2016年10月19日水曜日

最近ショックだったこと23


先輩たちが倉庫を後にして、30分ほども、そうやって床にうつ伏せていただろうか。立ち上がるのが億劫で、この怒りと情けなさを、どこにぶつけて良いか分からなくて、動く気がしなかった。だからといって、このままジッとしている訳にもいかないので、上体を起こしたら、中に溜まっていたザーメンが、嫌な音とともに零れ出てきて、泣きそうになった。部屋の中がほとんど真っ暗だったことが救いだった。
 よっこらしょと、爺のような掛け声を呟かないと立ち上がることすら出来ない。手探りで、ラグパンを探し出したが、今更、履く気にもならない。そっと、ドアを開けると、外は真っ暗で、少し離れた場所に立っているクラブハウスの部屋も灯りがない。
 素っ裸のまま歩き、シャワー室に向かうことにした。泡立った粘液と大量の種が、太腿を垂れて落ちてゆく。ため息しかでなかった。普通、こんなことされたら、死にたくなるに違いない。少し前まで複数に突っ込まれて喜んでいた俺ですら超落ち込むのだから。
 少し熱めのシャワーを頭から浴びた。灯りも付けてない、コンクリート打ちっぱなしの真っ暗な部屋に、水が跳ねる音だけ響いた。汗を流しても、ホコリを流しても、ケツを綺麗に洗っても、汚れは取れそうにない。ハラワタを引きずり出して、石鹸をたっぷり塗って、たわしで擦っても綺麗になりそうになかった。
 5人の男のザーメンの匂いが鼻の奥に残っていて、どんなにシャワーを浴びても消えそうになかった。情けなくて、悔しくて、涙を流す。嗚咽を上げながら泣くなんて、小学生の頃に喧嘩で負けて以来だろうか。
 涙をいっぱい流したら、ちょっとだけ落ち着いた。いつまでシャワーを浴びても、キリがなさそうなので、適当に切り上げることにした。
 スマホが点滅しているので確認したら、兄貴から着信がいくつも入っていた。返信しないといけないんだけど、する気にならなかった。今、兄貴の声を聞いてしまったら、また泣いてしまいそうだったから。
<ごめん。今日は、クラブの飲み会で、酔過ぎたみたい。眠むすぎるから、明日、連絡するね>
 ラインだけ、返した。
 部屋に戻っても精神が苛立っているからか、眠れなかった。灯りを消して、ベッドで寝ていると、自由を奪われて輪姦されたシーンを思い出し、打ちひしがれた。有無を言わせず、何発もザーメンを流し込み、言いたい放題いいやがって。シャメをいっぱい取られたから、また、「犯らせろ」と迫られて、断る自信がなかった。こんなことが兄貴に知れたら、どうなるだろう。捨てられるかな。
 せっかく、理想の兄貴を見つけたのに。これから、幸せな日々が続くはずだったのに。掲示板で出会った知りもしない人間の提案に、よく考えもせず乗ったことを後悔する。
 メールの着信音が響く。兄貴からかな。スマホを確認すると、将也からだった。タイトルは、「今日の。。。」だ。添付ファイルがいくつかあった。
 手足を縛られて、四つん這い状態の俺が数人の男たちに輪姦されているシャメだった。わざわざ、ご丁寧に送ってきてくれたようだ。ため息しか出なかった。


2016年10月13日木曜日

最近ショックだったこと22


最初の先輩が中でいくと、次の先輩がすぐに突っ込んでくる。
「おお。いい感じにトロトロだ。いいケツしてんな。おまえ。でかいケツに突っ込むと、上がるんだよ俺」
 ケツの肉を鷲掴みにして、腰を振る。俺もそうだが、身体に相応しいデカマラをぶら下げた奴が多いビー部だ。普段でもそうなのだから、勃起したものは、かなりのボリュームがある。
 痛みは、もう既に引いていたが、男なのに男にレイプされることが、情けなくて仕方がなかった。
 最近になって、男に目覚めたわけだけれど、やはり、自分から欲して突っ込んでもらうのとは、天と地ほどの差で、快感など欠片もなかった。ただ、肉の穴に、肉の棒を突っ込んで処理するだけの行為だ。愛なんてもちろん、セックスを楽しむなんてスタンスすらなく、最初からトップスピードで腰を振り、手で擦るより気持ちいいから突っ込んでるってだけの行為だった。まさに、公衆便所で、小便をするような気分で、肉の穴を使って処理する。
「肉便器のくせに、まだ、使い込んでないのな。マンコ締まっていいぜ」
 楽しむのなら、なるべく長く突っ込んでいたいのだろうが、単なる処理だから、我慢する必要もない。10分も腰を振っていれば、2人目の先輩も中で果てた。そして、3人目が乗ってくる。
「俺はホモじゃねぇから。男に突っ込むなんて、ゴメンだと思ったんだけどな。見てるだけのつもりで来たんだが、気持ちよさそうだから使わせろな」
 3人目ともなると、もう抵抗しようもなくチンポは入ってくる。
「へぇ。マジでマンコみたいじゃん。糞穴に突っ込むなんて、何を好き好んでって思ってたけど、案外いいな。性処理にわな。おまえの肉便器気に入ったぜ。たまに、突っ込んでやるよ」
 黙って腰振ってろボケ。言い訳しながら、性処理してんじゃねぇよ。心のなかで突っ込む。
 オナニーするくらいの時間で3人目が終わると、4人目は、無茶苦茶でかいことで有名な先輩だった。今、付き合ってる彼ほどじゃないけど、かなりの圧迫感だった。奥まで届いて、胃を突き上げるたび、輪姦されていることを嫌というほど思い知る。そして、この先輩は、無茶苦茶タフで、飽きるくらい犯された。やっと、雄叫びとともに、中で出すとケツは、ほとんどガバガバだ。
 5人目の先輩が中出しするころには、ローションなど必要ないくらいに泡立っていた。少し萎えたチンポを抜き出すとき、ケツを締めなければ、種が零れそうだった。
「うぅわ。すげ。マンコが泡立ってるじゃん」
「おい」
 短髪を鷲掴みにされ、仰け反る。
「種溢れてるとこ撮っといてやるよ。イキめ」
 意地でも、そんなことするかよ。
「ふーん。肉便器のくせに、反抗的じゃん」
 俺の目を覗き込んでいた三好先輩が不気味に笑む。次の瞬間、四つん這いになったままの腹に、つま先がめり込んだ。
「うわ。汚ねぇ」
 腹を蹴られた瞬間、全身に力が入ったから、大量に種付けされていたものが溢れ出したのだ。
「おぉ。マンコから、種垂れてるぜ。やっぱ、肉便器はこうじゃねぇとなぁ。はは」
 それぞれのスマホを手に持ち、俺のケツの穴を何枚もシャメる。
「いいか?これから、お前は部の性処理専用部員だからよ。溜まったら使ってやるかんな。その場で、股開くんだぞ」
 俺を嬲ることに満足した先輩達は、戒めを解いて、倉庫を出ていった。使い捨てにされた俺は、精神的に参ってしまって、すぐに動けず、ホコリまみれの床に突っ伏した。