先端が穴を捉え、押し入ってくると、無意識に吐息が漏れた。俺の肉を割いて兄貴が入ってくる。俺は兄貴に満たされて、溢れそうになる。押し広げられた内臓が、圧迫され、擦れて、悲鳴を上げる。
 圧迫されるのを感じながら、穴を締めたり、緩めたりを繰り返す。また、あれがやってくる予感を感じた。何度か、緊張と弛緩を繰り返すと、突然、尻から太ももの筋肉が震え始めた。
 来る。あの感覚が、また襲ってくる。兄貴の鍛え上げられた胸筋を両手で鷲掴みにして、耐えた。震えが全身に広がって行くのと同時に、圧倒的な快感で満たされる。
「あっあっあっあぁあぁぁあぁあぅ」
 二度目だから兄貴は驚いておらず、下から俺を観察している。白目に反転してゆき、視界が閉ざされ、頭が真っ白になっていく。体中の全ての神経が快感の電気信号で埋め尽くされる。それはもう言葉に出来ない暴力的なまでの快感の海で、信じられない悦楽だ。
 兄貴が下から突き上げると、その快感は、全身の穴という穴から溢れだすかのようだった。視界が閉ざされていて、部屋の景色や兄貴の顔は見えないのに、兄貴のペニスの形は、隅々の血管まで手に取るように感じた。巨大な兄貴は、俺の皮膚のすぐ下まで、張り詰めているようだった。兄貴が動くたびに、俺の中の液体が、たぷたぷと揺れて、複数の快感の波紋となって全身に広がってゆく。こんな快感があるなんて。
 兄貴に揺すられるままに、肉体が形を変えて、さらにピッタリとフィットしてゆく。もっと奥まで欲しかった。自ら尻タブを広げ、兄貴を奥まで呑み込む。尻が兄貴の下腹にくっつくまで呑み込んで、腰を前後に振ると、粘膜が擦れて、さらに幸せを感じた。気持ちいいぞと兄貴の胸筋がピクピク動く。穴をピクピクさせて応えを返す。ペニスが俺の中でピクピクと返す。言葉なんていらなかった。完全にひとつの生命体になってしまったようにすら感じた。空間も時間も消え失せて、ひとつに合体したふたつの生命が溶け合った。
 実際、俺の粘膜と兄貴の肉の境界が曖昧になってゆく。溶け合っていく。肉と粘膜が反転し、裏と表がひっくり返ってしまう感覚だ。粘膜の塊になった俺は、突き上げられて、悲鳴を漏らす。猛烈に体力を消耗し、これ以上は耐えられない。どろどろに溶けて、液体になってしまいそうだった。
「戻ってこい」
 遠くから兄貴の声が聞こえる。浮遊していた魂が、もとの場所に戻ると同時に、視界が開ける。
「おまえ。良すぎる。無理だ。これ以上。いいか?」
 兄貴の目を見つめたまま、こっくりと頷く。
 兄貴の突き上げが激しくなる。下腹部が尻を打ち、内臓を抉った。圧迫され続けた前立腺が悲鳴を上げている。出口を求める熱い塊が、膨らみ、上昇を始める。
「イクぞ。イクぞ。ぶっ放すぞ!」
 兄貴がブリッジするように反り返り、激しい律動を感じる。と同時に、直撃を受けた俺の塊も弾け飛んだ。鈴口がぶわっと開き、二度目だとは信じられないくらいのザーメンがドロドロと溢れた。

2016年8月22日月曜日

最近ショックだったこと17


知らない男たちに、野外で輪姦されることを期待して、夜の公園に出向いたわけだが、結果はそれ以上に強烈な経験だった。魂が抜けてしまった状態の俺を介抱してくれたのは大男だった。
 着ていたTシャツで、ザーメンだらけの顔を拭い、足首で丸まったままのラグパンを履かせてくれた。俺は幼稚園児みたいに、突っ立ったままで、ただ、されるままに任せていた。 もし、性処理を済ませたのを良いことに、あの状態の俺を放置して、大男が帰っていたら、想像するに恐ろしいことだけれど、全く抵抗できない俺は、何人の男たちに輪姦されていたことだろうか。
 とりあえず、身だしなみを整えられた俺は、大男に保護され、抱きかかえるようにして、彼の部屋に連れて帰ってもらった。着ているものを全て脱がして、風呂場に放り込まれた。
「ゆっくりシャワーでも浴びろ」
 まだ、夢現の状態で、温めの湯を時間も忘れて、浴びていた。風呂場を出ると、待ち構えていた大男がシャワーを使った。用意されていた大きなバスタオルに包まって、部屋の隅で蹲った。
 いつの間に、シャワーを済ませたのだろうか、大男が何かを付き出していた。大男も同じものを持って煽り、喉を鳴らして一気に空けた。俺も同じように、それを飲む。冷たく冷やされたビールが喉を滑り落ちてゆき、やっと現実に戻ってきた気がした。
「大丈夫か?」
「はい。。。たぶん」
「凄かったな。。。女でイクってのは聞いたことあるけど、男でもあんな風になるんだな」
「初めてなので。。。」
「ケツがか?ドライがか?」
「イクってのが、何だか分かる気がします。よく覚えてないけど。。。」
「そうか。エロかったぜ。おまえ」
「はい。お兄さんみたいな圧倒的な雄は初めてです。本当に犯されてるっていうか、肉食獣に喰われてる感覚に近かったです」
「はは。ひでぇなぁ」
「触っていいですか?」
 改めて、灯りの下で確かめると、本当にレスラーのような肉体だった。でも、盛り上がった筋肉は、柔らかく手に吸い付くフィット感だった。
「凄いですね。俺も大学でラグビーしてるんですけど、比べ物にならないや」
「いや。俺はおまえみたいなのが好みだぜ。だから、今日はおまえと犯れて、ラッキーだった」
「こちらこそ」
「でも、良かったか?連れ帰ってきちまって。もっと、輪姦されたかったか?あのままにしてたら、おまえ無茶苦茶にされるだろうと思ってさ」
「はい。ありがとうございます。たぶん、酷い目に合わされてたと思います」
 兄貴の股間が膨らんでいるようだった。そして、俺の股間も、同じように反応していた。あのときのような食い破られるようなキスではなく、優しいキスをされた。もうそれだけで濡れるくらいの。兄貴の指が俺のマンコを弄る。優しく。
「大丈夫か?ここ」
 俺は無言で頷いた。兄貴が俺に入ってるときの圧倒的な快感をゆっくりと味わいたかった。ビール瓶みたいな兄貴のペニスで散々犯されたから、ガバガバになってしまったんじゃないかと心配だけれど。ベッドに寝かされて、優しく愛撫された。現金な俺のマンコは、準備万端、受け入れ態勢万全に、開ききっていた。

2016年8月16日火曜日

最近ショックだったこと16


マンコが変だ。確かに、少量の粘液は滲み出しているような感覚があるのだが、射精してるわけじゃないのに、気持ち良すぎる。トコロテンも既に経験しているのだけれど、それとも違った。トコロテンは、ペニスを刺激しないで射精するもどかしい鈍い快感なのだが、痺れるような、強烈な快感が持続的に続いていた。
 実際、ケツを中心とする下半身全体が痙攣を起こしていた。頭のなかが真っ白なのに、スパークが飛び交っているような、疼痛と快感が綯い交ぜになった意味不明の感覚だった。
「あっあっあっあっあっあぁああぁあぅあぅうぁ」
 視界に何も映らず、体中を快感だけが駆け回っていた。
「白目剥いて。。。おまえ大丈夫か?」
「ああぅああぅ。いいぃいぃよぉぉうぅぉぅう」
「もしかして、おまえドライか?」
 何それ?なんか、超ハイレベルなステージだったような。これが、そうなのか。思考が混濁して、ちゃんとしたことを考えることができない。
「大丈夫か?止めるか?」
 俺は激しく首を振った。嫌だ。このまま、このまま犯し続けて。こんな気持ちいいこと止めないで。
「もっと。。。ください。。。犯して。。。お願い」
 遠くから男の声が聞こえてくる。曖昧な外的刺激に比して、圧倒的な存在感の雄のシンボルは、物理的で具体的で、竿に走った血管の形まで把握できるほど、俺の中にあった。快感の電気信号さえ物理的に存在するかのように感じた。
「らめ。。。やめないれ。。。いや。。。もっと。。。あぁあぅああうぁ」
 どうやら、俺は狂っちまったらしい。脳の一部分がどこか冷めていて、森の上の方から、合体している俺たちを見下ろしていた。白目を剥き、うわ言をこぼしながら、全身の筋肉を痙攣させている俺が、大男の凶器によって串刺しにされている。獣のような腰使いの大男は、鈍く隠微に艶を放つビール瓶を一心に打ち込んでいる。
 確かに勃起してるようだったが、射精はしていない。射精はしていないのに、射精の強烈な快感だけが、下半身で爆発し続けているのだ。信じられない快楽地獄。精神が破綻しても可笑しくない。実際に、犯されている男は、異常ともいえた。
 こんなセックス知っちまったら、二度と普通のセックスなんてできなくなっちまう。後戻りできない狂気を孕んだ圧倒的な快楽地獄だった。
 大男の筋肉は伊達ではないらしい。もう既に、かなりの時間、俺を持ち上げたまま腰を振り続けている筈なのに、呼吸を乱している風でもなかった。凄い筋力と持久力だ。
「あぁダメ。無理。もう無理。。。無理。。。」
 男が呟くと同時に、月明かりにもハッキリと信じられないほど大量のザーメンが空中に迸った。ドライ後のトコロテンだ。ロケット仕掛けのペニスに吹っ飛んでいく衝撃で下半身の感覚がなくなった。
 大男は俺を降ろし、雄叫びを上げながらペニスを扱く。
「ぐうぉおおおおぅぉぉ」
 まさに、獣の咆哮のようだ。亀頭がさらに膨張したかにみえた次の瞬間、ペットボトルをぶち撒けたようにザーメンが飛んだ。髪の毛を鷲掴みにされた俺の顔面に大量のザーメンが弾ける。何度も何度も信じられない量のザーメンが俺を襲い、ドロドロに濡らした。
 全身を男のザーメンがべっとりと纏わりつき、垂れ落ちてゆく。俺は魂が抜けた木偶人形と化して、地面に崩れ落ちたまま動けなかった。

最近ショックだったこと15


唇で悲鳴を塞がれて、舌を捩じ込まれた。両手はガッチリと尻タブを鷲掴みにし、股間同士をこすり合わせる格好で、身体が半分宙に浮いていた。男の目は月明かりにも爛々と輝いて、俺を見据えている。暴力的なまでの雄のオーラが全身を包み込んでいて、決して華奢じゃない俺を、まるで子鹿のように怯えさせた。
 口の中で暴れまわる分厚い舌は、あたかもペニスのように雄々しく力強い。もうそれだけで犯されている気分になる。力んでいた全身から反抗する力と気力が萎えていく。どうにでもしてくれという気分にさせるほど、圧倒的な雄だったのだ。
「誰かに見られて犯されてぇのか?おまえ」
 つい、潤んだ瞳で男を見つめ返す。
「そうか。いいだろう。犯ってやるよ」
 言うが早いか、ラグパンの紐を解き、反転させて足首まで降ろされる。
「鍛えたいいケツだ。犯りがいがあって、そそるぜ」
 俺はあの時の青年のように、大木の幹に両手を付き、ケツを突き出す格好をさせられる。脚を広げようにもラグパンが足首に留まっているので、少々間抜けな格好だ。両方の尻の割れ目に指先をグイと差し込み、押し広げられた。明かりの下なら、恥ずかしくて死にたくなるような姿だ。
「あっ」
 男の太い舌が俺のマンコの襞をねぶった。優しさなど欠片もない暴力的な愛撫だったが、今からこの男の凶器で犯されるのだと予感させるに十分なものだった。驚いたことに、男は穴に舌をねじ込んできた。まだ、開ききっていない穴が、男の圧倒的な力によって開いてゆく。俺の穴が、マンコへと替わってゆく。潤滑油無しで、俺は濡れていた。
 男は、俺の準備が整ったのを感じ取り、ズボンのベルトを外して一気に下ろした。それは、まさに凶器と呼ぶに相応しいものだった。長さは優に20cmを超えていて、何よりもその太さが500mlのペットボトルほどもある。覚悟しろとばかりに、凶器の先端がマンコに宛てがわれる。
 男は俺に覆いかぶさり、片手で胸を抱き、片手で口を塞いだ。凶器が、ミチミチと筋肉を裂きながら侵入してきた。強烈な痛みに悲鳴を上げたいところだが、手の平で塞がれているので叶わない。獣の雄叫びのように、喉がなるだけだった。たぶん、一気に突っ込まれていたら、俺のマンコは裂けていたに違いなかったが、そこは慣れているようで、無理をせず、慣らしながら少しづつ進入を試みる。
 俺の筋肉は自分で考える以上に柔軟なようで、多少の痛みは伴うものの、信じられない太さの凶器を受け入れてゆく。それはもう信じられない感覚で、突っ込まれたペニスが喉から串刺し状態で出てきそうな圧倒感だ。
「あぁいいぜ。おまえのマンコ。締りまくる。痛いほどだ。たっぷり俺のデカマラで犯してやるからな」
 周りではどのように見えているだろうか。ゴリラか何かが子鹿をレイプしているように映っているんじゃないだろうか。月明かりの下で男に犯されていた青年の欲情的な姿が、脳内全てを占めていた。俺もあの青年のように、妖艶な表情をしているのだろうか。
 たっぷりと時間を掛けて、男が埋没する。俺の中は、男で一杯になっていた。全身が性器になってしまったようにさえ感じた。
「俺のデカマラを全部飲み込みやがった。淫乱な格好で男を誘うだけのことはあるな」
 男の囁きが、直接脳に響く。その言葉の意味を理解する前に、マンコが男を締め付ける。
「ほう。早く動いて欲しいのか。。。」
 男は軽々と俺を抱き上げた。開いた股の間に男が突き刺さっている。その先端は胃を突き上げ、周辺の臓器を押しのけて、俺の中を満たしていた。抜ける寸前まで引き抜いて、一気に奥まで突き上げられた。内臓が喉から迫り上がってきそうだ。前立腺が圧迫されて、電撃のように快感が走る。脳天を直撃して、そのまま迸り出ているようにさえ感じた。
 男に犯される度に、嗚咽が漏れ、最大限まで勃起したペニスの先端から、どろりと粘液が溢れ出た。
「あぁすげぇ。こんなの。。。すげぇ。。。」
「痛がるどころか、マンコ感じまくりじゃねぇ。淫乱野郎だぜ」
 濡れた男の凶器が、月の明かりを反射して、青く発光しているに違いない。俺のマンコを突き上げて、雄々しく硬く凶暴に映るに違いない。間違いなく俺は恍惚とした表情で、男に犯されているだろう。
「すげぇ。凄すぎる。。。あぁあぁあぅあぅ。俺。。。狂っちまう」
「狂っちまえ」
 男は疲れを全く見せず、俺を犯し続けた。

2016年8月15日月曜日

最近ショックだったこと14


あの時のことを思い出しながら、何度アナニーしたことだろうか。でも1週間も経つと、もっと刺激が欲しくてマンコが疼いた。また、あの時のように複数の男に肉便器と貶められながら輪姦されたかった。
 自分でも信じがたいことだけれど、早くも、本物の淫乱マンコ野郎に堕ちてしまったようだ。大学生になってヤリまくれるとは思っていたが、ヤリマンになったわけだ。ヤル相手は男で、それも突っ込まれる側の方だ。デビューいきなり、肉便器として輪姦されることに憧れる変態野郎なのだから救いようがないと思う。だけど、それが気持ちよくて、興奮してしまうのだから仕方がないじゃないか。やろうが、やられようが、セックスに上も下もねぇよ。男は穴があれば突っ込みたいものだし、女は凸があれば取り込みたいものなのだ。
 あぁ、今日もマンコが疼いて仕方がない。毎日、健介さんに会いに行くのも気が引けるし、あの公園に行ってみようか。悶々とした数日をアナニーで誤魔化すが、もう限界だった。やろうと思えば、いつでもできるのだから、我慢が効くはずない。
 慣れた手順でマンコを綺麗にして、ピチピチのラグパンを履く。もちろん、下着など履いてないから勃起したペニスの形までバッチリ分かる。上はもう殆ど紐のようなタンクトップで、鍛えた胸筋や脇毛、乳首、腹筋が丸見え状態だ。
 この世界では、俺みたいな体格が好まれるらしく、健介さんに見せてもらったビデオにも同じような男がよく出てくる。さらに、学生で、体育会で、輪姦されて喜ぶ淫乱マンコなのだ。 モテないはずがないと健介さんは云う。
 ローションとゴムをウエストバッグに忍ばせて、 ジョギングしてる風を装う。女が夜中にこんな淫乱な格好をしていれば、おかしな目で見られるに違いないのだが、幸い俺は男で、汗を流しながら走っていれば、ジョギングしているのだと誰もが納得する。これ幸いと云う他なかった。
 股間の勃起が、走る度にゴリゴリと己を主張して、走り難いったらない。あっという間に、あの公園の入り口に到着した。土曜日の深夜だから、多くの変態が獲物を物色するために集まっているに違いない。園路灯の灯りが半分に落ちて、薄暗くなった公園に入っていく。
 足を踏み入れた瞬間に、粘るような熱い視線を全身に感じた。男たちの目が爛々と輝いて、獲物を狙っているのを隠そうともしない。自分の股間を鷲掴みにして揉みながら、俺のはち切れそうなケツを舐めるように視姦する。獲物は、自分が獲物であることを自覚しているばかりでなく、食ってくれと言わんばかりの格好をしているのだ。最小限身につけた着衣も身体にピッタリとフィットして、さらに汗を吸って半透明になっていた。ケツの割れ目はジットリと濡れ、勃起を隠そうともしない若い餌が尻を振りながら歩いているのだ。
 「そんなに犯られてぇのか?この淫乱マンコ野郎」、「美味そうなケツだぜ。俺に犯らせろよ」、 「いいねぇ。そそるじゃねぇか。ヤリマン登場だぜ」、なんて心の中で呟く罵りが聞こえてきそうだった。
 幸い今日は満月の夜だ。わざと、ケツを振りながら、例の月明かりの空き地を目指す。既に、突っ込まれている奴がいるだろうか。また、あの隠微な光景を目の当たりにするだろうか。
 だが、空き地は、しんと静まって、隠微な宴は、まだ開演していない。俺を狙って、空き地に集まりだした男たちが、互いに牽制し合いながら間合いを詰めてくる。だが、ある距離からは、互いを牽制したまま動けなくなってしまう。
 多くの男たちを制して、間合いを切ってきた男がいた。身長は180cmを超える大男で、肩や二の腕の筋肉が盛り上がったレスラーのような体型の男だ。
「エロい格好して誘ってるじゃねぇか。輪姦されてぇのか?」
 さすがに、ビビりながら後ずさりして、男を見上げる。背中が、例の大木にぶち当たり逃げ場を失った。
「何を怯えた顔してやがる。犯ってくださいって、ケツ振りながら誘っておいて、今更、嫌はないぜ」
 丸太のような腕が幹を壁ドンし、逃げ場を塞いでおいて、 ケツを鷲掴みにされた。
「いいケツしてんじゃねぇか。突っ込ませろよ。兄ぃちゃん」
 両方の尻タブを両手でホールドされて、強引に引き寄せられる。 分厚い唇に悲鳴を塞がれた。ぶ厚い舌が、俺の口の中に侵入してきて犯すように粘膜を抉る。俺は心底、怯えていた。こんな展開になると思っておらず、小便を漏らしそうなほどビビっていた。




2016年8月10日水曜日

最近ショックだったこと13


すげぇ淫乱な気分だ。頭のなかでは、月明かりの下で前後から犯されて喘いでいる青年の映像がリピートしている。野外と部屋の中の違いはあるし、不特定多数の衆人環視の中で輪姦されているわけではないのだが、この刺激的な状況が、俺をさらに淫乱マンコへと変えてゆく。
「あぁ気持ちいい。すげぇマンコ。筋肉マンコ最高」
 体力と精力の有り余っている大学生は、飽きることなくバコバコ腰を振る。この程度の運動なら何時間でも続けられるに違いない。それも、苦痛ではなく快楽のための運動なのだ。
「マジ。おまえ良いマンコしてるわ。あぁトロトロ」
 わざと、順番待ちの男たちを刺激するように将也は卑猥な言葉を使う。順番待ちの男たちは、黙らせるためにギンギンに勃起したペニスを将也の口に突っ込むしかない。将也も慣れたもので、突き出されたペニスを音を立てながら美味そうにしゃぶった。
 ひとりの男が言った。
「まだ、イカないんだろ?ちょっと代われよ」
 将也を俺から引き剥がし、間髪入れずに突っ込んでくる。
「うわ。トロトロじゃねぇか。ほんと良いマンコだぜ。オラオラ犯りまくってやるからな。この淫乱マンコ」
 ひぃ。すげぇピストン。さすが、抜かずの3発は軽いと豪語するだけのことはある。身体の割に、太さもあるし、何より反り返って硬かった。まさに、ズコズコって感じだった。それからはもう、15分ほど腰を振ったら次の男が乗る、また次の男に代わるって感じで延々と輪姦された。
 タフだと思っていた俺もさすがに、これは辛い。だが、男たちのボルテージは上がりまくりで、俺の気分など斟酌している余裕はないようだった。
「おらおら。ガバガバになっちまうぞ。おまえのマンコ」
「経験が浅いだ?嘘こけ。この肉便器」
「自慢のトロトロマンコをもっと締めろ。ケツイキさせろってんだ」
 ひぇ。マジ泣きしそう。だが、根が淫乱なんだろう。俺はケツを一方的に輪姦される快感を覚え始めている。自分ではどうにもならない状況で、ひたすら犯される快感を感じ始めていた。
 健介さんは、俺の変化を巧みに感じ取る。口をやっと開放してくれた。喉の奥をずっとえぐられていたので、鳴くこともできなかったのだが、自由になった途端に喘ぎ声が勝手に漏れてくる。
「あっあぁあぅ。あぅ。あぅあああぅ。あぁもっと。もっと。。。」
「こいつ目がイッちまってるぜ」
「そんなにマンコがいいのか?この変態が」
 漏れる喘ぎ声が男たちのやる気に油を注いだようだ。だが、この当たりから、俺の記憶は曖昧になってゆく。涎を垂らしながら、意味の分からない母音を漏らし、中空をぼんやりと見つめながら、ひたすら輪姦された。
 もうどれくらい時間が経ったのかさえ分からなくなり始めた頃、将也が背中で叫んだ。
「あぁもう限界。マンコ良すぎる。イクイクイク!」
 強烈なピストンで腰を俺のケツに打ちつけながら、将也はビクビクと痙攣した。それは強烈な射精の律動を伴っていたので、将也が射精しているのをケツの粘膜で感じることができたほどだった。
 3人がそれぞれ射精して部屋を後にして、やっと静寂が戻った。後ろを指で触れて確かめてみる。さすがに、何時間も輪姦されただけあって、緩くなっていたけれど、腫れているようでもなかった。恐るべし俺のマンコ。彼らが云うように、トロトロに出来上がったマンコは、本物以上にエロくマンコそのもののようだった。
 俺も健介さんもイッてなかったから、その後、輪姦される自分を省みながら、抱かれたことは言うまでもない。いつになく優しく、健介さんは俺を抱いた。
 なんという幸せな時間だったことか。心底あきれる淫乱マンコの出来上がりである。

2016年8月9日火曜日

最近ショックだったこと12


大学生が服を脱ぎ始める頃、残りの2人も同様に到着した。もしかしたら、スマホを確認しながら、同じ方向に歩いて行くマッチョマン3人は、薄々感づいていたかもしれない。同じ部屋に同じ目的で向かっていることを。適当に歩くスピードを調整して、少しずつ時間をずらして合流したのかもしれなかった。
 2人目、3人目が到着し、パッパと服を脱ぎ捨てると、部屋の中は、発情した雄の匂いが充満したようだった。なんかヤル気満々の気迫が空気を伝わってビンビンしてる。
「いいケツしてんなぁ。無茶苦茶そそるじゃん」
「淫乱そうなマンコ野郎。楽しめそうだな」
 あちこちから手が伸びてきて、汗をかき始めた肌をまさぐる。
「うーわ。むっちゃ綺麗な肌や。吸い付く感じが堪んないな」
「マンコひくひくしてるしエロ」
「たっぷり輪姦してやるからな」
 やはりというか、ひとりの受けを輪姦するのが好きなタチだから、S気もあるようだった。いきなり指が入ってきて、身体がビクリとなる。でも、健介さんが俺の頭を両手でホールドしてるから、振り向くことができない。
「うわ。トロトロじゃん。確かに締り良くって、中はトロトロだ」
「俺、トップで突っ込んでいいすか?」
 最初に入室した大学生が、トップバッターを宣言した。ゴムを付け、ローションを塗りたくっている。ベッドに乗ってきて、腰をホールドし狙いを定めてくる。ちょっと圧迫感があるから、それなりのデカマラのようだ。事前に健介さんが指マンしてくれてたので、少し抵抗を示すものの痛みはなかった。
「すげ。マジ締まる。いいマンコじゃん」
 ズルズルと進入し、下腹部が付くくらい奥まで挿入した。胃を突き上げる勢いだ。
「お前がホモだとはね。それも複数に輪姦されて喜ぶ肉便器だったとはな」
 大学生が耳元で囁く。
「え?」
 健介さんのを口一杯に頬張り、頭をホールドされたまま横目で大学生の顔を確認する。げっ。そいつは、同級生で、同じクラブの将也だった。
「いつもクラブハウスで着替えるとき、美味そうなケツだと思ってたんだよな。じっくり味あわせてもらうぜ」
 いやいやするも、いまさら、どうしようもなかった。将也のデカマラは、既に俺の中で、前後からホールドされて身動きできない。健介さんが強引に誘ったのもあるけれど、最終的に輪姦してくれと欲したのは、自分自身だし、掲示板に載せたのも事実なのだ。俺は諦めて、将也にズコバコ犯られまくるしかないのだった。
「マジいいケツ。マンコとろとろ。最高」
 将也はこれ見よがしに、貶めるような物言いをしながら、ガツガツ腰を振った。
「これから、性処理には困らない訳だ。知ってるか?他にもいるって。先輩にもいるぜ。おまえさ。これから、部専用の性処理便所だぜ」
 まじ。うそ。勘弁。心のなかで、そう叫ぶが後の祭りだった。
 他の2人も負けじと、俺のペニスや乳首を抓ったり、擦ったり、前後左右から好き放題だった。あぁ俺って変態。マジで肉便所。でも、気持ちいいから、まぁいいか。なんてね。

2016年8月8日月曜日

最近ショックだったこと11


彼の名前は健介さん。付き合うのは、まだ、ちょっと早い感じだけれど、セックスの相性がとっても良いみたい。いきなりトコロテンしちゃった初体験の後も何度か抱かれて、3回に1回はトコロテンしてる。本物のペニスを突っ込まれることにも慣れてきて、痛いと思うこともなくなった。土曜日の昼間から一日中抱き合っていたこともある。健介さんも大概にタフだと思うが、ハマると猿状態になる俺が、こんなにも気持ちいいことを何日もしないで我慢することなんて出来る筈もないのだ。
 で、いつもの言葉攻めを受けながら、本気で輪姦されてみたいと思うようになった。無茶はしないと約束の上で、これから数人に輪姦される。さっき、健介さんが、BBSに掲示を上げた。俺は、横でスマホを覗きながら、ドキドキしてる。
「これから淫乱受けの178*82DDを輪姦す予定。場所は◯◯駅近くの俺の部屋。ちなみ、俺は182*80*28短髪、ジムで鍛えてるので、そこそこ筋肉質のデカマラタチ。受けは高校時代からラグビーしてる雄っぽい奴で、ガタイはかなりいい。マンコは締りが良くて中はトロトロの極上物。デビューして間もないから、あまり染まってないけど、根がスケベみたいでH大好き。30代までのそれなりに鍛えたタチを数人募集します。もちろんセーフ。連絡待ってる」
 確かに根はスケベだ。締りが良くて中はトロトロって、恥ずかしいこと書くなぁ。掲示を上げるとすぐに、メールが届き始めた。びっくりするくらいの勢いだった。30代の身体を鍛えてる人を募集してるのに、40代の人や明らかに弛んでる人とか、中にはウケの人が一緒に輪姦して欲しいとかってメールが届くのは不思議な気がした。分からないでもないけど、募集してる内容と違うメールを送っても返事は返ってこないと思うのだが。
 結局、やる気満々の25歳、32歳、18歳の3人を選んだみたい。
 25歳の人は自信があるのだろう身体の画像が添付されていた。かなりのマッチョマンだ。それに、ピンコ勃ちのペニスがデカくて硬そうで魅力的だった。
 32歳の人は、俺達より少し小ぶりな体格だけど、普段からフットサルで走り回ってるみたいで持久力が抜群なんだって。Hの方も最低3発は連続で出来るってノリを買った。
 もうひとりは同じ男子大学生だ。クラブも同じラグビー部。俺は嫌だって言ったんだけど、健介さんが悪乗りして、同じDD同士の交尾を見たいって決めちゃった。
 集合は夕方の5時。最寄り駅を伝え、到着したメールが届いたら、部屋までの道順を教えるっていう段取り。知らない人に自宅の場所を教えるのって大丈夫なのかな?トラブルになったりしないのかしらん。まぁ俺たちだって、最初は、そうやって出会ったのだから問題ないのかもしれないけれど。
 やる気満々の3人だけあって、予定時刻前には駅に到着した旨のメールが届く。もうすぐ、知らない男3人が、この部屋にやってきて、互いに牽制し合いながら、順番に俺を犯すのだ。わぁドキドキしてきた。
 でも、ペニスは痛いほど勃起してたし、マンコが疼くっての身を持って知った。いきなり突っ込まれても痛くないように、前もって健介さんが手マンして慣らしてくれた。ローションをたっぷり塗りこむ感じ。ゴムもたくさん用意してあるし、ビデオは例の輪姦ものを流している。ちょっと怖いけど、それ以上にドキドキする。
 チャイムが鳴って最初の人が到着した。同い年の大学生がトップバッターだった。玄関のオートロックを外す。部屋の鍵は、いつもの通り掛けていない。
 健介さんに命令されて胡座をかいた股間に頭を突っ込んで、ケツを付き出した格好でご奉仕する。
 部屋のチャイムが鳴り、しばらくしてドアが開くのが聞こえてくる。靴を脱ぐ音、廊下に上がる音、そして、部屋の中を覗き込んで、息を呑む様子が伝わってくる。素っ裸で四つん這いになって健介さんのデカマラをしゃぶっている恥ずかしい格好を見られているのだ。股間をギンギンにして、マンコを濡らした淫乱マンコ野郎を、同じ大学生が見下ろしているのだ。
「すげぇ。めっちゃ淫乱。良いケツしてんなぁ」
 そんなことをつぶやきながら、大学生は、服を脱ぎ始めた。


最近ショックだったこと10


ひとりHで、ディルド慣れしてるとは言っても、初体験でこんなに気持ちいいと感じるのは素質があるに違いない。言葉では激しく攻めるけど、初めての男が良い人で、安心して身を預けることができたのも大きな要因だろう。さらに、彼は中々のテクニシャンで、巧みに言葉攻めして興奮を煽りながら、乳首、耳たぶを同時に愛撫しつつ、優しく腰を使ってスウィートスポットを突いてくる。
 刺激的な動画が興奮をいや増し、まるで複数の男たちに輪姦されているような錯覚に陥る。甘い刺激が体内に溜まっていって、溢れるのも時間の問題だと思われた。執拗に、感じる部分を突かれて、俺のケツは、本物のマンコのように、トロトロと溶け出している。粘膜は充血して熱を持ち、溢れだした愛液でジュクジュクと卑猥な音を奏でる。男が腰を振る度に、一歩ずつアクメに近づいているようだった。
 心拍数が上がり、呼吸が早くなり、漏れる喘ぎ声のオクターブが徐々に高くなる。快楽の塊が下腹部の奥にどんどん溜まって、もう溢れそうだ。男は確実に、俺の変化に気づいている。
「イキそうか?」
 一杯いっぱいで、言葉にできず、媚びた目で見つめ返しながら頷くしかない。
「俺もだ。いいマンコだぜ。おまえ」
 彼もフィニッシュが近いようだった。バックから正常位に体位を変更し、M字開脚で突っ込まれる。彼の広い背中に両手を回して縋り付き、キスを求めた。女とするキスは、まるで妹としているような違和感があったのだけれど、男とするキスのなんと甘美なことか。唇と舌先は、性器に勝るとも劣らない性感帯のようだった。上と下の粘膜で結合すると快感は倍増した。
「んんんん」
 彼の舌を必死で吸い、唾液を啜った。あまりの快感に、自らも腰をくねらせて男の下腹部に押し付けた。男は汗びっしょりで、俺の上に、たくさんの雫が滴り落ちた。もう駄目だ。我慢の限界だった。
「出る。。。出ちゃう。。。」
「あぁイケ。思いっきりぶっ放せ。俺もイキそうだ」
 両膝の裏を両手で抑え、半分に折られてケツを高々と捧げる。自分の穴が見えそうなほどに。腰使いが半端ない高速回転で、汗を飛び散らせながらパンパンと腰を打ち付ける音が響き、ベッドがギシギシと悲鳴を上げる。男と俺の呼吸がシンクロし始める。
「あぁあぁぁ。イクイクイク」
「イクぞ。イクぞ。ぶっ放すぞ。お前の中にイクイクイク!」
 男の腰が大きく3度打ち付けられて動きを止める。と同時に、パンパンに膨らんだペニスから、白濁のザーメンがドロドロと溢れ出た。すげぇ。初体験で、トコロテンしちゃった。
 固まっていた男が解け、俺の上にうつ伏せになった。男の鼓動が胸に伝わってくる。呼吸は早く、大量の汗のために、ふたりの肌が密着する。男の重さが心地よかった。
 快感の残滓が溶け始め、男が俺の中で力を失っていく。
「もうちょっとだけ、このままにしてていいか?」
「うん。なんか、凄い幸せな気分」
 唇だけを合わせる軽いキス。セックスって、こんなに気持ちいいものなのだ。
「激しすぎたか?痛くないか?」
「うん。大丈夫。気持ちよかった」
「初めてのセックスで、トコロテン」
 男が笑う。俺も笑った。
「俺って素質あるみたいだね。初体験で凄いマンコ感じまくりで、トコロテンまで経験しちゃうなんて」
「どんだけ淫乱なんだよ。この小僧」
「えへへ。初めての人がテクニシャンだったんだよ」
 男の大きな手の平が俺の頭を優しく撫でる。
「今度、ほんとに輪姦されたいか?それともただのピロートークか?」
「うーん。ちょっと怖い気もするんだけど、興味があるのは本当。マジ俺って淫乱女かも」
「末が恐ろしい」
 男の笑い声が、直接胸に響いて染みこむようだった。

2016年8月5日金曜日

最近ショックだったこと09

 ついに、本物を受け入れることができたことで、俺は感動と興奮を味わっていた。男は、いきなり腰を振ることなく、中でヒクヒク動く程度に留めてくれている。
「どうだ?全部入っちまったぜ。俺のデカマラが、おまえのマンコによ」
「うん」
「痛くないか?」
「大丈夫みたい」
「そっか。初めてなのに、淫乱マンコだな。俺のを軽々と飲み込みやがって」
 揶揄するというより、言葉攻めして楽しんでいる感じだった。
「動画みたいにバコバコ犯されまくりたかったんだろ?今度、マジで輪姦してやろうか?」
「興奮しそうだけど、ちょっと怖いかな。。。」
「俺がコントロールしてやるよ。見ろよ。すげぇだろ。次から次から男が乗っかってきて、腰振りまくって、発射して、また次のチンポ突っ込まれんだぜ。ゾクゾクしねぇか?」
「凄い。あんなに輪姦されて大丈夫なのかな?」
「まぁマンコがタフじゃないと、腫れ上がって大変だろうな。動画の奴は、半分泣き入ってるから、気持ちいいより、痛いんじゃないかな」
「だよね」
「まぁあそこまで大人数でなくて、最初は数人だな」
 耳元で囁きながら、男は腰を振り始めた。バコバコというよりも、粘膜に亀頭を擦り付ける感じのまったりした腰使いだ。
「あぁ凄い。やっぱ自分でディルド使うより気持ちいいや」
「気持ちいいか?初めてなのに淫乱マンコだな」
 両手は乳首を優しく抓り、耳たぶを甘噛されながら、腰をグラインドさせる。
「だって気持ちいいもの。ひとりで何度もアナニーしたんだ。最初は、それで十分だったんだけど、やっぱり物足りなくなってきて」
「で、勇気を出してメールしたのか?」
「うん。良かったいい人で」
「良い人かどうか、まだ分からないだろ?」
「うん。でも、たぶん良い人」
「じゃ、良くない人になってやるよ」
 男は、そう言うと腰使いが急に激しくなった。
「あっあぁあぁあぅ気持ちいい」
「チンポ突っ込まれて気持ちいいのか?男のくせに。マンコ野郎にされていいのか?あぁ?」
「だって。。。気持ちいい。。。マンコ野郎で。。。いい。。。あぁあぁ。。。」
「可愛いな。おまえ。もっと気持ちよくしてやるよ」
 男は、俺の敏感な部分を的確に探しだし、狙いを定めて、亀頭を押し付けてくる。
「あぁ凄い。。。そこ。。。当たる感じ」
「ん?ここが感じるのか?女みたいな卑猥な顔しやがって」
 もうマジでバコバコって感じ。動画みたいに激しく尻だけを前後させる腰使い。
「マンコ、ぐちょぐちょじゃねぇか。この淫乱マンコ野郎。あ?マンコが感じるんだろ?もっとか?」
 俺はケツを付き出して、男の一心不乱の腰使いを受ける。ジュクジュクとマンコが泡立ってる。動画を見ながら、突きを受けていると、俺が輪姦されているような感覚に陥る。
「気持ちいい。輪姦されてるみたい。もっと、俺をもっと、俺のマンコを犯して」
 やっぱ俺にはM気があるようだ。マジでレイプされるのは願い下げだけど、プレイとしてのノリなら輪姦されたいかもだ。
「あぁ。いいぜ。もっと犯しまくってやるよ。マジのマンコみたいにバコバコしてやるよ。数人の男集めて、次々とチンポ突っ込んで、輪姦してやるよ。オラオラ」
 あぁすげぇ。マジですげぇ。マンコ気持ちいい。

2016年8月1日月曜日

最近ショックだったこと08


男は、徐ろに全裸になると、四つん這いになった俺の前に仁王立ちになった。ベッドに頭を付けた伏せ状態だったので、完全臨戦態勢の勃起を仰ぎ見る形になる。
 俺よりも大きい立派なペニスだった。ボリューム感のある玉はでろりとぶら下がって、その間から太い肉の棒が伸びて、エラを開いた亀頭の、教科書に出てきそうな美マラだと思った。適度に使い込まれた亀頭の粘膜は、ピンク色というよりも淫水焼けして黒光りしていて、何よりも十代のそれのように腹に付きそうな勢いで反り返っている。
 尻タブを開いていた両手を前に回し、夢にまで見た肉の棒を握りしめた。びっくりするほど硬く、のたうち回る血管がそそる、雄のシンボルといった感じ。
 口を開け、舌を付き出して、初めての男を頬張った。男の股間独特の匂いが、さらなる興奮を呼ぶ。亀頭は艷やかで弾力があった。鈴口から滲み出した先走りが、少しだけ塩っぱい。初めて、男にしゃぶられたときのことを思い出しつつ、舌と唇、口の中の粘膜で、一生懸命しゃぶった。
 自分でも興奮しているのを感じた。淫乱女のごとく、やっと出会えた男のシンボルが愛おしかった。気持ちいいのかどうか不安だったが、男は、拙い俺のフェラを許してくれている。
「本当に初めてみたいだな。おまえ」
 男の大きな手のひらが優しく頭を包み込む。初めてのフェラをしながら、本当に美味しいと感じた。これで、今日、貫かれるのだ。処女というのかどうかは知らないけれど、ある一定の尊いものを失う恐れと喜びが綯い交ぜになった複雑な気分だった。
 女の股間を舐めているときより、男の棒を頬張ってるほうが興奮するのだから、やっぱり間違いのないゲイなのだと実感した。それも、突っ込むより、突っ込まれる側の人間なのだろう。逞しい雄にメスとして組み敷かれたいと感じる人種なのだ。
 ディルドと違って本物のペニスは、変な味もしないし、何より本物だけあって凄い。口の中でひくひくと反応するし、熱くて、表面は柔らかいのに、芯が入っているように硬い。
「美味いか?」
 口に入れたままなので返事ができず、頷くことで答えた。
「チンポ好きか?」
 同様に頷く。
「ケツに突っ込んでやるから、四つん這いになれ」
 ペニスを放すのは寂しい気がしたが、ついに本物を受け入れることができるのだ。恥ずかしいとか今更言ってられない。ベッドに胸を付けてケツを突き出す格好、ヨガで云うところの猫のポーズ出迎えた。後ろから抱きしめられ、勃起したペニスを割れ目に擦り付けられた。
 それだけでゾクゾクするものがあった。ヌルヌルの先っぽが侵入する穴を伺う。男は的確にその場所を突き止め、ゆっくりと腰を沈める。受け入れたい、そう心に強く念じる。アナニーの実地訓練で身につけたゆっくりとした呼吸を心がけながら身体を弛緩させる。男が入ってきた。肉を割き、奥へと侵入し始める。まだ俺の穴はキチキチで、十分緩んではいなかったから痛みが伴う。
 男は、俺が痛がっていることを敏感に察知して、動きを止めた。
「しばらく動かないからな。慣れるまで。ゆっくりいこう。緊張しなくていい」
 口ではS振っていても案外優しい男なのかもしれない。優しげな声で囁かれて、男に委ねることにした。痛みが少しずつ遠のいていき、弛緩が戻ってくる。男がまた少し進む。すると先ほどより強い痛みに襲われた。無意識に身体が硬くなってしまう。
 知っているだろうか?肛門には、2つの関門があるのだ。外側の第一関門は比較的柔軟で、随意的に広がる。だが内側の筋肉は上手く広げてやらないと痛いのだ。
 男は根気よく、俺が受け入れるのを待ってくれた。痛みが遠のき始めたとき、男がズルリと入ってきた。もう俺の中は男でいっぱいになる感じ。興奮と感動が綯い交ぜになって、思わず声が出た。
「あぁああぁ」
「俺のデカマラが全部入ったぜ。淫乱マンコ野郎」
 男がそう嘯いてみせたが、俺は幸せでいっぱいだった。

2016年7月29日金曜日

最近ショックだったこと07


ビデオに夢中になっていると裸になるように促された。画面から目を話せないまま服を脱ぎ、トランクスだけの裸になった。
「へぇ。いい身体してんな」
「ラグビーしてましたから」
「それも脱いで」
 自分だけが素っ裸になることに、抵抗がなかったわけじゃないけど、命じられるままにトランクスを脱いだ。
「ほう。綺麗なケツだな。デカっくて、張りがあっていい感じ。チンポもでかいな」
「・・・」
「こっちおいで」
 ベッドの端をポンポンと叩くので、腰掛ける形になる。だが、目は画面を向いたまま。
「おまえ。輪姦されたいんじゃないのか?知らない男どもに、次々と一方的に突っ込まれて、犯られまくりたいんだろ?初めてだって?嘘つけ。」
 指先で乳首を抓みながら、耳元で、卑猥でエグい言葉攻めをしてくる。
「あの男みたいにさ、抵抗もできない状態で、次々ギンギンに勃起したチンポ突っ込まれて、肉便器にされたいんだろ?」
 そうなんだろうか。月明かりの下で突っ込まれていた青年のように、衆人環視の中で犯られてみたいとは妄想したけれど、複数の男たちに取り囲まれて、順番にレイプされたいなんて考えてみなかった。
 だが、数十人の男たちが、たったひとりの男の穴を奪うように、入れ代わり立ち代わりチンポを突っ込んで輪姦している様子は、恐ろしくグロテスクでありながらも、扇情的なものだった。実際、俺の股間は、痛いほど勃起して、まだローションも塗っていない穴がジュクジュク疼くのを感じた。
「こんなにチンポをギンギンに勃起させて、興味が無いとは言わせないぜ。どれ、穴の具合をみてやろうか」
 男に促されるまま、死ぬほど恥ずかしい格好をさせられた。ベッドの上で、四つん這いになって、自分で尻タブを広げさせられたのだ。外は、まだ明るいというのに。
「ふーん。初めてってのは満更嘘でもないか。綺麗な穴してるな。おまえ。襞の形も崩れてないし、何より粘膜がピンク色じゃん」
 男の舌が敏感な粘膜を捉えた。マジ気持よくて、勝手に身体が波打った。男の舌使いは絶妙で、ひとりで指やディルドでアナニーしているどころの興奮じゃない。チンポの先から溢れるように先走りが湧いてきて、ダラダラと布団を濡らした。
「おまえ。マジでメスじゃん。こんなガタイして、でかいチンポぶら下げてるくせにさ。お前のここは何なんだ?ケツの穴じゃねぇよなぁ。これは」
 舌先でぷっくりと膨らんだ粘膜を舐められるたびに、感極まって、どれ程我慢しても鼻にかかった吐息が漏れてしまう。今、俺は、あの時の青年のようにメスの表情をしているに違いない。
「でっかいチンポぶら下げるくせに、マンコもあるだろ。おまえ。てかさ、そのチンポに見えるものはクリトリスでさ、本物のオマンコだよ。これ」
 恥ずかしい。止めてくれ。嫌だ。こんな格好して感じてる俺を見ないで。ケツの穴をオマンコだって、そんな恥ずかしいこと言わないでくれ。
 だが、俺は淫乱女そのままだった。誰にも見せたことのない恥ずかしい格好で、男に穴を弄られながら、ひぃひぃ鳴いている。チンポから透明の粘液を溢れさせ、舌を使われる度に、身体をガクガクと揺すって感じまくっている。
「初めてだって?嘘つけ。この変態。初めての子が、こんな恥ずかしい格好でひぃひぃ鳴く訳ないだろうが。処女のきつい穴が、簡単に指を飲み込むわけないだろうが。中はトロトロじゃねぇか。何なんだ?ここは?言ってみろ」
 無理だよ。本当に初めてなんだって。信じてよ。そんな恥ずかしいこと言える訳ないじゃないか。男は、二本目を突っ込みながら、「おらおら2本目も飲み込んだぞ?あ?ここは何なんだ?」と攻め立てる。
「覚悟しろよ。俺のはでかいぞ。初物のマンコに突っ込めるってんで、ギンギンだぞ。おまえのマンコに突っ込んで、ひぃひぃ言わせてやるからな。いきなりガバガバになるくらい犯しまくってやるからな」
 もうだめ。指と言葉攻めだけで、漏れてしまいそうだった。


2016年7月27日水曜日

最近ショックだったこと06




初めてオナニーを覚えた中学生の頃のように、アナニーに嵌まり、溺れていた。休みの日なんか、まるで猿状態で、食事することも忘れて、1日中ケツの穴にディルドを突っ込んでアナニーに耽っていた。今では、何回かに1度は、穴だけでイケる淫乱マンコ野郎になっちまっていた。
 だが、人間とは恐ろしいもので、毎日、そんなことを繰り返していると、最初は強烈に刺激的だった行為も、慣れるというか、飽きはじめる。そして、俺の欲望はふたたび未知の境地を目指して広がり始めたのだった。
 最初のうちは、インターネットで拾った動画や、いつぞやの月明かりの青年をオナペットにしていたのだが、もっと刺激が欲しくなってしまったのだ。つまり、本物が欲しいと思い始めたのだった。
 しゃぶられたのは、あの時の1度だけで、その後、男と接触してはいない。部屋の中で、ひとりきりの時は、見るに耐えない淫乱女に堕ちることができたのだが、やはり理性というか、踏み出してしまう恐怖に戦いていたのだ。だが、欲望は日に日に膨張を続け、抑えこんでおくのは難しくなっている。
 掲示板に載せてみようか、それともあの公園に行ってみようか、室内ハッテン場なる場所に出向いてみるか、妄想は膨らみ続ける。想像だけのことだけれど、室内ハッテン場は、男同士がヤルためにだけある施設なのだそうな。複数の素っ裸の男が互いにモーションを掛け合い、突っ込み、突っ込まれする場所なのだという。恐ろしいというか、便利というか、所詮、男は出してなんぼなの生き物なのである。子種を撒き散らしてなんぼなのだ。
 女とするときのようにシチュエーションだとか、行為に至るまでの前置きを、全てすっ飛ばして、出す行為あるのみなのだ。凄すぎる。だが、男である俺には、その気持が十分理解できたし、後腐れなく手っ取り早く発射できることの安易さを受け入れることに吝かでないものがあるのだった。
 だが、いきなりハッテン場デビューは、ハードルが高すぎる。それほど、この世界に、俺は慣れていなかった。
 ドキドキと逸る気持ちを抑えきれず、掲示板に突破口を見出すことにした。日々、数分単位で、男同士で行う交尾相手を募集する記事がUPされる。そんな中から、目ぼしい記事を見つけることに成功した。
 住んでる場所が近い、少し年上のサラリーマンが載せていた記事だった。年は28歳、短髪で、ジムで身体を鍛えている人だった。週末の夜にでも会える年下のウケを求めていた。
 勇気を出してメールを送ってみると、すぐに返事が返ってきた。時間的には勤務時間だろうけれど、スマホを持っているのだろう。何度か、メールを遣り取りし、写メを求められたので、自撮りの写メを交換した。フットサルのユニフォームを着た笑顔の写メが送られてきた。短く刈り上げられた髪の毛と真っ黒に日焼けした逞しい男。土曜日の昼間に会う約束をした。
 それだけのことで、俺の股間は痛いほど勃起し、穴はジュクジュクと濡れた。

 彼は、自転車で10分ほどのマンションに一人暮らし。これから出る旨をメールすると、細かな道順とマンション名を教えてくれた。念のため、グーグルマップで場所を確認して、自転車を走らせた。勃起がサドルに当たって漕ぎにくいったらなかった。マンションの下についたことをメールすると部屋番号が返ってきた。オートロックに打ち込むと、チャイムとともに自動ドアがスライドした。
 ノックするも返事はなし。ノブを捻ると鍵は掛かっていなかった。ドアを開けて、入室する。三和土には、一人暮らしと思えないほどの靴が並んでいた。
「おじゃまします」
「どうぞ」
 男は玄関まで出迎えてはくれない。所詮、掲示板での出会いなんて、こんな素っ気ないものなのかもしれない。靴を脱ぎ、すぐ左の部屋から声がしたので覗くと写メの男がベッドに座っていた。
「こんにちは」
「どうも。初めてなんだって?マジ?」
「はい。。。一度だけ、公園でしゃぶってもらったことがありますけど。。。」
「ふーん。でもウケなんだよね?できるの?」
「はい。ひとりでは、その。。。」
「あぁディルドかなんか突っ込んで楽しんでるってこと?」
 そんな直截な。まぁここまで来て、ぶりっ子しても仕方がない。
「はい」
「なるほどね。M気あるだったよね?」
「ええ。。。」
 男は徐ろにビデオのスイッチを入れた。40インチくらいの液晶に、インターネットで見つけた動画とは比べ物にならない映像が映し出された。短髪のガテン系の男が、首と両手を板壁に固定された格好が映しだされている。数十人の裸の男たちが、股間をギンギンに勃起させて、固定された男を取り囲んでいた。 もしかして、輪姦もの?目が映像に釘付けになる。
「こういうの、興味ある?」
「すげぇ」
 俺は棒立ちになって、そのえげつない映像に釘付けになった。

2016年7月26日火曜日

最近ショックだったこと05


その気にさえばれば、インターネットという情報の海は無限に広く、手に入らないものはないんじゃないかと錯覚する。今まで特に気にも止めなかったけれど、同性愛に関する動画や画像、出会いの場は掃いて捨てるほどあるようだった。国内的にはアウトな画像でも、海外では大丈夫だったりする訳で、もはや国内の規制は意味が無い。
 しかし、ストレートのビデオでもそうだけれど、ゲイものでも同様で、どうしてこんなイケメンが恥ずかしい格好を世間に晒しているのか不思議に思った。ルックスも、ガタイも完璧な雄が、ゴーグルを嵌めた男優に犯られまくっている。モザイクなんて、意味が無いくらい薄く、接合部までバッチリ確認できる。演技かもしれないけれど、男に突っ込まれてイケメンが非れもない姿で喘いでいる様子は、俺の股間をギンギンにした。中にはビデオ撮影していることを忘れているんじゃないかと思うくらい、感じまくっている奴さえいた。
 ヴァギナの代用としてケツの穴を使うセックスを知識として知ってはいても、色々な疑問が湧いてくる。だって、そこは性器ではなくて、排泄器官なのだから、セックスに使うには、それ相応に問題もあるわけだ。だが、そんな疑問は、インターネットを駆使すれば、すぐに解決した。
 なるほど、こうやって事前に綺麗にしておくのだね。さらに、痛くないようにローションなるものを使い、適度に穴を緩めておくんだね。なるほど、なるほど。
 予習したことは、すぐに実行に移す。エロに関して、どうして人は、こんなにも勤勉になれるのだろうか。最初は、自分のものでありながら汚いと思ったけれど、快感の予感の前では、そんなこと恐れるに足りずである。何度も洗っていると、想像以上に綺麗になるのだと知った。シャワー浣腸で透明な湯しかでなくなってから、ベッドに戻り、ローションを使って穴を緩め、指を突っ込んでみる。
 もちろん、パソコンの画面にはゲイものの動画が流れている。最近のお気に入りは、黒人の信じられない巨根を突っ込まれ、ヒィヒィ白目を向いて感じまくっているアジア人の動画だった。
 もうひとつのインターネットの優れた功績のひとつである通販を駆使して、エログッズを既に揃えていた。対面では恥ずかしくて買えないものでも、通販なら簡単に買えてしまう。たとえ、個人情報を相手に伝える必要があるとしても、所詮は顔も名前も知らない人間だ。どう思われようが知ったことではないから羞恥を覚えるとしても、ごく僅かのことだった。
 アナニーに必要な最低限のエログッズは、ディルドとローション。通販で購入すれば、さほどの金額でもなかった。その他にもマニアックなグッズはいくらでもあるけれど、初心者の俺には、このふたつがあれば十分事足りる。ローションを指に取り、穴に塗り広げる。唾液より滑りが良いから、感度もアップする気がした。肉感的な粘膜の感触を楽しみながら、肉を割って奥へと進む。なんどか、同じことをしていると、指くらい簡単に受け入れる術も体得する。傷つきやすい粘膜を守るため、爪の指は深爪一歩手前まで切って、ちゃんとヤスリも掛けてある。指の腹で内蔵を愛撫した。
 インターネットで、ここがどうして性器の代わりになるのかということも知った。
 男には前立腺という器官があって、精液に含まれる粘液を作り出し、金玉で生み出された精子と混ぜあわせ、尿道を通して射精する。ペニスを刺激して射精を導くことは普通のことだけれど、実は前立腺に直接、物理的刺激をすると、同様に射精するらしいのだ。射精そのものが男にとっては、快感なわけで、前立腺を刺激することによって生じる射精も同様に気持ちいいのだそうな。この器官は、膀胱の下の尿道を取り囲む位置にあって、直腸の粘膜の向こう側にピッタリくっついているのだそうだ。
 つまり、穴から指を突っ込んで、直腸の壁越しにちょんちょん刺激してやることで、みごと射精に至るのである。えっへん。だから、男であっても、ケツの穴を女性器よろしくペニスを突っ込む穴として使い、ペニスでもって前立腺を刺激してやれば、気持ちいい!てことになるのだってこと。
 上級者になるとペニスを刺激することなく、穴にペニスを突っ込んでがんがん犯られるだけで射精に至る。これ即ち、トコロテンという。なるほどねぇ。
 さらに超上級者になると、射精をせず、無限に女性のようにイキまくるドライなる高みに昇華できるとの報告もあるから不思議なものだ。いつかは経験してみたいと思うけど、初心者である今の俺には無理な相談だな。
 前置きが長くなった。2本の指を突っ込んで、チョキをするみたいにして穴を広げてゆく。最初は硬い肉の穴もリラックスしながら自分のペースで緩めていく。不思議なもので何度か繰り返し、受け入れる気さえあれば、指くらい3~4本簡単に飲み込んでしまう。かといってユルユル、ガバガバってわけじゃないから!ちょっとした好奇心から突っ込んだ指の匂いを嗅いでみた。少しくらい匂いがするかと思ったけれど、ローションの匂いしかしない。不思議。
 自分と同じくらいのを買ったから、それなりにでかいディルドを手に取る。本物だと思ってしゃぶってみた。コンドームよりましだけど、やっぱ変な匂いがする。でも我慢して淫乱女を気取って舌を絡める。先日、男がしてくれたみたいに、本物だと思って気分を出してやっていると、段々、匂いも気にならなくなってくる。それより、早く本物が欲しいとさえ思う。ローションをたっぷり取って、ディルドに塗りたくり、穴に宛てがった。
 緊張があるためか、少し抵抗を示したけれど、亀頭部分が括約筋を通過したら、ほとんど痛みもなく入った。すげ。なんか充実感を感じる。だって、動画のようにあんな巨根だって入るのだから、この程度のディルドが入らないわけがない。更に刺激的なものでは、拳を突っ込む行為すらあるのだから、人間の飽くなき挑戦は無限なのである。ディープスペースの未知なる境地へ。
 角度を調整して、前立腺があるだろう部分を探した。なんか感じる気がする。ほんとだ。まだ微かだけれど、気持ちいいかも。穴だけで感じたいから、ギンギンに勃起して、涎をダラダラ垂らしているペニスはお預け。
 四つん這いになってケツを突き出し、月夜の青年を脳裏に反芻しながらディルドを動かす。気分が乗ってきて、勝手に吐息が漏れ、無意識に喘ぎ超えが溢れる。
「あっあぁあぅ。すごい。凄いよ。もっと犯して。。。」
 メスになりきって、雄に犯されている気分を満喫する。
「あぁ気持ちいぃ。マンコが。。。僕のマンコが。。。あぁチンポが。。。あぁ。。。中であぁぁぁ」
 チリチリと、脳内で火花がスパークする。嘘。マジ。マジ気持ちいいかも。集中的に気持ちいい部分に亀頭を擦り付け、突きまくる。
「あぁ。ダメ。だめ。。。出る。。。」
 布団から亀頭は浮いている状態で、直接、物理的な刺激を与えることはなかったのに、漏れる感覚があった。飛ぶという感覚ではく、ドロドロと白濁の粘液が溢れだす感じだ。
 いきなりトコロテンの境地に。我ながらびっくりである。ひとりエッチながら、初心者から、いきなり上級者になってしまった。



2016年7月25日月曜日

最近ショックだったこと04


しゃぶられるだけとはいっても、他人と濃厚な接触をするのは初めての経験で、それも相手は男である。衆人環視のなかで、恍惚に悶えながら、驚くほど大量のザーメンを飛ばしてしまった。
 俺をイカした親父は、「また、しゃぶったるからな」そう言いながら嬉しそうに去っていった。その後の動きがないと踏んだのか、周囲に集まり始めていた数人の男たちも離れていった。
 薄闇の森の中で、下腹部を露出したまま、しばらく呆然としていたが、興奮が急速に冷めていくと、冷静な思考が突然戻ってきて恥ずかしさに身悶える。
 慌ててジーンズを引き上げ、薄闇を出たあとは、一目散に部屋へと戻った。安全な場所に帰り着いて、ホッとした途端、疼くような興奮がジクジクと湧き上がってくる。下半身が持っていかれるほどの快感が爆発する感じは、もちろん初めての経験だった。人に見られながらする恥ずかしい行為が、強烈なスパイスとなっているのだとすれば、俺はゲイであり、同時にMでもあるということだ。
 電気も付けず部屋の中にいると、強烈な初体験がジュクジュクと立ち上ってきた。今でも、男の口の粘膜の熱さを感じた。舌を絡めながら吸い付いて、飲み込んでいくテクニックが、物理的な刺激として再び舞い戻ってきて俺を攻めた。先ほど、あれだけ大量に放出したというのに、痛いほど勃起して、またしゃぶってくれとばかりに、鎌首を上下に振った。
 妄想は、さらに膨らんでゆく。月明かりの森のなかで、尻を突き出している青年が瞼に浮かんでくる。よく見ると、それは俺自身だった。男は、ヌラヌラと光る凶器のような肉棒を尻に突き立てられて恍惚とした表情を浮かべている。そんなにいいのだろうか?
 今までの自分は、ストレートであると信じ込もうとしていて、突っ込むことしか考えてこなかった。自分が突っ込まれる側になるなんて考えてもいなかった。だが、男は隠微な濡れた表情で肉棒を受け入れていた。そんなに気持ちいいのだろうか。
 ジーンズを脱ぎ捨て、指の腹で穴を探る。不思議な感覚だ。この歳になるまで、直接、こんなところに触れる自分を意識したことがない。指に唾液を乗せて、粘膜に触れてみる。自分の一部の筈なのに、なんだかとてもエロい感じ。びっくりするくらい柔らかく、ドクドクと心臓の鼓動を感じるほど熱く、ぷっくりと肉感的な濡れた性器の感触だ。まるで女の股間に開いた肉の穴のような。グロテスクなアワビのイメージが急速に湧いてきて、萎えそうになった。
 はは。自分で笑ってしまう。マジで間違いようのないゲイじゃん。俺。
 ヴァギナを想像すると萎えそうになって、肉棒を想像して興奮してるんじゃ、誤解のしようもないや。もしかすると、エロビデオを見て興奮していたのは、突っ込む自分じゃなくて、突っ込まれている女に自分を重ねて興奮していたのかもしれない。
 ぷくりと膨れた穴の粘膜を弄っていると変な気分になってきた。少しだけなのだけれど、気持ちいい予感があったのだ。緩めながら指を突っ込んでみると、想像以上の締りを感じた。一方で、その感触は、とても艶めかしくエロチックだった。さらに、指を奥へと進める。内臓の粘膜が、これほどまでにエロチックなものだと初めて知った。できるのなら、自分の勃起した肉の棒を、この穴に突っ込んでみたい衝動に襲われた。ペニスを突っ込まれていることを想像しながら指を前後、そして左右に動かしてみる。指先からの情報と内蔵からの情報が同時に頭のなかでショートする感じ。恍惚としていた青年の表情を今、俺自身がしているのだと気づく。
 もっと太いものが欲しい。突っ込めそうなものを探した。笑ってしまいそうになりながら、冷蔵庫からキュウリを取り出した。彼女と使う予定だったゴムを被せ、男のものだと想像しながらしゃぶってみる。ゴムの変な味がした。隠微なひとり遊びは、どんどんエスカレートしてゆく。両足を広げてベッドに乗せた間抜けな格好で、キュウリを穴に宛がう。意識に反して、穴は異物を拒絶しているようだったが、大丈夫、大丈夫だから、そう自分に言い聞かせながら受け入れてゆく。先端がヌルリと入り始めると、軽い抵抗を示しながらも、さほどの痛みはなかった。それよりも自分の体内に男を受け入れているような感覚が興奮を呼び、感動さえ覚えた。
 キュウリを手首のスナップで動かしていると、気づいてみたら先走りでビショビショになっていた。キュウリの先端が敏感な場所をつついている不思議な感覚があった。初めてなのに、もしかして感じてる?呆れるやら、情けないやらの感想もないわけではないが、もう止まらない。
 再び、月明かりの情景が立ち上ってきて、聞こえなかったはずの吐息や囁きや接合部の隠微なクチュクチュ音が耳の奥でしていた。まさに突っ込まれているのは俺だった。
 「あぁすげぇ」
 初めてするタイプのオナニーで、俺は、今夜、二度目のザーメンをぶっ放した。

2016年7月22日金曜日

最近ショックだったこと03

男に続いて茂みに入っていくと、園路灯の明かりが適度に届かず、だからといって真っ暗闇でもないところで、男は立ち止まった。少し離れて立ち止まると、振り向いた男が近づいてきて、俺の前にしゃがみ込んだ。この期に及んでも逃げ出したい気持ちはあったのだが、なんとか踏みとどまった。男の手が太ももを鷲掴みにする。
「ほう。ええ身体してるな」
 もう片方の手が伸びて、ファスナーを下した。下着の中で、はち切れそうになっていたペニスが脈を打つ。そこから男は、無駄口を叩かなかった。勃起したペニスを指の腹でなぞり、匂いを嗅いだ。薄闇の中でも男の恍惚とした表情が伺えた。
 下着の薄い生地越しに、唇と舌で愛撫されると、快感の塊が背中を駆け上っていく。女に触れられた時には、だらりと力なかったのに、男の口で咥えられるとギンギンに勃起したままだった。熱い息が触れるたびに、硬さが増すようにさえ感じた。
 ベルトを外し、下着と一緒にジーンズを膝まで下されて下半身を露出させる。夜の、人目のない公園とはいっても、野外で恥部を露出したのは初めての経験だった。恥ずかしく感じる暇もなく、温かい粘膜に包まれた。
 あぁこれが。自分の手で独りするのとは全く違った興奮が俺を満たしていた。ビデオを見ながら、女の秘部に突っ込むことを想像して、柔らかくて熱くて、ねっとりと気持ちよい感触を思い描いていた。実際は、想像以上に気持ち良かった。
 男は、他人のペニスを口に含み、愛撫することに慣れているようだった。舌使いが絶妙で、口の中の粘膜が絡みつき、締め付けられるように感じた。玉の裏を指の腹で撫でられ、柔らかな粘膜に包み込まれて、今にも発射しそうなほど感じた。
 尻の筋肉がピクピクと痙攣する。下腹部に力を入れると、男の中で、怒張したペニスがひくりと天を突いた。男は視線を俺に向けて、嬉しそうに笑んだ。舌が亀頭の裏をなぞり、全体を吸い込むように飲み込んでいく。唇が下腹部に届くくらい奥深くまで飲み込んで、喉の粘膜だろうか、さらに締め付けられるように感じた。
 すごい。独りでする処理とは比べ物にならない。この快感が延々と続いて欲しい。初めての経験なので、興奮で舞い上がっていると同時に、どこかで冷静にことを楽しんでいる自分がいる。男の愛撫を隅々まで味わった。
 音を立ててしゃぶっている姿を、近くで観察している別の男がいた。少し離れた場所に立って、薄闇の中、好奇の眼差しで俺たちを凝視している。だが、他人の前で、恥ずかしい行為をしている自分に興奮を覚えてもいた。いつぞやの青年もそうだったのだろうか。何人もの見ず知らずの人間の前で、他人のペニスを突っ込まれ、自分のものをしゃぶられて喘ぎ声をあげる。決して、人に見せるものではないはずの行為をさらけ出し、あまつさえ結合している部分を観察されて興奮してしまう感覚。隠微な興奮、羞恥と破廉恥の融合、今、その背徳的な感覚を覚えていた。
 薄闇の中の人影がふたり、三人と増えてゆく。俺たちふたりから、少し距離を置いて、餓えた視線で舐めまわされる。その視線は物理的な触覚をもって、俺を刺激した。彼らの中で、俺は素っ裸に剥かれていて、あの時の青年のように後ろから犯されていた。太く堅い男の肉棒が俺の肉を裂いて突っ込まれ、内臓を抉られる。男の荒い息が首筋にかかって、「最高だぜ。おまえのケツ」と囁く声さえ聞こえていた。
 ぞくりぞくりと快感の塊が沸き立ち、下腹の奥に溜まってゆく。もう我慢できないほど大きく成長した塊が出口を求めて暴れていた。痙攣は、さらに激しさを増している。まるで男の口が、その出口を塞いでいるかのようだった。一瞬でも口を放してしまえば、内臓が迸る勢いで、快感の塊が吹き上げるに違いない。仰け反って、その痛みに耐えた。明らかに終末の時は近い。
 俺のそんな様子を敏感に感じ取った男は、怒張しきったペニスを吐き出した。グロテスクに腫れ上がった肉の棒が、別の生き物のようにぬらりと光り、亀頭がさらに膨らんだ。次の瞬間、手も触れず、鈴口が開いて、薄闇にも明らかに白濁した粘液が大量に空を舞った。
 ぶしゅぅっ。ぶしゅぅっ。ぶしゅぅっ。
 本当に内臓が溢れ出しているのではないかと思うくらい勢いよく、何度も何度も驚くほどの粘液が放たれた。無限に続くかと思われた射精の律動が収まったとき、立っていることができなくなった俺は、膝を折って崩れ落ちてしまった。

2016年7月14日木曜日

最近ショックだったこと02

 
動悸もそうだったが、股間の膨張も一向に収まる気配がない。19年間、生きてきて最もショックな出来事である。これらから、導き出される答えは、至極、簡単なものだった。
 今まで自分ではストレートだと信じ込んでいたけれど、実はゲイだったということだ。薄々感じていたことだが、信じたくなかったこと。だが、こと、ここに至ると信じざるを得ない。それが、真実であることは、股間が物語っている。
 月の光に照らされて、青白い青年の尻が、如何に隠微で、背徳的で、だが艶めかしく映ったか。夜目にも雄々しく屹立した雄のシンボルが、青年を後ろから串刺しにしている様は、なんと煽情的だったことか。合意の上でのことだろうが、まるでレイプされるかのように前後からやられていた青年の欲情的な喘ぎ声が耳から離れない。それら全ての映像や音が、心の底で求めていたものだったことは、明白だった。
 自分をストレートと信じ、女性と何度も交際して、情けなく相手にリードされるままに事に及ぼうとも、股間が反応しないのは必定だ。天から突然、振ってきた「男好きの同性愛者」という吹き出しが、脳天を直撃した。
 もう、認めるしかなかった。

 実際には、数日の間、欝々とした日々を送った。受け入れることが難しかったからだ。大学で講義を受けても、付き合っている彼女に声を掛けられても、どこ吹く風の上の空だった。
 1週間近く悩んだ挙句、重大な現実を受け入れるためには、もう一度、あの公園に出向くしかないという結論に至った。そして、今夜、それは決行される。
 ぐずぐずしていると、夜の11時になってしまった。もう公園には誰もいないだろうか。夜な夜な怪しげな連中が集まっているとも限らない。だが、今日は土曜日で、明日が休みの人間は多いはず。
 なけなしの勇気を振り絞って、部屋を後にした。あの日と同じように、深夜の公園ベンチに腰を据えた。予想通り、男たちはいた。
 観察していると、園路灯が暗さを増した闇の中で、何をするでもなく、複数の男たちが行ったり来たりを繰り返している。
 もちろん、ベンチの前を通り過ぎるときに見せる男たちの視線の意味は、既に理解できた。この複数の男たちは、全てゲイなのだ。そして、人通りが少なく、死角の多い夜の公園で、ことに及ぶために、獲物を物色しているのだ。たぶん。
 だから、男である俺が、ひとりベンチに座っていることを不審に思いつつ、仲間である可能性を鑑みて、粘るような視線でもって、俺を裸に剥いて視姦しているのだ。
 獲物のひとりとして、俺は物色する対象として見られている。そう考えただけで、股間が痛いほど反応した。蘇ってくるのは、月夜の青年の姿だ。ぬらぬらと濡れた肉棒が、青年の尻に出入りしていて、それを喜んでいるらしい男の喘ぎ声が立ち上ってくる。
 知らないうちに、俺の息が上がり始めていた。

「にぃちゃん。しゃぶったろか?」

 気づかないうちに、音もなく背後に忍び寄った男が、囁いた。俺は心臓が止まるかと思うぐらいびっくりし、その場で飛び上がった。恐る恐る首を捻じ曲げて振り返ると、それほど離れていないところに男の顔があって、飛びのいた。

「そんなにびっくりすることないやろ。しゃぶって欲しいんやろ?それとも突っ込んで欲しいんか?突っ込みたいんか?」

 ニヤニヤ笑いを顔に張り付けた男は、悪びれる訳でもなく続けた。
「ん?もしかして、初めてか?にぃちゃん」
 思わずコクリと頷いてしまう。
「ふーん。そうか。よっしゃ。おっちゃんが、筆下ししたろ。こっちゃ来い」
 男は、40代くらいだろうか。ベンチを離れる男に、俺は夢遊病者のごとく付いていった。

2016年7月12日火曜日

最近ショックだったこと01

俺は世間でいうところの、やりたい盛りの大学生である。頭の中はどうやってセックスするかってことばかり。高校時代から彼女はいたけれど、清いお付き合いで、デートのときもキス止まりだった。
 心臓が飛び出すかと思うほどドキドキしながら臨んだ彼女との初キスだったが、まるで妹としてるみたいな味気ないものだった。なんか違う。そう感じた。
 大学への進学を機に、地元を離れ、都会でひとり暮らしすることになった。正直な話、これで、やりまくれると思った。
 身長は180cm近くあって、そこそこルックスもいい。 高校生の頃からラグビーをやってるからスタイルもいい。中流以上の家庭で育ったから、ちゃんと躾もされているし、自分で言うのもなんだけど、ファッションセンスもいい。剽軽ではないけれど、適当に話題も豊富で、誰とでも話が合うから、ハッキリ言ってモテる。彼女いなかった歴がほとんどないくらいなのだ。でも童貞(笑)。
 高校生の頃、付き合っていた彼女とは、大学進学と同時に切れたけど、入学後、早々に新しい彼女ができた。やりたい盛りと言っても、あまりがっついて逃げられてもいけないので、今のところは清い関係が続いている。しかし、ついに、その時はやってきた。昨日のデートの後で彼女がこういったのだ。
「ねぇ和くん。今度、和くんの部屋に遊びに行っても大丈夫?お料理作ったげる」
 彼女と部屋でふたりきり。これは、もちろんOKてことだよね?普通そうだよね?大丈夫だよね?
 だもんで、部屋の掃除をした後に、恥ずかしいのを我慢してゴムを買ってきた。0.01ミリの極薄ってやつだ。いつでも取り出せるように、箱を開けて、6コ綴りのを切り取り線で分解バラバラにした。でもって、ベッドから手が届く小机引き出しにそっと忍ばせた。準備万端である。

 3時頃、やってきた彼女は、部屋の綺麗さに驚いていた。だって、必死で掃除したもの。で、彼女と一緒に近所のスーパーに買い物に行って、手料理を頂いた。料理の出来は、まずくはないけど、すげぇ美味いって訳でもなかった。もちろん、彼女には「マジ。美味い」て褒めたけどね。
 ゆっくり会話しながら食事をし、時刻も良い加減になった。ベッドを背中に並んでテレビを見た。落ち着かない俺。手を伸ばせば彼女の柔らかな身体に触れられる。実際に彼女の温もりを左半身でひしひしと感じている。会話も途切れ途切れになり、彼女も意識しているのを感じる。勇気を出して、手を伸ばし、彼女の掌に重ねた。手のひらから早鐘を打つ彼女の鼓動が伝わってきそうだ。もちろん、俺の心臓もドックンドックンいってる。肩を抱き寄せ、柔らかな唇を重ね合った。
 あぁ神様。あんなに待ち望んだ瞬間なのに、高校生の頃と同じ感覚だ。まるで妹としている違和感のあるキス。でも、もう止まらない。彼女を誘いベッドへ移る。

 あぁ神様。なんて日だ。

 要約すると、早い話が、つまり、えーと、役に立たなかったのだ。彼女は「そんなこともあるよ」なんて慰めてくれたけれど、明らかに怒っている。だってそうだろ?合体する気満々で俺の部屋に押し掛けたのに、あろうことか役立たず。彼女の股間はびっしょりと濡れていたというのにだ。
 気まずいけれど、夜道をひとりで帰す訳にはいかないから、駅まで送っていった。
 そして、意気消沈しきった俺は、帰り道に寄った夜の公園ベンチで項垂れていた。断末魔の人間がなるというけれど、走馬燈のごとく今日の出来事が脳裏を駆け巡る。
 どうしてだ。どうしてなんだ。息子よ。親不孝な息子は、ぴくりとも反応せず、小便をするときのようにダラリと垂れ下がったままだった。
 ネットの動画を見て、予行演習したのに。その時は、ギンギンに勃起して、バコバコ腰を振ってるつもりで扱いたのに。大量に、とっても濃い子種をまき散らしたというのに。
 我慢できず昨日の夜、抜いたのがいけなかったのか。いやいや。やりたい盛りの健康な大学生なのだ。1日も経てば、玉金の中は元気一杯の精子でパンパンのはず。あぁ神様。
 魂が抜け落ちてしまって、肉体が一回り縮んでしまったようにさえ感じた。「ガックリ」と巨大な吹き出しが、背後に浮かんでいても驚かないほどだ。

 しかし、夜の公園て、こんなに人がウロウロしているものかしらん。先ほどから、高校生くらいのガキから、初老のおじさんまで、多くの人が園路を行ったり来たり。
 俺は「ガックリ」から、「ハテナ?」に吹き出しを変更した。園路灯が点っているといっても薄暗がりの夜の公園である。ジョギングをするなり、犬を連れているのなら、うなずけるものがあるのだけれど、先ほどから、チョロチョロしている男たちは、如何にも胡乱な視線を俺に投げかけつつ歩いているだけだった。全くもって意味不明。夜の公園ベンチで「ガックリ」と吹き出しをぶら下げながら、落ち込んでいる俺を怪訝に思うのかもしれないが、それはお互いさまというものだ。
 しばらく、男たちを観察していると隅っこにある公衆便所や照明のあまり当たらない茂みに出入りしているようだった。ふうむ。怪しい。とても妖しい。魑魅魍魎の匂いがプンプンするぞ。
 根っからの好奇心丸出し少年である俺は、無謀にも男たちの後を付けて、茂みに入ってみた。

 茂みに入り、少し奥に進むと、こんもりとした森の中までは、園路灯の明かりがほとんど届かない。そんな森の中に、ぽっかりと開いた空間があって、月明かりが青い光を落としていた。

 ぐげっ。

 陰に籠った聞き覚えのある声が聞こえてくる。暗闇に慣れてきた目を凝らして空間を注視する。あぁ神様。ジーンズを膝まで下した若い男が、両手を木立に突っ張っている。むき出しになった尻を突き出して、そこに出入りしているのは明らかに見覚えのある肉の棒。やはり膝までスウェットを下した男が、一心に腰を振っていた。よく見ると若い男の前にしゃがみ込み、初老の男が下腹部に頭を埋めていた。
 巨大なハンマーで後頭部を直撃されたショックだった。泡を食って、走り出した俺は、茂みを飛び出し、脇目も振らず部屋まで逃げ戻った。誰かが俺を追いかけてくるんじゃないかという恐怖に怯えながら。手が震えて鍵が鍵穴に入らない。膝がガクガク震え、心臓がバクバクと暴れて、肺は酸素を求めて痛んだ。
 やっとのことで部屋に入り、鍵を閉め、ドアを背中にして、土間に崩れ落ちた。
 脳裏に焼き付いた森の中の光景が、くっきりと陰影を浮かび上がらせて、立ち上がってくる。若い男の喘ぎ声を伴って。

 はぁはぁ。あぅあぁ。

 その喘ぎ声は、俺のまだ止まらない荒い呼吸とシンクロするかのように、真っ暗な部屋の闇に響き続けた。
 恐ろしいことに、土間に座り込んだ俺の股間は、ジーンズの中で、ギンギンに勃起していたのだった。


新しいお話し

前回の「天国と地獄」は、ノンケ設定だったもので、行き詰りましたw

ある程度、リアルな展開を意識すると
ノンケが簡単にゲイのセックスに嵌る訳もなく
なんとも理屈っぽいお話しになっちゃった(爆

なので、気を取り直して
次は、淫乱で理屈っぽくないお話にしようかとw

興奮するシチュを考え中です。。。

2016年6月28日火曜日

天国と地獄11

やはり闇の組織に歯向かうなんてことは、無意味なことだと思い知らされた。奴らは、一度、狙いを付けた獲物は、簡単に逃がしたりしないのだ。骨の髄までしゃぶり尽くし、ボロボロになって、使い道がなくなるまで放さないのだ。
 おもむろに部屋に入ってきた男達は、無言のままで俺を裸に剥き、ケツの穴に湯を流し込んだ。男が好きだろうと、そうでなかろうと汚い穴に突っ込むのは勘弁といったところだろうか。 今更、男たちに反抗する気力も体力もなかった俺は、されるままになっていた。まともに食事もしていないから、大して汚物もでず洗浄は簡単に終わった。
 ベッドで四つん這いになり、前後から男たちの太い肉棒を突っ込まれた。それは、セックスではなく、交尾ですらなかった。目的は快楽ではなくて、調教に違いないのだった。男の肉棒を穴に突っ込まれて、性処理の道具になり切ることを強いられる。犯される側に、快楽は必要なくて、突っ込む側が興奮し、気持ちよくなりさえすればいい。血の通ったオナホールのようなものだ。
 不思議なことに諦めてしまうと、それほど苦痛でもない。肉体が慣れ始めているのだろうか、いや痛みを感じないのは、それ以上に心が傷ついて、痛過ぎるからかもしれないけれど。
 男たちはこういうことに慣れているのか、作業として性器を堅くすることができるようだ。全然、興奮している風でもないし、気持ちよさそうにしている訳でもない。これなら、まだ、男が好きでたまらず、俺を犯したくて仕方がない変態に突っ込まれる方が、まだ求められているのだと思えてしまう。

 男たちにレイプされながら、俺は不思議な感覚を得ていた。
 昨日まで、ちやほやしていた多くの人間たちが、掌を返したように敵に回った。寄ってたかって俺を避難し、貶め、バトミントン界の恥だとまで言った。誰一人として、俺を庇う人間はおらず、知らない人間にまで最低だと罵られた。記者会見では、俺と先輩が蒼白になって、頭を下げ、謝り続けるのを、汚いものを見る目で嘲笑し、罵倒した。さらに、聞いて意味があるとも思えない当たり前の質問を繰り返し、萎縮しきった俺たちをさらに打ちのめした。今現在、この世界に、俺を必要としてくれる人間なんていなかった。
 自分でも意味なんて分からない。だが、地獄の底で、鬼達に犯されながら、身体が疼くのを感じ始めていた。さっきまで、全く感覚がなかった身体に、血が通い始めた感触だ。ドクリ、心臓が鼓動を打つ。ゾクリ、背筋が泡立つ。男の堅い肉棒の先端が俺の何かを刺激し始めていた。
 肉棒が出入りしてるケツの穴に、熱い小さな火が燈る。じわじわと広がって、内臓全体に染み込んでゆく。
 あぁそうか。何かを盛られたのだ。もうオリンピック選手じゃないから、ドーピングに気を遣う必要もなくなった訳だ。 意味なんか分からない。だが、それはもう抗いようがないくらい大きなうねりとなって俺を満たしていた。そして、突然、溢れた。
 脳の深い底の方で、何かが弾けた。と同時に、俺のケツの穴は、性器と化した。
「あぁはぁあぅ。。。あぅあぅ」
 いつの間にか、俺の股間は痛いほどに膨張していて、先走りさえ滲んでいる。性器と化したケツの穴は泡立って、男のシンボルを放すまいと絡みついていた。世界が反転し、溢れる光の中で漂っていた。苦痛でしかなかった責め苦は、いまや快楽の甘い蜜だ。突っ込まれるだけの穴だった口は、愛しくて仕方がないものを頬張る性器と化した。ねっとりと舌を絡め、愛しい肉棒に奉仕した。恍惚となりながら、いつまでも太くて硬いものを受け入れていたかった。
 後で、自己嫌悪に苛まれるだろう予感はあったけれど、圧倒的な快楽の粘液の中で、溺れることだけが救いだと無理矢理思うことにした。


2016年6月27日月曜日

天国と地獄10

今まで生きてきて、これほど後悔し、善後策について悩んだことはないだろう。何をしていても男に突っ込まれている自分の姿が脳裏を過ぎり、吐き気を催すほど気分が悪くなった。このまま、こんなことを続けていたら、俺は壊れてしまう。だが、バトミントンを捨てて、別の生き方をする勇気もない。どうしたらいいんだ。
 頭がショートするほど考え続け、これ以上、男に身体を売るのは嫌だと組織に伝えた。組織の反応は、想像していたものとは違って、簡単な返事がひとつ返ってきただけだ。
「わかった。いいだろう」
 ただ、それだけだった。
 組織が使っている事務所に出向くときは、吐き気と悪寒と胃の痛みで、今にも死にそうな体だったが、帰りは気分も晴れて、死ぬほど悩んだことが嘘のように気分爽快だった。組織の出方には、一抹の不安があるものの、今更、考えてみても仕方がないことだった。
 静かな日常が戻ってきて、平穏に過ごしていたある日、体育館のロッカールームに、血相を変えた監督が走り込んできた。
「おまえ!これは本当なのか!?」
 ファックス用紙を握りしめた監督は、見たこともないほどに狼狽していた。
「おまえと高階は、違法カジノなんかに出入りしていたのか!」
 あぁやはり。只で済む訳がないと思っていたがやはりそうか。変に納得している自分があった。
 監督の話によると、ファックスがあったのは某スポーツ新聞社からで、公表する前に裏を取ってきたのだそうだ。蒼白になっている俺を見て、監督には、そのことが事実であると理解できたようだった。これから役員を入れた緊急会議が開かれるらしい。予想はしていたことだが、頭が真っ白になった状態の俺は、魂が抜けた操り人形のような体で、急ぎ足の監督の足元を眺めながら歩くしかなかった。

 スポーツ新聞が発売された夕方には、主要なマスコミ各社が、カメラ機材などを抱えて、本社正面玄関を占拠した。テレビの情報番組では、先輩と俺の写真や過去の映像が何度も繰り返し流され、「プロバトミントン選手の高階・神谷選手が違法カジノに出入りか?」の極太文字が躍っている。
 問題は、既に俺たちを置き去りにしたまま走り出してしまった。俺たち2人がそこに、居ることすら眼中になく、マスコミは乏しい画像や情報を延々と垂れ流し、会社や協会、JOCなどは今後の対応をどうするかについて、混乱を極めた。
 テレビの情報番組によると、俺たちが呼び出された違法カジノは、もう既に影も形もないらしく、あるビルの1室で違法賭博が開催されていたと伝えられている。俺たちのことを世間にリークして、見せしめにする前に、賭場をたたみ、別の場所に移転したのだ。裏社会のえげつないやり方と処理の速さに驚くしかなかった。
 その後、俺たちは嵐の真っただ中に放り込まれ、もみくちゃにされ、翻弄され、そして、会見後、報道内容が事実であると確認されるや否や、公開処刑よろしく吊し上げられた。
 後日、会社は懲戒解雇、日本バトミントン協会は無期限の試合出場停止処分、JOCはオリンピック選手登録を抹消の各処分が発表され、俺は全てを失い、完全に社会から抹殺された。マスコミに追い回されるのが嫌で、都内の某所に隠れ、身を潜めて嵐が通り過ぎ、世間が早く忘れてくれるのを待つしかない。
 俺は想像していた以上に身も心もボロボロにされた。再起不能の状態で、魂が抜けきった生きる屍でしかなかった。食事もバトミントンも、友人との会話も笑いも幻のように消え失せ、真っ暗な部屋で胎児みたいに丸くなって、ただただ時を費やした。俺の面倒を見ようとしてくれる家族の言葉にも耳を貸さず、食事にさえ手を付けない。このままだと死ぬしかないなと、動かない頭で考え始めたころ、家族しかしらない筈の場所に、訪問者があった。
 ドアの向こうの眩しい光を背中にして、屹立した男が2人。毛布をはぎ取られ、汚れたジャージを破られて、2人の男に無理やり犯された。

2016年6月21日火曜日

天国と地獄09

晴れやかなドアマンの笑顔に迎えられつつも、陰鬱な気分でロビーに進む。この間とは違う黒服の男が近づいてきて、さりげなくルームキーを握らせ、部屋の番号を囁いた。
 先日、教えられた通りに準備を済ませ、バスタオルを腰に巻いてソファに沈んだ。とっくの前に陽は沈んでいたが、高層ビル群の窓のほとんどは電気が灯っている。窓際に立って、走っている車や歩いている人影をぼんやりと眺める。
 行き交う人たちにも日々の悩みがあるのだろうが、俺のそれはかなりヘビーな状態だ。今更、悩んでみても、後悔してみても始まらないけれど。
 ダブルの部屋には、まだひとりきりで、空調の機械音だけの静寂が占めているけれど、これから1時間後に、この空間は俺にとって地獄に変わる。ため息をひとつ。ゆっくり深呼吸をして、もうひとつ。
 しばらく窓外を眺めていたら、背後で電子錠が開錠される音が響いた。魔物に触れられたように、背筋がぞくりとした。振り返ると、高価そうなスーツをきっちりと着こなした初老の男が、俺を見つめていた。2人目の相手は、この男か。
 男が背後に密着して、抱きしめてくる。解かれたバスタオルが床に落ちた。肩越しに俺の身体を確かめている。脇から腕が差し込まれ、胸の突起を指先で弄った。不覚にも身体がピクリと反応するのを止めることができなかった。これじゃぁまるで、感じているみたいじゃないか。スラックスの生地越しにも分かる男の堅くなったモノが、尻の割れ目に宛がわれる。若者のように鼻息を荒くはしていないが、興奮していることは手に取るように伝わってきた。
 片方の手が股の間に差し込まれ、脚を開かされる。背中を手のひらでゆっくり押されたので、窓ガラスに両手を付いた。尻の割れ目に顔を突っ込んできて、男は俺の穴を舐めた。股から差し込まれた手の指先が、亀頭の割れ目をなぞる。
 女とするときには感じたことのない別の快感を刷り込まれているように感じた。男の掌の中で、力なく垂れていた陰茎が、少しだけ膨張したようだった。男に抱かれて、それもたったの2人目で感じているのか?諦めの滲んだため息がひとつ零れた。
 一人目の男は、レイプするように俺を弄んだ。だが、この男の愛撫は絶妙で、女を扱うように優しく、繊細だった。だが、所詮、俺は男で、男に愛撫されることに喜びを感じないのだから、膨らみかけた陰茎が完全に勃起することはなかった。
 男は執拗に愛撫を続ける。どちらかと問われれば、肉体的には気持ちいい部類に入るだろう。だが、精神的なブレーキが働き、それを快感と認識することを許さなかった。
 舌と指を巧みに使い、処女ではなくなった穴を広げに掛かる。諦めの境地の今は、穴を広げられることに抵抗をしない。結局、痛い目を見るのは自分自身なのだから、積極的に身体を開くことはしないまでも緩める努力をしたのだった。
 男は、服を脱ぐこともなく、スラックスのファスナーを下し、ギンギンに勃起したモノを引きずり出した。堅い肉棒を尻の谷間に擦り付けられると、前回のトラウマか怯んでしまう。俺の躊躇など金を出した男には関係ないことのようで、強引にねじ込んでくる。ミチミチと肉を裂いて男が入ってくる。咆哮を上げる程ではないが、痛みが走り、自然と眉間に皺を刻んだ。
 鏡のようになった窓ガラスを介して男と目があった。
「いい顔するじゃないか。そそるぞ」
 きつい穴を広げながら、さらに男が入ってくる。
「あぁ凄い。こんないい男を抱けるなんて。こんなスポーツマンに突っ込めるなんて。ノンケなんだそうじゃないか」
 男は興奮を隠せないようだ。根元まで埋没するまで男の動きは止まらない。胃に届くくらいの長さだ。
「その顔が堪らないな。意思に反して男に突っ込まれるノンケのスポーツマン。妄想でしか果たせないと思っていた」
 男が腰を振り始める。腰を最後まで引くと、内臓が一緒に出てしまう感覚に襲われて怖くなった。
「やはり締まるな。いいマンコだ」
 悔しくて、情けなくて、泣くまいと思っていたのに、頬を伝って涙が一筋落ちた。
「泣いているのか?」
 目ざとく見つけた男は、俺をのぞき込む。情けなくて、瞼をきつく瞑った。空調のファン音だけの部屋で腰を振り続ける男。少しずつ男の荒い呼吸音が混ざっていく。俺は、ただ、早くこの時間が過ぎ去ってくれることを願うしかなかった。

2016年5月19日木曜日

天国と地獄08

俺の時間では、かなりの長時間だったと感じたけれど、さすがに、朝までヤリまくられることはなかった。シャワーを浴びて、親父は満足そうに帰っていった。
 ベッドの中央に両手両足を広げたまま俯せになって動けない。裂けたような痛みはなかったが、下半身が重くジンジンと疼いていた。恐る恐る肛門に指を触れると、どろりとした液体が手に付いて、泣きそうな気分になる。処女とはいっても男だから、シーツが真っ赤に染まることもなかった。別の意味でも出血しなかったようで、少しだけ安心した。
 あんな太いものを長時間ハメられて、腰を振られたのだから裂けても不思議ではない。まぁ考えてみれば、毎朝、それなりの太さのものを出してる訳で、広がるものなのだろうと勝手に納得する。ただ、そこの構造は出すためのもので、無理矢理突っ込めば痛いのも当然で、かなり抵抗したから体力も消耗していた。なにより精神的に参っていた。打ちのめされていた。
 言葉にしきれないほどの悔しさが溢れてきて、涙が滲む。俺はどこで間違ったんだろう。
 真っすぐ上を目指して、必死に努力してきたはずなのに。世界で戦うアスリートの中で、一桁のランカーになったと連絡があったばかりなのに。つい先日まで世界はキラキラと光り輝いていたはずなのに。今じゃ、相談できる信頼できる人もなく、男に突っ込まれるしかない汚い淫売に堕ちちまった。
 ゆっくりと身体を起こすとケツがズキリと痛んだ。どろりとした粘液が溢れ出てきて死にたくなった。まだ、ケツに何かを突っ込まれているような違和感が残っている。きっと、この汚れは、ボディーソープでは落ちない。鼻の奥に染み付いた親父の体臭、穴に穿たれた楔の跡、ただれた粘膜と男の精液のどろりとした感触を一生忘れることはない。
 無駄だと分かっているけれど、何度も身体を洗った。肌の奥に染み付いた汚れは、表面をいくら拭っても綺麗になることなどないのに。

 フラッシュと歓声に囲まれて、華やかなコートの中央に立っていた。今やこの国に、俺を破ることができる選手はいない。一心不乱にシャトルを打ち返す間だけ、嫌なことを忘れることができると思った。飛び散る汗が、汚れた俺を浄化してくれると信じるしかない。
 表彰台の一番高いところに立って、カメラに笑顔を向ける。インタビューに答え、ファンに手を振る。タオルを頭から被って、汗を拭きながらロッカールームに戻る。乾いた喉に特製ドリンクを流し込み、スマホを確認する。メールが何件か届いていた。中のひとつに目が留まる。
「○月○日20:00 ○○ホテルロビー」
 たった、それだけの要件。先ほどまでの高揚した気分が、一瞬で潰えた。忘れようとしていた肌の奥の腐臭がぞろりと立ち上がってきた。こんなことを後何度繰り返さないといけないのだろうか。
 もしかしたら、これからずっと、あいつらに食い物にされるのだろうか。目の前が真っ暗になる感覚と同時に、部屋の気温が氷点下にでもなったがごとく寒気を感じた。

2016年5月16日月曜日

Mなアルバイト07


人間というものは、一旦、受け入れてしまうと強いものだ。
最初は、とても抵抗のあった俺だけれど、嵌められたとはいへ、その快楽を一度しってしまったからもう戻れなくなっちまった。
今では立派なマンコ野郎と化していて、自らマンコを広げて、恥ずかしい言葉を平気で垂れ流す。
彼らは、その鋭敏な嗅覚で素質ありと見込んだ俺を、あえて嵌めたわけだ。
今、俺は会員制の秘密倶楽部でMなアルバイトで荒稼ぎしている。
俺の肉体と淫らな姿を見た会員は、先を争って予約を入れる状態で、店一番の売れっ子になってしまった。
客筋が良いのか、一日に数時間働くだけで片手以上は確実だから、月に50を越えるときもあるのだった。
Mだけでなく、徐々にSも覚えたら、もっと稼げると雇い主はのたまう。
今は、ムチ打ちとか、ケツ打ちとか、蝋燭、縛り程度で、仕上げに穴に突っ込まれるわけだけれど、実はそれが俺にとってのご褒美になるのだった。
小便を頭からぶっ掛けられるのは、すごく抵抗があったが、慣れてしまえばなんてこともない。
所詮は素人の変態プレイで、ルールとして跡が残るほど酷いことはしないことになっている。
数枚の札で、涎が出るほどの若い鍛えた肉体をおもちゃにできるのだから、その手の趣味の持ち主には並んででも買いたいってことになる。
刷り込まれた痛みの後の快楽は、脳の中で混信してしまったようで既に快楽でしかなくなっていた。
だから、最近は媚薬なしで最初から最後まで勃ちっぱなしなものだから、益々人気がうなぎ上りなのだった。
どちらかというと少し不満があるのだ。
というのもこういった趣味を持った人は、それなりの年齢の人が多い。
だから、モノが柔らかくて、長持ちもしない。
俺のマンコは、巨大なディルドを易々と受け入れてしまうほどの名器なものだから、それでは若干不満なわけだ。
そんな俺の不満を敏感に察した雇い主は、繋ぎ止めておくために月に数回、Sなアルバイトに俺を抱かせる。
彼らはアルバイトといってもプロなので、でかいし、堅いし、タフだし、泣きが入るまで俺を犯し、感じさせてくれる。
年寄りを相手にするよりも若い筋肉質な俺を抱くほうが、彼らも気持ち良いらしく、ノリノリで俺を痛めつける。
ひぃひぃ這い蹲りながらマンコと化した穴で堅く雄々しい肉棒を締め付け、とことん快楽を得るのだった。
伸縮自在の俺のマンコは、小さい拳なら咥え込むまでになっていた。
マンコに拳を打ち込まれながら、自分の小便をシャワーのように浴びて、俺は恍惚に浸る。
知ってるか?拳を突っ込まれたときの快感を。
最初は衝撃だった。感じたことのない快感なんだ。
勝手にダラダラと子種とか小便が漏れ出てきて、それが延々と続くんだ。
イクイク!そう叫ぶほどの快感が、延々と続くんだぜ。
こんなことを知ってしまったらもう戻れる筈がないじゃないか。
女の気持ちが分かるくらいなんだぜ。
拳が打ち込まれるたびに、射精するほどの快感が脳天に突き抜け、その快感が持続するんだ。
普通、男は射精する瞬間が気持ち良いのだけれど、長くて数秒だ。
だが、マンコに拳を突っ込まれると、射精するときの快感が30分でも1時間でもギブするまで延々と味わえる。
そこまで感じまくる奴も珍しいと雇い主は言うけれど、俺のマンコが特殊なのか、名器ゆえなのか、神経が完全に逝かれちまって混線しているのかしらないがイキまくり。
子種だか小便だか分からないものが完全勃起したチンポからチロチロと溢れ、白目を剥いてイキまくり。
そんな姿をビデオに撮って倶楽部で流すものだから、有名になった俺はフィスト要因になりつつあるくらい。
年寄りのSが柔らかなチンポを突っ込むより、拳を突っ込んだ方が気持ち良いとさえ言う。
互いに良いのならそれでいいじゃないかってこと。
今まで知らなかったことが悔しいくらい俺は嵌っている。
さらに報酬ももらえる。
雇い主に感謝こそすれ、怨む筋合いはなかった。
見向きもされなくなったときが怖くもあるが、今はこの得も謂われぬ快楽にどっぷり浸かって楽しむしかない。
考えただけで股間がいきり勃ち、マンコがじゅくじゅくと濡れてくる。
毎日が楽しくて仕方がないアルバイトがあるんだな。
もう二度と戻れないけれど、この快楽と交換するのなら、平凡な日常なんて糞食らえだ。
俺はMを極めてやるぜ。