2021年5月21日金曜日

プリズム09

  別に付き合ってる訳でもないのに、さも愛おしそうに俺のモノをしゃぶる先輩が可愛い。

「好きなんだろ?ぶっといチンポ。知らない奴に輪姦されなくても満足するまで抱いてやるよ」

 先輩は硬くなったモノを口に含んだまま見つめてくる。

『ほんとか?俺が欲しいって、ねだったら抱いてくれるのか?満足するまで突いてくれるのか?何人に、突っ込まれたかも分からない淫乱マンコ野郎だぞ?俺』

 瞳は、そんなことを含んでいるようだった。こんな男前で、無茶苦茶マッチョな先輩を手放す話はない。それも俺が股を開けと命じれば、雄としてのプライドを捨てきれず、一瞬怯んだ後で、尻を突き出してみせる淫乱なのだ。

「いいよ。先輩が満足するまで抱いていたい。覚悟して」

 手の甲で濡れた口元を乱暴に拭ってから立ち上がる。

「シャワー浴びようか?先に浴びてくれ。俺は準備もあるし。。。」

 先輩に促され、下半身裸の上半身スーツを着た格好で風呂場に向かう。男一人暮らしにしては綺麗な部屋だ。洗濯機の上に、スーツを乗せ、シャワーを軽く浴びた。出てみるとスーツは回収されていて、代わりに白いバスタオルが置かれていた。濡れた身体を拭いてから、ベッドルームに入ると部屋の灯りは落とされていて、隅のランプがほんのりと灯っていた。

 ベッドルームに仰臥して、この後の展開を想像する。ベッド脇に大きめの姿見が置かれているところから察するに、四つん這いで男に犯される自分の姿を見て興奮する癖らしい。遠くで聞こえるシャワーの音を頭の隅で聞きながら、なんとなく幸せな気分に浸る。世の中は思った以上に巡り合わせを準備しているようだ。

 念入りに洗っているのだろう。なかなか出てこない先輩を待っていると眠気に襲われる。ふと気づいたら、股間に蹲ってモノをしゃぶられていた。

「美味い?」

 優しく頭を撫でながら聴いてみた。先輩は、俺を含んだまま頷いてみせた。

「69しよ。こっちにケツ向けて」

 少し悩んでみせたが、欲求に正直な先輩は、俺を跨いで尻を突き出した。

「ふーん。ヤリまくってる割には綺麗だね」

 抗議の意味だろうか、少し痛みを感じるほど亀頭を強く吸った。舌先を穴の襞に当てて、レロレロと動かしてやると弛緩するのが分かった。

「なんだよ。マンコ攻められた瞬間に白旗かよ」

 舌先を穴に差し込む。鈴口から溢れ出した粘液が腹に落ちてくるのを感じる。小刻みに震えている太腿が感度の良さを物語っていた。

「あぁダメだ。我慢できない。じっくり前戯してる余裕ねぇや。とりあえず、突っ込ませて」

 先輩は俺を吐き出すとそのまま前にずれて、胸をベッドに付けて猫のポーズで待機した。とても躾の良いメス猫である。


2021年5月20日木曜日

プリズム08

 「おまえなぁ。あんなこと会社で二度とするなよ」

 先輩がPCの電源を落とすのを見越して、慌てて退社し、先回りした。俺を歩道上で見つけるやいなや飛び出した発言だった。

「でも、興奮したでしょ?勃起してたもん。この変態!」

「あれは。。。」

「ドMの本性がつい。。。」

「うるせぇよ」

「これから、軽く食事して、先輩の部屋で続きやりましょ。ね!」

「何がね!だ」

「ふふん。半勃起で、ツンデレしても説得力ないっす」

 先輩は半分諦め気味にヤレヤレと眉をさげた。


 会社から電車で30分ほどの距離のマンションに一人暮らしのようだ。言葉少なに先輩の半歩後ろをついて行く。多少疲れたマンションの玄関を潜り、EVに乗り込むと同時に肩を抱き寄せて、キスした。一瞬、身を硬くしたが、無理やり舌を突っ込むと、身体が開くのを感じた。たぶん、『ジュン』てなところ。強引な奴には弱い。やはり、変態で、ヤリマンな先輩なのだ。でも、そこが可愛いかった。可愛げのない奴なら、既に2・3発はぶん殴られているはずである。

 ドアが開くも先輩の後頭部を引き寄せたまま舌を抜かない。歩きにくいのもお構いなしな俺に困り顔の先輩が付き合ってくれる。縺れながら廊下を進み、部屋の鍵を手探りで取り出して、鍵穴に突っ込もうとする。中々鍵穴に入らなくて、もどかしいのだがキスは止めない先輩。しっかり舌を絡めてくるのだった。やっぱり変態で、好きものだ。

 玄関に雪崩込み、両方の尻たぶを鷲掴みにして引き寄せる。互いの股間を擦り合わせ、既に臨戦態勢であることを確認する。EVの中からずっと繋がっていた舌を抜いて、耳元で囁いた。

「しゃぶれよ。俺のモノ」

 一瞬、潤んだ瞳で見つめ返した後、その場にしゃがみ込んで股間に顔を埋める。鼻孔で蒸れた男の匂いを感じ、後ろは濡れ始めているはずだ。ファスナーを下ろし、ベルトを外すとスラックスが足元に落ちた。下着の上からギンギンに勃起したモノの形を唇で探る。

「あぁ。。。仕事中、ずっとこれが欲しくて。。。堪らなかった。。。」

 吐息とともに本音が漏れた。


プリズム07

  先輩は心底困ったような顔で悩んだあげく、

「俺みたいな変態が好きなのか?野口はS気あるの?」

と苦しそうに答えた。

「変態が好きかと問われたら、どう答えるのが正解なんでしょう。はは。でも、俺は自分に正直な人が好きです。だから、変態も好きです。。。てか、世の中の人のほとんどは、ある意味、変態だと思いますよ。自分では認めないだけで」

「そうかな。。。」

 先輩は慰められたと取ったのか、俯き加減に眉を下げ、疲れた表情をした。

「俺はバリバリのタチですし、Hのときだけですけど、可愛いウケを全力で感じさせたいと思うし、その手段としてならS気も発揮しますね」

 ハッとした表情でこちらを見つめた先輩の瞳が光る。


 結局、また抱きたいと告った返事は貰えなかった。翌日、普通に挨拶を交わし、何事もなかったように1日が過ぎようとしていた。慣れない仕事で四苦八苦しながらも、様子が気になって、つい先輩の動きを追いかけてしまう。

 席を立って、廊下に出たのを確かめてから、少し間をおいて俺も席を立った。たぶん、小便だろうと考えて、トイレに入ると案の定、先輩が洗面で手を洗っていた。鏡越しに視線が交錯する。先輩の瞳に既視感のある疲れた色を読み取り、少し悲しくなった。と同時に、無性に嗜虐感が湧き上がってくる。

 トイレには誰もいない。個室も全部ドアが空いている。社員が誰か入ってくる危険性もあったし、長時間に渡り席を留守にするのは好ましくない。一瞬だけ躊躇したが、ほぼ考えなしに身体が動いていた。先輩の手首を鷲掴みにし、個室に引きずり込む。最初は身を固くしたが、睨みつける俺の眼光から本気を読み取ったようで、身を任せてきた。個室のドアを後ろ手で施錠し、閉じたままの便器に座らせる。

 スラックスのファスナーを下ろし既に硬くなったモノを引きずり出した。抵抗しようとする先輩の髪の毛を鷲掴みにして引き寄せ、口にねじ込んだ。犯すように口を使う。途中から諦めた先輩は従順に俺をしゃぶった。ただ、音が漏れないように気を使っているのが分かった。

 やはり、この人はドMなのだ。後輩社員に無理やり口を犯されて、勃起している。それだけを確かめれば充分だった。もっとしゃぶって欲しいところだが、就業中である。今度は、舌を使っている先輩を引き剥がして、勃起をパンツに締まって、外の様子を伺った。個室に籠もって以降、誰かが入ってきた様子はなかったし、外では物音ひとつなかった。念の為、隙間から顔を出し、誰もいないことを確認してから、洗面を使い、席に戻った。

 しばらくして、先輩が部屋に戻ってきたのも目の端で確認した。



2021年5月13日木曜日

プリズム06

 個室に通されて、先輩が適当に注文を通したら、部屋に重い沈黙が落ちた。とても話し難そうに先輩が思わずといった感じでつぶやいた。

「しかし、参ったなぁ。野口が、あのときのひとりだなんてさ。。。」

「ですよね。僕もびっくりしました。実は、最終面接の後に、あそこに行ったんですよね。俺の住んでた所はとても田舎で、簡単に仲間に会えて、出来るような場所なんてなかったですから」

「そっか。奇遇というか、なんというか。。。」

「まさか・・・・・・ですよね。ネットで事前に情報は漁っていたので想像はしていたんですけど、想像を遥かに超えたエロさというか、壊れ方というか。。。最初はびっくりしてしまって、引き気味でした。はは」

「ブランコで股開いて、誰彼関係なしに咥え込んでドロドロになってる変態がいたと」

「正直、ガタイが良くて、イケメンな、いかにもモテそうな人が輪姦されて喜んでるようでしたから、エロ過ぎてびっくりです」

「言い訳になるけど、普段から遊びまくってるって訳じゃないんだ。ストレスが溜まって、どしようもないときに、ノリの良い発展場で無茶苦茶に輪姦されると何もかも忘れられる気がしてさ。実際は、帰るときに自分に対する嫌悪感で凹むんだけどな」

「先輩はMなんですか?」

「直球だなぁ。まぁ今さら繕っても仕方ないけどな。SMをことさらしたいとは思わないな。ただ、性処理便所扱いで複数に突っ込まれ輪姦されるのは興奮するかな。俺って変態だ。誰かも分からない奴らに輪姦されて喜んでる変態だって被虐的な気分?」

「そんなエロいことしそうにない格好いい先輩が、複数に輪姦されてる風景は、確かに興奮ものでしたね」

「格好良くなんてないよ。普段は綺麗ぶって、雄してるけど、同性に上下の穴犯されまくって喜んでる変態野郎さ」

「そんな卑下しなくても。。。少なくとも、あそこに居た人達は、俺も含めて、みんなそうでしょ?」

「まぁな。。。」

「また、先輩を抱きたいって言ったら怒ります?もち、会社では、普通に後輩するのは当然ですし、先輩との関係はもちろん内緒ですけど」

「・・・・・・」