2017年6月29日木曜日

アンダーグラウンド2 06

 指を突っ込んだときにも感じていたことだが、この男のマンコは、かなりの名器だ。表現が難しいのだけれど、とても具合の良い締りをしている。単に肛門括約筋が硬く、部分的に締め付けの良いマンコは、いくらでもいる。だが、この男のは違った。
 実は、腸壁の粘膜は、比較的襞が少なくつるりとした感触がある。だが、このマンコは、波打ちが大きく、その緩やかな襞が、いわゆるみみず天井の具合に近い。さらに、肉棒全体を緩やかに締め付け、纏わりついてくる。
 いくらお預けを食ったからと言って、この俺が、速攻でイキそうになるくらい具合が良い名器だった。さらに、申し分のないことに、いかにも美味そうな肉体をしているのだ。筋肉量が多い上に、適度な脂肪が乗って、たまらなくエロい。
 胸を鷲掴みにしながら、でかいケツを掘り上げる満足感といったらなかった。何よりも俺の肉棒の虜であるかのように、全身を波打たせながら自らケツを振り、淫乱マインド全開である。逆にこちらが、男の喘ぎ声で誰か起きてこないか心配になるくらいだった。
 ゆっくり楽しみたかったが限界が近かった。男の方も、かなりヤバそうだ。細かな痙攣が下半身に走り、声が上擦ってきている。たぶん、このまま直撃を数度食らわせれば、漏らすはずだ。両手ででかいケツを引き寄せ、当てにいった。
「あっあぁぁ。ダメ。そこは。。。あぁぁ」
 案の定、数度直撃しただけで、大量の子種をボタボタと滴らせた。トコロテンを確認したところで、こちらもピストンをマックススピードに上げ、粘膜を擦り上げる。みみず天井が肉棒に絡みついて、得も言われぬ心地だ。雄叫びを上げたいところだが、我慢して、奥深くにぶっ放した。尿道がドクドクと子種を送り込む。
 男はケツを付き出して密着して、一滴も零さず搾り取ろうとする。最後まで可愛い奴だ。
「これで終わりじゃないだろうな?」
「もちです。一発なんかで満足できる気分じゃないですよ」
 俺は答える替わりに、肉棒を男の中でヒクヒク動かしてやった。男は、首を捻って、こちらを向き、嬉しそうに笑んだ。

 部屋に移動し、汗を流した。男のも、俺のも勃起は収まらず、勃ったままの状態だから笑える。ベドで並んで横になり、濃厚なキスを交わした。自然の流れで、M字開脚の太腿付け根を両手で押さえ込みながら挿入した。マンコは充血したまま、熱く熟れて、纏わりついてくる。
 ゆったりと腰を振りながら、俺の肉棒の味を刷り込んでゆく。眉間に皺を寄せたセクシーな表情がそそる。
「面白いバイトがあるんだがな」
 ハメながら耳元で囁く。
「おまえの肉体とマンコなら、かなり稼げるぜ。それに楽しめる」
 首を横に振りながら、だが聞いている。
「身体を売るバイトじゃないんだ。やってるところを見せるだけで高額が稼げる」
「そんなの嫌です。。。」
 マンコから肉棒を抜く。
「えっ。。。そんな」
「俺はスカウトなんだ。やる気のない奴にサービスする謂れはないんでね」
 媚びた表情で欲しがって見せるが、そうはいかない。情に流されるほど甘くはないのだ。
「帰っていいぞ」
 冷たく突き放す。
「そんな殺生な。。。マンコとろとろなのに」
「ビデオじゃない。金持ちの親父にショーを見せるだけなんだ」
 考える素振り。もうひと押しか。
「相手は選りすぐりだからな。もっと狂えるぜ」
「一度だけ。。。なら。だから」
 一度、参加させれば、もう逃げられない。
「四つん這いになって、自分でマンコ広げろ。欲しいんだろ?」
 俺の命令には素直に応える。自らマンコを押し広げ「下さい」と呟いた。後ろから肉棒を突っ込み、髪の毛を鷲掴みにして乱暴に犯す。
「勿体ぶってんじゃねぇよ。この淫乱マンコ野郎が。変態のくせしやがって」
 言葉責めだと思ってるのかもしれないが、これは本心だった。

2017年6月28日水曜日

アンダーグラウンド2 05

いきなり小便を流し込まれて、泣きそうな顔をしながら、それでも必死に零さないように受け入れている男が愛おしく感じられた。これなら充分に使えるし、育て甲斐があるというものだ。ただし、完全に仕込んでしまっては面白くないから、調教する過程を含めてオンジョブで育てることとしよう。
 最後の一滴まで飲み干した褒美に、甘いキスをしてやった。アメとムチは、調教の常だ。要は動物と同じこと。痛みと餌という動物の調教とは、少し違って、快楽と精神的な満足が、この場合のアメなのだが。
 後ろで手を組ませて、仁王立ちさせ、細紐で玉と竿の付け根をきつく縛る。それでなくともギンギンに勃起しているのに、なぜ縛るのかって?羞恥プレイの一環さ。
 俺がトレーニングで身につけていた薄い化繊のハーフパンツを履かせる。汗を吸って半透明になった生地が、筋肉にぴったりとフィットした。下着を履いてないから、玉や竿の形がくっきり浮き上がる。尻の割れ目まで、あからさまなので、裸よりエロかった。上もノースリーブのスポーツギアを着せる。体脂肪率が少ないから、ハードトレーニング後の胸筋はカットが良く効いて、腹筋の形といい美しい。
 着てきた服はバッグの中に仕舞わせ、半裸状態のエロい姿でジムを出る。流石に、この格好で電車に乗せるのは危険だったから、タクシーを拾うことにした。ジムの前で拾うこともできたのだが、羞恥プレイをもう少し楽しむことにする。先に独りで大通りまでジョギングさせ、俺は少し離れて様子を観察する。M気はあったようだが、本格的な調教を受けるのは初めてのようだ。暗闇でも、それと分かるほど真っ赤になっている。
 完全勃起した亀頭が化繊で擦れて刺激が強く、上手く走れないようだった。じっとりと汗が滲み、薄い化繊は肌の色と融合していく。ぷりぷりと動く尻が煽情的で、押し倒して犯したくなるのをこちらが我慢しなければならない有様だった。あいつも限界だろう。これ以上、ジョギングを続ければ、触れることなく子種を吹き上げるに違いない。
 男に追いつき、タクシーに手を上げる。運転手に自宅近くの目印を告げる。横に座った男のぷくりと突き出した乳首を指先で弄ってやる。声を出さないように我慢するのに必死な様子が可愛い。亀頭を刺激すれば漏らすに違いないから、玉を指の腹で撫でてやる。発情しきった状態で、薄い生地越しに愛撫されると堪らないはずだ。それも前の座席には運転手がいて、おおっぴらに変態であることを知られたくないとの自制が、さらに興奮を呼ぶ。男のマンコは、本物の女のように、充血して愛液でジュクジュクに濡れているはずだ。
 自宅までの15分が、永遠に感じたとこだろう。もう少し若い男なら、間違いなく漏らしていたはずだ。直接の刺激なしに、精神的な興奮だけでする射精は、夢精と同じで、究極的な快感で、体験したことのない人間には分からない。
 タクシーを降り、マンションのオートロックを潜る。エレベーターではなく、階段に向かった。部屋は3階だから、階段でも行けるけれど、普段はもちろんエレベーターを使う。今日は特別。2階の踊り場で男を抱き寄せた。
「どうだ?感じまくりだろう?」
「はい。こんなの初めてで。。。完全に雌になっちまってます。マンコ濡れまくりで、欲しくて、欲しくて、もう狂いそうです」
「そこに手を付いて、マンコ突き出せよ。後ろから突っ込んでやるから」
 普段なら躊躇するだろう命令も、今なら拒否する余裕がない。本当に欲しくて仕方がないのだ。自らハーフパンツを膝まで降ろし、熟れきったマンコを晒す。
「下さい。もう我慢できない。マンコが溶けそうで」
 ローションすらいらないほどに準備万端のようだ。少しだけ亀頭に唾をまぶし宛てがった。熟れた尻を引き寄せ、肉棒を埋める。
「あぁぁ。すげぇ。。。こんなに感じるの初めてだ。。。すげぇ」
 自ら尻を振り、粘膜に俺を擦りつけ、白目を剥いて、うわ言を垂れ流す。本当に狂ってしまったように、もう他のことは何も考えられないようだった。全ての神経がマンコに集中している。
「あぁぁ。こんな感じたことない。ファックしてください。俺を犯しまくって」
 実際、俺も限界だったのだ。こんな完璧と言って良い肉体を持った雄を前に、お預けが長すぎた。言われるまでもなく、一心に腰を振り、内臓を抉った。普段なら、この程度のセックスで果てるはずもないのだが、今はすぐにでも射精しちまいそうな勢いだった。

2017年6月26日月曜日

アンダーグラウンド2 04

最後まで犯ってしまっても良かったのだが、もう少し適正を判断する必要があった。
 ひとつは、お預けを食らわすことで、どこまで淫乱に成れるかということ、そして、もうひとつは、こいつにM性があるかということだ。スカウトする上で、これら2つの要件は、とても重要なことだった。
 本人が淫乱な奴ではなくて、純粋な恋愛を求めているのであれば、スカウトが成功する訳がない。さらに、M性が強ければ、話に乗ってくる可能性が高いばかりか、商品としての幅も広がるし、客の受けが良いのは言うまでもないからだ。
 シャワーを止めて、さっさとロッカーに移動した。バスタオルで全身を拭っていると、少々不服そうな様子を見せながら入ってきた。股間は勃起が収まらないようで、俺から見えない方を向いてタオルを使っている。俺はさっさとジャージの上下に着替え、荷物をまとめた。
「今夜はたっぷり可愛がってやるから、大人気なく不服をあからさまにするもんじゃない」
 そう耳元で囁いてやると、見る間に耳まで真っ赤になった。なかなか可愛いところがあるじゃないか。じゃぁ少し調教の続きをしてやるか。ジャージから半勃起の肉棒を取り出し、後ろ手に握らせる。びくりと身体を反応させながら、勃起の角度が明らかに増す。
「しゃぶっていいぞ」
「え?でも。。。」
 誰かが来るかも知れないと恐れている。そりゃそうだ。ここは、会員全員が使うロッカーだ。夜が遅いとは言っても、こいつは、もう誰もいないことを確信できない。
「俺のをしゃぶるのが嫌なのか?」
 追い打ちを掛けると数分間躊躇した上で、俺の前にしゃがみこんだ。可愛い顔をする。恥ずかしくて、誰か来るかも分からないから不安で、だが、しゃぶりたくて、欲しくて堪らないのだ。そそる表情だった。羞恥と恐れの間に淫靡は生まれる。俺はフェラぐらいじゃイクことはない。そうしたいのなら、何時間でもしゃぶっていられるぞ。
 俺の膨らんだ亀頭を口に含んだ途端、羞恥や恐怖の色が薄まった。こいつは、かなりの好き者だ。やはり俺の目は確かだということ。
 態勢を少しずらして、壁一面に張った鏡が見える位置を取る。男は、俺の意図を的確に汲んでいるようだ。横目で、鏡に写った自分を見ている。自分の目で見るよりも、鏡や映像に写った淫乱な姿の自分を見る方が興奮は増す。自分の恥ずかしい格好を客観的に見ることで興奮する奴は、Mの素質が充分にある。その意味でも、こいつは合格だ。
 実際、両膝を床に付いて、腰に巻いていたバスタオルを落とし、股間から生えている己の勃起を鏡で見て興奮しているようだった。男のくせに、他の男の前に跪き、羞恥でしかない行為を興奮しながら行っている淫乱な自分に萌えるのだ。俺に服従することを態度で示し、褒美である男のシンボルを自分の口で慰める。果ては、自分は道具でしかなく、主人の意のままに使われることを喜ぶようになる。己の快感は二の次で、主人の快感のために自分があることの喜びを味わう。もう、こうなれば、充分な変態のドMの領域だ。ドMの道は奥深い。突き詰めるつもりならば、際限なく深いコールタールのような肉欲と腐臭が漂うドロドロの世界。さぁどこまで堕ちる?
「自分でマンコを慰めてみろ」
 俺を咥えたまま、ぎょっと目を見開くが、今更、後戻りはできない。唇の端からこぼれ落ちた唾液を指に取り、穴に突っ込む。その恍惚とした表情が、十二分にその素質を伺わせた。
 足の先で2つの玉を踏んでやる。あまりの痛さに悶絶しながら、それでも反抗の素振りは見せない。かなりのMである。いいだろう。
 男の髪の毛を鷲掴みにし、喉の奥まで一気に突っ込んだ。胃が反転し、中身がせり上がってきて、俺の両膝に手を付いて、押し返そうとする。だが、俺は許さない。強い視線で男の目の奥を凝視する。男は本能的に、反抗してはならない旨を忖度する。
 力が入っていた両手を離し、腰の後ろで組んだ。なかなか見込みのある奴だ。そこまで、従順を示すのなら、乱暴にする必要もない。喉が開き、俺を受け入れる準備が出来るのを待って、優しく奥を抉る。身体が拒むから辛いのだ。決して楽ではないが、開き、受け入れば、辛さは最小限で済む。なにより、己の肉体が、主人の快感の役に立つという恍惚の前に、それは些事でしかない。
 地位もある、筋肉の鎧で覆われた肉体の男が、認めた男の従順な便器に、自分の意志でなる。どちらが主人で、どちらが奴隷であるかを肉体に焼き付ける。
「こぼすなよ」
 その意味が充分、浸透するのを待ってから、喉に直接、小便を流し込んだ。

2017年6月21日水曜日

アンダーグラウンド2 03

 彼はシャワールームに消えたまま出てこない。閉館間近で、スタッフを除き、会員はもう残っていなかった。スタッフに断りを入れて、シャワーを浴びることにした。ブースのひとつだけが、使用中だ。あえて、隣のブースを使うことにした。
 「大丈夫ですか?重量ちょっときつかったかな?」
 それとなく声を掛けた。
 「いえ。一人では無理ですが、補助をお願いできたので、ありがたかったです」
 これで、隣が俺だと分かったはずだ。しばらく、黙って、シャワーを浴びた。隣も静かにシャワーを浴びている。
 直感があった。俺のエロい格好と目の前に晒した膨らみを想像しながら、扱いているに違いない。シャワーを出したまま、そっと移動し、隣のブースの扉を開いた。彼は壁を向いているから、気が付いていないようだ。右手がゆっくりと上下している。明らかに自分で慰めているようだ。そして、左手の指が、肉付きの良いプリッとしたケツの割れ目に埋もれていた。中指を立てる格好で、粘膜を慰めている。誰にも見られたことがないだろう行為を俺はしばらく眺めていた。
 俺の股間は完全に育ち、天を突いてヒクヒクと頭を振っている。
 「お手伝いしましょうか?」
 俺は、彼の後ろから声を掛けた。隣でシャワーを浴びていると思っていた俺が真後ろから、それも自慰をしているところを覗かれていたことに、彼は慌てた。目と目が合う。彼の視線が、俺の勃起へと落ちてゆく。驚いた顔が、ほっとした顔に変化してゆく。ブースに入り、彼の前で仁王立ちになる。彼は、自然の流れで俺の前に跪き、愛おしそうに勃起したものを握りしめた。全身に湯を浴びながら、俺を含んだ。湯よりも熱い粘膜が俺を包み込む。それは、とても心地よいものだった。フェラがかなり上手い。そっと彼の頭に手を置いて、好きにさせた。エラの裏をなぞるように舌を這わせ、口腔内の粘膜で俺を締め付ける。そして、少しづつ呑み込んでゆく。忙しなく頭を振るのではなく、ゆっくりと粘膜を擦りつけているのに、締りがよく心地よかった。
 しばらく、フェラを楽しんだ後で、脇に手を入れて立たせ、壁に両手を付けさせる。両足を少し引くようにして、プリプリのケツを突き出させる。ここが使えるのは、先程の行為で分かっていた。首筋を吸いながら、指の腹で奥の蕾に触れた。全身に細かな痙攣が走る。
 「前から気になってたんだ。犯らしてくれるか?」
 返事の替わりに、首を捻ってキスをねだってくる。唇を重ね、舌先で彼をまさぐった。柔らかく熱い舌先が触れて、電気が背筋を駆け降りる。互いに舌を絡め合い、そして吸った。中指は既に彼の中にあった。熱い粘膜がドクドクと脈を打っていた。指先を動かすと、彼は眉間にシワを寄せ、快感に耐えている。指をさらに奥まで入れて、敏感な部分をねっとり刺激してやる。俺の舌をより強く吸い、泣きそうな顔をする。
 「エロい顔するじゃねぇか。肉体は誰よりも雄なのに、ここは雌そのものだな」
 意地悪なことを耳元で囁いてやった。もう堪らないようで、全身で俺に抱きつき、下半身を擦りつけてくる。穴を引き上げるようにしながら、敏感な場所を強く押した。彼の下半身が波打つ。
 「指だけで、漏らすなよ」
 媚を含んだ眼差しで俺を見つめ、唇を重ねてくる。
 「欲しい。トレーナーのデカマラが欲しい」
 顔を引いて、必死な様子で訴えかけてきた。だが、乱暴に指を使うだけに留める。
 「お願いします。我慢できない。突っ込んでください」
 もう発情した雌犬同様だった。
 俺は指を抜き、シャワーを止める。隣のブースのも止めた。
 「場所を替えよう」
 俺は、発情した雄を残したまま踵を返した。

2017年6月19日月曜日

アンダーグラウンド2 02

「こんばんは。精が出ますね」
 「こんばんは。もう日課ですからね。ジム来て身体を動かせないときは、筋肉がウズウズして気持ち悪いんですよ」
 「分かります。ベンチの補助しましょうか?」
 「よろしいですか?ありがとうございます」
 普段から、会員には積極的に声を掛けてコミュニケーションを取るようにしているから不自然ではない筈だ。少し違うのは、今日のユニが特別に際どいところだろうか。
 ジムは週に木曜日だけ休みなのだが、月曜日の夜は、流石に利用者が少ない。今日は特に少なくて、その中のひとりがターゲットであることを確認できたので、あえて、このユニを選んだのだ。
 とは言っても、こちらも表向きはトレーナーなので、変態チックな露出度の高いものは不可だ。上はノースリーブ、下はショートタイプのユニだ。
 ただし、どちらも白色のポリエステル素材の薄い生地で、ぴったりと筋肉に張り付くタイプだった。通常、黒とか青が多いのだが、薄いポリエステルだから、無地の白だと、ほとんど透けていて、筋肉の形がくっきり浮き上がってエロいことこの上ない。もちろん、鍛え上げた自慢の胸筋、シックスパック、大腿筋、大殿筋は言うに及ばず、もっこりとボリューム感のある股間は、亀頭や竿の血管まで想像できてしまうほど。普通は、アンダーウエアも身につけるが、今日は特別にノーパンだから、エロすぎて眩暈しそうなほど、フェロモンむんむん。
 ジムに入る前に、念入りにストレッチをし、軽くランニングをしておいたから、薄いポリエステルが汗を吸って、ジットリと濡れた感じだ。
 汗に含まれる雄のフェロモンが滲み出して、発散しまくりで、先程、すれ違った30代後半の女性が立ち眩みを起こしていた。
 実際、ターゲットの彼に、声を掛けたときも、目のやり場に困るといった感を出さないようにするので必死だった。彼の股間が、ボリュームを増し、それを隠すために、それとなくウエアを整えていたのを見逃しはしない。うまく、ベンチプレスに誘導し、彼をベンチに寝かせて、120kgをセットする。彼にとっては、かなりハードなはずで、補助者がいなければできない重量だ。
 もちろん、補助を装いながら、軽いブリッジ状態の彼の視線の先に、俺の股間が来るように調整して腰を沈める。極限まで盛り上がる大胸筋と三角筋、上腕三頭筋が、彼に余裕がないことを伝えている。先程まで、膨らんでいた股間もボリューム感を減らしていた。
 だが、しっかり視線は、俺の盛り上がった股間に注がれていて、バーベルを上下するたびに起こる荒い呼吸がどちら起因なのか疑わしいほどだった。汗を吹き出させながら5回を上げる。普通ならこことで休憩だが、「ワンモア!」と檄を飛ばすと、プルプル震えながら6回目をギリギリ上げた。
 補助者である俺は、バーベルを軽く保持し、ギブしても彼の上に落ちないようにフォローする。両足を大きく広げ、腰を落とし、股間をほとんど彼の顔に密着する寸前まで近づけた。普通の男なら嫌がるが、彼には喜びですらある筈だ。
 少し休憩して、もう1ラウンド。これを5回繰り返すと、相当な負担になる。ダメージを受けた筋繊維は、超回復して筋力アップに繋がる訳だが、事後が大切だ。バーベルを分解して棚に戻し、マットの上に彼を寝かせて、念入りにマッサージした。
 「マッサージまで申し訳ないです」
 「いや。これが大切ですから。自分でするのは難しいですから、プロにお任せを。幸い、今日は人が少ないですからね」
 「ありがとうございます」
 彼は、心地よさそうに俺に身を許している。三角筋、大胸筋、上腕二頭筋を中心に、さらに背筋や斜腹筋、大腿筋、大殿筋と丁寧にマッサージしてやる。実は、筋トレ後のマッサージほど気持の良いものはない。あまりの気持ちの良さに、ぐっすり寝てしまうことも儘ある。
 筋肉は心地の良い弾力を返しながら、俺の指や手の平にフィットする。精神的にリラックスしたアルファ波が出ている状態にあるのは明らかで、証拠に股間が勃起している。誰もいなければ、ウエアを脱がせて、フェラしてやりたいところだが、流石に無理だった。
 閉館の時間が近づいている。軽く寝息を立てている彼を揺り起こした。
 「あぁ申し訳ない。あまりに心地よくて、うたた寝してしまったようだ」
 彼は上半身を起こしながら、はにかみ笑いした。
 「じゃぁ。風邪を引かないうちに、シャワーを浴びてください。温めの湯でゆっくり筋肉を温めて、疲れを取ってくださいね」
 真っ黒に日焼けした顔に、真っ白な歯を覗かせて、いかにもスポーツマンといった笑顔で送った。さて、今日くらい落とせるか?俺は胸の内でほくそ笑んだ。
 

2017年6月8日木曜日

アンダーグラウンド2 01

 俺には表の顔と裏の顔があった。表の顔は、某スポーツジムのトレーナー兼マネージャーであり、裏の顔は、某秘密クラブのスカウトマンだ。どちらかと言うと、裏の職業のために、表の勤めもこなしていると表現したほうが適切かもしれない。
 スポーツジムに通う人間は、もちろん、健康のためだったり、痩せるためだったりする訳だけれど、一部の人間にとっては、もっと邪な目的があったりするのだ。ずばり、モテるから。鍛えられた肉体の男に惚れる女性がいるのは、当然のことだけれど、意外と恋愛対象の肉体に拘りを持つ女性の割合は高くない。
 相手の肉体に強い拘りを持つのは、男性同性愛者に多い。というのも、多くの女性は目的が恋愛や家庭を持つことであって、セックスが直截の目的ではないことが多いのだけれど、男性同性愛者の場合、ずばりセックスする相手を常に求めているのだ。
 まぁ中には、その過程であったり、恋愛を楽しむ輩もいるのだが、男という生き物は、概して異性愛、同性愛を問わず、常に交尾する相手を物色していると言っても過言ではない。つまり、七面倒な過程なんか全てぶっ飛ばして、いきなりハメられるのなら、そちらの方を優先してしまう生き物なのだ。
 あれ?何が言いたかったんだっけ?
 ああそうそう。つまり、スポーツジムにマメに通う男どもの中に、少なからずゲイが含まれているということ。健康を維持するために適度に運動するために通う人間が最も多いのは事実だが、自分の筋肉を鍛えて悦に浸るナルシストや、己の肉体を鍛えることで付加価値を高め、セックスする相手を手軽に釣るためにあくせく通ってくる男は少なくない。
 だから、俺は、スポーツジムのマネージャーを兼務しながら、トレーナーとして、日々、美味そうな若い雄を物色しているのだ。とは言っても、自分が食うためではない。そりゃぁ味見は、時々、するのだけれど、基本的には、アンダーグラウンドな秘密クラブにスカウトすることが目的。
 男でも女でも、花の命は短くて、美味しいとされる期間は、そう長くない。金や地位を持った人間にも、当然のこととして、同性愛者はいるわけで、そういった奴らに美味そうな若いのを提供するのが、本当の仕事だったりする。
 最近、目を付けている美味そうな奴がいる。3年前の入会時に提出してもらったカルテによると、年齢は29歳、身長178cm、体重82kgで、仕事は中堅企業の営業職、役職は係長で、そこそこの年収がある一人暮らしの独身である。最新の測定結果は、胸囲112cm、胴囲78cm、臀囲99cm、体脂肪率12%の中々のボディだ。短髪で、犬顔の男前、真っ黒に日焼けし、営業職だけあって、人当たりが良い。何よりも得も言われぬ色気がある。もちろん、しなを作ったナヨナヨしたものではなくて、フェロモンを発散しまくりの雄として魅力だ。
 ウエイトトレーニング後の汗をたっぷり浮かせた肉体とすれ違えば、その気のない女性でも、思わず腰砕けになって、股を潤ませること間違いない。まぁそれは、女性に限らず、一部の男にとっても同様で、股間を半勃起させながら、涎を垂らしそうな顔で熱視線を送ってしまう。見つめている人間は、そのことに気づいていないかもしれないが、分かる人にはバレバレである。
 確かに、美味そうな肉体をしている。あのでかいケツにギンギンに育った肉棒を埋め込んで、腰を振ったら、さぞかし良い声でなくのだろう。いや、それとも、剥け切った立派な逸物を雄々しく屹立させて、内臓を抉るように腰を振るのだろうか。
 細心の注意を払って、私は、もちろんストレースですといった佇まいを匂わせているけれど、こちらもその道のプロである。どんなに上手く隠そうとも、ちょっとした仕草を見逃しはしない。
 例えば、先週のことだ。私は遅番だったので、ジムには夕方遅くに出勤したのだが、ビル1階でエレベーターを待っていた。彼も仕事が終わって、ジムにやってきて、同じエレベーターを待った。真っ白な歯を見せて、爽やかに「おはようございます」と業界の挨拶をしてきた。まぁこの程度のことは、確実な証拠とはならない。しかし、エレベーターが到着し、仕事終わりの若いOLが降りてきたとき、他の男たちは、それとなく視線で彼女たちを追っているのだけれど、彼は素知らぬ風である。首も視線も、ぴくりとも動かない。まぁ一事が万事、このような細やかな観察眼でもって、彼に集中していれば、女には全く興味がない旨がダダ漏れであると言わずばならない。
 実際に、彼が気になるのであろう男が、トレーニングを終え、シャワールームに向かうのを待って、同じ行動を取ったとき、俺は掃除を装ってシャワールームに向かった。もちろん、他に誰もシャワールームを使っていないことを知っていて、彼らが視線を交わすのに十分な時間を置いてのことだ。案の定、シャワーはひとつのブースしか使用されておらず、2人が密着して息を殺しているのを肌で感じたとき、確信に替わったのだけれど。
 さてと。フェロモン発散しまくりの彼がゲイであると分かったのだから、是非ともスカウトせねばならない。なぜなら、秘密クラブの事務局からのオーダーにピッタリなのだ彼は。
 さぁ。どうやって、絡め取るかな。

2017年6月1日木曜日

獲物 表3

昨日までは意識が朦朧としていて、思い出せなかったのに、正気に戻ると、死にたくなるような記憶が溢れてきて、さいなまれた。本当に死んでしまおうかと考える絶望的な記憶だった。ソファに寝ころんだまま、何度も寝返りを打ち、子供のようにジタバタと両脚を打ち付けた。最悪だ。
 1週間前の未明に、あの男に拉致されて、訳の分からない薬漬けにされ、今朝まで犯され続けたのだ。 今でも信じられない思いだが、男である俺を、あの男は、性奴隷を扱うのように毎日何時間も犯し続けた。
 薬の所為とはいえ、俺は自らあの男を欲しがった。俺が今まで抱いたどんな女より淫乱に、欲した。目を覆うばかりの淫らな姿勢で、あまつさえ、自ら尻タブを広げて陰部をさらし、聞くに耐えない卑猥な言葉を発して、男を誘ったのだ。今、思い起こせば、死にたくなるようなことを、それも必死に。 恐ろしいことだが、自制を破壊し、一ミリの興味もない男色の世界に引きずり込む力が、あの薬にはあるのだ。
 確かに、男に犯されている間、天井の隅の方から冷めた目で、俺自身を見下ろしてるのを感じていた。己の身体をコントロールする術を奪われた、もうひとりの俺が、変態に堕ちた俺を冷たく絶望した思いで見つめていた。全ての痴態を見ていたのだ。死にたくなるのも当たり前だ。
 染み付いてしまった男の精液の匂いは消えない。冷蔵庫にある缶ビールを全て飲み干しても無理だった。それは、実際の匂いではなく、俺の精神が感じる匂いの記憶なのだ。消える筈もない。神経が麻痺しだしたのか、アルコールが回ってきたからなのか、少しだけ落ち着いた。
 全てを打っちゃって、うたた寝しようと努めたが無理だった。毎日、薬を仕込まれ続けたから、若干、残っているのかもしれない。精神と肉体を落ち着けて、ソファに身体を沈めた。全身から力を抜いて弛緩した。
 はっきり言って、俺は恐怖した。何故かって?
 どう表現したら良いか分からないのだが、肉体の奥深くでドクドクと鼓動するものを感じたからだ。そうだ。「うずく」と表現できる何かだ。当然、今現在、男にペニスを突っ込まれている訳ではないのに、突っ込まれた奥の奥で、ないはずの刺激が鼓動を打っている。ズキズキと。
 ケツの穴の奥深くに意識を集中すると、それは明らかに、脈動していた。ドクドク、ドクドク、ドクドク。すると、あのときの得も言われぬ快感が、突然、立ち上がってきて、下腹部が熱くなった。
 恐る恐る自分自身を見つめる。それは、見たことがないほど、硬く雄々しく屹立していた。まるで、10代の頃のような勃起だ。肉体は弛緩しているのに、そこだけが硬く雄々しく屹立して、鼓動と連動して脈を打っていた。そして、ハッキリ感じた。ペニスの付け根の奥深くで、ドクドクと脈を打つ塊を。
 俺は観念して目を瞑った。視覚を自ら閉ざすと、奥深くに焼き付けられた刻印を感じることができた。目の奥が急に熱くなって、閉じた瞼の間から涙が溢れた。己を憐れむしかなかった。
 舌を絡めて指につばをまぶし、それで慰めた。想像以上の快感が突き抜ける。1週間、毎日、何時間も掛けて焼き付けられた快感が蘇ってくる。自ら穴を緩め指を招き入れ慰めた。指の腹が柔らかな粘膜を感じる。熱く爛れた粘膜が、指の刺激を受け入れた。もう我慢できなかった。夢中になって指を使った。ペニスを擦る必要なんかなかった。亀頭の刺激なんか比べ物にならない快感が粘膜からもたらされるからだ。
 だが、物足らなかった。どんなに激しく使っても所詮は指だ。
「あぁ。。。硬い、太い、チンポが欲しい。。。俺を。。。俺を。。。犯して」
 涙が溢れ続ける。悲しくて、虚しくて、悔しくて。だが、夢中で動かしている指の動きを止めることは無理だった。
 気配を感じて、瞼をそっと開くと、男が立っていた。淫乱女のように指で自らを慰める俺を、男は黙って静かに眺めていた。
 沈黙が部屋を支配する。俺達は見つめ合っていた。股の間で忙しなく動く指が、卑猥な音を立てる。ピチャピチャと。もっと太いのが欲しい。もっと硬いのが欲しい。俺を埋め尽くす雄々しい肉が欲しい。観念した。
「下さい。。。」男は黙ったまま見下ろしていた。目が物語っている。不十分だと。
「チンポ下さい。デカマラで俺を犯して下さい。チンポが欲しい。俺のマンコに突っ込んで」
 それが、肉体だけでなく、精神的にも男の性奴隷に堕ちた瞬間だった。