2017年7月11日火曜日

アンダーグラウンド2 09

「突っ込む前からマンコがジュクジュクに濡れてやがる。早く欲しいってか?」
 指を抜いても、卑猥な言葉責めは続く。
 「もっと太くて硬いのが欲しいよなぁ」
 先程、横引きの鋼管に取り付けられたバイブの先端が穴に宛てがわれた。その流れで男は、俺の前に周り、足の下からレンガをひとつづく抜いた。当然、身体が下がる分、バイブが中に入ってくる。と同時に、バイブの振動が微弱なものから強いものへと変えられる。
 「あっあぁ」
 自分を呪いたい気分だった。まるで気分を出しているように喘ぎ声を上げてしまったからだ。
 「いい声で鳴くじゃねぇか」
 男は嬉しそうに顔を寄せてきて、無理やり口を吸われた。ローションで濡れた手でペニスを扱かれ、思いっきり乳首を抓られた。
 「あぁあぁん」
 声が漏れた。どんどん雌になっていく自分が呪わしい。
 男は俺の頭に手を伸ばし、覆っていたマスクを履いだ。驚いて男に非難の眼差しを向けるが、両手を吊るされていて抵抗できなかった。
 男は、再びしゃがみ込んで、レンガを更にひとつづつ抜いた。バイブは根本まで埋没し、内臓を突き上げてくる。振動が最強に移され、先端の振動が敏感な部分を直撃した。
 「あっあっあぁああうあぅあぁぁ」
 もう男を目で追う余裕がなくなった。極太のバイブが中で暴れまわっている。
 「あぁひぃああぁあぅあひぃぃ」
 男は俺から距離を取って、リモコンの2つのダイヤルを巧みに操作し、振動とスィングで責め立てた。これ以上ないくらい勃起した亀頭の鈴口から大量の先走りが溢れ出し、糸を引いて床に落ちてゆく。痩せ我慢せず、今を楽しもうかと葛藤し始めたとき、突然、部屋の片側の壁がスライドし始めた。観音開きに音もなく開いてゆく。
 扉の向こうには別の部屋があって、複数の人間がソファに腰掛けて俺を眺めていた。かなり高齢な男が多いようだったが、どの顔も好色に染まっている。枯れた感すらある老人達の目は、爛々と輝き、舌なめずりしそうな勢いで、このショーに齧り付いていた。
 そういえば、スカウトの男は、ショーに出ろと言っていた。誰もいないところで、俺をいたぶっても仕方がないのだ。
 そうか、控室で見たエロ動画は、同じように別の男が、騙されて、ここで犯されているのを録画したものだったのだ。全てのからくりが分かったからと言って、いまさら俺にはどうすることもできなかった。
 ただ、ショーとしてだけでなく、この映像が、DVDで市販されることもあり得ると思い至って、目の前が真っ暗になった。強烈なケツへの刺激は止むことがなく、勃起は収まる気配がない。
 「あぁひぃああぁあぅあひぃぃ」
 玩具を与えられた子供みたいに、筋肉男は嬉しそうにリモコンを操作し、俺をいたぶり続ける。
 「どうした?淫乱マンコ野郎。こんなに、たくさんの観客がいるんだ。嬉しいだろう?興奮するだろ?もっとエロく乱れようぜ」
 最後のレンガを外された。手枷に取り付けられた鎖がピンと張って、足が中に浮く。電動バイブはさらに奥深くまで達し、胃を突き上げる。体重のほとんどがケツの穴に掛かり、痛みがました。鎖を握りしめて懸垂し、体重を分散する。だが、それもいずれ限界が来る。
 男は楽しそうに俺を眺めていた。

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