2022年4月6日水曜日

ディープな世界13

 経験したことのない快感に翻弄されて、自らの意思を示さなかったこともあって、先輩はグイグイ差し込んでくる。というか、意識せず待ち望んでしまっていて、尻をさわと撫でられるだけで、勃起するまでになっていた。

 先輩が組んだトレーニングメニューを確実にこなしてゆく日々なのだが、木曜日は居残りでみっちり先輩の指導を受ける日とされた。もちろん、トレーニングも集中的に指導される訳だけれども、当然、トレーニング後の別のメニューも組まれていて、俺はどんどん深みに嵌ってゆく。

 今、アイマスクで視覚を閉じられ、ヘッドホンで聴覚を支配されて、快感に悶えている。最初の時は、シャワールームでフェラされただけだったのだが、段々とペニスへの直接的な刺激は減らされて、乳首中心の攻めに変わっている。先輩によると乳首だけで男もイケるらしいのだ。マジか!

 アイマスクで視覚情報がないから、聴覚と触覚が際立ち、妄想が膨らんでゆく。流される音源は、どうやら先輩が過去のエッチの際に録音したものらしい。攻められている側の喘ぎ声は、ほとんど女のそれのようで、若干、引き気味だが、囁く先輩の声がエロい。

「濡れまくりじゃねぇか。。。卑猥な顔しやがって」

「ほら。これが欲しいんだろ?じゃどうすんだ?お願いしてみな」

「ああそうだ。ここは、おまんこだ。気持ちいいのか?そんなに。とろとろじゃねぇか」

「入ったぞ。奥まで欲しいのか?ああ。お前の中は温かい」

「ここか?ここが感じるのか?切羽詰まってきたな。当たるのか?」

「もうすぐだ。。。感じるだろ?もうすぐ来る」

「おお。締まるぞ。イキまくりじゃねぇか。もっと感じろ。俺を感じろ」

 まるで、先輩が男を抱いている様子をその側で盗み見しているような感覚だった。先輩のいきり勃ったペニスが男の後ろに突き刺さっていて、尻だけをカクカクと卑猥に振って後ろから犯している。汗に濡れた2人の男が、身体を重ね、ひとつになって悶えている。舌と唇で首筋を愛撫しながら先輩の囁く卑猥な言葉が男を狂わせる。

「あっ。。。イク。。。」

 先輩の言った通り、乳首を刺激され続けただけで、俺は白濁の粘液を溢れさせた。薄い化繊のスパッツから盛り上がり、滲み出た大量の子種が太腿を伝い落ちるのを感じた。


2022年4月4日月曜日

ディープな世界12

 突然、刺激をやめた先輩が、ロッカーの荷物をゴソゴソと漁って、大きめのワイヤレス・ヘッドホン持ってきた。そして、俺の両耳をヘッドホンで覆った。先輩のスマホとヘッドホンは、ペアリングされているようだ。流れてきた環境音楽を聞く限り、かなり高級そうな高音質のもので、ノイズキャンセリング機能もあるようだった。

 雑然とした街の騒音がシャットアウトされて、俺の周りを柔らかな殻で包んだような感じだ。小川を流れる水のせせらぎや小鳥のさえずりが心地よく内耳に染みる。視覚は全面ガラスの壁に写ったトレーニングする自分と先輩でいっぱい。先輩は俺の乳首とペニスに刺激を与えることに余念がない。

 先輩が手元でスマホを操作し、音楽を切り替える。しばらく、無音が続いた後、クチュクチュと何か湿ったものを擦るような音が聞こえてきた。音だけから、状況を慮るために想像が膨らだ。息遣いや小さく漏れる母音系の声から、2人の人がエッチなことをしているように思えた。やりたい盛りの男子である俺には、それだけで十分なおかずになる。先輩が持っている音源だから、男同士のセックス?それとも、男女のセックス?状況は手マン?フェラ?それとも合体?目を瞑って音場に集中するとイメージの中に部屋の様子が浮かび上がってくる。

 ベッドに全裸で上向きに寝転んでいる人の横に別の裸の男が添い寝していて、片方の手が相手の股間に伸びている。もう片方で身体を支えながら、互いの舌を吸い合うディープキスをしている。股間に伸びた指先が相手の中に差し込まれ、卑猥にうごめいてピチャピチャ湿った音がしている。顔が少し下に動いて、相手の乳首を執拗に舐め回すと相手の顔が仰け反り、口が半開きになって、控えめな母音の音が漏れる。

 先輩の指の動きは止まらない。2人の人がまぐわう音から、想像が膨らんで頭の中で愛し合う2人が勝手に再生される。いつの間にか、愛撫されているのは俺に置き換わっていた。ベッドの上で乳首と股間の同時責めを受けて悶えているのは俺自身でった。

 その頃、トレーニングを続ける余裕はなくて、ダンベルを置いてベンチに座っている。肘を太腿に置いて身体を支える状態で固まって、愛撫に集中していた。耳から入ってきた音や声が頭蓋内を占有し、肉体的刺激が俺をあふれさせる。

「あっあぁあぅぅあっぁぁぁぁ。。。駄目。。。無理。。。。」

 自分の呟く声が耳から入ってこないから、なんか変な感じだ。下腹部が極限まで昂ぶって、今にも溢れそうだ。もう抑え込んでいるのは無理だった。

「出る。。。イク。。。イクイクイク」

 濡れた掌で捏ね繰り回されて、俺は雄汁を拭き上げる。白い粘液がスパッツから滲み出して垂れてゆく。何度も吹き上げた子種が次々滲み出してきて垂れ落ちた。


2022年4月1日金曜日

ディープな世界11

  自分でも分かるほど呼吸が早い。トレーニングの所為ではなくて、乳首への刺激による興奮のためであることは明らかだ。既にペニスはギンギンで、スパッツの前は異様に膨らんでいる。前回はフェラの快感を教えられ、今回は乳首の快感を摺り込まれているようだ。俺自信が知らない肉体の不思議を教え込まれていったら、どうなってしまうのか不安である。カールは続けているが、コンセントレーションは上腕二頭筋にではなく、胸の突起に向かう。

 亀頭の粘膜に集中的に愛撫されて気持ち良くなるのは頷けるのだが、男の乳首がこれ程の感度だとは知らなかった。こんな快感に目覚めてしまったら、スパッツを着てトレーニングするのが難しくなるんじゃないだろうか。ダンベルを上げ下げするたびに、乳首で感じていたらトレーニングにならない。

 にしても気持ちいい。正直、先走りが止まらず、恥ずかしいくらいスパッツの前が濡れていた。

「あっ。。。先輩。。。駄目っすよ。。。勘弁してください」

「先走りで前がベトベトに濡れてる状態で、勘弁もないだろうに。身体は正直だな。ギンギンに勃起してるじゃないか。して欲しかったんだろ?フェラの方がいいか?」

 俺は今、沼に引きずり込まれようとしているのだという自覚はあった。だが、意識の静止を振り切って、身体が勝手に暴走する。

「あっ。。。」

 先走りで湿った部分を塗り拡げるように指の腹で撫でられた。とても敏感な鈴口の内側に布越しの指先が当たって声が出た。

「鏡の中の自分を見てみろ。エロい顔してるぞ。気持ちいいんだろ?どうして、抵抗する?俺が男だからか?気持ちいいのに関係ないだろ?ほら。先走りがどんどん溢れてくるじゃないか」

 先輩は俺の耳元で、催眠術でも掛けるように囁く。

「ほら。カールを続けろ。集中するんだ。何も考えなくていい。集中しろ。内側の深いところまで染み込んでゆく。。。」

 確かに、胸と股間の突起の先に加えられた刺激が肉体の奥の方に染み込んでゆく。先輩の指の接触は、快感として脊髄に伝えられ、脳にではなく下腹部の奥の方に吸い込まれてゆくようだった。指先で生まれた快感が俺の奥に降り積もり、溜め込まれてゆく。

 前回とは違って先輩の指先が俺の中にある訳じゃないのに、奥のある部分が切ない。何か知らない器官が疼いているようだった。