2019年8月9日金曜日

夕立08(番外編)

俺達の仲は高杉さんのマンションの鍵を預かるまでになっていた。初めて高杉さんに征服され、抱かれて以来、何度、抱かれたことだろう。高杉さんは少しS気があって、鏡の前やベランダなど際どい場所で俺を犯すのを好む。耳元で卑猥な言葉で虐めながら俺の淫乱な身体を貪るのだ。優しい言葉と卑猥な責め言葉が交互に浴びせられ、俺はへろへろになって、もっと陵辱してくれ、支配してくれと頼むのだ。
 若い身体は何度でも回復し、さらに激しく犯されることを望んでしまう。高杉さんの熱い口づけを受け、ねっとりとした舌に舌を絡ませるだけで、俺は爆ぜそうになる。既にモロ感になってしまったケツの奥深くまで太いマラを受け入れ、悶え鳴くのだ。
 今日は高杉さんの誕生日だ。あと30分もすれば帰宅するはずだ。10分ほど前にメールが入ったから。俺は素っ裸の上に小さな赤いエプロンを身につけただけの格好で、キッチンに立っていた。この格好は高杉さんのリクエストだった。誕生日のプレゼントに何が良いか尋ねた結果だ。裸にエプロンで手料理を食わせろ。それも俺の身体に盛った料理が食べたいって。ほんとに変態入ってるよな。
 料理は得意な方じゃなかったが、1ヶ月も前から猛特訓していた。何度も失敗を繰り返しながら、少しずつ腕を上げてきた。やり出すと凝り性の俺は、新鮮な素材を選び、自分なりに工夫した味付けで、それなりの料理になりつつあった。俺の身体に盛るのだから熱いものは無理だ。それなりに冷めても美味しいものに限られる。しかし、体温で温くなってしまうから刺身などの生ものも辛い。そろそろ盛りつけに入らないと。。。
 ピンポーン。部屋にチャイムが響く。高杉さんが帰ってきたのだ。玄関のドアが開き、閉じられる。靴を脱ぐ音とごそごそ何か布が擦れるような音がする。廊下を歩く音が聞こえ、リビングのガラス扉が開いた。既に裸の高杉さんが立っていた。
「おお。すげぇ。言った通りだな」
 高杉さんはとっても嬉しそうだ。俺は恥ずかしくて、高杉さんをまともに見ることができない。ギンギンに股間を勃起させ、高杉さんはやってくる。テーブルの上に寝転がった俺の顔の位置からだと丁度目の前になる。
「ほら。好物だろ?」
 高杉さんは既に先走りが滲み始めているマラを俺の口にねじ込んだ。そして、箸を取り、身体の上に並べられた料理を口に運ぶ。
「おっ?美味いな。マジで」
 嬉しいことを言ってくれる。でも、その箸で乳首を摘み悪戯をする。変に感じてしまい悶えていると、マラを口の奥まで突っ込まれる。
「おおぉ。こっちも美味だな。。。気持ちいい」
 一通りのものを食べてしまうと(本格的な食事はとってあるから後で一緒にするのだ)、俺の身体を一度拭き、綺麗にした。それから、冷蔵庫から取り出したバースデーケーキを腹の上に置く。で、予想通り蝋燭を取り出し、少し垂らしてはその上に蝋燭を立て、年齢分の32本を並べてしまう。俺は蝋燭を垂らされるたびに身体をくねらせ、熱いやら感じるやらで悶えてしまう。でも、口には高杉さんのマラが入ってるから大きな声は出せないのだ。高杉さんは一度、口からマラを引きずり出し、奥からデジカメを持ち出した。
「ハイチーズ」
 こんな間抜けな格好を撮るのはよしてよ。恥ずかしいから。俺は顔を背けてしまう。
「ダメだろ。それじゃ意味ないじゃないかぁ。こっち向け。健」
 もう一度やり直しだ。今度はばっちり撮られてしまった。暗闇の中に浮かぶ、蝋燭を身体に立てた青年の図できあがり。
「一気にいくぞ」
 大きく息を吸い込んで高杉さんは一息で蝋燭を消してしまった。部屋が真っ暗になる。ケーキを箱に戻し、冷蔵庫にしまう。そして、蝋燭をなぎ払うように高杉さんが俺の上に覆い被さった。高杉さんの熱い舌が侵入する。俺は吐息とともに高杉さんを受け入れる。俺にとってはバックに挿入される以上に感じる行為だった。高杉さんのキスはとても甘く熱い。口の中だけでなく、身体がとろけてしまいそうなくらい。
 俺はいつものように脱力してしまい、その後は高杉さんの言いなりだった。テーブルの上で交尾することになる。ケツを突きだした俺に高杉さんが身体を重ねる。太いマラが俺の中に入ってくる。ゆっくりと腰を動かすと、テーブルがギシギシ鳴いた。乳首とマラを同時に責められ、首筋にキスの嵐をまき散らす。俺はうなされたように淫乱な鳴き声をあげる。
「あっあっあぁぁ。高杉さん。。。いいよ。。。すごい良いよ。。。もっと。。。」
 息絶え絶えに欲望を露わにする。快感に悶え、濡れた体をくねらせる。支配され征服され喜びに打ち震える。
「おめでとう。。。32歳のお誕生日おめでとう。。。あっあっあぁぁ。っんくぅ。あぅ」
「ダメ。。。壊れるよぉ。。。俺。。。壊れちゃうよぉ。。。」
「あん。もっと突いて。。。もっとキスして。。。愛してる。。。愛してるよ。。。」
「感じるよ。。。もっと制服して。。。もっと虐めて。。。もっと陵辱して。。。」
「熱いよ。身体の奥が熱いよ。。。」
 高杉さんは珍しく無言で俺を抱き続ける。リビングにはクチュクチュと粘膜が擦れ合う卑猥な音と高杉さんの激しい息づかい、俺のあげる悶え声だけが響いていた。
 腰を振り続けていた高杉さんは、30分もしない内に、俺の中に果てた。俺はイカせてくれない。今日は最後までイカせず、射精コントロールされるようだった。それをされると俺は抱かれるたびに淫乱さを増し、どんどん壊れていく。そして、出したいがために、最後はどんなことでも受け入れてしまうのだった。
 2度目は食事後に風呂場でシャワーを浴びながら、3度目はベランダで、4度目は朝方にベッドで抱かれた。その時点で、俺は既に限界を超えていた。ほとんど叫ぶように懇願した。
「イカせて!お願い。。。出したいよ!なんでも言うこと聞くから。。。お願い!」
 それを待っていたかのように高杉さんは俺の耳元で囁いた。俺は予想だにしなかった彼の申し出に固まった。次の瞬間、返事を待たず、彼の手で扱かれることもなく、俺は爆ぜた。大量のザーメンを下腹部を何度も痙攣させ、雄叫びを上げながら吹き上げた。
 彼の申し出とは、「健。結婚しよう」だった。当然、法的に許されることではないし、家族に祝福される訳でもないのだが、2人が納得すればそれでよい。単に同棲するだけだと言われるかもしれないけど、俺には高杉さんの気持ちが嬉しかった。
 果てた後、俺は高杉さんに抱きつき、キスをねだった。そして、思いっきり高杉さんの舌を吸った。1時間でもずっとキスして欲しかった。高杉さんは、離れようとしない俺を抱きしめ、飽きもせず舌を絡ませ続けてくれた。既に俺の下腹部は臨戦態勢にある。唇を下にずらし、彼の萎えたマラをしゃぶる。何度も爆ぜた後だから、ザーメンでどろどろだったが、とっても美味だった。
 高杉さんが返事を催促する。俺は自ら高杉さんの上に乗り、マラをくわえ込んだ。不安そうな高杉さんの瞳を見つめながらしっかりと頷いた。
「喜んで。。。高杉さんのお嫁さんにして下さい。。。」
 下腹部を打ち付け、腰を振り、内臓の奥でマラを楽しみながらキスをねだった。高杉さんの顔が輝くように微笑んだ。
「ずっと一緒にいたい。。。高杉さんとずっと。。。」
 高杉さんはベッドの上に立ち上がると俺を持ち上げ駅弁スタイルで突き上げた。
「うぉぉぉぉ。やったぁぁぁぁ」
 いつも強引なまでの彼が、当然、俺を支配し続けていると思っていた彼が嬉しそうだった。少しは不安な気持ちがあったのかもしれない。でも、俺は世間体なんて気にしない。友達にだって、家族にだって、躊躇なく彼を俺の旦那だと紹介できる。誰も喜んでくれなくても。それでいい。
 彼が喜んでくれさえすれば。。。これからもよろしく。旦那様。。。

2019年8月8日木曜日

夕立07

彼は俺のマラをくわえ込んだまま、もぞもぞとし始めた。微かな吐息を洩らし、ケツを締め緩めを繰り返している。
「どうした?」
 俺は彼の動きに応えてマラをピクピク動かしてやりながら尋ねる。
「なんか変な気分」
「もう痛くないか?」
「うん。たぶん」
 俺は少し腰を引き、マラを引きずり出すと再び埋没させた。
「はぅ。こすれる。。。」
 少しずつ速度を増し、ピストン運動を始める。
「あぁぁ。一杯だよ」
「何が一杯なんだ?」
「僕の中で高杉さんの。。。が。。。」
「言って見ろ。何が入ってるんだ?」
「恥ずかしいよ」
 俺はマラを突き上げる。彼は身体をずらし逃れようとする。後ろからきつく抱きしめ、そうはさせない。嵌めたまま、彼を抱き上げベッドルームまで移動した。ベッドに四つん這いにし、後ろから抱きしめる。
「見てみろ。ほら」
 ベッドの横に置いてある姿見に俺達の姿が映っている。彼の引き締まったスリムな身体に覆い被さるような俺の姿があった。2人とも汗が光り、艶めかしい。俺が腰を前後させるたびに、太腿やケツの筋肉が引き締まり官能的だ。
「はずかしいよ。こんな」
 彼は鏡を見るのを嫌がる。
「ほら。俺のマラだ出入りしているのが見えるだろ?感じるだろ?入ってるんだぜ」
 純な彼が恥ずかしがれば恥ずかしがるほど俺は興奮した。強引に抱き起こし、抱っこしたまま鏡の前に移動する。幼児をおしっこさせるような格好で鏡に姿を曝す。
「ほら。入ってるだろ?」
 彼は首をねじ曲げ拒否するが、俺は許さなかった。
「こんな太いマラが君のケツに入ってるんだぜ。よく見てみろよ。こうされたかったんだろ?」
「そんな。。。こんなこと。。。」
 彼は拒否するが、下腹部の中心は痛々しい程に勃起していた。先走りを溢れさせ、ビクビクと鎌首を震わせながら、腹に触れそうなくらい屹立している。鏡の前で四つん這いにさせ、無理矢理自分の姿を見せながら後ろから突いた。彼は胸を絨毯に付け、ケツを突きだした格好で耐える。満更でもないのか抵抗はしない。筋肉質な野獣に犯される若鹿を彷彿とさせる図だ。
 眉間に皺を寄せてはいるが苦しさだけがそうさせる訳ではないようだった。初めてにしては実に感度がいい。突っ込んでいる俺自身も久しぶりの上物に興奮していた。擦り上げられたことなどない新鮮な肉が俺のマラを刺激し、包み込み、絡みつく。
「気分はどうだ?痛くないか?」
 彼はコクンと小さく頷いた。
「気持ちいいのか?」
 彼は再び頷いた。それを聞いて安心した。痛がる相手を犯すのは俺の趣味じゃない。喜んでいなければ意味がない。俺は彼の両手を背中に回し、片手で押さえて後ろからケツを犯した。彼から見れば鏡の中の姿はまるでレイプされているようなものだろう。それでも彼は逆らわなかった。それでころか彼のマラはより一層容積を増したようだ。これは俺好みの奴かもしれない。従順に俺に従い、犯されることに喜びを見いだすタイプだ。
 SMというのではない。征服する喜びと征服される喜び。セックスの相性はいいようだ。
「どうだ?犯される感覚は」
「なんか変な気分。レイプされてるみたいで興奮する。。。」
 やはり。可愛がり甲斐があるというものだ。今度は俺が床に胡座をかき、その上に座らせる。ケツに出入りするマラがはっきりと分かる。
「何が入ってるんだ?」
「・・・・」
「言わないと抜くぞ。言って見ろ」
「高杉さんの。。。」
「何だ?」
「チン。。コ。。。」
「何処に入ってるんだ?」
「あぁぁ。恥ずかしいよ。。。」
「言え!」
「あぁ。僕の。。。僕のお尻に。。。」
「僕のケツに太いマラが入ってます。気持ちいいって言って見ろ」
「あぁ。。。」
「言え!」
「あぁぁ。高杉さんの太いマラが僕のケツに入ってる。。。気持ちいいよぉ」
 俺は下から突き上げながら彼の口を吸った。こいつは最高だ。浮き上がった腹筋が伸縮を繰り返す。それなりに盛り上がった胸筋が収縮する。今やケツは広がり、濡れたマラが出入りして嫌らしい音を立てていた。
「可愛いな。健」
 俺は飽きず彼の口を吸った。口を吸うたびにケツの締まりがよくなる。俺のマラに絡みつく。
「たまんねぇな。イッちまいそうだ。一緒にぶっ放そうぜ」
 彼のマラを扱き上げ、フルスロットルでケツを堀った。
「はぅ。あぅ」
 彼は悶え、俺のリズムに合わせて身体を上下させる。最後の時は近い。マラが膨らみ亀頭が膨張する。音がしそうなくらいの勢いでザーメンが飛び、正面の鏡にぶち当たった。ちょうど彼の顔面にザーメンが当たり、垂れ落ちて白い幾筋もの流れをつくった。
 同時に俺も彼の中で果てた。ガックリと力を失い、俺に身を任せる。後ろから抱きしめ彼の口を吸った。彼も積極的に俺の舌を吸う。何とも可愛いやつだ。今日は朝まで寝かさないぜ。俺は心の中で呟いた。彼のマラはさほど力を失っていない。さすがに若いな。朝の光が俺達を包み込むまで、彼を抱いていたい。

夕立06

耳元で囁きかけながら徐々に指を侵入させる。
「大丈夫だ。痛くはしない。ほら。もっと力を抜いて」
 しかし、とてもじゃないが指一本以上は無理な様子だった。彼をそのままの格好にさせて、俺は服を全て脱ぎ捨てた。そして、ソファの裏側に回る。目の前に突き出された大人の性器を見て、彼は驚きの表情を隠さない。
「すご・・・い」
 ソファに膝立ちになって、両手でマラを挟み込む。
「でっかい。。。」
 他人の勃起した性器を見るのは始めてなのか興味津々といった様子で観察している。浮きだった血管を指の先でなぞり、張った亀頭のエラに沿って指を這わせる。
「僕のとは全然違う。。。」
 彼は恐る恐る舌を指しだし、亀頭の裏をつついた。下腹部に力を入れ、ピクリと動かしてやると、彼は可愛い笑顔で俺を見た。決心したのか彼は口を半開きにして亀頭を含む。舌先をチロチロと動かして亀頭を刺激した。拙い技だが、一生懸命さが妙に艶めかしい。竿をさすりながら赤ん坊が母親の乳首を吸うように亀頭を吸った。そして、少しずつくわえ込み、竿の半分ほどを呑み込んだ。唇を閉じて吐き出し呑み込む動作を繰り返す。さらに奥まで呑み込もうとしてえずいている。
 何とも言えない可愛さにきつく抱きしめてやりたくなる。俺はまた、ソファの前に戻り、腰掛けた。彼を立たせ、抱っこするように俺の上に座らせた。後ろから彼のスリムな身体を抱きしめ、首筋に舌を這わせた。首筋を吸っていると、僅かに汗の臭いと、シャンプーの香りが鼻を擽った。彼はされるがままに俺に身を委ねている。前に回した手で乳首を抓み、マラを扱き上げてやった。彼は身悶えして耐えている。
 股の間に指を滑らせ、奥を探る。リラックスした状態を反映して蕾は少し綻んでいた。指を少し入れてみる。ちょっと抵抗を示したが先程よりもすんなりと迎え入れる。彼の頭の向きを変えさせ、舌を吸った。舌を突きだしてやると彼も俺の舌をきつく吸った。彼の身体は熱いくらい火照っており、じんわりと汗を滲ませ始めている。指を小刻みに動かし深部を探る。指の動きに合わせて彼の身体が振るえた。さらに指を動かしてやると、痛いくらい俺の舌を吸ってきた。案外、感じやすい身体のようだ。
 湿り気を帯びたケツの襞が俺の指に吸い付く。複雑に入り組んだ粘膜が指を捉え、蠢く。前立腺の当たりを指の腹で刺激してやる。彼は仰け反り、ガクガクと身体を震わせる。
「あぁぁ。何?何?これ。。。」
 頭を俺の肩に載せ、身体を弓のようにしならせる。
「感じるか?」
「うん。何だかすごい。。。」
「入れてみていいか?」
「・・・」
 俺はオイルを取り、己のマラに塗り拡げた。そして、指を抜き、彼の蕾に宛った。
「自分で入れてみろ。ゆっくりとな」
「・・・」
 彼は浮かせていた腰を少しずつ沈め始める。俺の太いマラが簡単に入るわけはないが、自分で調節しながらなら痛みも少ないだろう。
「大きく息を吸って。息を吐きながら腰を少しずつ沈めるんだ」
 彼は俺の言うとおりに深呼吸をしながら少しずつ腰を沈める。亀頭が半分ほど入った時点で、彼は眉間に皺を寄せた。
「少し腰を浮かせて」
 入りかけた亀頭を吐き出す。
「ゆっくりと腰を沈めるんだ」
 何度か繰り返すと蕾が徐々に開き始める。身体が受け入れ態勢を整え、開き始める。
「無理だよ。こんな太いの。。。」
 そう言いながらも彼は挑戦し続ける。
「自分で触ってみろ。頭が半分以上入ってるぜ」
 彼は怖々と股間に指を這わせる。
「凄い。入ってる」
「痛くないか?」
「少し。でも大丈夫そう。。。」
 彼は身体を開く努力を繰り返しながら、ひたむきに俺を迎え入れようとする。
「何だか変な気分。今まで入れることしか考えたことなかったのに。。。でも幸せな気分がする。僕って変?」
「いや。可愛いよ」
 彼の求めに応じて舌を吸ってやった。その弛緩した瞬間、マラがずるずると埋没した。
さらに眉間に皺が寄る。しかし、彼は痛みに耐え、抜こうとはしなかった。
「すっすごい。入ってくる。。。」
「痛くないか?」
「動かないで」
「ああ」
 俺は彼の乳首とマラを同時に刺激してやった。
「はぅ」
「あんな太いのが入ってるんだぜ」
「やだ。そんなこと。。。」
 彼は羞恥に顔を赤らめ、泣きそうな顔になる。
「熱いくらいだ。俺を感じるか?」
 下腹部に力を入れ、ピクリと動かしてやる。
「うん。感じる」
 いつもならがんがんケツを犯しているところだが、包み込まれているだけで幸せな気分だった。初物の締まりは抜群で、熱い粘膜がマラに絡みつき蠢く。いいケツしてやがる。始めてとは思えないくらいに。少し慣れたところで、奥まで突っ込んでやった。
「痛い。。。」
 彼は身体を硬直させた。まだ無理か。
「抜くか?」
「少しこのままでいさせて。なんだか幸せな気分なんだ」
 彼の下唇を俺の唇で優しく挟んで愛撫する。とろけるように柔らかい唇だった。しばらくは一体になった感触を楽しむことにした。

夕立05

乾いた喉に冷えたビールが心地よい。砂漠でオアシスにたどり着いた気分だ。休息にアルコールが染み渡り、全身の細胞が快哉をあげる。彼はチビリチビリとビールを舐めていた。
「突っ立ってないで掛けろよ」
 まるでソファに仕掛けがあることを恐れてでもいるかのように、彼は慎重に腰を下ろした。ネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外す。下着を着ないので素肌が覗く。彼は目のやり場に困るといった感じで、視線を泳がせた。そのままの格好で彼の横に座った。ゆっくりと腕を肩に回す。彼はビクリとしたが逃げなかった。彼の左手を取り、自分の胸に持っていく。
 シャワーを浴びていないのでしっとりとした感触が掌に伝わるだろう。彼はどうしてよいのか分からないようだが、そっと指を動かして感触を確かめてみる。彼は目を見開いて素直に驚きを表した。そして、少し積極的に指を動かし、硬くなった部分をまさぐる。勃った乳首を見るのが始めてなのか、興味深げに凝視し、人差し指と中指の先で怖々と触れる。
「しゃぶってみろよ」
 彼はビックリして指を引っ込めた。しかし、再び手を差し伸べ乳首を抓んだ。彼は俺の目を覗き込み、俺がゆっくり頷いてやると、緊張した面持ちで顔を近づけてくる。胸に顔を近づけ、深呼吸をするように深く息を吸い込んだ。身体を捻り、片手で身体を支えているからか振るえているようだ。彼の肩を掴み、俺の前に跪かせた。俺の大きく開いた脚の間に正座して、両手を俺の腰にあてた。再び俺を見上げてくる。
「しゃぶれ」
 半開きの唇を恐る恐る乳首に近づける。舌の先を少しだし、俺の乳首の先を舐めた。しょっぱいのか顔を顰めて見せる。だが、興奮が最高潮に達していることは、股間の膨らみと速い呼吸が示している。焦れったいのを我慢して、彼の好きにさせた。胸筋の膨らみに沿って指を這わせ、舌を出して乳首を舐め上げる。
 鼻息が荒くなる。俺は彼の顎の下に指を差し込み、顎を上げさせた。同時に彼の口を吸う。驚きに目を見開き、一瞬拒絶を示すが、頭の後ろに手をまわした。唇を舌でこじ開け、先に進む。彼の舌に触れた。ねっとりとした柔らかい舌だ。追い回してやると、諦めたのか絡めてきた。激しく舌を吸う。
 彼の身体をまさぐった。彼も俺の背中に手をまわしきつく抱きついてきた。ジーンズの後ろの隙間から手を突っ込み、尻の割れ目に指を差し込んだ。彼は俺にしがみつき、痙攣するように身体を波打たせた。尻タブをきつく掴み揉みしだいた。
 彼は喉を鳴らし、眉間に皺を寄せる。俺の太い腕を両手で掴み、目を強く瞑る。俺は彼を立ち上がらせ、ジーンズを手荒に引き下げた。トランクスも一緒にずり下がった。意外と肌が白く、ほとんど無毛のきめ細かい肌が曝される。完全に剥けた亀頭が露出し、ピンク色の張った表皮が艶やかに光を反射する。隠そうとする手を押しのけ、引こうとする腰を引き寄せた。亀頭の裏に舌を這わせる。
「あっ。」
 小さく鳴く。途端に透明な先走りが玉をつくった。見る見る間に大きくなり、ツッと舌の上に落ちた。青い香りが舌の上に拡がった。口を大きく開けて亀頭を呑み込む。舌の上で転がし、割れ目に舌を差し込んだ。彼が仰け反る。俺の頭に両手を載せ、腰を突き出してきた。亀頭を舌と上顎の粘膜で刺激してやる。マラの硬度が一段と増し、亀頭はさらに膨らんだようだ。ゆっくりと喉の奥へと呑み込んでいく。喉を締め、粘膜でマラを包み込む。ガクガクと脚が笑い始める。
「うぅぅ。あぁぁ」
 このまま刺激を続けると危険だ。すぐにでも爆発してしまいそうだった。俺はマラを吐き出し、玉を舐め上げる。全身にはほとんど体毛がないのだが、下腹部のこの周りだけは濃かった。玉と玉の間のマラの付け根を舌先で刺激する。俺の頭を抱えた手に力が入る。
「はぅぅ。すごい。。。」
 竿の裏を舐め上げ、脚の付け根を舌先でつつく。ちょうどリンパ腺の辺りをつついてやると、身体全体に痙攣が走る。ソファに両膝を乗せ、手を背に付かせて、ケツを突き出させる。尻タブを押し広げるとピンク色の小さな蕾が姿を現す。使ったことのない綺麗な形をした蕾だ。舌先を細めて蕾の周りを舐めてやると、彼は逃げようとする。しかし、十分に感じているようで、拒絶はしない。腰を引き寄せ、ケツをさらに割り蕾を刺激する。同時に乳首を抓んでやると、
「あぁぁ。ダメだよ。気が変になる。。。」
 彼は泣きそうな声で訴えかける。太腿の内側に軽く爪を立て、膝の裏辺りを撫でさすってやる。
「はぅ。あぁぁ」
 先走りが露となって糸を引いた。それを指の先に取り、蕾に宛った。緊張のあまり指の先さえきついようだ。慌てることはない。ゆっくりと解し、身体を開かせるのだ。止め処なく溢れる先走りを指ですくい上げ、蕾に塗り込んでゆく。彼を後ろから抱き、耳元で静かに囁いた。
「痛くはしない。身体の力を抜くんだ。無理にはしない。大丈夫だ。そう。俺に身を委ねろ」
 中指の先がきつい蕾に呑み込まれた。指一本だというのに痛いくらい締まる。先を急がず、脇腹や乳首に指を這わせながら、耳を軽く噛んだ。
「恐いよ。。。」
 彼は上擦った声で訴えかけた。

夕立04

やはり来たか。最初から分かってはいた。あの夕立の中での出会ったとき、俺は直感的に感じていた。同類を見分ける動物的な直感だ。あの時、彼の目を見た瞬間に感じるものがあった。俺の身体を見る粘りを帯びた視線は、それを自ら物語っている。さすがに大学構内で再会するとは思っても見なかったが、近い将来、会うことになるだろうと想像はできた。夕立の中で頬を赤らめ、戸惑いに揺らぐ視線から経験が浅いことが分かった。ここまで積極的に行動するとは正直思わなかった。

 俺は彼の耳元で囁き、肩に手を置いた。彼は身体を硬くして俯いてしまう。緊張のあまり呼吸が速い。肩から手を滑らせ、バスタオルに包まれた小振りのケツに手を添えた。ビクリと身体を緊張させ、泣きそうな顔をしている。これは、本当に始めてかもしれない。少し前に押しやるとカクカクと操り人形のようにぎこちない動きで前に進んだ。正面の階段に誘導してやる。後ろを気遣いながら暗い階段を恐る恐る昇り始めた。
 すれ違いざまに舐めるような視線を彼に走らせ、男が階下へ降りた。正面を見ることができず、彼は俯き加減に階段を昇った。最上階の4階へ至る。廊下を少し進むと大きな部屋がある。ほとんど真っ暗で、目が慣れるまでは中に入ることも戸惑われる。出入り口に突っ立った彼は、何が何だか分からないようで、助けを求めるように俺を見つめた。俺は彼の肩を抱き、入ってすぐ右手の壁に並んで立った。入った瞬間に汗臭い饐えた空気が鼻孔を刺激する。雄の臭い、ラッシュの臭いが混じった空気は俺の五感を刺激し、我知らず息子が容積を増す。
 まだ目が慣れないが、暗闇には明らかに人の気配がする。この暗闇の中で繰り広げられている痴態を彼も五感で感じていることだろう。興奮を示すように呼吸は荒く、肩が上下しているのが分かる。体温も上昇しているようだ。バスタオルの前を探ってやりたい欲求に襲われるが我慢した。徐々に目が慣れてくると床に這いつくばった男達の姿が露わになり始める。中央では四つん這いになった男に覆い被さった男がしきりに腰を振っている。もうひとりの男が四つん這いになった男の頭を抱え込んで腰を突き出している。それだけではない。両側から手が伸び、四つん這いになった男の乳首とマラを弄んでいる。さらに、フェラをさせている男の乳首を舐めながらマラを扱きあげている男もいる。そういった痴態が部屋中で繰り広げられている。
 彼も目が慣れてきたのだろう。信じられない光景を目にして呆然としている。しかし、明らかに興奮しており、バスタオルの前は完全にテントを張っていた。壁際の少し離れたところでは、立ったままの男の股間に顔を埋めている奴がいた。俺の視線を感じて、彼はそちらを見た。暗闇とは言っても間近で行われている行為であるので、その状況は手に取るように分かった。黒い草むらから太い竿がいきり勃っており、そのマラを美味そうにしゃぶっている若い男が見える。濡れた口がマラをくわえ込み、吐き出す様は妙に艶めかしかった。
 その光景を食い入るように彼は見つめている。突然、彼がビクリと身体を震わせた。若い男がマラを勃起させ、壁際に立っているのだから、誰かが手を出しても当たり前だ。しかし、俺はその手を振り解いてやった。彼は安心したようなちょっと残念そうな顔をして俺を見つめて苦笑した。肩に回した手に力を入れて引き寄せる。少し突っ張って抵抗しようとするが、俺の引き寄せる力には抗えず、身体を密着させた。
 耳元に熱い息を吹きかけてやるだけで彼は身体を震わせる。今や呼吸は、マラソンをした後のように荒いものになっている。乳首を軽く触ってやると「あぁ」と小さく吐息を洩らす。緊張と不安で身体を硬くし、目を瞑る。
「どうだ?やるか?それとも出るか?」
 彼はどちらとも取れるような感じで首を横に振った。俺は彼の肩を抱きしめた後、ゆっくりと出口へと向かった。

 ロッカーまで戻った彼は茫然自失といった感じで、半分涙目になって床を見つめている。
「悪かった。ちょっと刺激が強すぎたな。 出よう。服を着なさい」
 俺は自分のロッカーの鍵を開け、さっさとスーツを着た。その姿を見た彼は、慌てて服を身につけ、俺の後を追ってきた。サクサク歩く俺の後をおずおずと着いてくる。
「いきなりで恐かっただろう?」
 彼は無言でカクカクと首を縦に振った。
「その割にはガチガチに勃起してたけど。。。」
 彼は真っ赤になって俯いてしまった。
「はっは。ごめんよ」
 回りに誰もいないことを目の端で確認して、彼の肩を抱いた。
「どうだ?俺の部屋に行くか?」
 明らかに迷っている、揺れる視線で歩道を見つめる。
「どうする?」
 まだ迷っているようだ。俺は先に歩き始めた。彼は少し迷っている風を見せたが、結局俺の後に続いた。
 途中の道でも電車でも彼は無言だった。緊張に身体を強張らせ、心持ち上気した顔を俯かせて、必死に着いてくる。可愛いものだ。しっかりジーンズの前を膨らませているところが更に可愛い。部屋の鍵を開け、先に中へ入れてやる。手持ち無沙汰に三和土に立ったままだ。
「上がれよ」
 俺は後ろ手でドアの鍵をロックすると、靴を脱ぎリビングへ入っていく。彼は、「おじゃまします」と小さな声で言ってからリビングのドアから首だけを覗かせた。
「取って食おうって訳じゃないさ」
 俺は彼に微笑んで見せ、鞄と上着をソファに掛けると、冷蔵庫から冷たい缶ビールを2本取りだした。ひとつを差し出すと彼は受け取ったものの居心地悪そうに突っ立ったままだった。俺は構わずプルトップを開け、冷えたビールを喉に流し込んだ。

2019年8月7日水曜日

夕立03

もらった名刺の住所を地図帳で探し、検討を付けておいて、そのビルを探した。南海難波駅のターミナルから北へと向かう。近鉄難波駅で左へ折れ、神高速道路の高架沿いに、千日前通りを歩く。この辺りのビルは小さなペンシルビルが多く、1階が商業店舗で、2階以上に事務所が入っているようなビルが続く。雑然としたたたずまいは、下町のような混沌でもなく、御堂筋沿いの上場企業のスッキリしたビルでもなく、うらびれたもの悲しさが漂う。
 昨日とは打って変わって真夏の青空が抜け、凶暴な日差しが街を一層埃っぽく見せた。健の住んでいる辺りでは、それなりに蝉が鳴いていたりするのだが、ほとんど植物らしい植物がない町中では、風情の欠片もなく、照りつける太陽と肌を露出した若者の他に夏を感じさせるものはない。ただ、遠くの方で蝉が鳴いているような微かな空気の揺らめきを感じた。
 吹く風は生暖かく、さらにしっとりと重い所為で、濃度を増した空気の中を泳いでいるかのようだった。まるで、悪夢の中を漂うような。
 木陰らしい木陰もないために、少し歩いただけで汗が噴き出してくる。健は自動販売機でウーロン茶でも買おうか思案しながら、西へと向かった。四つ橋筋に出ると、正面にOCATが見えてくる。関西空港が開港した頃には、難波でチェックインを済ませ、身軽に関西空港へ行けると鳴り物入りでオープンしたターミナルだが、利用者の利便性を無視した位置に建った巨大な建物は、利用する人も少なく、バブルの残骸としてその威容を誇っている。千日前通りを挟んで反対側、道頓堀川に面して異様な建物が建っていた。
 以前来たときには無かったものだ。まるで岩の上に銀色のUFOが羽根を休めているように見えるそれは、案内板によると、第3セクターを作っては赤字を垂れ流している大阪市が、またしても若者の音楽の殿堂としてスタンディングホールを建てたのだそうだ。凝りもせずよくやると健は呆れる。
 健は、農学部でバイオテクノロジーを専攻していたが、建築に対する造形も浅くはない。リバーサイドの環境に調和した建物との説明に失笑を洩らしてしまった。OCATを少し過ぎた辺りに目的のビルはあるはずだ。猛烈な暑さに辟易としながら巨大な建築物の間を通り抜けた。もう少しでたどり着くと思ったが、自動販売機がささやきかける誘惑に抗いきれず、ジーンズのポケットから小銭を取り出した。真っ赤な自動販売機が冷たく丸い缶を産み落とした。
 ガコッ。
 なんとも無粋だ。自分の意志でここまでやって来たものの、明らかに不機嫌になりながら、冷たい飲み物を喉に流し込んだ。喉が鳴り、冷たい液体が食道を滑り落ちていく。350ミリリットルの液体はあっという間に胃に収まった。身体の隅々の細胞が喝采をあげ、喉はさらに液体を欲した。しかし、胃は拒絶している。
 ウーロン茶の空き缶を握りつぶし、ゴミ箱へ投げ、再び歩き始めた。潤いを感じたのもつかの間、今度は汗が吹き出して、さらに不快になった。やっとのことで、目的のビルに到着したとき、健は砂漠の中を喘ぎながら旅をしてきたラクダのごとく、重い身体を引きずってビルの玄関ホールになだれ込み、その場にしゃがみ込んだ。
 ビルのホールは寒いほど冷房が効いていて、汗で濡れたTシャツが瞬時に冷えた。同時に背筋に悪寒が走る。
『天国のような地獄のような。。。俺は一体こんなところへ何をしに来たのか。。。』
 心地よい冷風と駆け抜ける悪寒に耐えながら、健は自問自答をしてみた。
『会えるかどうかも分からないのに。第一会ってどうしようというのか。。。』
 昨日の夜のことが健を憂鬱にさせる。

 ○○駅で再び遭遇した高杉は、健を見つけると嬉しそうに微笑んだ。無言の彼は、健の腕を取り、近くのビルへと引っ張っていった。そのビルは裏手に非常階段があり、人気は全くなかった。なぜそんなところに引きずり込まれたのか考える余裕もなく、高杉は健を抱きしめた。いきなり高杉の唇が健の首筋を這う。片手で背中を抱かれ、片手は健の股間をまさぐっている。
 いつの間にか健の性器は露出しており、それも痛いほど勃起していたのだ。高杉の大きな手が健の勃起した性器を扱きあげる。高杉の唇は休むことなく、健の耳や首筋を這い続けていた。硬い筋肉がコリコリとした感触を伝える。男にして大きな乳首が勃っているようで、Yシャツを突き上げ艶めかしい赤い色が透けて見える。
 高杉は健の前に跪き、勃起した性器をしゃぶり始めた。驚いた健は腰を引こうとしたが、高杉の大きな手がガッチリと健の尻を抱え込んでいる。オナニーでは感じることのできない快感が健を包み込む。高杉の舌使いに翻弄され、健はガクガクと足が笑うのを止めることが出来なかった。信じられないほど赤い高杉の唇が、しっとりと唾に濡れ、健の性器を呑み込んでいる。健の性器は決して小さくはないのに、高杉はいとも簡単に呑み込み、赤い唇が健の陰毛に触れる。喉まで達しているのだろう。粘膜が絡みつき健の性器を締め付ける。そのあまりの快感に健はうめき声を洩らした。
「うぅぅ。あぁぁ。すごい。。。」
 握りしめた掌は汗で濡れ、緊張した太腿の筋肉は痙攣している。健の性器に愛撫を繰り返しながら、高杉はぞっとするほど妖しい瞳で上目遣いに見つめる。吸い寄せられるように、健は高杉の頭を抱え込んだ。そして、腰を突き出した。怒張した性器が高杉の喉を抉り、少し辛そうにして見せるが、決して健の性器を放そうとはしない。
 今までこんなことを想像したことはない。男性に性器をしゃぶられ、快感に溺れるなんてことを考えたこともなかった。筋肉の鎧を纏った逞しい雄が、スーツを着た立派な社会人が、学生である健の性器を美味そうにしゃぶるなんてことがあるなんて。倒錯した快感に健の限界は近かった。
「もうダメ。イクよ。。。」
 それを聞いて、高杉は目で合図を送ってきた。
『そのまま出せ。そのままイケ』
 健の下腹部が重くなる。出口を求めて移動を始めるマグマが下腹部を突き上げる。我慢の限界が来ていた。高杉の口の中に勢いよくザーメンが弾ける。止め処なく大量のザーメンが吹き出し、ドクドクとあふれ出る。

 ハッとして健は起きあがった。股間に手をやると、パジャマのその部分がべっとりと汚れていた。
『男にしゃぶられ夢精するなんて。。。』
 興奮はまだその残滓をたゆたわせている。強烈な快感で、健の性器は未だに硬度を保ったままだった。戸惑いが健を憂鬱にさせた。昼にもらった名刺を眺め、住所を地図帳で探した。目的のビルを確認して、健は昼になったら行ってみようと決心した。何が目的で、何をするために、何を確認するために行くのかは自分でも不明だ。ただ、そこに行かなければならないという強迫観念に襲われて決心した。

夕立02

いつものことだが通学時間の電車は満員だった。梅雨時の満員電車ほど不快なものはない。天井ではエアコンが冷気を吐き出していたが、肌が触れ合うほど押し込まれた状態では、ほとんど無意味だった。ジットリとした他人の肌が剥き出しの腕に触れる。隣の人の体臭や前の人の化粧の臭い、きつい香水、整髪料、そして手に持った濡れた傘が互いの足に触れ、不快感を倍増する。
 朝とは思えない陰鬱な空から霧のような雨が舞い落ちる。2度の乗り換えの後、やっとのことで学園前にたどり着き、健は溜息を吐き出した。朝からテンションは最低だ。重い足を引きずるように歩きながら校舎へと向かう。
「でありますからして、人目人科のホモサピエンス、いわゆる人間は、細胞核の中に23対の遺伝子を持っております。御存知の通り遺伝子はDNAデオキシリボ核酸でありまして、デオキシリボースという糖類に4種類の塩基アミン、シトシン、グアニン、チミンが結合し、ヌクレオチドを形成するわけであります。これらのヌクレオチドがリン酸によって繋がれ二重螺旋構造を呈するのでありますな。ヌクレオチドは梯子状に連続していく訳でありますが、その分子的構造からねじれを生じ螺旋構造となるのであります。このDNAは人間の場合、実に約30億個の塩基配列が存するのでありますが、遺伝的情報として人間を構成することになるのは5%にも満たないと言われます。これも御存知のことと思いますが、23対の遺伝子のうち、23番目の遺伝子にはxとyの2種類があります。つまり、22対の遺伝子は共通であります。遺伝子の塩基配列は昨今のコンピューター技術や分子レベルの検査技術の進展により、明らかにされた訳でありますが、その意味するところ、どの部分の塩基配列が何を意味するのかは現在のところ不明でありまして、世界中で争うように解析が進められております。大まかなところで、xとyの遺伝子が人間の性別を発現させることは知られておりまして、xxが女性、xyが男性であります。元来、生物は女性型でありまして、正確に言えば両性具有が本来の姿であります。人間の場合も例外ではなく、減数分裂した遺伝子、つまり23個の遺伝子を持った、母親の卵子、父親の精子が受精して23対の遺伝子を持った受精卵を形作ります。受精卵は両親の遺伝子を引き継ぎ、分裂を始める訳でありますが、この画像のように、当初、胎児はエラを有しております。りっぱな尻尾も持っておりますな。つまり胎児は母親の胎内で成長するのではなく、遺伝子情報に基づいて進化するのであります。xxの遺伝子を持つ受精卵の場合、男性性器は退化しクリトリスとなります。xyの遺伝子を持つ受精卵の場合、y遺伝子の情報が展開され、男性ホルモンを分泌し、精巣を形成するわけです。したがって、すべからく生物は女性であり、男性ホルモンのみによって男性を維持しておるのであります。かく言う私も男性でありますが、生物学的にみた女性の優位性は退けるべくもなく、家庭ではかかあ天下なわけでありますな。わっはっは」
 講義の終了を告げるチャイムとともに、年老いた講師は壇上を去った。退屈な授業を聞くとはなしに聞きながら健は窓の外を物憂げに眺めていた。
「川端。飯行こうぜ」
「ああ」
 ぼんやりとした健を見て、友人の中村は訝った。
「どうしたん?元気ないやん」
「別に。。。」
 真っ白なノートを閉じ、無造作にデイバッグに詰め込んだ。
 霧雨に濡れそぼった桜並木を通り、学食へと向かう。透けるような緑色の葉が繁茂した桜には、春の儚さなど欠片もない。もう少しすれば、イガイガの毛虫が湧いてきて足早に通り過ぎなければならなくなる。
「はぁ」
 健は重い溜息を吐き出す。
「どうしたんや。溜息ばっかついて」
「うん。。。」
 昨日の経験を大樹に話せる訳もなく、気持ちを整理できないままに健は気分がすぐれない。
「なぁ。大樹。彼女とは上手くいってる?」
「なんや。藪から棒に。ボチボチやな」
「そう」
「分かった。好きな子が出来たんやろ。恋患いやな」
『まさか。これが恋患い?待ってくれよ』
 健は心の中で呟く。好きな女が出来たと勘違いした大樹は、しつこくどんな女なのかを探る。顔は可愛いのか、スタイルはどうなのか、性格は良いのか、矢継ぎ早に質問を浴びせる。しかし、健は曖昧な返事を返すしかなかった。食欲がない。学食に着いても安っぽい冷麺をつつくだけで、ほとんど食べる気がしなかった。
 昼食後、大樹と別れ、講義をブッチした。図書館裏のベンチに座って、どんよりした曇り空を仰ぐ。グラウンドでは昼間だというのに、体育会の連中が練習をしている。雨でぬかるんだグラウンドの土を跳ね上げ、走り回っている。
「いいよな。悩みのない若者は」
 つい我知らず、独り言を呟く。汗を拭きながらサラリーマンらしい男が通り過ぎる。健は何を眺めるでもなくグラウンドを見つめていた。行きすぎたサラリーマンが戻ってきて、健の前で立ち止まった。
「あの。君は」
 声を掛けられて始めてサラリーマンの顔を仰ぎ見た。
「?」
 そう顔に書いてあることがわかったのか、若いサラリーマンは言葉を継いだ。
「昨日、○○駅前で傘を貸してくれた人じゃ。。。?」
「あっ」
 健は思わず立ち上がった。あまりにも偶然。まるで小説か漫画のような。
「やっぱり。昨日はありがとう。助かったよ」
 若い男は鞄から傘を取り出すと健に手渡した。
「授業は?」
「へへ」
 健は頭を掻いた。
「いかんねぇ」
 そう言いながら若い男は笑った。
「今、農化の田島教授のところに納品してきたところなんだ。昨日のお礼といっちゃなんだけど、お茶でもどう?」
 健は黙って頷いた。そして、彼の後に続いて、学園前の喫茶店に入った。彼の名前は、高杉駿。化学書籍専門の出版社で働く営業マンだった。名刺には難波近くの住所と、(株)木村書籍と書かれていた。
「ふーん。君も農化の学生なんだ。俺の後輩とはね」
 屈託なく笑う高杉の笑顔は爽やかだった。昨日は透けて見えていたYシャツをそれとなく見つめては、どぎまぎする。薄い生地のYシャツは、高杉の動きにより、ともすれば肌をかいま見せる。シャープな筋肉の隆起を目の当たりにして健は股間が充実するのを感じた。
「先輩だったんだぁ」
 気取られる恥ずかしさを感嘆で誤魔化して、健は必要以上に驚いて見せた。
「○○駅の得意先に寄る予定があったからね、もしかしたら君に会うかもしれないだろ?
で、傘も持ってたんだよ。まさか後輩とはね」
 こんなに早くに会えるとは縁があるんだなと高杉は笑う。しばらく、とりとめのない会話をして別れた。高杉はもう2・3件回ってから帰社すると言って、駅舎へ向かった。健は高杉の名刺を眺めながらひとつの決心を胸に秘めた。

夕立01

改札を抜けて駅広に立った健は夕闇の空を仰ぎ見た。厚い雲がどんよりと垂れ込め、今にも泣き出しそうな沈鬱な空だった。遠い空で稲妻が光り、健の頭上を駆け抜ける。行き交う人々が空を見上げ、一瞬、街の時間が止まる。どたばたと雷鳴が稲光を追いかけて通り過ぎた後、大粒の雨が乾いたアスファルトに水玉模様を描き、あっという間にあちこちを水浸しにする。駅前のひなびた商店街が水煙にかすみ、わびしい佇まいがしっとりと濡れそぼった。
 人々は逃げまどい、近場の庇の下へ我先に走り込む。健も例外ではなく、手に持っていたリュックを頭上に頂き、近くにあったバス停のシェルターへ逃げ込んだ。屋根を滑った雨が透明なカーテンをつくり、足下で跳ねてズボンを濡らした。もうひとり男がバスシェルターに駆け込んできた。Yシャツを濡らした若いサラリーマンが飛び込んできて、勢い余って健にぶつかりそうになる。若い男は目だけで会釈をして、恨めしそうに天を仰いだ。スラックスの後ろポケットから取り出したビジネスハンカチで、濡れた頭を拭き、皮革製の鞄の水滴をぬぐった。
 同様に天を仰いでいた健は、見るとはなしに若い男を見てどきりと心臓が弾むのを感じた。雨に濡れたYシャツが半透明に透けて、若い男の身体に吸い付いていた。発達した胸筋と二の腕の力こぶがくっきりと浮き上がっていた。健にはなぜかその光景が艶めかしいものに見え、見てはいけないものを見てしまったような後ろめたさを感じた。直ぐに目を逸らし、路面の水を跳ねながら走る車に視線をやる。
 しかし、心臓は口から飛び出すのではないかと疑いたくなるほど動悸を速め、知らず知らずに俯いた頭は上気してくらくらした。酸素が足りない。そう感じるくらい呼吸がうまくできなかった。若いサラリーマンの姿を見てどうしてのぼせてしまうのか。。。今の健には理解できなかった。
 赤らんだ頬を気取られるのではと不安になりながら、サラリーマンの姿を盗み見る。アンダーシャツを着ていないらしく、小振りな乳首がYシャツを突き上げている。シャツがはち切れるほどに発達した筋肉が浮きだし、健康そうに日焼けした顔は凛々しかった。目の端で確認できることはあまり多くはなかったが、サラリーマンのふと上げた視線と絡んだ。健は慌てて視線を前に戻した。
「参ったなぁ。得意先との打合わせに遅れちまう」
 サラリーマンが再び天を仰ぎながら呟いた。健の視線を気にしている風でもなかった。そういえば。健はリュックに手を突っ込んで中を探る。あった。数日前に折りたたみ傘をしまったまま忘れていた。しばらく折りたたみ傘とにらめっこをしてから、それをサラリーマンに突きだした。
「使って下さい。僕の家はすぐ近くですから」
 突然の申し入れにサラリーマンは戸惑いを見せる。しかし、サラリーマンの返事を待たずに、健は雨の中へ走り出した。
「ちょっと君。。。」
 呼びかけられたのは分かったが、後ろを振り返ることなく、家路を急いだ。大粒の雨は容赦なく衣服を濡らし、下着にまで達した。実際は10分近く走らなければたどり着けない。水たまりを蹴立てて健は雨中を疾走した。どうしてサラリーマンに傘を貸して、自分が濡れながら走らなければならないのか、健には分からなかった。シェルターの下でサラリーマンと一緒にいる時間が居たたまれなくなったのかもしれない。
『俺はどうしちまったんだろう。。。』
 髪の毛を伝い雨が目に入る。スニーカーの中にまで水は入り込み、不快感が駆け上ってくる。やっとの事で家までたどり着き、玄関口から奥に声を掛けた。
「かあさん。タオル」
 エプロンで手を拭きながら廊下をやってきた母は、「おやまぁ」そう言って絶句した。
「ずぶ濡れじゃないの。ちょっと待ってなさい」
 一旦、奥に戻りバスタオルを持って戻ってきたとき、健は三和土で下着姿になっていた。
「全部、脱いじゃって。洗濯するわ。シャワー浴びたら?風邪引くわよ」
 とりあえず、濡れたTシャツやジーンズを持って、母は奥へ消えた。健は靴を脱ぎ、下着を脱ぎ、素っ裸になると、身体の隅々までタオルで拭いて、やっとのことで上がり框に足をかけた。母が用意してくれた新しい衣服を身に着け、ドライヤーで髪の毛を乾かすと一息ついた。母の入れてくれたハーブティーを啜ると、少しは落ち着いたが、走って帰ったことだけが原因ではない動悸が残り、意味もなく辺りを見回してどぎまぎする。初めての不思議な経験に健は軽いめまいを感じた。
「どうしたの?健。元気がないみたいだけど」
「そんなことないよ」
 夕食は大抵、母親と2人きりだった。父親は帰りが遅く、休日も含め、一緒に食事をすることはほとんどない。ここ数年、父親とまとまった会話をした覚えがない。平日は朝早くに会社に出かけ、深夜に戻ってくる。母親の愚痴によれば、深酒して午前様になることもしばしばあったようだ。
 休日は休日でゴルフだ釣りだと出かけてしまい、家を空けることが当然の様になってしまった。小学校の低学年頃までは、健も遊びに連れてもらいたがったが、中学年になると、それは要求してはならないこととして納得せざるを得なかった。外食であれ、遊園地であれ、旅行であれ、家族で休日に出かけることなど、小さい頃からの記憶を辿ってみても思い出すことはできなかった。
 一人っ子の健はまるで母子家庭のような環境で育ったようなものだ。夕食を早々に切り上げ2階の自室に籠もった。ベッドの上に大の字になり天井を睨みつける。もやもやとしたものが健を締め付けるが、それが何なのか健にも理解できなかった。バスシェルターであった若いサラリーマンが関係していることは分かる。その浮き出した筋肉質の身体に欲情とまでいえないまでも、何かしらショッキングなものを感じたのは確かだった。
 しかし、それがなぜショッキングだったのか、健のどんな琴線に触れたのか、はっきりはしなかった。今日の講義の復習でもしようと机につき、ノートを拡げてみる。だが、いくらノートの文字を目で追いかけてみても、内容は頭を素通りし、意味を持たなかった。
 健は引出の一番下を開けると、底の方に隠してあったエロ雑誌を引っ張り出す。お気に入りのページを開き、スウェットを引きずり下ろすと、下腹部を露出させる。原色のグラビアから、恥ずかし気もなく肌を曝した、幼い顔の女性が微笑みかけている。乳房から腰に掛けて流れるような滑らかな身体のライン、そして、下腹部に繁った濃い陰毛を露わにしている。整った小振りの顔は濡れた瞳をこちらに向け、少し唇を開いて舌を覗かせていた。健はいつものように唇と覗いた舌を見つめ、バストから腰の括れを目で追い、行き着いた先にある濃い茂みの奥の割れ目を創造した。既に充血した器官を握りしめ、ゆっくりと擦り上げる。
 グラビアの女は由実。目の前で、股を広げ、両腕を伸ばして健を誘う。濡れた割れ目に己の器官を挿入することを創造しながら健は抜く。興奮が高まってくる。裸になった健が由実の上に被さり、卑猥にケツを振っていた。
 そして、果てそうになる瞬間、きつく瞑った目に浮かび上がった映像は、透けたYシャツ越しに浮かび上がる男の筋肉質な身体だった。びっくりした健だったが催した勢いが止まるはずもなく、掴んだティッシュの束に吐き出した。あまりのショックに健は呆然と机に向かい、由実の微笑みを眺めていた。

2019年8月5日月曜日

スリル08

「そうか。。。そんな辛い目に合ったのか。。。」
 彼は言葉を失った。彼のマンションに誘われ、リビングのテーブルに向かい合わせになって座っている。俺は冷めてしまった紅茶を意味もなくスプーンでかき混ぜた。しばらくの沈黙が続く。俺はどうして始めて会った人にこんなことを話してるんだろう。それも6人目の復讐の相手に。
 俺のことをじっと見つめる彼の目は、悲しみに満ちていた。先程までの自然な笑顔が悲しみに陰ってしまった。突然、無性に居心地の悪さを感じた。
「あの。ごめん。帰ります」
「急がなくてもいいよ。落ち着くまで。心配しなくても何もしないから」
 彼は両手を軽く上げて肩を竦めた。
「ゲイを恨むのは無理もないか。。。だから悲しそうな目をしてたんだね」
「いや。それだけじゃなくて。。。」
「ん?」
 彼は小首を傾げた。
「実は憂さ晴らしに。。。」
「なるほど。そういうことか。じゃ。俺も憂さ晴らしの対象になるところだったんだ」
 彼は再び零れるような笑顔を見せた。
「俺で憂さ晴らしになるのなら協力してもいいけど、それで解決したのかい?」
「・・・・・」
「だろうな。だから、悲しそうな目をしてたんだな。。。」
 彼は深い溜息をついた。
「分かってると思うけど、ゲイだから君を弄んだんじゃなくて、そういう犯罪者がたまたまゲイだっただけだよね」
 彼の目はあくまでも澄んでいる。
「俺が謝るの変な話だけど、それくらいでゲイを許してやってくれないかな?何の罪もない人を痛い目に合わせる君は、彼らとあまり変わらないとは思わない?」
 俺の目から鱗が落ちた。そうだ。そうだったんだ。何か心に引っかかる棘の原因はそれだったんだ。いくら関係のない同性愛者に復讐してみても、俺の気が晴れる筈がないじゃないか。
「ごめんなさい。貴方の言うとおりです」
 俺は項垂れて、紅茶を一心に見つめた。彼は立ち上がり、俺の横に立つと、俺の身体を抱きしめた。
「可哀想に。辛い目にあったね。君は悪くない。君は悪くない」
 俺は無意識のうちに彼に抱きつき、しゃくり上げた。彼は静かに俺の頭を撫で、
「君は悪くない」
 何度も繰り返し唱え続ける。心の中に凝り固まっていた黒い氷の塊が、涙とともに溶け出し、流れていくような心地よさを覚えた。彼の体温と静かな鼓動が俺に伝わってくる。まるで母に抱かれる幼子のように、安心した心地でいつまでも抱き締められていた。
「落ち着いたかい?」
 俺が泣きやむのを待って彼が離れる。何だか名残惜しいような気さえする。俺が泣き笑いをしてみせると、彼は眩しいほどの微笑を返してくれた。大人の包容力を感じた。
 ズキンと心が跳ねた。無性に彼を抱きたいと思う。この人を傷つけるのではなくて、素直な気持ちで抱きたいと。俺は立ち上がり、いきなりTシャツを脱いだ。ジーンズも脱ぎ捨て、一糸纏わぬ裸になった。知らない間に俺のモノは勃起していた。彼は驚いた顔で俺を見つめた。
「復讐じゃなくて、貴方を抱きたい」
 彼は迷っているようだった。俺は彼に近づき、唇を重ねた。暖かく柔らかい唇だった。俺の不器用なキスに彼は応えてくれた。彼の舌が入ってきて小刻みに俺の舌を刺激した。それだけで射精しそうなくらい興奮した。
「どんな顔するんだろう?」
「ん?」
 俺は唇を放して彼の目を見つめた。
「抱かれてるとき貴方はどんな顔をするんだろう。。。」
 年上の彼がはにかんだ。俺にはすごい新鮮な恥じらいを伴った笑顔。
「試してみる?」
 彼は衣服を全て脱いだ。ギリシャ彫刻のような完成された筋肉美がそこにはあった。染みひとつないスベスベの綺麗な肌が、微かに朱に染まったようだ。俺は自らの意志で彼の前に跪き、彼の分身に口づけした。彼が仰け反り、呻いた。彼は俺を抱っこして、ベッドまで運んだ。
「それって反対じゃない?」
 俺の抗議に耳を貸さず、俺をベッドに横たえると、俺のモノを静かに口に含んでくれた。今までに感じたことのない快感が俺を包み込んだ。彼は俺の顔を上目使いに見ながら愛撫を続ける。俺は身を起こし、ベッド脇にあったオイルを手に取った。自分のモノに塗り拡げる。手に付いたオイルを彼の後ろに塗り拡げた。彼は気持ちよさそうな恥ずかしそうな複雑な顔をした。閉じようとする両脚を押し開き、優しく指を突っ込んだ。彼の身体がピクリと反応する。締まりは強烈で、中は暖かく指を包み込むように襞がざわめいた。ゆっくりと解し、拡げていく。
 俺のモノはビクビクと頭を上下させる。モノを宛い、腰を沈める。抵抗する粘膜を傷つけないようにゆっくりと進める。彼も協力して受け入れてくれる。ゆっくり、ゆっくりと。根本まで完全に入ったとき、彼の顔を見つめた。綺麗な顔の眉間に少し縦皺が寄っている。でも、それは痛みではなく仄かな快感を臭わせたものだ。
「セクシーな顔するんだ。。。」
 彼は少し怒ったような顔をしてみせたが、とろけるような微笑みを返し、妖しく瞳を輝かせた。
「すごく気持ちいいよ」
 俺はゆっくりと腰を動かしながら言った。粘膜が絡みついて包み込んで締め付ける。あまりの心地よさに驚いた。彼の筋肉も躍動し、肌がますますピンク色に染まる。俺が彼の顔を飽きずに見つめていると、
「優しい目をしてる。。。」
 彼は切なそうな吐息とともに言った。俺は彼を抱きしめ、口づけした。いつの間にか俺の心の痛みは消えていた。

スリル07

「好きなんだろう?しゃぶれよ!」
 俺はジーンズの前から力のないマラを取りだし、面前に跪く男に言ってやった。男は俺に手を伸ばし、マラを愛しそうにしゃぶり始めた。ピチャピチャと音を立て、舌を突きだし、俺のマラに奉仕する。30過ぎの大の男が、20歳そこそこのガキに命令されて跪き、
性器を口に含む。俺はジーンズの前を開いただけの格好だが、男は素っ裸で、当然、マラをおっ勃てている。半勃ちになったマラの根本に力を入れてピクリとさせてやると、男は鼻息を洩らして興奮を露わにする。男のマラからは透明な先走りが涙のように糸を引いて垂れ落ちた。
「四つん這いになって自分の指で弄くってみろ!」
 男は、喜々として四つん這いになり、ケツをこちらに向けて広げた。そして、指にオイルを取ると、ケツの穴に塗り広げる。人差し指をゆっくりと穴に挿入した。ヌメヌメと光る指が収縮したケツの穴を出入りする。
「一本じゃ足りねぇだろうが!」
 男は俺の言葉に従い、指を二本に増やす。クリクリと内部を弄りながら、ケツを振って悶えてみせる。
「で。どうして欲しいんだ?」
 さすがに男は恥ずかしがって、その言葉を言い渋る。
「犯られたくないんだったら俺は帰るぜ」
「待って。俺のケツを犯して下さい」
「ふーん。何で?」
「・・・・・」
 俺はコンドームを取り出す。
「何を突っ込んで欲しいのかって聞いてんだよ!」
「お兄さんのマラを」
「どこに?」
「お兄さんのマラで俺のケツを犯して下さい」
「ふん。男に犯されたいのか?変態が!」
「はい。犯して下さい」
「私は変態ですって言って見ろ。男に犯されて興奮する変態野郎ですってな。それも年下の男にだぞ!」
「はい。私は変態です。年下の男にケツを犯されて喜ぶ変態です。お願いします。お兄さんのマラを突っ込んで下さい」
 俺は萎みかけたマラを扱き上げ、コンドームを被せた。これなしで汚いケツを掘れるかってんだ。
「ケツは洗ってあるんだろうな?」
「はい。綺麗にしてます」
 俺は先を男の穴にあてがい、一気に突き入れた。
「ぎゃっ。ちょっと。。。待って。。。」
「やかましい!」
 男が痛みに悶絶するのを無視して、俺は腰を振った。逃げようとする肩を両手で抑え込み、マラを突き立てる。
「痛い!ちょっと待って。。。」
「男にマラ突っ込まれて感じるんだろうが!つべこべ言ってんじゃねぇ。黙ってケツ振ってりゃいいんだよ!」
 俺のピストン運動は止まらない。暴れる男を後ろから羽交い締めにしてケツを犯し続けた。
「犯されて感じるんだろうが!おまえが感じようが痛がろうが知ったことじゃねぇんだよ!」
 ますます腰使いを荒くして、横から奥深くまで突っ込む。内蔵を突き上げ、腸壁にマラを擦り付け、犯しまくる。
『苦しめ!変態野郎が!俺を復讐の鬼にした変態野郎どもが!』
 下腹部を男のケツにぶつけ、激しくマラを突き立てた。男を立たせ後ろから犯す。そして、カーテンを開け、ベランダの窓を開け放つ。嫌がる男を押しだし、ベランダで犯した。身体を半分、ベランダの手すりから出し、ケツを突き出させる。
「感じるのか?男に犯されて感じるのか?変態野郎!」
 俺はケツを抱え、マラを突き立てる。男は半分、鳴き声で許しを乞う。しかし、俺は止めない。
「鳴いてみろよ!ケツが感じるんだろう?年下の男にケツを犯されて興奮するんだろう?」
 素っ裸の男をベランダで犯す。最後の時は近い。マラが極限まで膨らみ射精した。終わった瞬間、マラを抜き、コンドームをその辺に捨てると、ベランダに崩れ落ちる男を残して、さっさと部屋を後にした。
 この男で5人目だった。ネットで男を誘い出し、辱め、犯し、犯り捨てにする。保安員達への復讐は終わったとはいえ、俺の心の痛みは治まらなかった。そして、その怒りは同じ同性愛者へと向かった。しかし、5人目を犯し、自分だけの欲望を果たして、捨ててきても、一向に俺の痛みは去らなかった。単に空しさだけが残るばかりだった。だが、俺にはこうするしかなかったんだ。こうやって男を陵辱していると少しでも心の痛みが和らぐ気がした。明日も6人目の男を犯す。
 翌日、待ち合わせ場所で6人目の男を見たとき、不思議な感じがした。6人目の男は俺が見ても驚くほどの美形だった。年は28歳。身長は180cm体重75kg。真っ黒に焼けて、零れる白い歯が印象的ないかにも健康そうな笑顔。身体は引き締まっており、Tシャツの上から見ても、筋骨隆々としていることが分かる。袖から生えた2本の腕は力こぶが盛り上がり、どうやったらここまで見事な身体になるんだろうと思った。そして何より今まで会った男達と違うのは、陰りがないと言うのか、媚びがないと言うのか、自然体で俺に接したことだった。
「とりあえずお茶でもしようよ」
 彼はそう言って、俺を従えて茶店に入った。屈託なく笑う彼の笑顔は、俺でさえ目を奪われてしまう。何も好きこのんで男としなくても。。。俺の正直な思いだ。
「どうしたんだい?寂しそうな目をしてる」
 彼は俺の目を真っ直ぐ見つめて、そんなことを言った。俺は俯いてしまった。突然のことに唖然としながらも自分で不思議なくらい勝手に目から涙が溢れてくる。
「ごめん。何か悪いこと言ったかな。。。」
 戸惑う彼。しかし、俺の方がもっと戸惑っていた。
「どうしたんだい?場所を変えようか?よかったら話を」
 俺が落ち着くのを待って、静かに彼は言った。

スリル06

あれから1週間が経ったが、俺は立ち直れないでいた。部屋の電気も点けずに、カーテンを閉め切って引き籠もり状態だ。2人の男に犯られまくってしばらくは、ケツが腫れ上がり、座っているのも苦痛だった。上下の穴にマラを突っ込まれて、ザーメンを注ぎ込まれた記憶が、俺を苛み、毎日のように悪夢にうなされた。
 身体の痛みは去っても、心の痛みは晴れず、陰々滅々とした日々を送っている。傷つけられたプライドは、いくら繕うとしても塞がらず、血の涙を流し続ける。そうして残った胸の疼きは、徐々に黒い塊として膨張し、少しずつ悪鬼の形相を形成し始めていた。
 真っ暗な部屋の片隅で膝を抱いて考えることは、「復讐」へと傾斜していく。どうやってあの2人に復讐するか。。。警察に届けることも考えなかった訳ではないが、その程度の制裁では俺の気持ちが収まらない。
 黒い炎を胸に秘め、素っ裸になると浴室へ飛び込んだ。シャワーを全開にして熱い水滴を全身に浴びる。数日分の汗と汚れが湯に溶けて流れていく。何度シャワーを浴びても、俺の身体からは悪臭が匂い立つ。男達のザーメンの悪臭がこびり付いて取れないような気がした。ボディソープをたっぷり付けたタオルで擦っても、口臭予防の液体でうがいをしても、ケツに湯を注ぎ込んで洗ってみても。。。
 本当の悪臭ではないのだからどれほど洗ってみても無駄なのは分かっている。しかし、熱いシャワーを浴びて、体中を洗わずにはいられなかった。ボディソープの香りとは別に、あの臭いが俺を苛む。俺の決意は固まった。胸の奥で流れ続ける血の涙を止めない限り、際限がないことなのだ。蛇口を捻り湯を止めた。身体を丁寧にバスタオルでぬぐい、
ジーンズとダンガリーシャツを身につける。久しぶりの外出だった。向かう先はあのスーパーだ。
 何気ない素振りを装い、陳列棚の間をウロウロする。どこかであいつらが俺を見張っている筈だ。まわりに人がいないことを確かめて、棚に並んでいるガムを手に取り、素早くジーンズのポケットに滑り込ませる。辺りを窺い、足早に出口へと向かった。案の定、小走りで近づいてきた田辺が俺の行く手を遮った。
「お客様」
 田辺の目が嫌らしい光を帯び、口の端がつり上がった。本人は笑ったつもりらしい。俺は真っ直ぐに田辺の目を見つめた。
「こちらへ」
 田辺は以前と同じように、俺の腕を取ると、奥の部屋に引きずり込んだ。突き飛ばすように俺を部屋の中へ入れ、後ろ手でドアを閉めると、ロックした。
「病みつきになったか?」
 田辺が含み笑いしながら尋ねた。俺は部屋の真ん中で突っ立ったままだ。
「とりあえずポケットに入れたものをそこへ」
 田辺は、ポケットに突っ込んだ俺の腕を引っ張り出した。
「何のこと?」
 俺は惚ける。
「今、万引きしたものを出しなさい」
「は?」
 俺はシラを切った。田辺は強引に俺のポケットへ手を突っ込む。そして、何もないことを悟ると、慌ててジーンズの全てのポケットを探った。しかし、何処にも何もなかった。当然だ。俺は何も取らず、その振りだけをしたのだから。少し驚いた顔をして見せたが、
田辺は淫靡な笑顔を満面に広げていく。
「そうか。振りだけか。。。そんなに良かったか?あの味が忘れられなくなったんだな?また、俺達に犯されたくてやって来たか」
 田辺は勝手に喜び、俺のケツをなで回し始めた。
「犯ってやるから服を脱げ。素っ裸になってケツを突きだしてみろ!おまえの淫らなケツに俺のマラを突っ込んでやるよ。前のようにヒィヒィ言わせてやるぜ」
 俺は平静を装った。
「主任は?」
「ほう。そうか。前のように2人で犯されたいのか?上下の口にマラを突っ込まれて雄汁まみれになりたいのか?かなりの淫乱野郎だな。たっぷり可愛がってやるぜ」
 田辺は部屋を出て行った。しばらくするとにやけ顔の主任を連れて戻ってきた。2人のスラックスの前が膨らみ、既に臨戦態勢に入っていることを伺わせる。
「何をしている。さっさと服を脱いでケツを突き出せよ。今日はちゃんと洗ってきたんだな。感心だ。石けんのにおいがするからな」
 2人は先を争うように服を脱ぎ始めた。勃起したマラを擦り上げ、近づいて来る。その時、ドアをノックする音が響いた。2人は顔を見合わせた。俺は素早くドアに駆け寄り、ロックを解いた。なだれ込んできた男達がストロボを焚く。
「何だ君は?何をする!」
 2人の無様な姿をカメラに収める。慌てる2人をあざ笑うようにストロボが光った。
 カメラを持った男は写真週刊誌の契約カメラマンだった。当然、次の週の週刊誌にはぶざまな2人の男が、素っ裸で勃起したマラを隠す間もなく慌てふためく姿がさらされた。
「変態保安員の痴態。万引き少年を毒牙に」
 といったタイトルとともに。とりあえずマラにはモザイクがかかっていたが、顔はさらされた。そして、隠しマイクで拾った会話内容も記事にされた。その後、傷害罪や青少年保護法違反などの容疑で逮捕。社会的に抹殺されたも同然だ。警察の追求で分かったことだが、被害者の数は相当なもので50人は下らないとのことだ。一応の気が済んだとはいうものの心の痛みは晴れなかった。

スリル05

「そうら。もっと気張ってみろよ」
 後ろにしゃがんだ田辺が俺のケツを広げながら呟いた。
「ほらほら。主任の子種が垂れ落ちてくるぜ。おまえのケツの穴からザーメンが滴り落ちてくるぜ。卑猥だよなぁ。すげぇぜ」
 呪いの言葉を叫びたいところだが、俺の口は主任の汚いマラで塞がれている。
「犯されましたって感じで卑猥だぜぇ。穴から子種が。。。ひっひっひ」
 田辺は喜び勇んで子種を指にとってマラに塗りたくっている。ザーメンを潤滑油にマラを突っ込もうとしている。メリメリと穴を広げて田辺のマラが入ってくる。俺はせめてもの抵抗としてケツをずらそうとするが、ガッチリと両手で抑え込まれてはどうしようもなかった。
「無駄なんだよ。今さら抵抗してもな」
 田辺は楽しむようにゆっくりとマラを挿入する。
「マジ。いい道具持ってるじゃねぇか。主任の言う通りケツの襞がマラに絡みついてくるぜ。淫乱なケツマンコ持ってるじゃねぇか」
 田辺のマラが奥まで届く。
「おーら。ジュクジュクいってるぞ。もっと締めてみろ」
 田辺は突っ込んだマラを上下左右に振り、ケツの中をかき回す。俺にマラをしゃぶらせながら、その様子を楽しんでいた主任が、急に立ち上がり、奥の道具箱へと向かった。ごそごそと中身をひっくり返し、何かを取りだした。小振りのカップメンの容器のようなものを取り出すと、蓋を開け、ポットの湯を注ぎ入れる。
「俺達だけが楽しんでいたのではつまらないからな。もっと気分をだしてもらわないとな」
 湯を注ぎ入れたカップの中身は膨らみ、ホカホカと湯気を立てていた。おもむろに主任はそのカップを俺の縮こまったマラに被せた。生暖かいぬめる感触のジェルが俺のマラを包み込む。微妙に淫靡な感触だ。主任はゆっくりとカップを動かし、俺のマラに刺激を与える。田辺は休むことなく俺のケツを犯し続け、でかいマラが俺のケツを出入りしている。ケツは熱く、引きつる様な感覚が続いているが、刺激を与えられたマラが容積を増し、カップの中いっぱいになり始めていた。
「マラが感じればケツも感じるだろう。」
 主任は執拗に俺のマラを弄ぶ。確かに先程までの痛みだけではなく、微妙な感覚が俺を襲う。
「どうだ?男に犯されてマラを勃ててるのか?気持ちいいのか?犯されてよぉ」
 田辺は俺を言葉汚く罵りながら腰を振った。
「だんだん。気分が出てきたか?俺のマラの味が忘れられなくなるぜぇ」
 ザーメンが泡となって床にこぼれ落ちた。主任が吐き出した雄汁が田辺のピストン運動で泡立ち、俺のケツを汚しながら溢れ続ける。
「締まるぜ。カップを動かすたびにおまえのケツが締まるぜぇ」
 田辺は俺の髪の毛を鷲掴みにして、身体を仰け反らせ無理な体勢を強いる。ほとんど膝立ちになった状態でケツを犯された。田辺のマラが下から俺を突き上げ、内蔵にマラを打ち込む。先程まで俺のマラを弄んでいた主任が、カメラを持って俺達を狙っていた。
「やめろ!てめぇ」
 俺が叫ぶのも虚しく、男にケツを犯されている様をカメラに納められる。前から、横から、結合部をアップで。。。俺の歪んだ顔と同時に、そそり勃ったマラまでもカメラに撮影されてしまった。この俺が男に犯されマラを勃起させているなんて。こんな恥辱があろうか。目の前が真っ暗になり、抵抗する気力も失せてしまった。田辺は主任に協力して、俺の哀れな姿を写させている。
「これで俺達に逆らうことはできなくなったな。俺達が呼び出せばすぐに飛んでくるんだぜ。この淫乱なケツマンコをおっ広げてよぉ。いつでも俺達の硬いマラを突っ込んでひぃひぃ言わせてやるからよぉ」
 2人が高笑いを溢れさせる。
「そろそろ限界だな。俺の子種もぶっ放してやる。おまえのケツマンコの中にな」
 田辺は俺をひっくり返し、繋がったままで立ち上がった。俺は田辺に抱っこされる形でケツを犯される。突き上げたマラが奥まで届き、内蔵を突き上げる。主任は、下から接合部を狙ってカメラを構えた。良く見えるように、田辺は俺のケツを割り、腰を振る。田辺が腰を突き上げるたびに脳天まで衝撃が走った。情けないことに、田辺の腹で俺のマラが擦り上げられ、少なからず快感を味わっている自分がいた。こんな格好でケツを犯され感じているなんて。。。俺は自分が許せない。
「ぶっ放すぜぇ」
 田辺のピストン運動が激しくなる。ズコズコとケツを犯され俺は意識が飛びかけていた。夢想の中で快感だけが身体を駆け回る。俺が突っ込んでいるのか、突っ込まれているのかさえ定かではなかった。ケツが拡がり、突っ込まれたマラが膨らみ、大量のザーメンが注ぎ込まれる。
 勢いで外れた田辺のマラから、ザーメンが溢れ出し、床を汚した。そして、同時に俺のケツからザーメンが溢れ出す。ボタボタと床に白いザーメンが滴り落ちる。
「最高だぜ。おまえのケツマンコ。こうやって何人も万引き野郎を犯してきたがな。おまえのケツが最高だ」
 田辺は肩で息をしながら俺の耳元で囁いた。俺のマラも爆発寸前まで膨らんでいたが、
田辺が動きを止めたためにイキそびれてしまった。幸いと言うべきか。こんな状態でケツを犯されイッてしまっては、俺の男としてのプライドが許さない。
 しかし、その日は、主任と田辺が2回ずつ俺の中に果てた。俺は男のザーメンにまみれて、床に横たわっていた。もうすでに2人は部屋にいない。ボロ雑巾のように俺を犯り捨て、2人は部屋を後にした。俺は途方にくれながら服をかき集め、呆然と座っていた。

スリル04

主任はこれ見よがしに怒張したマラを擦り上げてみせる。
「そろそろ俺の我慢も限界だ。突っ込みたくて突っ込みたくて仕方ねぇよ。この若い綺麗なケツに俺のマラを突っ込んでやるぜ。プリプリのいいケツしてるよなぁ。たまらん。そそるぜぇ」
 主任は聞こえよがしに汚い言葉を吐き、俺のケツをなで回す。
『止めてくれ。お願いだ。それだけは勘弁してくれ!』
 俺の叫びが届くわけもなく、主任は嫌らしい引きつり笑いを漏らした。
「ひっひっひぃ。」
 汚いマラの根本を掴み、俺のケツの割れ目で上下させる。
「おらおら。これが入るんだぜぇ。おまえのケツによぉ。知ってるか?ここを男のマンコって言うんだ。ケツマンコさ。マンコって言うくらいだからマラを突っ込むためにあるんだ」
 主任は壊れたように笑った。田辺も同時に嫌らしい笑いを撒き散らす。
「はぁっはっは」
「いぃひっひっひ」
「浣腸したおかげで穴はそれなりに拡がったようだな」
 主任は己のマラに何かのオイルを塗り広げた。それでなくてもグロテスクなマラがオイルに濡れて、てらてらと嫌らしく光りおぞましさを倍増させた。
「どうだ?覚悟はいいか?今にこの味が忘れられなくなって自分からケツ突き出して言うんだぜ。掘って下さい。俺の淫乱なケツマンコに種付けして下さいってよぉ」
 主任は執拗に汚い言葉を吐き続け、マラをケツの割れ目に沿って上下させた。
「ほうら」
 上下させながら、穴の部分で力を入れる。頭の先の部分が入りそうになる。しかし、すぐに抜いて、また、割れ目を上下させた。2度3度上下させると、また、穴の部分で力を入れる。今度は頭の半分ほどが入った。しかし、すぐに抜いた。そうやって、ケツの割れ目で上下運動を繰り返しながら、少しずつマラをねじ込んで来る。そして、マラの半分ほどが入って、またすぐに抜くと思ったら、今度は一気に奥まで突っ込まれた。
「うぐぅぅ」
 少しずつ慣らしながら突っ込まれた結果、想像したほどの激痛はなかった。だが、出す場所としてしか認識がない穴に、あんな太いものを突っ込まれたのだから痛くないわけがない。メリメリと穴を押し広げ異物が挿入された違和感に震えが走る。いきなり奥まで突っ込まれた衝撃で悲鳴が勝手に迸った。
「うぐぅぅ。」
 主任は奥までマラを突っ込んで動きを止めた。俺は鼻水と涙にまみれ、ひたすら耐えるしかなかった。前後の穴に同時に雄の性器を突っ込まれ陵辱される。グロテスクな触覚が俺の穴を犯し、粘膜を抉る。男をレイプするのが楽しくて仕方がないと云った様子で2人は俺を犯した。
「いい穴してるじゃねぇか。なかなかの道具だぜ。一回こっきりってぇのはもったいないな。おまえの住所、氏名、連絡先は全て分かってるんだ。俺達が呼び出したらこうやってケツと口を貸すんだぜぇ」
 主任は調子に乗って俺に宣告した。俺はコンドームを万引きしたくらいで、こんな奴等に弄ばれ続けるのか。。。主任は腰を振り始める。
「ほんとにいいケツだ。たまんねぇ。俺のマラを熱い粘膜が包み込み、絡みつくようだ。
 締まりも申し分ねぇ」
 強烈なピストン運動が俺を襲う。ケツが熱く発熱し、粘膜は引きつる。怒張したマラが俺の内臓を突き上げ、内部からボディブローのように打ち付ける。両手で俺のケツタブを叩きながら主任は俺のケツを掘った。
「いい音するじゃねぇか。おらもっと締めてみろ。俺のマラが引きちぎれるくらいによぉ」
 バチバチとケツを打ちながら腰を振る。
「どうだ?男に犯される感覚は?あ?あのコンドームをどうするつもりだったんだ?おまえのマラに被せてマンコに突っ込むつもりだったのか?相手はいるのか?へっへ」
 主任は興奮が最高潮に達して、汚い言葉で俺を責め立てる。
「突っ込むつもりが突っ込まれてどうだ?女みたいに鳴いてみろよ。あんあん。いいですぅってよぉ。ケツ振って喜んで見せろよ」
 俺のケツタブを鷲掴みにして下腹部を打ち付ける。太いマラが穴を出入りするたびに、
俺の内臓はひっくり返りそうな錯覚に襲われた。田辺は腰を使わずとも、主任の腰使いに翻弄される俺が、自動的に田辺のマラをしゃぶるハメになった。2つの肉棒の間を揺られながら往復する。
「たまんねぇケツだぜ。ミミズ千匹ってやつじゃねぇか。生きてるみたいにケツの粘膜が絡みつくぜ。一発ぶっ放すぞ」
 言うが早いか主任のピストン運動が激しくなった。ズコズコと音がしそうなくらい激しく腰を使う。派手にケツを打ち、マラが穴を犯す。
「イクぜ。俺の子種をぶっ放すぞ」
 主任のマラが膨らみ、爆発した。動きを止めた主任のマラがドクドクと子種を送り出すのが感じられた。
『こんな汚い奴のザーメンを仕込まれるなんて。。。俺が男に犯されるなんて。。。』
 今は、苦しさより悔しさで涙が溢れていた。ズルリと引きずり出されたマラをぶら下げ主任が前に回る。替わって田辺が後ろに回った。ダラリと垂れ下がったマラの先から白いザーメンが滴り落ちる。久しぶりに解放された俺の口からは勝手に言葉があふれ出た。
「ちくしょう。。。てめぇら。。。」
 その瞬間、主任のビンタが俺の頬を打った。
「自分の立場をわきまえることだ」
 そして、汚れたマラを俺の口にねじ込んだ。
「自分のケツの味はどうだ?ホカホカ湯気が立って美味いだろう。はっはっは。舌を使って綺麗にするんだ。一発では終わらんからな。覚悟することだ」
 俺の顎を掴み、無理矢理汚いマラに奉仕をさせる。その間に、田辺が俺の穴に突っ込もうとしていた。

スリル03

田辺は突っ込んだマラを吐き出されまいと、俺の頭を両手で抱え込み、更にマラを突き入れてきた。
「歯を立てるなよ。」
 喉の奥まで侵入したマラが嘔吐感を誘引する。俺は胃がでんぐり返りそうな感覚に耐えた。しかし、目からは涙が流れ、鼻から鼻水が垂れてくる。涙と鼻水にまみれ、嘔吐感に胃を痙攣させる俺を見ながらも、田辺は平然とマラを抜き差しする。
「おら。もっと舌を使うんだよ。喉の粘膜で俺のマラを包み込むんだ」
 必死に頭を引いて逃れようとするが、両の手に入った力はそうさせてくれない。あまりの苦痛に萎えてしまった触覚を、主任が擦り上げる。そして、主任は俺の腰を持ち上げ、四つん這いにした。剥き出しのケツの穴を隠す術もなく、口を犯される苦悶に耐える。主任は濡れたタオルを取りだして、俺のケツを拭き始める。鼻をケツの割れ目に突っ込み、臭いを嗅いだ後、主任の舌が俺のケツの穴を責める。
『止めてくれ。それだけは。。。それだけは。。。』
 俺の心の叫びに気が付くわけもなく、主任の舌は俺の敏感な粘膜を舐め上げる。逃れようと腰をずらすが、それを快楽の現れと見たのか主任が喜んでみせる。
「どうだ?気持ちいいのか?腰を振って喜んでるじゃないか」
 田辺は相変わらず怒張したマラを抜き差しし、溢れる透明な液体を俺の喉に流し込む。
マラを突っ込まれた嘔吐感と、グロテスクな雄の性器をしゃぶっている自分への絶望感から、涙が止め処なく流れ落ち、俺は万引きしたことを心底から後悔していた。舌で俺のケツの穴を責めていた主任は、自分の指をしゃぶって突っ込み始める。第2関節まで突っ込んだ主任の指の動きが止まる。指を抜いて眺めた後、独り言を洩らす。
「これは処理する必要があるな」
 俺から離れ、部屋の隅に移動した主任は、バケツと何かの道具入れを取りだした。道具入れから取りだした物を俺の目の前に晒す。透明な注射器のシリンダーで、それはかなり巨大なものだった。普通の注射器と違うのは針が付いていないこと。バケツには水が並々と入っているようだった。その中に道具入れから取りだした水溶石けんを入れ、シリンダーでかき混ぜる。
『もしかして。。。』
 主任はバケツの中から溶液を吸い出す。白く濁った溶液で満たされたシリンダーを再び俺の目の前に晒す。俺は逃げようと身体を捻るが、頭を固定されていてはどうしようもない。ケツを振る俺を片手で押さえ、主任はシリンダーの先を俺のケツに突き刺そうとする。俺はさらに悪あがきを続ける。主任はさらに片手で押さえようとするが、俺も素直に突っ込まれる訳にはいかない。
 怒りに震えた主任は、シリンダーを机の上に置き、腰からベルトを抜き取ると俺のケツに打ち付けた。バシッという大きな音とともに強烈な痛みがケツに走った。連続して振り下ろされるベルトのムチは、容赦なく俺のケツを打ち据えた。あまりの痛さに俺の身体は震え、その場にしゃがみ込んでしまう。
「そろそろ観念したらどうだ?おまえがどんなに嫌がろうとも同じ運命なんだよ!優しくしてやってるうちに観念するんだな」
 主任は真っ赤に腫れているだろう俺のケツを、冷たい掌で撫でさすり、言い放った。痺れるケツを撫でられて俺は悲鳴をあげたいところだが、出たのは喉を鳴らす音だけだった。シリンダーを持った主任は、観念した俺のケツに先を突っ込み、水溶液を注ぎ込む。冷たい水溶液が俺の中に入ってくる。バケツから俺の腹の中へ何度も何度も繰り返され、
腹が膨れて我慢できなくなるまで注ぎ込まれた。
 俺は不自由な首を振り、限界であることを告げる。主任はそれを読みとり、最後に何かで俺のケツを塞いだ。ゴムのような栓が俺のケツを押し広げ蓋をしてしまう。冷たい水溶液が身体の隅々まで行き渡るような感覚がして、俺の身体を身震いが走った。情け容赦ない素顔を晒した主任は、俺の腹を両手で揉み、苦痛を倍加させる。
『勘弁してくれ!』
 俺は喉で叫ぶ。しかし、2人の男は、俺の叫びを楽しむように眺めるだけだった。相変わらず抜き差しされる田辺のマラは、楽しくて堪らないとばかりに膨らんだようだった。冷たい水溶液が俺の腹の中で暴れ回り、悲鳴をあげるように俺の腹が鳴る。身体からは冷たい汗が流れ出し、止まることのない震えが俺を苦しめる。
 俺は限界であることを告げるため、必死で田辺を見上げた。そうと分かっていながら田辺はニヤニヤ笑いを続け、俺が身悶え苦しむ様を楽しんでいるようだった。
「ケツは綺麗にしないとな。マラがチョコポッキーになっちまう」
 しかし、俺にはそんな戯言を聞いていられるほどの余裕はなかった。両手で田辺の太腿を掴み、必死で訴えるしかなかった。別のバケツを持ち出した主任が、俺のケツの下にバケツを置き、栓を外す。と同時に大量の液体が俺のケツから迸った。悪臭が部屋に充満する。
「臭せぇなぁ。たまらんぜ。バケツの中を見てみろよ。汚ねぇなぁ」
 悠長な主任の言葉が俺の自尊心を傷つける。真綿で首を絞めるようにゆるゆると俺の自尊心を踏みにじり、俺には抵抗する権利がないのだと分からせようとする。
「こんな格好で糞を洩らして恥ずかしくないのか?チンポ舐めながら糞垂れ流してよ!」
 留まることを知らない放流がバケツに注がれ、やっとのことで苦しみから解放される。しかし、俺のプライドはずたずただった。そして、追い打ちをかけるように水溶液が俺の腹に満たされる。2度3度と注ぎ込まれた水溶液だったが、今度は栓をせず、すぐに吐き出さされる。何度か同じことを繰り返すと、主任は満足したようだった。
「やっと白くなったぜ。汚いケツが綺麗になったってわけだ。今度は違うもので腹の中を白くしてやるさ」
 俺は絶望感のあまり目の前が真っ暗になりそうだった。

スリル02

「分かったらさっさとしゃぶれよ」
 彼は俺の口元に下腹部を突き出した。俺は顔を背け、拒否を示した。
「強がるじゃねぇか。痛い思いをしたい訳だな」
 いきなりビンタを張られた。突然のことで目の前に火花が散った。俺は頬に手をあて彼を睨み上げた。
「嫌だと言うのなら仕方ない。警察に連絡するまでだ」
 彼は、席に戻り、素早く服を着ると、「服を着ても良いよ」、感情を殺した声で言い捨てた。そして、受話器を握り、ゆっくりとこちらを見た。プッシュボタンを押し始める。
「待って。待って下さい」
 俺は必死で懇願した。俺の言葉を待っていたかのように電話のフックを押し下げる。コンドームを万引きしたとこで警察に突き出されるなんて、恥ずかしくて耐えられない。だからと言って男のマラをしゃぶらされるのもごめんだ。俺はどうすればいい?
「なら素直に俺のマラをしゃぶるんだな?」
 俺の逡巡を読んだように追い打ちをかけてきた。俺は答えられない。
「どっちなんだ?警察に突き出されたいのか?それともしゃぶるのか?」
 俯いて黙り込んだ俺を見て、彼は苛つき始めた。
「煮えきらん奴だな」
 その時、ドアをノックする音が響いた。
「田辺君」
 ノックの主が語りかけた。彼は立ち上がり、ドアのロックを外す。
「どうした?万引きの取り調べは進んでいるのか?」
「いえ。主任。それがはっきりしない奴でして」
 主任と呼ばれた人は、彼より少し年上の男だった。主任は俺が素っ裸で椅子に座っているのを驚いている風でもなく、こういった取り調べが日常茶飯事であることを物語っていた。主任は先程まで彼が座っていた椅子に座る。
「で、警察には連絡しても良いのかな?」
 優しさを装いねっとりとした口調で話しかけた。その目は鋭く、俺の身体を値踏みするかのごとく、舐め回すように眺めた。俺は恥ずかしさのあまり、俯くしかなかった。
「確かにはっきりしない子のようだね。その場に立ってみたまえ。君の対応次第で警察に連絡するのは考えようと思う。うちでは初犯のようだしね。ただ、このまま帰す訳にはいかないんだよ。二度と万引きをしたくなくなるように。。。ね」
 思わせぶりな言い回しで、先程彼が要求したことをほのめかしているようだ。俺は前を隠すことも許されず素っ裸で突っ立っていた。前後から気味の悪い目で視姦され、ネチネチと責められる。俺はつくづく万引きしたことを後悔していた。田辺と呼ばれた男が俺のすぐ後ろに立ち、俺の尻を撫でながら言葉を続けた。
「どうだ?少しの間、俺の自由になれば解放されるんだぜ。警察に行って、根掘り葉掘り尋問を受け、家族に連絡されるよりいいだろう?」
 足下から頭の先まで鳥肌が立つ思いだった。
「男とは初めてか?気持ちの良いものだぜ。俺も男だから男の性感帯は分かってるしな。忘れられなくしてやるよ。」
 俺の耳元で囁くように話しかける。田辺は俺の腰に手をまわし、机に方に誘導する。俺を机の上に座らせ、股を開かせた。抗おうとした瞬間、俺の身体は主任によって押さえ込まれた。ばたつかせようとした両脚は、一瞬早く田辺に掴まれ、完全に自由を奪われる。ねっとりとした感触が下腹部を這う。田辺が俺の玉の付近を舐めていた。背筋が凍り付くほど卑猥な表情を顔に張り付け、長い舌を突きだしてチロチロと舐め上げる。主任が俺の耳に歯をあて、熱い息を吐きかけていた。
「いやだ。止めて下さい。」
「警察に突き出されたいのかね?」
 間髪入れず、主任の囁きが耳元で響く。俺の身体は再び凍り付いた。
「今度は、こうやって責められたいがために、万引きをするようになるかもしれないぜ」
 田辺は嫌らしい笑みを浮かべながら俺を見上げた。垂れ下がったマラを口に含み、乳飲み子が母親の乳首を吸うようにマラを吸う。熱く柔らかい粘膜が、俺の力無いマラを包み込み、刺激を与え続ける。俺の心は拒絶しているのに、徐々に身体が反応を始める。海綿体に熱い血液が送り込まれ、下腹部に垂れ下がった触覚が容積を増す。
『いやだ。止めてくれ!俺は。。。俺は。。。』
 心の叫びとは裏腹に、与えられた刺激の分だけマラは反応する。
「その気になったか?」
 田辺は完全勃起した俺のマラを眺めて、満足そうに微笑んだ。
「今度はおまえの番だ。」
 田辺が立ち上がり、スラックスの前を開く。既に勃起した大人のマラが、青筋を立てて屹立している。黒くグロテスクなそれは、俺のフェラを待つように身悶えしていた。後ろ手に押さえ込まれていた手が自由にされ、机の上から突き放された。
「ほら。しゃぶられて気持ちよかっただろう?おまえも俺のマラに奉仕しろ!」
 冷たい床に座り込んだ俺を見下ろし、田辺は目の前にマラを突きだした。いつの間に後ろに回ったのか、主任が俺の頭を抱え、田辺の下腹部に押しつける。ムッとする雄の臭いにむせ返る。嫌々をする俺の頭を押さえ、顎に手をまわして無理矢理口を開けようとする。
「無理矢理犯されたいか?それとも自分の意志でしゃぶるか?」
 主任は相変わらず気味の悪い優しさを装い俺の耳元で囁いた。
「無理矢理はつらいぞ。ふっふっふ。」
 さらに気味の悪い含み笑いが追い打ちをかける。主任の片手が俺のマラを握りしめ、擦り上げる。あっと油断した瞬間、口の中にマラをねじ込まれた。雄の臭いが鼻に抜け、グロテスクなマラが口一杯になる。主任の手が俺の全身をまさぐり始める。俺の小さな乳首を捻り、横腹をさすり、ケツをなで回す。
万事休すか。。。

スリル01

ブルゾンのポケットに手を突っ込み、何気なく辺りを窺った。俺の動きに視線を送るヤツはいない。当然、監視カメラや警備員の位置関係はチェック済みだ。棚に並ぶ商品にわざと手をぶつけ、数個を床にばらまく。拾って棚に戻す振りをして、素早くひとつを袖に忍ばせる。
 すぐに立ち去るような愚は犯さず、ゆったりと店内を歩き、品定めするような振りをする。少しずつ出口へと近づいていく。平静を装っても心臓はバクバク鼓動を打ち、軽く握った掌には汗が浮かんでいる。下手をすれば足が震えそうになるのを我慢して平然と歩く。
 この緊張感とスリルがたまらない。脳への酸素供給が滞っているのか軽い目眩を感じ、地に足が着かない雲の上を歩くような感じ。高速で血液を全身に送り出しながらも、なぜか空回りする心臓の鼓動。空気が粘つき身体にまとわりついて自由がきかない。
 しかし、その窒息感も、外に出て、照りつける太陽に晒されると嘘のように消え去るのだ。逆に爽快な空気が頬を撫で、急速に酸素が全身へと行き渡る。緊張した面持ちも、成功した高揚感から自然と笑みに変わる。もう少し。誰も気付いていない筈だ。俺を追う人影もない。ちょろいもんだ。
「お客様。ちょっとよろしいですか?」
 突然、横から現れた男が声をかけてきた。背の高いバタ臭い顔をした30前の男が立ちふさがる。俺は怪訝な顔をして彼を睨み付けた。そっと、右手に男の手が伸びる。俺が袖に隠したものと一緒に俺の手首を掴み、『分かってるでしょう?』と言わんばかりの顔をした。咄嗟に逃げようかと思ったが、俺の手首を掴んだ男の握力は、思った以上に強かった。体捌きから武道のたしなみがあり、日頃から身体を鍛えているようだ。
 俺は観念して、彼に引きずられるようにしながら店舗裏の事務所へと引っ立てられた。血の気が引き、現実を拒絶して逃避した脳が真っ白になった。
「そこに座りなさい」
 俺は倉庫のような雑然とした部屋に連れ込まれた。小さな部屋で窓はない。雑然と積み上げられた段ボールの他は、スチールの机と椅子が二つあるのみだった。その内のひとつに腰掛けた。彼は、ドアの鍵を閉め、奥の椅子に座った。
「とりあえず、袖に隠しているものを机の上に出して」
 俺は素直に机の上に置いた。
「商品は売り物だから料金の支払いが必要なのは知っているでしょう?」
 彼は、俺が机の上に置いたものを眺めながら言った。
「上着も脱いで机の上に置いて。」
 俺は上着を脱いで机の上に置いた。彼は、内ポケットの中から俺の財布を、あちこちのポケットを調べて、入っているもの全てを取りだした。携帯、ハンカチ、車のキー。
「じゃ。服を全て脱いで」
「え?」
 俺は驚いて聞き返した。
「えじゃない。全て脱ぐんだ」
「でも。。。」
「まだ、何か隠しているかもしれないだろう?」
「もう隠してません」
「信用できる訳がないだろう?早く脱ぎなさい」
 俺は渋々、立ち上がり、シャツのボタンを外した。
「脱いだものは机の上に置いて」
 シャツを机の上に置く。
「ズボンもですか?」
「当然だ」
 ベルトを外し、ジーンズを脱ぐ。ジーンズも机の上に置いた。グレーのビキニと白いTシャツだけの間抜けな格好で立ちつくす。
「全てと言ったはずだ」
 俺は彼を睨み付けたが、彼は平然としている。仕方がなくTシャツを脱いで、机の上に置いた。彼は、俺が脱いだものを調べながらこちらを凝視している。無言で顎をしゃくり、ビキニも脱げと命じる。だが、そこまでしなくても。。。俺は立ちつくしていた。
「もうありません。これだけです。信じて下さい」
 彼は俺を見つめ続ける。しばらく経って、俺は観念した。ビキニを脱いで机の上に置いた。手で前を隠していると、彼が追い打ちをかける。
「手をどけなさい。見えないだろう」
 俺は顔を真っ赤にして項垂れる。彼が立ち上がってきて、強引に俺の手を振り解いた。情けなく縮かんだマラと玉がぶら下がっていた。
「机に手を付いてケツを突き出せ」
 戸惑う俺を無理矢理そうさせる。ケツを開き、穴を押し広げるようにして中を覗く。
「とりあえず、他にはないようだな。では、そこに座って」
 俺は素っ裸のままで座らされた。
「名前と住所、連絡先は?」
 俺が告げる内容を調書に書き取る。
「で?どうして万引きなんかをしたんだ?」
「買うのが恥ずかしくて。。。」
「初めてか?」
「はい」
 消え入りそうな声で答える。
「そんな筈はないだろう。あの目の配り、手並みはなかなかだった。袖に隠す瞬間も俺がじっと見ていなければ、分からなかっただろう。初犯というのは嘘だな。捕まったかどうかは別だが。」
 机を両手で叩き、同意を求めた。
「どうなんだ?初めてじゃないだろう?」
「はい。。。すみません。許して下さい」
 俺はあまりの勢いに答えてしまった。
「料金は払います。ごめんなさい」
「これの使い方は分かってるのか?」
「え?」
 彼は俺が万引きした商品を振りながら問いつめる。
「使うために盗ったんだろう?どうやって使うんだ?相手はいるのか?」
 どうしてそこまで言われなければならないのか。たかが、コンドームを盗んだだけで。。。
「俺が使い方を教えてやろう」
 彼は突然、立ち上がるとズボンのファスナーを下ろした。そして、勃起したマラを引きずり出した。椅子に座って見上げる俺の前にそれを突き出す。
「しゃぶってみろ!」
「いやです。」
 俺は抵抗した。
「なんでそんなことしなくちゃいけないんですか?」
「俺の言うとおりにしないと、警察に突き出すぞ?それでもいいのか?言うことを聞けば今回は見逃してやろう」
 俺は彼を見上げた。マラが目の前で息をするように上下した。
「ほら。しゃぶれよ。気持ちよくしてやるぜ」
 彼は上着を脱ぎ、シャツを脱いだ。彼の上半身は、見事に鍛えられたものだった。大胸筋は盛り上がり、腹筋が8つに別れて盛り上がっている。薄くのった脂肪が艶を放ち、張りのある筋肉が動く。力で敵わないのは当たり前だ。
 彼はスラックス、ボクサーパンツも脱ぎ捨て、素っ裸になった。男の俺から見ても綺麗な身体といって良かった。だからといって、なぜ、俺が男のマラをしゃぶらなければならないのか。しかし、断れば警察に突き出される。
「こんなこと要求されたって警察に言いますよ」
 彼は不敵な笑いを浮かべた。
「強く出るじゃないか?万引きしたヤツと、真面目なサラリーマンの俺と警察はどちらを信じると思う?」
 確かにそうだ。警察は信じてくれないだろう。彼の言われるままにしなければならないのか。俺は正直焦った。

2019年8月2日金曜日

お知らせ8/2

 ここ数ヶ月にわたり、"Life of kinky Gay"の過去ブログで発表していた作品を復旧しました。 短文のものを除き、全てUPしましたので、再度、楽しみたい方は、順次、ごらんください。
 なお、大昔に"Short Stories"にて発表していたものについても、折を見て順次、復旧します。大昔に書いた作品は、短文&体言止め、文単位の改行、人称のゆらぎ、文法の間違いや拙さなど、掲示するには恥ずかしいかぎりなのですが、明らかな文法のミスや誤字脱字などを除き、なるべく当時のままで復元するように心がけます。
 また、新たなお話を新規に起こすことも考えておりますので、生暖かく、長い目で、ご支援いただけると幸いです。

 黒山羊

高級娼夫2_07

「オマンコが濡れてる。逞しい男根が欲しいって開いてきた。男を誘う淫乱な肉の穴だ。恥ずかしくないのかい?こんな格好をして、人に見られたことのない陰部を晒して。君は変態なのかい?」
「あぁ・・・はずかしい。とっても恥ずかしい。でも欲しいんだ。卑猥な言葉を無理矢理言わされても、こんな格好でオマンコを晒しても。逞しい硬い太い男根が欲しい。僕の淫乱な穴に突っ込んで」
 いつもにましてノッているようだ。やはりM気がある。卑猥な隠語を連発しながら僕を誘う。
「ひくひくしてる。ピンク色のオマンコが、内側の真っ赤な粘膜まで反転させて男を誘っているよ」
 オイルをたっぷり垂らして中指をゆっくり挿入する。それだけで彼はイッてしまいそうになるくらい感じている筈だ。この間の僕の姿だ。奥まで指を差し込み、柔らかく熱い粘膜をまさぐる。とても綺麗な粘膜だった。しっとりと濡れ、指を締め付け、吸い付いてくる。内臓がうねうねと蠕動し、奥へと指をいざなう。人差し指も突っ込む。
「もう2本の指を飲み込んでしまった。肉の穴が指を放さないように吸い付いてくる。とても綺麗なオマンコだよ。これ。感じるかい?」
 2本の指の腹でぷくりと膨れた丘を交互にノックする。彼は仰け反って悲鳴を上げる。
「あぁはぅあっあっあぁぁぁぁ」
 ここで発射させる訳にはいかない。もっともっと楽しんでもらわないと。指を抜き、ゴムを付けた男根をゆっくり挿入する。太くて硬い男根がオマンコに入ってくる瞬間を感じさせる。
「ほら。吸い込まれていく。硬いだろ?君のオマンコに入っていく。感じるかい?僕を太摩羅が君を犯している。誰も入れたことない穴に侵入していく」
「はぁぅ。感じる。硬い。すごい太い。デカマラが僕を犯してる。僕は犯されてる。すごい。いいよぉ」
 本当に吸い付いてくる綺麗な肌と粘膜だ。染みひとつない、文句の付けようのない彫刻のような肉体だ。その尻の割れ目に僕の男根が刺さっていた。ゆっくりと奥まで挿入する。メリメリと肉を割って胃を突き上げるまで侵入する。彼の粘膜が僕全体を包み込みギリギリと締め付ける。ぴったりと吸い付いて、表面の浮き出た血管を味わうようになぞる。僕のほうこそイッてしまいそうだった。
 彼の上体を引き寄せ、鏡に全身を写す。
「綺麗だ。とっても。股を割り、男根が刺さっているのが見えるかい?君の淫乱な穴に僕の肉棒が刺さってる」
 耳元で囁く。薄い生地のタイツは、染み出した先走りで濡れている。
「こんな立派な肉の棒を持っているのに、オマンコが感じるんだな君は」
 ゆっくりと腰を動かし内臓を抉る。
「ほら。出入りするよ。気持ちいいかい?」
「凄い。いいよ。凄い感じる。ほんと淫乱な気分」
「こんなことして、今度の試合のとき勃起したらどうするのさ?それこそ聴衆の面前でもっこりが強調されたら大変だ」
「やだよ。そんな恥ずかしいこと。でも思い出したら勃起しちゃいそうで怖いや」
「そうならないように、たっぷり肉棒を味わって、いっぱい出すといい」
「うん。もっと犯して。もっと」
 口付けをせがんで来る。僕は優しく唇を重ね、舌を絡めた。その間も絶え間なく腰を振り、粘膜を擦り、敏感な部分を突き上げる。舌と舌を絡め、互いに口を吸ういやらしい音が鳴る。
 こんな綺麗な身体とルックスをしているアスリートだから、さぞや女の子にはモテるのだろう。でも興味ないんだよな。可愛いよ。上下の同時責めに、眉間に皺を寄せ、快楽を貪っている。デカイ肉棒から止め処なく、透明の粘膜があふれ出す。我慢できなくなってきた。薄い化繊のタイツの割れ目に両手を突っ込み引き裂いた。
 まるでレイプしているようだ。繋がったままベッドに移動し、正常位で突き上げる。彼は両手を背中に回し、きつく抱きしめてくる。両足首を持って、大また開きにして突き上げる。そして、片方の脚を抱きかかえるようにしながら奥まで突っ込む。さらに、ひっくり返して動物のように犯す。
 体位を入れ替えながら延々と感じる部分を攻め立てた。身体が柔らかいからアクロバティックな体位でも全然平気だ。それに凄く軽いから、駅弁だって簡単にできる。彼の手を首に回し、筋肉質な尻の肉を鷲づかみにして腰を振る。卑猥な音がじゅくじゅくとして、泡だった粘液が太腿を伝う。
 高層階だから覗かれる心配もないし、窓際に移動して彼を犯した。背中をガラス窓に押し付け、腰を振る。ほとんど白目を剥いて彼は感じているようだった。君が満足するまで、朝までだって抱いていてあげるよ。
 僕たちは獣のように延々と繋がったまま互いを求め合った。

高級娼夫2_06

紳士との出会いは、ある意味カルチャーショックだった。結局、紳士に触れられたのは、最初に穴を弄られたときと、乳首を愛撫されたときだけなのだ。羞恥というシチュエーションと言葉、そしてバイブの振動だけで、僕は扱くことなく精を、それも二度も吹き上げたのだった。ソフトSMの醍醐味をこの身体に刻み付けて、紳士は去っていった。また、指名するよとだけ言い置いて。
 次のときは、どんな風に虐めてくれるのだろうか。そう想像してみるだけで、僕の股間は痛いほどに膨張し、穴が濡れるのだった。いくらか自分自身のスキルが上がった気がする。だから、某フィギアスケート選手から指名を受けたとき、羞恥責めを試してみようと思った。
 部屋に入るとテレビで見たとおりの彼が恥ずかしそうに立っていた。指名のお礼を言い、軽く乾杯することにした。冷えたグラスにビールを注いで手渡す。グラスを軽く合わせると、心地よい音が響いた。あまりお酒は強くないようで、一口、二口飲むと、頬がほんのり紅潮する。ソファに座った彼の隣に移動し、肩に手を回して引き寄せる。少し身を硬くしながらも僕の胸に身体を預けて見上げてくる。そっと唇を合わせた。とても柔らかい唇だ。舌を差し込み、彼の熱い舌に触れる。吐息が興奮を示していた。
 股間にそっと手を置くと、そこはもう臨戦態勢で、想像以上にデカいペニスが硬くなっていた。首筋に舌を這わせ、乳首を指先で弄ぶ。彼は仰け反って吐息をついた。
「お願いがあるんだけどいいかな?」
 僕は耳元で囁く。
「何?」
 潤み始めた彼の目が見つめ返す。
「この全身タイツを身に着けて欲しい。想像以上に感じさせてあげるよ」
 薄い化繊のタイツを広げてみせる。素肌が透けて見えそうな肌色のタイツだ。いつも同じような衣装を身に着けているから特に抵抗はないようだ。躊躇することなく、素っ裸になって全身タイツを身に着けた。無駄肉の全くない引き締まったアスリートの筋肉が浮き上がる。ピッタリフィットする裁断だから、ぷりっとこじんまりした尻も包み込む。腹筋や胸筋、脹脛までピッタリフィットして、筋肉が強調される。唯一、乳首と股間だけが卑猥に出っ張っていて、アンバランスなだけにすごくエロい。
「ほら。見て。すごい綺麗だ」
 姿見の前に連れていって自分の姿を眺めさせる。
「あぁ恥ずかしい。裸より恥ずかしいかも」
「そんなことない。とても綺麗だよ。股間の屹立した男根も凄く卑猥で綺麗だ」
 あえて下卑た言葉を選んで耳元で囁く。
「恥ずかしい・・・」
 互いに鏡の中を覗きこみながら、突起した乳首を指の腹で愛撫する。感じすぎるのだろう。彼は小刻みに震え、身体を僕に預けてくる。さぁ。この間の僕のように、君自信を開いてあげるよ。
 「目を閉じてごらん。君は今、リンクの中にいる。たくさんの観客が君を見ている。なぜか今の格好だ。ほとんど裸みたいに薄い化繊の全身タイツを身につけ て、演技をしているんだ。君の乳首と股間は雄々しく屹立している。ほら、シットスピンからキャメルスピン、それから身体の柔らかい君だからできるビールマンスピンだ」
 耳元で囁き続ける。彼の頬は紅潮し、ぴくぴくと股間が反応している。
「恥ずかしいところまで丸見えだ。股間はびんびんだよ。あぁ恥ずかしい。観客に恥ずかしいとろこまで晒して、勃起した巨根を見せつけて、君は滑り続ける。感じるかい?」
 乳首を指の腹で愛撫する。痙攣するように身体が小刻みに反応した。すごく敏感になっている。この間の僕のように。
「濡れてるじゃないか。男根の先から透明な粘液が溢れているよ。観客に見られながら、なんて恥ずかしいんだ。ほらもっと足を開いて。そうだ」
 後ろから彼の身体を押してゆき、四つんばいにさせる。
「ここも濡れてるね。丸見えだよ。恥ずかしい格好だ」
 びくびくと男根が反応する。
「君の穴が丸見えだ。男のくせに、男のチンポをくわえ込んで濡れてしまう穴がヒクヒクしているよ。欲しいのかい?僕のチンポが欲しいんだろ?ほら。言わないとあげないよ」
 彼は震える声で呟く。
「欲しい」
「何が欲しいって?よく聞こえない」
「・・・が」
「なんだって?聞こえない。はっきり言わないとあげないよ」
「ぺ、ぺ・・・ニス」
「ペニスってなんだい?僕には分からないな。ちゃんと分かるように」
「あぁ恥ずかしい。恥ずかしいよ」
「じゃ、あげない。こんなに僕の肉棒は堅くなっているのに。君のオマンコに突っ込みたくて、ギンギンなのに」
「欲しい。貫いて。その大きな・・・硬い・・・肉・・・棒で・・・」
「そう。肉棒だ。男根だ。チンポだ。摩羅だ。この硬いでかいチンポを君のオマンコに突っ込むんだ。欲しいかい?」
「欲しい。もう我慢できないよ。犯って。僕を犯して」
 俺も限界が近づいている。タイツの尻の部分を引っ張ってハサミを入れた。丸く切り取られたタイツの奥で、ピンク色の蕾がヒクヒクと蠢いていた。舌にたっぷりの唾を載せて、穴を愛撫した。
「あぁはぁぁ。凄い凄い感じる・・・」
 いつも以上に敏感になっているようだ。やはり。

高級娼夫2_05

ベンチの後ろに陣取った紳士は、俺の肩からコートを落とした。そんな。。。いくら暗くなったていっても、いくらなんでもそれは。。。緊張で筋肉が硬直する。後ろから手が伸びてきて、乳首の先端を指の腹でそっと刺激された。俺は思わず仰け反るほど感じてしまう。全身に高圧電流が走ったような気がした。皮膚の表面に神経が集中しているようだった。びっくりするくらいの粘液があふれ出して、タイツの前は小便を漏らしたようにぬれていた。
 ゆっくりと、触れるか触れないかの瀬戸際で紳士の指は乳首を愛撫する。あぁ駄目。無理。これ以上は無理。紳士の熱い吐息が首筋にかかる。もう他人の目など気にしている余裕はなかった。全神経が乳首に移動してしまったようだ。こんなに男の乳首が感じるなんて知らなかった。接点は本当に点のようなのだ。だが、その針ほどの刺激が究極の刺激となって全身を駆けめぐる。
 ケツはマンコそのもので、くわえ込んだ電動コケシを自ら飲み込み、締め付ける。勝手に肛門が締まって、コケシを食いちぎる勢いだった。チンポはこのままでは爆発して肉片になってしまいそうなくらい膨張している。そして、先端の鈴口から大量の粘液をはき出し、肌とタイツの間に溜まっていった。濡れたタイツが変色して、小便を漏らしたようになっている。
 はぁはぁはぁ。あぁぁぁイキそう。。。
 乳首への刺激だけで、本当にイキそうだった。
 あぁぁだめ。だめ。
 そのとき、紳士の2本の指の爪が乳首に食い込んだ。痛い筈なのに。。。それは快感。。。脳が快感と誤認している。駄目。無理。ごめんなさい。白いザーメンが止め処なく脈動を打つ生き物みたいに、タイツの繊維の隙間からあふれ出す。身体がガクガクと震えた。
「いけない子だ。私の許しもなく漏らしたね。これはお仕置きが必要なようだな」
 あぁこれ以上のどんなお仕置きがあるんだろう。これ以上、羞恥と快楽の両方に責められたら、僕は貴方の虜になってしまう。
「さぁタイツを脱ぎなさい。ベトベトじゃないか。お漏らしをするから」
 絞れそうに濡れたタイツを脱いで、紳士に手渡す。紳士は、タイツを丸めて顔を押し付け、深く息を吸った。
「君の臭いだ。濃い若い雄の臭いがする。君のエキスでべとべとだよ」
 そんな直截な表現をされたら恥ずかしい。
「元気だね。まだ勢いを失ってないじゃないか。これは本当にお仕置きが必要だ」
 そうなのだ。大量のザーメンを吹き出したにも関わらず勃起が収まらない。まだ、興奮状態が続いていた。
「大きく股を開いて。そうだ。君の恥ずかしい淫乱な穴がみんなに見えるように。ん?何を突っ込んでいるんだい?電動コケシかい?よくもそんな恥ずかしい格好ができたものだ。ここは公園だよ。夜とはいっても衆目の前でなんてハレンチなんだ。なんだい?股間に屹立したモノは。イッたばかりだというのに、まだ物足りないのかい?涙を流しているじゃないか。変態だな。君は」
 深呼吸のようにタイツの臭いを深く吸いながら、言葉責めを繰り出す。
「恥ずかしい穴がヒクヒクしているじゃないか。濡れてるね。そうか。それはオマンコだね。男のくせに君はオマンコを持っているんだね。くわえ込んだコケシを放さないように、しっかり締め付けているんだね。ほら。股間のモノがピクピクしているぞ。オマンコが締まる度にピクピクしてる。屋外でなんて恥ずかしいだ。本当に君は変態だね」
 俺は催眠術に掛かったみたいに紳士の言葉の通りに反応した。
「その奥はどうなんてるんだろう。ねっとりと濡れた粘膜が充血し て、僕の凶暴な肉の棒を締め付けてる。そう。君のオマンコに入ってるのは僕の肉棒だ。ヒクヒクしてるだろう。君の淫乱な粘膜が僕を包み込んで締め付けて擦り上げるんだ。僕のエキスを搾り取ろうとね。そうだ。ヒクヒクしてる。締め付けてる。いいよ。いい。とっても気持ちいい」
 本当に紳士に挿入されているようだ。夜の公園ベンチで紳士に後ろから抱かれているようだ。実際、敏感になった粘膜にヒクヒクと振動が伝わってくる。
「君の中は熱いくらいだ。真っ赤な血の色をした内臓が僕を包み込む。いい。とてもいい。君の中は最高に気持ちいい」
 紳士は優しく、囁く。
「ほら。自分でしてごらん。僕を持って。そう奥まで。そう引き抜いて。僕を感じるかい?いいよ。とても暖かい。とても柔らかい。とても気持ちいい」
 はぁはぁはぁ。呼吸が速くなる。誰に見られるかも分からない公園で、こんな恥ずかしい行為をするなんて。自分でも信じられない。操り人形になったみたいに僕は紳士の言葉のままに動く。凶暴な硬い棒が僕の中で暴れ、敏感な部分を振るわせる。さっきイッたばかりなのに。自分のものを握りもしていないのに。奥から突き上げてくるものがあった。僕の泣きそうな顔をみて紳士は察したようだ。
「いいんだ。我慢しなくていい。僕を感じながら吹き上げればいい。ほら、ここだろ?感じるだろ?」
 紳士は指一本動かさない。だが、僕の内臓は紳士の動きを敏感に感じ取っていた。ドクドクと息づく脈動を感じていた。あぁまた来る。また触れもせず、吹き上げてしまう。ギュッと穴が締まり、びっくりするくらい大量のザーメンが溢れ出した。竿を伝い何度も何度も。僕は失神する一歩手前だった。

高級娼夫2_04

エレベーター内で突然起こったモーター音に乗り合わせた人が息を呑むのが分かった。何かを察するところがあったと思う。興味深そうに、視線を投げてくる。俺は真っ直ぐ前を向いていることができなくて、耳熱くなるのを感じながら俯くしかなかった。視線が痛い。
 縄を打たれ、ケツに電動コケシを突っ込んで、それでも股間を勃起させてる男がいる。まるで、亀甲縛りの裸で衆目に曝されている気分だ。紳士は、そ知らぬ風で、俺が赤面しながらも興奮している様子を伺っているだけだった。エレベーターがロビー階に到着するまでの時間がこんなにも長いなんて。俺の代わりにエレベーターが溜息を吐き出しながらドアを開ける。
 我慢できなくて、スタスタと事も無げに廊下に歩を進める。しかし、早足で歩くと、後ろに突っ込まれた電動コケシが食い込んで内臓を突き上げる。中では、未だに振動し続けていて、敏感なところにビンビン刺激を与えていた。誰もが俺を観察している訳ではないけれど、すれ違う瞬間、怪訝な表情で俺を見るのは確かだ。だって、外は、もう初夏の陽気になりつつある。なのに、トレンチコートを着た男が歩いているのだから、変に思っても不思議はない。そうして、注意を払ってみると、なんともちぐはぐな格好をしているのだ。高級ホテルのロビーに、ローファーに黒タイツ、襟ぐりの広く開いたトレンチコートの男。注目を集めない方がおかしい。
 よく見ると、ますます変な男なのだ。襟元にはなにやらロープが見えるし、近づくとモーター音がウンウン鳴っている。目が虚ろというか、涙目にすらなって、真っ赤な顔をしている。誰だって想像することは同じだろう。M男。変態。羞恥責め。違法までいかないハレンチ行為だから、関わりたくはないけれど、興味を引くのは確かだ。
 眉を顰める老婦人、興味津々のサラリーマン、頬を赤らめる若い女性など次々とすれ違ってゆく。紳士は、少し距離をとって、羞恥に身悶えする俺を楽しんでいる。ドアマンは無表情で俺を送り出した。外に出て、少しホッとする。
「良い顔だ。君。ほんとに虐め甲斐があるね」
 追いついてきた紳士は、微笑みながら言葉を掛けてくる。
「僕までぞくぞくするよ。衆目にさらされ羞恥に悶える君の表情は最高だ。久しぶりに勃起したよ」
 問題ない程度に紳士を睨みつけた。
「うーん。その反抗的な目もなかなかいい」
 あぁ何を言っても無駄だ。紳士は意にも介さない。経験豊富に違いないから、この程度の反抗は無意味だ。というか、より興奮を招くだけかもしれない。
「さて、その辺を少し散歩しよう。前のボタンを外しなさい」
 えっ。。。そんな。
「夕暮れだ。大丈夫。ぞくぞくするだろう。勃起した君の股間がタイツ越しに見えるか、見えないか。変態だな。君は」
 好きにしてください。俺はボタンを全て外し、ちらちらと肌とロープを曝しつつ歩くしかなかった。股間がきつい。このままだと、タイツですれてイッてしまいそうだ。
 夕暮れといってもまだまだ明るくて、俺のあまりに変態な格好は危険な感じ。でも、案外、道ですれ違う人は、他人に興味を示さない。というか、すれ違いざまにマジマジと眺めるのは失礼なことだから当然なのかもしれないけれど。こちらの異様を感じた人が視線を動かして俺を観察する。
 その瞬間の表情は2種類だった。ひとつは、しかめ面をしつつ、まさしく変態を見る蔑んだ表情。そして、もうひとつは、非道徳的な行為に好奇心をかき立てられた感じ。2人連れだったりすると、すれ違いざまに、
「見た?縛ってなかった?」
「変態だぜ。あれ。すげぇな。ギンギンだし。それもホモ?」
 囁くような声で会話するのが聞こえる。その瞬間、顔から火が出るくらい恥ずかしい思いをする。
「なぁ。モーター音?」
「え?マジ?もしかして、あれ突っ込んだまま歩いてるの?やだ」
 カップルが振り向いて眺めているのを感じる。歩くとき前の合わせがずれて、見えるか、見えないかギリギリの線だ。夕闇があからさまな露出を和らげる。紳士は、俺の反応を楽しみながら、ゆっくりと後ろを歩いている。
「さぁ。そこを左だ」
 そして、後ろから指示を送ってくる。左に曲がると、木々が生い茂った大きな公園があった。犬を散歩させたり、ジョギングしたり、カップルでベンチに座って話していたりと人が多い。都心部の公園なので、子供がいないのが救いだった。
 ゆっくりと噴水の周りを歩かされ、空いたベンチに座るように指示される。紳士は、隣のベンチに陣取る。すれ違いざまなら一瞬だが、止まってしまうと、視線から逃げようがない。いくつかの視線が俺を捉えていた。硬いベンチの座板に突き上げられ、電動コケシが内蔵を刺激する。どうしても呼吸が速くなる。こんな状況でも俺は感じているのだった。勃起したままのペニスから大量の粘液があふれ出し、タイツの前がべとべとになっている。
 はぁはぁはぁ。あぁあっあぅ。
 切ない吐息が零れてしまう。先ほどのように紳士に乳首を刺激されたら、一溜まりもなく発射するに違いないほど俺は興奮していた。見られてる。こんな変態な姿を恥ずかしい格好を見られてる。恥ずかしくて、居たたまれなくて、でも俺は最高に興奮していた。日が完全に沈み、夕闇が濃くなると園路灯が点り始める。
 人の姿も少しずつ減ってきて、視線を感じないようになってゆく。そうすると紳士はベンチから立ち上がり、俺の後ろに場所を移した。

高級娼夫2_03

組織がコントロールしているようで、俺を指名してくれる顧客は、スポーツ関係が多いのだが、今回の紳士は弁護士で、初めての指名だった。話によると、顧客からの強い要望で、是非に俺をと指名してくれたらしい。とても嬉しいことなので、頑張って要望に応えなければと決意した。少々要望が特異ではあるけれど、セックスにはタブーがないのだ。
 いつもより早い時間に、指定されたホテルに入った。ロマンスグレーの髪、風格をたたえる口髭、オーダーに違いない生地の良いスーツ、どれを取っても隙がない。指示されるままに服を脱いだ。足を少し広げ、紳士が腰掛けるソファの前に全てをさらけ出す。
「綺麗な筋肉をしている。とてもバランスがいい」
 紳士は静かに呟いた。指示に従い、紳士に背中を向け、前傾して自ら開き、奥の蕾をさらす。
「これも綺麗だな。まるで初めてのようじゃないか。。。やはり君を指名して良かった。そのはにかんだ表情がまたなんともいいね」
 俺を気に入ってくれたようで良かった。紳士は静かに立ち上がると、少し大きめの鞄からロープと色々なグッズを取り出した。壁の姿見に全身が映っていて、縄を打たれる過程が客観的に見えた。俺の呼吸を読みながら要所要所で、結び目を極めてゆく。何かの本でみたような見事な亀甲縛り。筋肉質な肉体に打たれた縄目は、芸術的ですらある。いつしか俺の股間は痛いほど屹立していた。
「うん。今までの経験の中でも、最高に美しい。勃ってるじゃないか。興奮してるのかい?」
「はい。とても。心臓がトクトクと鼓動を打つたびに、縄が筋肉に食い込みます。痛すぎず、緩すぎず、その上、芸術的に縄の結びが綺麗です。ごめんなさい。素人の俺が偉そうに」
「いや。いい。素直に感じたままを話してくれていい」
 股間もだけれど、乳首も痛いほど勃っていた。紳士は、それを見逃さず、指先で軽く触れた。全身に稲妻が走ったように快感を感じた。呼吸が速くなる。身体が小刻みに震えた。
「敏感なんだな。調教のし甲斐があるね」
 勃起したモノの先からトロリと透明な粘液が糸を引いた。
「君。縛られたのは初めてだろ?すごい感度じゃないか。Mの素質があるね。恥ずかしいかい?」
 俺はコクンと頷いた。喉が乾いて声がでない。
 紳士は、突然、トイレに向かうとしょぼしょぼと小便をした。ドアを開けっ放しにしてあったので、音が丸聞こえだ。風呂場から出てきた紳士は、黄色い泡の立った液体が入ったコップを持っていた。
「喉が渇いただろう。遠慮はいらない。飲みたまえ」
 有無を言わせず、鼻を抓まれコップを口に宛われた。抵抗がなかったといえば嘘になる。その液体が何であるか聞くまでもなかったからだ。素直に口を開けると、コップを傾け液体を流し込まれた。ここまできて拒否しても始まらない。俺は素直に飲み込んだ。しかし、鼻を抓まれているから液体の味は分からない。なま暖かい感じしかしなかった。
「君にはMの素質がある。それにSをそそる妖艶さもね。いいMを手に入れた。嬉しい限りだ」
 紳士は、とても気に入ってくれたようだ。股間は痛いほど勃起して、透明な粘液を垂れ流し続けている。全身が敏感になったようで、指先のタッチだけでイッてしまいそうになるくらい感じる。
「よし。じゃぁ次の段階に進もうか」
 トンと軽く押される。後ろ手に縛られているから抵抗できず、前に倒れる。そのまま床に顔から突っ込むと思われた瞬間、背中のロープを掴み、衝撃をなくす。そして、ゆっくりと着地した。足首もクロスして縛られているから、顔と肩、両膝で四つんばいのような感じ。奥の蕾を晒した状態だ。
 オイルを垂らされた。冷たいオイルがトロリと粘性を持って、割れ目を伝い落ちてゆく。その途中、指先で掬い、優しく穴の中に塗り広げられた。
「うん。中も綺麗だ。吸い付くようないい感じの粘膜をしているね。張りがあってとてもいい。まとわりつく名器だと言われるだろう」
 紳士の指が内臓を確かめながら、優しく奥へと入ってゆく。
「膨らみも大きいね。これだ」
 あぁそれは。。。こんな感じてる状態で、軽くでも押されたら。。。しかし、そこは良く分かってらっしゃる。責め続けるとこはしない。そして、紐の付いた卵型のバイブを2つ突っ込み、さらにバイブを押し込んで、ロープで外れないようにする。その後、足首と手首の縛りを解かれた。
「さぁ。これを着よう」
 紳士が出してきたのは、タイツにトレンチコートだった。タイツはさほど問題がない。だが、トレンチコート。初夏に近いこの季節にこれは異様だ。それに、トレンチの下には何も付けないのだから、襟ぐりからロープが見える。もしかして、これを着て。。。
「さぁ散歩に行こうか」
 やはり。紳士に促されつつ廊下に出る。誰もいないのでほっとする。到着したエレベーターには一人の男性が乗っていた。俺の格好を見て、怪訝な顔を一瞬したけれど、そっと視線を外した。ドアが閉まった瞬間、エレベーターのモーター音とは異なるくぐもった音がし始めた。その場所は、俺の腹の中。あぁ。先ほどのローターだ。リモコンで動くのだ。敏感になりすぎているから感じてしまって吐息が漏れる。
 ウンウンウンウン。
 完全勃起した股間が薄い生地のトレンチコートを突き上げた。

高級娼夫2_02

自分が置かれた状況が理解できたようだ。ふごふごと喉を鳴らしながら抗議しているようだ。いくら現役のスポーツマンであっても手足を拘束されて振りほどくこともできまい。必死になってケツを突き上げて、俺を落とそうとする。それなりに抵抗された方が、レイプしがいがあるというものだ。だが、無理矢理突っ込まれて痛い思いをするのは、お前の方だ。
 ベッドの上で必死に暴れる男を見下ろしながら、見せ付けるように勃起したデカマラにオイルを塗る。そこまで鬼ではないので、オイルくらい塗ってやるよ。膝裏に体重を載せ、自由を奪う。そんなにケツを突き出して暴れたら、勝手に入っちまうぞ。無駄肉の欠片もない肉体に圧し掛かる。
「知ってんだぜ。おまえマンコ野郎なんだろ?学生寮では肉便器として使われてたって話じゃないか」
 耳元で囁くと、男は厭々をするように首を振った。
「嘘付け。おまえの所属してたクラブの奴に聞いたんだ。みんなの性処理道具だったんだろうが。この公衆便所が!」
 いくら喉で唸っても怖くない。もう我慢できなかった。俺はいきり勃ったモノを突っ込んだ。
 うがががぁががぁぁ。
 獣のように男が唸る。広げもせず突っ込まれれば、そりゃあ痛かろう。あいにく、これはレイプなんでね。優しくなんてしてやらねぇよ。お前は食われるだけの穴なんだからよ。ミチミチと音がするほど締まる穴にデカマラを突っ込んでゆく。
「ふん。広げもせず、俺のデカマラを咥え込むじゃねぇか。痛い?そりゃそうだろ。痛くないレイプなんてあるかよ」
 これ以上ないくらい奥まで突っ込んでやる。胃が突き上げられ吐き気すらするはずだ。おらおらおら。どうだ?本気でレイプされる気分は。肉便器が生意気に痛がってるんじゃねぇ。てめぇの穴は突っ込まれるためにあるんだよ。おらおら。泣いてみろ。マンコ濡らして泣いてみろ。
 緩む間もなく突っ込まれ、腰を振られたら、想像を絶する痛みだろう。だが、これはレイプなのだ。強姦なのだ。強姦と言うのは相手の都合などお構いなしに犯られることなんだ。性行為ではなく、傷害なんだ。痛くて当たり前だろう。
 暗くても涙と鼻水を垂れ流しているのが分かる。切れて血まみれになっていなければ良いのだがな。さすがに、それは目覚めが悪い。オイルもたっぷり塗ったことだし大丈夫だろうがな。もう暴れる気力もないのか固まっている。都合が良いので、後ろからバコバコと嵌める。
「どうだい?本気で犯される気分は。。。ふん。ちんぽギンギンじゃねぇか」
 股間に手を差し込むと男のチンポは、これ以上ないくらい勃起している。
「おまえ。犯されながら勃起してるのか?マジで変態だな」
 弱々しく首を振るが説得力がない。
「今まで痛がってたんじゃねぇのか?チンポなら何でもいいだろ?公衆便所だもんな。サッカーの試合中でも、ユニの股間ばかり見てんじゃねぇのか?」
 腰を振り、内臓を抉りながらえげつないことを囁く。
「シャワー浴びながらマンコ濡らして、あのチンポ食いてぇなんて涎垂らしてんだろ。変態」
 口に突っ込んでいたタオルを抜く。高速ピストンでマンコの奥を抉る。
「あぁああぁうぅあぁぁ。いいぃぃ。いいぃぃ」
「ほらみろ。やっぱ良いんじゃねぇか。レイプされて喜びやがる。マジ変態だな。おまえ」
「ああ。いや。あぁ。いぃぃ」
「何が嫌だって?マンコ濡らして、何が嫌なんだ!」
「ひぃぃ。すごぃぃ。あぁん。すごいぃぃ」
 でかいケツを鷲づかみにして、削岩機のように高速で打ち込む。髪の毛を鷲づかみにし、仰け反らせながら犯した。
「んぐんぐぅんんん。ああぁぁ。だめ。だめ。だめだよぉ」
「何がダメなんだ。何が嫌だってぇ?」
「違う。イク。。。いっちゃうぅ。ダメ嫌ダメ嫌ぁ」
 そりゃそうだ。何度も突っ込んでいるのだ。スポットを的確に当てることができる。
「あぁぁぁあぁぁぁあぁ」
 糸が切れたように男は落ちた。トコロテンと同時に気を失ったようだ。ほんと。女みたいだな。すごいと思う。そんなに気分よく言ってくれるのなら、娼夫の本望というものだ。
 念のため、ティッシュで尻を拭く。白い泡だったオイルだけだ。切れてなくてよかった。気がつくまで優しく頭を撫でながら添い寝した。5分もすると吐息とともに目を開ける。
「凄かった。本当にレイプされてるみたいだったよ。ありがとう」
「いえ。こちらこそ。良かった?痛くなかった?」
「最初は凄い痛かったけど、でもその方が犯されてるって感じで興奮した。やっぱ俺ってドMなんだな」
「もっと早くに言ってくれれば良かったのに」
「だって、恥ずかしいじゃないか」
「いいえ。セックスにタブーなんてありません。互いが了解してれば問題なんてないでしょ?」
「そうだね。。。今度は、また違ったシチュエーションでレイプしてもらおうかな」
「いいですよ。もっと興奮するように、真に迫ったシチュを考えましょう」
「ありがとう。今度は優しく抱いてくれるかい?まだ、イッてないだろ?」
「はい。もちろん」
 妖艶に笑む守護神を抱き寄せ、俺は優しくキスをした。

高級娼夫2_01

世の中には色々な人がいる訳で、その好みも千差万別だ。決して外には出せない秘められた癖もあるだろう。けれど、そんな鬱屈した気分を晴らし、人には言えない癖を隠すことなく曝け出してもらうために俺たちはいる。
 今夜、会うことになっている人は、かれこれ5度目になる。他の娼夫も味見したようなのだけど、結局、俺に戻ってきてくれた。彼は某有名なサッカー選手だったのだが、まだ現役時代の頃で、ナショナルチームに所属して活躍していた。またの名を日本ゴール守護神という。
 ウケだったけれど、特に変わったことを要求されるでもなく、普通に会って、抱きあい、しゃぶり、そして彼を組み敷き俺が責めた。5度目になる今日、初めてのリクエストがあった。なんだ。そんなこと。全然恥ずかしがることなんかないのに。もっと早くに言ってくれれば喜んで応えたのに。やっぱり心を許してくれたんだと思うと嬉しいものがある。
 指定されたホテルに向かう。ロビーに到着したので、その旨を連絡すると、15分後に上がってきてくれという。気分を出したいのだろう。もちろんOKする。ロビーのソファで、ゆっくり文庫本を読み、12分経過したところでエレベーターに向かった。
 部屋番号を確認する。間違いない。ラッチを咬まして、ドアは開放状態だ。音をさせないように、静かにドアを開け、ラッチを外して施錠する。部屋はほとんど真っ暗で、カーテンの隙間から細い外光が絨毯に落ちている。目が慣れるのを待ちながら、衣擦れの音もさせないように細心の注意を払いながら服を脱ぐ。目が慣れてきて、部屋の構造が分かる。
 足音を忍ばせて、ベッドの横に立つと、裸の男がうつ伏せに寝ていた。準備してあったファー付きの手錠を握り締める。鼻息が荒くならないようにするのが難しい。だって、俺も興奮していたから。股間は痛いほど屹立していた。そっと手を取り、後ろ手に手錠を嵌めた。目覚める気配があった。
 だが、暗闇の個室で寝ているのだ。何が起こったかは即座には理解できない。足首も同様に固定する。このときになって、誰かが部屋にいて、自分を拘束したことを知る。声を出そうとするその瞬間、俺はフェイスタオルを口に突っ込んだ。
「安心しろ。乱暴なことはしない。おまえをレイプするだけだ」
 俺は男の耳元で嘯いた。

2019年8月1日木曜日

美味い話には06

店長は、他に用事があると言って出て行ったが、実は、こっそりと勝手口から店に戻り、防犯カメラで様子を観察していたようだ。それに、出て行くと同時に、表に張り紙を掲示した。

 粋の良い店員入店!
 お買い上げの商品をその場で試用可
 お一人様お買い上げごとに
 2,000円未満・・・観察のみ(お手を触れないで!)
 4,000円未満・・・タッチOK(秘部はダメよ!)
 5,000円以上・・・どんどん触っちゃえ(突っ込むのはNG!)

 なんてことを。道理で頻繁に客が入ってきて、商品を買っては試そうとするはずだ。俺の貞操まで奪われかねなかったというので、きつく抗議した。
「まぁまぁいいじゃないの。減るもんじゃなし。バイト代はずむわよ」
「そういう問題ですか!もうちょっとで、俺。。。」
「そうねぇ。だから、そこまで!て出てきてあげたじゃない」
「店長が播いた種でしょ。ほんとにもう」
「でもあなた素質があると思う。どう?もう少し先まで10,000円以上お買い上げでおしゃぶり。15,000円以上お買い上げでハメハメ。ね?」
「ね?じゃない!俺はその気ありませんから」
「そう?残念ねぇ。最近のヒットだと思ったのに。これから、こういう商売しようかしら。。。」
「勝手にしてください。俺はお断りです!」
「まぁまぁ。そんなに湯気立てないで。絶対、素質あるのに。。。じゃぁこうしましょう。ハメとか、しゃぶりとかはなし。観察するのはOK。儲けの10%をボーナス」
「・・・・・」
 思わずぐらりとくるところが情けないけれど、見せるだけでボーナスてのは、はっきりいって魅力だった。
「じゃ決まりね。その線で。じゃよろしく」
 そういって、張り紙を交換すると、今度こそ店長は出て行った。結局、俺はその店の看板店員となり、毎日商売繁盛でボーナスがっぽり。曰く、虎穴に入らずんば虎児を得ず

美味い話には05

どうして、こんな店が流行るのだろうか。引っ切り無しに客が入ってきては、何かを買ってゆく。2人の男が帰り、脱力感に襲われていると、また次の客が入ってきた。今度は40代の男が3人。店に入るなり、俺を観察する眼差しで眺めた後、店内を徘徊して、複数の商品を手に取る。ひとつはSMもののDVD、ひとつはSMグッズの刷毛、ひとつは真っ赤な綿のロープだ。どうもSMが趣味のようだ。
 男を縛って自由を奪い、ネチネチと責めるのが趣味なのだろうか。それらの商品をカウンターに置くと、レジを済ませるなり包装を解き始める。まさか。。。いや、まさかね。
「ちょっといいかな?」
「はい。何でしょう」
「全額で16,000円だよね。ひとり5,000円を超えてる」
「はい。そうですね」
「じゃ。いいかな?」
「はい?」
「だって、ひとり5,000円以上なら商品をその場で試してみてもいいんだろ?」
「えっ?それは、どういう。。。」
「そう表に書いてあるじゃないか。いいからカウンターから出て来い」
 引きずり出されるや否や慣れた手つきで縄を打ち始める。俺は何がどうなっているのか理解する暇もなく、亀甲縛りに縛り上げられた。縄が食い込んで息が苦しいくらいだ。
「やっぱり、身体が出てきてるから縄が栄えるな。ん?乳首勃ってんじゃねぇか?」
 いえ、そんなはずは。。。刷毛を使って、項から耳の後ろをチロリと。ひぃ。
「感じてんじゃん」
 まさか。俺にそんな趣味は。。。また、ひと刷毛。ひぃ。確かに、快感が。。。
「乳首勃ってるぜ」
 乳首を刷毛で、さわさわといたぶられる。あぁ。。。そんな。。。ご無体な。。。全身を刷毛で責められ、俺は悶絶した。縛られて、刷毛でさわさわされると、こんなにも感じるとは知らなかった。ひぃ。あぁぁ。。。ひゃぁ。。。
 息も絶え絶えになるほど、全身の敏感な部分を責められた。ケツを責められたときは、もう泣きそうで、止めて!無理だから、もう無理だから。。。悶絶する俺を責める手が更にエスカレートし始める。男達の目の色が変わり、既に獣性を帯び始めている。やばい。犯される。
「はーい。お客様。そこまで。5,000円だとそこまでですわ」
 救いの手というのか、悪魔の声というのか、店主が入ってきて男達を制止した。
「またのお越しをお待ちしてましてよ。はい。撤収撤収」
 パンパンと手を打ち鳴らしながら、ロープを解き、そのロープを客に手渡すと追い立てた。静かになった店内で、俺は抗議した。
「ひどいじゃないですか。こんなの」
 俺は半べそだ。
「あらあら。貞操は守ってあげたでしょ。ちゃんと監視カメラで見てたから大丈夫よ」
 そんな。。。曰く、月夜に釜を抜かれる

美味い話には04

それが始まりだった。こんな小さな店が、こんなにも忙しいのかと驚くほど客が詰め寄せた。
 次に入ってきたのは60を軽く超えているだろう親爺だった。まっすぐ前を見て、ちらりと俺の方に、流し目よろしく視線を走らせた。そのまま店内を何かを探している様子で、くるくると歩き回った。前の部分がメッシュになった真っ赤なエロいビキニにも、こんな巨大なものをどこに突っこむのだ?とふしぎになるチンコ型にも、それを見て到底勃起するとは思えない裸の巨デブ男が表紙になった雑誌にも、いやいやアニメとはいえガキにそんなエロいことをしてはダメでしょう?というDVDにも興味を示さず、 親爺は回転木馬のようにくるくると歩き回った。目が回らないのかしら。
 しばらく歩き回った挙げ句、親爺は半透明の小さなボトルを手に取った。赤いハートが刻印されたラヴローションという代物だ。レジ横の商品説明シートによると、愛液が溢れ出さない男のマンコに突っこむためには必需品なのだそうだ。親爺は震える手で小銭入れを取りだし、ぶるぶると指先を震わせて、いくつかの小銭をフロアにまき散らした。
 いくつかは、見つけたものの、あと100円硬貨ひとつと、10円硬貨ひとつが見つからないという。俺はカウンター内から出て、腰を落として、フロアを眺める。10円硬貨はすぐに見つかった。カウンターの隅に転がっていた。もうひとつの100円玉がない。腰を落としてくるくると回りながら100円玉をサーチする。あった。雑誌やDVDを平置きしているテーブルの下に転がっていたようだ。
 四つん這いになって腕を伸ばす。もう少しで、100円玉に届く。もうちょっと。指先に触れた。床を滑らせて、手元まで引き寄せた。
「ありましたよ!」
 100円玉を指先に挟んで、後ろを振り向くと、涎を垂らしそうに緩みきった親爺の顔が間近にあった。ひぃ。そうだった。俺はすっぽんぽんだったのだ。何も身につけていないケツを突き出して、手を伸ばしていたのだ。もうかぶりつきで、親爺は俺のケツを舐めるほど間近で見入っている。カフェエプロンの膝の部分をパンパンと叩き、「こほん」、態とらしく咳をひとつして、立ち上がる。
「1000円です」
 レジを叩き、紙袋に入れて手渡す。
「ありがとう。うん。ありがとう。」
 金を払うとき俺の手を握りしめて、泣き出しそうな勢いで礼を言う。
「お買いあげ、ありがとうございました」
 ケツが丸見えにならないように浅くお辞儀をして送り出す。
「あぁええもん見せてもろた。もうけもんや」
 そんなことを呟きながら親爺は店を出て行った。曰く、頭隠して尻隠さず
 次に入ってきたのは30代の2人組みだった。こちらを見てニタリといやらしい笑みを浮かべる。早速、売場に向かうと、2人でゴニョゴニョ話していた。そこは、TENGAが並べてある棚だ。そのうちのひとつを手に取ると、ひとりがレジにやってきた。料金を貰い、紙袋に入れようとすると、止められた。
「使い方がいまいち分からないんだよね」
 ん?オナホールでしょ?それ。使い方も何も。。。
「教えてくれる?」
 むむむ。店員としては、恥ずかしがらずにちゃんと使用方法を伝えねばならないのだろうか。。。
「えっと。付属のローションを器具に塗り広げてもらって、勃起した男性器をその器具に突っ込んで、ピストン運動をすればよいと思います」
「ふーん。そうなの?実演して、使い方を分かりやすく教えてくれる?」
 えええ?実演ですか?いやいや無理でしょ!俺があたふたしてるうちに、箱からTENGAを取り出し、さっさと中にローションを入れてしまう。十分、分かってるじゃないですか。実演なんか必要ないでしょ。もうひとりが、カウンター内に入ってきて、後ろから腕を回してくる。
「ちょっと勘弁してください」
 カフェエプロンを捲られると、そこにはデロリと垂れ下がった俺のペニス。いやいや無理ですって。堪忍して。さっさと、TENGAに俺のペニスを誘導し、シコシコ。あぁ。。。シコシコ。あぁぁあぁぁ。。。シコシコ。気持ちいい。思わず勃起してしまう。だって、若いんだからシコられれば勃つよね。あぁ気持ちいい。恥ずかしいことに完全勃起してしまった。にゅるにゅる、くちゅくちゅ、ちゅぷちゅぷ、あぁ気持ちいい。俺は2人に弄ばれるままである。
「お兄さんデカイね。さすがに、エロショップで働くだけはある」
 意味が分からないが、あぁ気持ちいい。くちゅくちゅ、ちゅぱちゅぱ。あろうことか、ひとりが俺の乳首を舐め始める。驚いたことに、びっくりするほど感じてしまった。TENGAは止まらない。ちゅぷちゅぷ、にゅるにゅる、あぁすげぇ。吐息が漏れる。
「感じてんの?人前でこんなことして恥ずかしくない?エロいんだね。お兄さん」
 そんなご無体な。こんな破廉恥なことを無理矢理しておいて。あぁイキそう。。。我慢できず、TENGAを両手で持って、腰を振ってしまう。両側から同時に乳首を責められ、天にも昇る心地で発射!あぁぁぁ恥ずかしい。2人はTENGAを箱にしまうと、さっさと帰ってしまった。カウンターの中で放心する俺。人前でオナニーするなんて。途端に罪悪感と羞恥心に苛まれる。曰く、後は野となれ山となれ

美味い話には03

「分かったのなら早く仕度しなさい。愚図は嫌いよ。わたしは忙しいんだから」
 確かに、今、交わしたばかりの雇用契約書には、そう書かれていた。署名捺印してしまったのだから、反故にしたら100万円支払う義務があるということだ。。。ええい儘よと、服を脱ぎ、裸にカフェエプロンという制服姿になった。
 今、 思えば、そのような契約は、最初から無効なのだ。だから、そんな違約金を支払う義務はないし、ましてやセクハラな行為を我慢することもないのである。しかし、その当時は、そんなことも知らない、とても青い小僧で、契約を交わした以上、義務が生じると思い込んでしまったのだった。
 後ろがスースーする。ふと振り向くと、カウンターの反対側の壁が鏡になっている。え?丸見えじゃん。。。あぁなんてことだ。目先の時給に目がくらんで、こんな変態チックな格好でバイトをしないといけないとは。
 それに、ここはゲイ専用のファンシーグッズ販売店だと言っていた。つまり、男の俺は、彼らの対象であり、まるで変態だから何をしてもいいです!てな格好で仕事しないといけないのだった。ひぃ。ピーンチ。
 俺が制服に着替えると、店主の男は、さっさと店を後にしてどこかに行ってしまった。店内には俺ひとり。はぁ。今日は、客が来なければいいのに。。。そんなことを考えた罰が当たったのか、ピンポーンと軽やかなチャイムを鳴らしながら、ドアが開いて、30歳そこそこの男が入ってきた。店内をさらっと見渡すと、少し進んで、カウンター前までやってきた。俺は緊張した面持ちで、カウンターを挟んで相対した。
「いらっしゃいませ」
 微笑を浮かべながら挨拶した。客はニコリともしない。だが、俺から視線を少しずらして、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべた。あぁそうだった。後ろに鏡があるのだった。恥ずかしさで耳まで真っ赤になったはずだ。客は、視線を逸らし、ゆっくりと店内をめぐった。DVDの棚に進むと、気になるものを手に取り、ためつすがめつ眺めている。そして、何か思い出したのか嬉しそうに笑んだ。
「君。ちょっと上の方にあるの手が届かないんだけど、脚立かなんかで取ってくれないかな?」
 声を掛け、上の方のDVDを指差している。確かに、上の方にはある。けれど、手が届かないと言うほどでは。。。俺はカウンター内にある脚立を出して、DVD棚に向かった。棚の前に脚立をセットし、上まで登ると、「これですか?」とDVDを手にとって客を見た。しかして、客はDVDなど見ておらず、脚立に登った俺のケツを舐めるように眺めていた。
 しまった。すっぽんぽんだったんだ。客は、それが分かった上で、俺に取らせたわけだ。キャッと悲鳴を上げながら、脚立から転げ落ちたい心境だった。
「あの。これでいいですか?」
 客を刺激しないように、ゆっくりと脚立を降り、カウンターに向かう。
「あぁ」
 気のない返事。客は俺のケツを見つめながらカウンター前まで着いて来た。レジを通し、値段を伝え、紙袋に入れる。鏡越しに俺のケツを見つめたまま客は財布から金を出し、カウンターの上に置いた。釣を渡し、「ありがとうございました」頭を下げた。
 客は顔を嬉しそうに綻ばせた。あぁ。。。お辞儀をしたから、ケツの穴まで丸見えだったに違いない。曰く、穴があったら入りたい。

美味い話には02

張り紙の内容は、俺にとってかなり魅力的だった。単なる販売員が高給なのには、何か理由があるだろうことは想像に難くない。張り紙が張られていた店舗の店構えには、若干ながら怪しげな雰囲気が漂っている。小さなショーウインドウに、エロい下着や夜の生活に使うのだろうグッズが所狭しと並んでいる。
 ひとつは店舗の営業時間が深夜に及ぶこと。だが、今時、コンビニだって、スーパーだって24時間営業が当たり前で、深夜の営業なんか珍しくもない。販売するグッズが怪しいものばかりだから、顧客も怪しいに違いないだろうし、色々なトラブルも想像できた。
 だが、時間給が1,500円というのは、他のバイトに比べて格段に良い。曰く、取らぬ狸の皮算用。夕方の17時開店、深夜の1時まで1日8時間労働として、12千円。月に20日入って24万円也。超魅力的だ。
 学校の講義にも影響が少ないだろうし、もしかして、もっと時間や日にちを増やせば30万円も夢じゃない。新入社員の初任給を超える実入りがあることになるのだ。喉から手が出るほど24万円が欲しい。曰く、虎穴に入らずんば虎児を得ず。次の瞬間、携帯電話のボタンをプッシュしていた。
『はい。マロリーメロディーです』
 あの。バイトの張り紙見たんですけど。。。
『あぁアルバイトの?フリーター?学生?』
 大学生です。20歳です。
『そう。17時開店、閉店は26時。拘束時間は9時間。休憩時間30分。自給1500円だから、日給13,500円。交通費は、1日1,000円まで。週に3日以上勤務。健康保険、雇用保険はなし。源泉徴収はあり。問題は?』
『ありません。週5日から6日でも大丈夫です』
『了解。じゃ、今夜の23時に張り紙のある店舗に来てくれる?面接するわ。仕事は、ファンシーグッズの販売だけどいいかしら?』
『はい。問題ないと思います。今夜、23時に店舗に伺います』
『よろしい。受け答えが簡潔で無駄がないから気に入ったわ。じゃ。今夜、よろしく。ぷーぷーぷー』
 最後の辺り、微妙に女言葉になってたような気がするけれど、まぁいっか。
 少々怪しいくらい問題ないでしょ。だって、俺はもう20歳の男なんだし、とって食おうなんて訳でもないだろ。電話で話したところでは、至極まともな感じだったし、多少、身の危険を感じないでもないがいざとなったら、尻に帆掛けて退散するだけさ。
 指定された23時10分前に店舗へ伺う。電話で話したバイト志望の人間であることを伝えると、カウンターに入っていた男が薄く微笑んだ。
「へぇ。大学生だっけ?今時、短髪なんて珍しいね」
「はい。貧乏学生なもので。。。その自分でバリカンするんです」
「あぁなるほどね。いい体格してるじゃない。なんかスポーツでもしてたの?」
「えぇ。高校時代は水球部でした。今は生活費稼がないといけないんで、部活してません」
「ふーん。今時珍しい苦学生って訳なんだ?可愛い顔してるし、店員としては申し分ないわね。これにサインして頂戴。雇用契約書だから。言い忘れてたけど、判子持ってきた?」
「はい。判子持ってきました」
「なかなか優秀な子ね。あんた。気に入ったわ、すごく。頑張ってくれたら、時給に色付けてもいいわよ」
「ありがとうございます」
 所詮、アルバイトの雇用契約だから、そこに書かれていることに目を通すでもなく、自署の上、判子を押した。雇用主がニンマリと笑んでいるのも知らずに。
「じゃぁ、いきなりだけど、今からでも入れるかしら?」
「もちろん。大丈夫です」
「そう。良かった。制服はこれね」
 渡されたのは、丈の長い黒いカフェエプロンで、首から掛けるタイプのものだ。飲食店なら多いのだろうけど、販売員にこのエプロンは珍しい。
「キャッシャーの使い方は分かる?」
「大丈夫です。コンビニとか、飲食店のバイト経験もありますから」
「そう。話の早い子は好きよ。ちなみに、そこと、そこにカメラあるから、ちょろまかしてもすぐ分かるわよ」
「手癖悪くないんで、信用してください」
「はいはい。領収書はここ。両替用の小銭はここ。料金は全ての商品に値札が付いてるから大丈夫でしょ。あそこと、あそこのコーナーが少し死角になってるから万引きには注意して頂戴。緊急事態のときは、ここに連絡。いい?それから、現金はあまり置かない様にしてるから、ないと思うけど、最悪の場合、つまり強盗なりが入ってきたら抵抗せずに言うとおりにしなさい。現金を要求されたら、キャッシャーの中の札を渡せばいいから。間違っても捕まえようとかしないようにね。怪我をするわよ」
「分かりました」
「じゃ。後はよろしく。私は別の店に用があるから。ほら、制服に着替えなさい」
 バッグをカウンターの引き出しに入れさせてもらい、カフェエプロンを被った。
「あらあら。何してるの?あなた」
「はい?」
「制服は、すっぽんぽんの上からって決まってるでしょ?」
「え?すっぽんぽん。。。?」
「雇用契約書の第8条第1項じゃない。もちろん」
「・・・・・」
「何をぐずぐずしてるの。ここはファンシーグッズショップなのよ。ゲイ専用のね。そんな、そそらない格好で接客されてもねぇ」
「はぁ。。。」
「じゃぁ 止めようかなんて考えてる?もう手遅れだし。雇用契約書の第12条第3項。雇用の契約期間は2年間とする。双方の合意の上で、本契約書は破棄することができるものとする。ただし、乙の自己都合により本雇用契約を一方的に破棄する場合、乙は甲に金壱百萬円也を支払うこととする。いい?100万円持ってきてるのかしら?」
 げろげろ。マジですか?

美味い話には01

世には格言と言うものがある。昔の人は、よく言ったものである。

 曰く、美しい薔薇には棘がある。
 曰く、美味しい話には裏がある。
 曰く、人を呪わば穴二つ。

 これは、世間知らずな青年が、うまい話にホイホイ乗ったために、痛い目にあったというお話である。君も気をつけた方が良い。

 年中、金欠な貧乏学生の俺は、美味しい話はないものかと触覚をヒクヒクさせながら、冴えない毎日を送っていた。今時、珍しい極貧生活を送っているウルトラボンビーの大学生が俺。だって、仕方がないじゃないか。俺が子供の頃に、母は離婚して、養育費も貰わずに俺を育ててくれたんだ。
 高校を卒業したとき、当然、就職して、少しでも楽をさせてやろうと考えていたのに、母は頑としてそれを受け入れず、進学しないなら親子の縁を切るとまで言い切ったのだ。さほど、勉強が好きなわけでもなかったけれど、そこまで考えてくれているのに、のほほんと高校生活を送れるほど、俺は愚かな人間じゃない。一生懸命、出来うる限りの努力をして、めでたく国立大学に受かり、さらに返す必要のない奨学金を貰えるようにもなった。でも、授業料以外にも色々な出費はあるし、都会の一人暮らしは、驚くほど金が必要なのだ。着る物も食べるものも切り詰めたとしても掛かるものは掛かるのだ。
 だから、効率の良い、美味しいバイトを探すのが、俺の日課のようなものになったのは仕方がないことだった。右も左も分からない大都会の生活。他の学生諸君は楽しそうで、コンパだ、カラオケだと、毎日忙しい。極貧な俺のことは放っておいてくれというのが、最初からのスタンスだから、友人に誘われるままに散財するなんてことはしない。
 生活をすること、勉強をまじめにして4年で卒業すること、それが今の命題だった。そんなことを考えながら、美味しいバイトを探していると、ある店舗の張り紙に目が留まった。

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先輩調教(裏)05

硬い竹刀が緩み始めたマンコに突っ込まれる。
「てめぇ、こんなぶっとい竹刀を簡単に飲み込みやがって。どんだけ飢えてんだよ。調教するまでもなくヤリマンじゃねぇか」
 乱暴に出し入れされる竹刀は、快感を呼ぶものではなかった。だが、純也にやられてると思うと興奮で先走りが止まらない。
「あぁ?先走りの量が半端ないな。女のマンコみたいに、淫液ダラダラじゃねぇか。マジで」
 分かってるくせに。純也にやられてるからなんだ。純也に犯して欲しくって、それを期待して溢れてるんだ。Gスポットを直撃し、身体が勝手に痙攣する。
「竹刀突っ込まれてイッてんじゃねぇぞ。俺のチンポなんていらねぇじゃねぇかよぉ。これから、お前の相手は、これにしてやろうか?」
 嫌だ。違うんだ。俺のGスポットを開発したのは淳也じゃないか。そんな酷いこと言わないでくれ。いや、もっと虐めて。もっと恥ずかしいことしてくれ。
「竹刀突っ込まれて感じまくってる姿を部員にもみせてやりたいぜ。今度、公開でやってやろうか?あぁ?」
 そんな、無理だよ。そんなこと。だけど、そうされてることを想像しただけでイッちまいそうになる。
「副部長さんよぉ。堕ちたもんだな。あんた」
 竹刀が抜かれた後、間髪いれず淳也が入ってきた。あぁやっぱり違う。純也のものは質が違う。2ヶ月の間、これを我慢して、これをずっと夢見てきたんだ。厚いフェルト越しに裕也の囁きが聞こえた。
「入ってんぞ。俺のが。小さすぎて入ってるの分かんねぇんじゃねぇの?早く入れてってな」
 そんなことない。竹刀なんかより存在感があって、硬くて熱くて凶暴で、俺の中が純也でいっぱいだ。先端は奥まで達して、胃を突き上げられて痛いけど、Gスポットの圧迫が半端ない。面をしていて良かった。もしなかったら、目がイッちまって、涎垂らして喜んでるのがバレバレだ。
「どうする?泣き入れても犯すぞ?ザーメン垂れながして、萎えても犯し続けるぞ?2時間でも3時間でもな」
 いいよ。これを長い間、待ってたんだから。こちらからお願いするよ。もう無理って言っても犯しまくって欲しい。俺のマンコが、純也のチンポの形になるまで犯りまくってくれ。こんなに気持ちいい。こんなに求めるものなんて他にない。俺。もう後戻りできないんだな。

先輩調教(裏)04

前に経験した男のときとは、明らかに違った。俺の中でゾクリと反応するものがあって、マンコになっちまったケツが疼くのを感じた。
「言ったろ。一年坊主達に性処理専用の先輩肉便器として輪姦してもらえってよ」
「ダメなんだ。。。それだけじゃ。純也じゃないと。頼むよ。俺を虐めてくれ。犯してくれよ」
「ふん。肉便器が相手を選んでどうすんだよ」
「頼むよ。淳也。俺に突っ込んでくれ。あの屈辱感が忘れられないんだ」
「屈辱感ね。じゃもっと感じるように、もっと酷い屈辱を味わいたいってんだ?」
「・・・・・」
「どうなんだ?もっと味わいたいんなら、犯ってやってもいいぜ」
「分かった。俺に屈辱を、もっと酷い屈辱を与えてくれ」
「じゃぁさ。とりあえず、稽古着と防具を付けてきなよ。恥ずかしいことさせてやるよ」
 皮肉に歪んだ表情が、台風一過の青空のような晴れ晴れとした笑顔に変わる。
  つい先ほどまで稽古をしていたから、厚い綿の生地は、汗を吸ってぐっしょりと重かった。いつもの慣れた作業だから、考える必要もなく身支度を終えた。
「ここで虐めてやるよ。この汗とカビの臭いが充満した倉庫があんたにはお似合いだ。まず、袴の後ろを解きな」
 剣道は武道であり、稽古や試合のときには激しくぶつかり合うことになる。あまり知られていないが、竹刀で相手の防具を打突するだけじゃなく、投げ技もある格闘技でもあるわけだ。下腹部をピッタリと包み込むような下着は、玉を固定してしまうので非常に危険なため、通常、袴の下は何も身に付けない。
 つまり、袴の後ろ紐を解くと、ケツが丸出しになる。胴や面を付け、袴も身に付けているが、後ろからみたらケツが丸出し。かなり屈辱的な格好だった。
「篭手を外したままでいいから、その格好のままマンコ穴弄って手メコしろ。いつもやってんだろ?」
 救急箱の中から、純也がメンソレータムを出してきて、俺の指に塗りたくった。そんなものを敏感な粘膜に塗ったらどうなるかは明らかだった。
「ほら。早くしな。ビンビンに利くぜ。中をかき回して欲しくて堪らなくなるほどにね」
 俺が願望したことだ。純也の命令通りに、面と両肩、両膝で身体を支え、マンコを指で解した。ゾクゾクする刺激で下半身がもぞももぞする。見られてる。純也に情けない格好を見られている。そう考えただけで、マンコは濡れ、チンポはギンギンになった。
 俺は今、マンコ野郎に堕ちちまって、後輩の前で手メコしてる。全身を稽古着と防具で覆われていて、マンコだけが剥き出しの恥ずかしい格好だった。頭を分厚いフェルト生地で締め上げているから、自分の粗い呼吸音がジンジン脳髄に響く。周りが全く見えないから、そこに純也がいるのかも確認できない。だが、俺のマンコは視線を感じて、ジュンジュン濡れていた。
 メンソレータムの刺激が痛みとしてではなく、媚薬のように俺を責めた。いつもひとりでするみたいに、指をマンコに突っ込んで、粘膜を指の腹でなぞった。
「本当に毎日、自分で慰めてんだな。あんた。すげぇ年期の入った指使いじゃねぇか。マンコいいか?」
 純也が俺の目の前にしゃがみこんで囁く。
「後輩に無理矢理犯されて、マンコ野郎になっちまった気分はどうだ?あんた、飽きたら犯り捨てにされんだぜ。どうする?寂しくて、マンコが疼いて、でも俺にはもう抱かれないんだ。どんなに頼み込んでも、あんたが使い捨てにしてきた女達みたいに捨てられんだ。慰めたくて、でも指やディルドじゃ満足できなくて、夜な夜な男のチンポを求めて、肉便器使ってもらいたくて、股広げるんだ。因果応報だな。情けない淫乱マンコになった気分はどうだ?欲しいか?チンポ」
 あぁ堪んねぇ。純也は最高にイケてる。どうして、こんなに巧いんだろう。俺をどんどん追い込んで、堕ちるところまで堕として、どうしようもない、恥も外聞もない肉便器野郎に変えちまう。
「淳也。。。欲しい。純也のデカイ、堅いチンポが欲しい。俺のどうしようもない肉便器マンコに突っ込んで」
「ふん。そう簡単に犯ってもらえると思ってんじゃねぇよ。てめぇにはこれで十分だ」
 いつの間に用意したのか、竹刀の先端にコンドームを被せたものを見せ付けた。
「これで犯してやる」
 極太の竹刀をマンコに突っ込まれた。
 あぁそんな。。。酷い。。。そんな。。。あぁもっと犯してくれ。

先輩調教(裏)03

自分で慰めることを覚え、いくらか落ち着いたと思う。全国大会も準々優勝だったから、ギリギリ目標達成といったところだ。精神的な余裕が少し芽生え始め、これで堕ちずに済むと安心した。だが、淫夢は続いていたし、一年坊主を締めることも、無視することもできないでいた。
 一旦、落ち着いていたようにみえたが、最近では、おもちゃで慰めてみても満足感が得られず、悶々とした内圧が高まってきてるのを感じる。所詮は、おもちゃだ。俺の意思を凌駕して、俺を犯すように望んでくるはずもなく、欲求不満は降り積もる。半分以上、諦めの境地に達し、オナペットとして純也を登場させて、少し落ち着いた。
  あの時と同じように、空想の中で純也は傍若無人に振舞う。俺を先輩とも思わず、居丈高に暴言を吐き、巨大な男性器を振りかざす。口に無理矢理ねじ込み、加減なしに腰を使った。俺は目を白黒させるが興奮しているのも事実だ。無茶苦茶に口を犯されるのを我慢すると、純也は優しく後ろを弄ってくれた。女のあそこを扱うように、内側の粘膜を責めてきた。
 よく分からない薬が俺を淫乱な女に変えていた。今まで経験したことのない快感が、純也の指使いひとつでビンビン脳天に響いた。情けなさの余り泣いているのだけれど、肉体が本人を裏切って言うことを利かない。鍛え上げられた筋肉質な尻を突き出して、女のように艶かしく純也の指を求めた。Gスポットに純也の指が刺激を与えると背骨を電撃が駆け抜ける。四つん這いでいることすら辛いほどの快感が攻め寄せる。
 俺は小刻みにディルドを使った。何かの予感がある。破裂しそうなくらい膨張したチンポから、快感とともにザーメンがとろとろと溢れ出した。あぁ触れもせず、後ろだけでイっちまった。もう、本当に後戻りできないんだな。俺はひとつの決心をした。
 合同練習の後、純也に残るように告げた。部員の前で純也は、従順な返事を返す。内心を考えると、恥ずかしさでひとり上気して、目を真っ直ぐみることもできない。無人になった道場で、少し緊張気味の淳也に相対する。2人きりだと真っ直ぐ見つめることができた。
「おまえの予想通りになったな」
 純也は無言である。
「もう一度、いや何度でも、俺を犯してくれないか?前みたいに」
 絶対、馬鹿にされるか、揶揄されると覚悟していたのだが、予想に反して淳也にそういった素振りはない。
「ダメか?俺が先輩面した嫌な奴だから。どうすればいい?土下座すればいいか?」
「思ったより頑張りましたね。今までの経験から予測すると1ヶ月前後だと思ってたんだけど」
「あぁ。俺にもプライドがあるしな。絶対、おまえの言う通りになんかなるかって。でも無理だった。見事に堕とされたよ」
どうせなら、とことん堕ちたかった。命令されるまでもなく、純也の足元に蹲り、額を道場の床に擦りつけた。
  実は、ネットを検索して、そういった行為が好きな相手を探してみた。相手は全然信用してなかったみたいだけど、「ノンケ」だと告白した後に、5つ程年上のSに抱かれた。行為としては同じことだ。男の勃起したものを後ろに突っ込まれて犯された。言葉責めというそうだけど、それもしてもらった。でも、想像していたものとは違った。何かが違った。俺が欲しいのは、男根ではなくて、淳也のようだったのだ。
 まるで、殻を破って初めて目にする動くものを親と思い込む雛のように。打ちのめされたし、しばらく悩みもした。でも、結局、今こうして純也の前で土下座している。
「反省してます。これからはまともな先輩としてクラブの後輩にも接します。女に対しても、今までみたいなことは二度としません。性処理用の肉便器でいいです。いや、俺が今までしてきたことを考えたら、肉便器で十分です。だから、純也の肉便器にしてください」
 一生懸命考えてきた台詞を腹の底から吐き出した。純也は何かを考えているようだった。沈黙が怖かった。
「そう。完堕ちみたいだね。俺って堕ちた奴に興味なくなる性分なんだよね」
 凍りつくような言葉が降ってくる。
「他の1年生に教えておいてあげるから、輪姦してもらえば?部専用の肉便器として」
 ハッとして純也を見上げる。純也の歪んだ口元が、俺のマンコをぞくりとさせた。既に始まっているのだった。

先輩調教(裏)02

俺は狂っちまったようだ。自分が分からなくなっていた。最近では、忘れたい筈のあの記憶が、ねっとりと纏わり付いて身動き取れなくなっていた。合同練習に集中しようとしても全然巧くいかず、知らないうちに、あの後輩を目で追ってしまっている。練習中であるにも関わらず、あの日のことが鮮明に蘇ってきて、ともすれば白日夢を見てしまう。
 まるで後輩の振る竹刀が、勃起したデカマラを握り締めているように見え、袴の下で俺は勃起していた。あぁこれが、マンコが疼くってことか。後輩の竹刀を握る様を見ただけで、ケツの奥がジクジクと脈を打つ。
 だからといって、あいつが言うように「もう一度、犯ってくれ」なんて言えない。火照った肉を持て余し、練習に打ち込むも、いつものような切れがないことは自分でも分かった。ダメだ。これじゃ。もうすぐ全国大会なのに。
  恥を偲んで、ネットで見つけたローションとディルドを買った。これほど大人のおもちゃが巷に溢れているとは思わなかった。届いた宅急便の包装紙を破り、中身を確かめる。変な臭いのするリアルなディルドで、感触は本物と全く違う。シャワーを浴び、ネットで調べたように湯で洗った。カーテンを締め切り、風呂から出た素っ裸のままでローションとディルドをベッドに持ち込む。
 ここまで来て、躊躇しても仕方がない。誰が見ている訳でもないのだ。ディルドを口に入れ、フェラしてみた。変な臭いが鼻に抜けて気持ち悪い。だが、舌の感触は、リアルで少しだけホッとした。あのときの映像が頭の中でリプレイされている。縛られて自由を奪われた俺は四つん這いになって、あいつにケツを掘られている。
 濡れたディルドにローションを塗し、後ろの穴に宛がった。緩めろ。受け入れろ。ここはマンコ。ここはマンコ。俺は、俺は。
 無理だ!ローションだらけのディルドを壁に投げつけた。虚しい。ひどく虚しかった。なぜ、俺がこんなことをしなけりゃいけないんだ。。。少し冷静になろうとする。だが、身体の火照りは静まらない。股間は痛いほど勃起していた。指にローションを取り、汚いと思いながらも後ろに突っ込んでみる。
 指ほどの細さだと、特に抵抗を示さず入った。指先に粘膜の感触を感じた。あぁ。本当だ。マンコみたいだ。無理な体勢で、奥を探る。
「あっぁぁ」
 ここか。確かに感じる。ここが疼いてるのか。男のマンピー。床に落ちたディルドを拾い上げ、口に含んだ。
「淳也。。。俺を犯してくれ。。。あのときみたいに、そのデカマラで貫いて、俺を犯してくれ。。。」
 情けなくて涙が出た。だが、舌を絡めることと、指を動かすことを止められなかった。気持ちいい。あぁ。俺、マンコ野郎になっちまった。。。

先輩調教(裏)01

こんな屈辱は初めてだった。後輩の男に犯されるなんて。俺の常識の中では考えられないことだ。全日本学生剣道優勝大会で常連校の副主将を務める俺が、一年坊に無理矢理犯されるなんて前代未聞で、恥ずかしくて誰に言える筈もない。
 その後輩は卑怯にも女で釣って、一服盛ったあげく、俺の自由を奪って、女を強姦するように楽しそうに俺を手篭めにした。全く信じられないことだ。あれは、薬の所為なのだし、狂犬に咬まれたような、単なるアクシデントなのだ。いつまでもくよくよするのは俺らしくない。あっけらかんと、いつも通りに振舞って女を引っ掛けてればいい。俺ほどのルックスでガタイも良くて、剣道部副主将、女が股を濡らして寄って来ない訳がない。寄ってくるのは、ヤッてくれってことだ。摘み食いして、飽きたら次を求めて何が悪い。後で泣くくらいなら、最初からちょっかいを出さなければいいだろうに。
  事故から一月が経っていた。クラブで最初に会ったとき、件の一年坊を睨みつけてもみたが、あいつは平気な顔をしている。本当は殺してやろうかとさえ考えた。少なくとも練習後に呼び出して痛い目に合わせるのも手ではあった。
 しかし、あの日の醜態をシャメや動画で撮られていて、手を出したらネットにUPすると脅されていたから、腸が煮えくり返る思いではあるが、今は自重するしかなかった。いつの日か、あの後輩を痛めつけて、データを取り戻し、口にするのもおぞましい思いを味あわせてやる。それまで、我慢だ。じっくりと好機を待ち、擦り流しての返り討ちを極めてやる。だが、俺には別の心配事があった。
 狂犬に咬まれたあの日からしばらくして、俺は夢を見るようになった。女を抱いた日に限って、朝方に悪夢から目覚める。前日に激しく交わって二度も出したのに、股間は痛いほど勃起していて、酷いときは夢精さえした。認めたくない。ありえない。そんなこと。だが、悪夢の内容はいつも同じで、前から後ろから突っ込まれて、ひぃひぃ鳴いているのは誰あろう俺なのだった。あいつのデカイ男性器を奥まで突っ込まれ、内蔵を抉るように腰を振られて、ぶちまける。
 目が覚めるとローライズの中はべっとり濡れているのだ。後ろの穴には突っ込まれたばかりのような疼きが残っていて、まるで今、あいつに犯されたばかりのように身体が火照っているのだった。忘れたと思っても、何度も馬鹿な考えを振り払っても、あいつは俺の夢に忍び込んできて、夜な夜な俺を犯す。
 夢の中の俺は、あいつの男性器を嬉しそうにしゃぶり、自ら尻タブを広げて、「突っ込んでください。俺のマンコにその逞しいチンポを埋めて犯してください。この肉便器を使って性処理してください」などと、聞くに堪えない台詞を口走り、あいつの前に這い蹲って悶えるのだった。
 信じたくなかった。あいつの呪いの言葉なんて。あいつは、俺を身動きできないように縛り、薬をもって、楽しそうに犯した。心底蔑んだ目で俺を見下ろし、強姦し、そして耳元で呪いの言葉を囁いた。
 『俺に恥を偲んでお願いする。もう一度、犯ってくれないか?って。嫌?そんな訳ない?賭けてもいい。あんたは、絶対、俺にお願いする。前みたいに縛って、レイプしてくれって。あの硬くて太いチンポを突っ込んでくれって。だって、ここはもうマンコだもん。ほら。感じるだろ?じゅくじゅく濡れてる。』
  俺のケツにはあいつのデカイ男性器が生えている。抉るたびに俺のケツはジュクジュクと卑猥な音を立て、痺れるような快感が走る。女のマンコに突っ込んだのとは比べようもないほどの快感が俺の内臓に充満する。その快感は、どんどん膨らんでいって、下腹部が爆発するように爆ぜるんだ。そして、俺は手も触れず、発射しちまっていることを知る。止めてくれ。勘弁してくれ。俺をそんな目で見るな。嫌だ。二度と。嫌だ。俺は男なんだぞ!