旅は最終工程へと近づいていた。綺麗に整備された国道55号を快適に北へと走らせる。片側3車線もある大幹線だ。もう少し走れば、徳島と和歌山を結ぶフェリー乗り場が見えてくる。数時間を走り続けていたので、少々催してきた。俺は国道沿いのコンビニに乗り入れ、まず、店舗奥のトイレへと向かった。ちょうど喉も渇いていたので、ミネラルウォーターを冷蔵庫から出し、アルバイトに小銭を差し出す。袋を断り、その場で一気飲みした。
アルバイトは俺と目を合わせないように気遣いながら、聞こえるか聞こえないかの声で「ありがとうございました」と呟いた。駐車場に出てみると、先ほどまでは居なかった若い奴がバイクに張り付いていた。
「あっ。。。おじさんのバイク?」
「おっ。。。おじさん!?」
俺は、まだ32歳だっつぅんだ!ぶち切れそうになった俺を無視して、ガキは俺のバイクを舐めるように見つめている。
「ねぇねぇ。渋いじゃん。これ、トライアンフのスピードトリプルでしょ?それも1050。すげぇ。すげぇよ。初めて見た。。。俺。確か、水冷DOHC並列3気筒、最高出力は130馬力。化け物だよなぁ。すげぇ。ねぇゼロヨンはどれくらい出せる?11秒切るの?」
まだまだ少年と言って差し支えないガキは夢中だった。おじさんと呼ばれ、鶏冠にきていた俺だったが、愛車を誉められて悪い気はしない。
「バイクが好きなのか?」
「やっぱ、国産とは違うよなぁ。渋いよ。渋すぎる。。。かっけぇ」
しかし、人の話を全く聞かない奴だ。
「ねぇ、おじさん乗っけて」
「はっ?100年早ぇよ!」
「そんなこと言わずにさぁ。こう見えて、大型免許持ってるんだぜ」
「やだね」
「そんなこと言わずにさぁ。ねぇねぇ」
「俺の愛車を訳の分からんガキに貸せるか。スクーターでも乗り回してろ」
「ケチ。ケチケチケチ。おじさんのケチ!」
おじさんの上に、ケチと来た。俺は予備動作もなく、ガキの頭を拳固で思いっきりどついてやった。
「痛て!何すんだよ」
「うるせぇ。黙ってろ、ガキ!俺はおじさんじゃねぇ。まだ、32だ!」
「えぇぇ。だって。。。俺は18だもん。十分おじさんだもん。。。痛て!」
「やかましい。ガキ!」
なんだかガキに載せられてしまっている。
「ねぇ。何でもするからさぁ。金はないけど。。。靴でも磨きましょか?それとも、バイクも汚れてきてるみたいだし、磨こうか?ねっ?そうしよ。いいでしょ?」
俺は押し切られる形で黙認してしまった。ガキはバイクのまわりを飛び回りながら喜び、「ちょっと待っててね。どこにも行かないでね。ねっねっ?」そう言い置いて走り去った。変わったガキだ。しかし、バイク好きの気持ちは十分わかる。俺ももっと若い頃に、他のライダーが乗ってる希少なバイクを見つけては、面識もないのに寄っていき、話しかけていたものだ。あわよくば触らせてもらえる。相手が余裕のある人なら、乗せてももらえたものだ。時代は変わって、バイク乗りも金色に髪の毛を染めた小僧になったというわけだ。華奢な体躯では、リッタークラスの化け物を乗りこなせるとも思えないが。しばらくすると小僧が再び現れた。手にはバケツとブラシや雑巾などを持っている。本気のようだ。
ジャニ系の可愛い顔の割りに、それなりに根性はあるようだった。俺が腕を組んで黙って見つめていると、小僧はコンビニのホースから勝手に水を汲み、バイクの前に陣取った。
「ねぇ。おじさん。荷物降ろしてもいい?」
俺は頷く。シュラフなどの荷物を荷台から降ろすと、小僧は早速、雑巾を掛けていく。マシン部の隙間などは、いくつかのブラシや布を使って汚れを落としていく。案外、本当に大型免許を持っているのかもしれない。慣れた手つきで愛車を磨き込んでいった。細部の扱いも慣れたもんで、水をみせてはいけない部分は、乾いた布と工具を使って拭っていく。30分以上の時間を掛けて、小僧は丁寧に愛車を磨き込んだ。1ヶ月近く、磨いてやらなかったために、くすんでいた愛車は見違えるように輝いた。俺は少し小僧を見直した。
手を真っ黒にしたまま小僧は立ち上がり、少し引いてバイクを眺めた。表情も輝いている。
「へへ」
光り輝くスピードトリプルを眺めると、小僧は満足気に微笑んだ。
「ありがとう。綺麗になった。こいつも喜んでるようだな」
「うん」
「乗っけてやるよ」
「やった!」
小僧は顔を輝かせて、思いっきり跳ねた。
「ただし、ここではダメだ。小松島の埠頭まで行こう。メットあるか?」
「うん。すぐ取ってくる」
小僧は掃除道具も放ったらかしにして駆けていく。エンジンを掛け、バイクに跨って小僧を待つ。戻ってきた小僧は、「ひゃっほぉ」一声叫ぶと、後部座席に納まった。バーを持って身体を支えたのを確認すると、クラッチを繋ぎ発進させた。国道の直線部分でパワーを見せてやる。さすがにゼロヨンクラスの加速は無茶なのでしないが、十分なGを感じただろう。咆吼と微振動から愛車の機嫌が良いのが分かる。小僧は俺の背中にぴったりとくっつき加速を楽しんでいた。埠頭まで来て、一般道路を外れたところで小僧に貸してやった。小僧の腕はまだまだだったが、なんとか乗りこなしていた。
「ねぇ兄貴。もう行っちゃうの?」
いつの間にか兄貴に昇格した。小僧は捨てられた子犬のような哀れな目で俺を見上げた。俺にはショタコンの気はないのだが、哀れな子犬を見て心が動かない奴も少ないだろう。
「今日、もうフェリーに乗るの?もうちょっとダメ?俺ん家に泊まっていいからさ。ねぇ。もうちょっと乗せて。。。こんな機会って滅多にないでしょ?ねぇねぇ」
小僧は俺の腕に張り付いて哀れっぽい眼差しで媚びを売った。いつの間にか反応した俺の股間が、小僧の腰に触れる。小僧は、それに気づき、ビクリと身体を振るわせたが、身体を離すことはなかった。俺をジッと見つめる。そして、少し息を呑んで呼吸を整えてから囁いた。
「俺。。。いいよ。。。兄貴なら」
意外と健気じゃないか。俺はニヤリと口の端を引き上げた。
小僧は、素っ裸でベッドに横たわっていた。緊張のために小刻みに身体を震わせている。経験はないようだった。華奢な薄い身体だが、適度な筋肉は付いていてシャープで、それなにり綺麗だった。白く透き通るような肌は、ほとんど無毛で極めの細かいなめし革のようだ。小僧はきつく目を瞑り、俺の息づかいと微かな体温だけを敏感に感じているようだった。胸の小さな突起に舌を這わせると、小僧の身体が跳ねた。俺は、両手で身体を支え、小僧に体重を掛けないようにしながら舌先だけで刺激する。身体の一点に濡れた刺激が集中し、実際以上の快感が身体を駆けめぐるのだ。緊張で萎んでいた小僧の股間は、反応を始め、既に完全な状態だった。身体にあった小振りのマラがヒクヒクと震え、鈴口から先走りが滲み始めている。
まだ、ほとんど使ったことがないのだろう綺麗なピンク色の亀頭は、艶やかに光っていた。半分ほど泣きそうに歪められた顔は、快感を感じて戸惑っている。執拗に乳首を責めてやると、小僧は小さな吐息を漏らした。指先で小僧の脇腹の筋肉を辿るようになぞると、身体を弓なりに反らせてくすぐったさと微妙な快感を耐える。舌先の目標を少し下げ、腹筋のへこみに沿うように移動する。小僧の身体はガクガクと震え、耐えきれずに細い啼き声をあげた。閉じようとする脚の間に膝を突っ込み、強引に開く。
「あっあぅ。。。」
小僧は抗議するように身体を捻ったが、太股に掌を添えて身体を折る。全てを曝した小僧は、顔を横に向け、目をきつく瞑った。小振りな割れ目の奥に、小さな蕾があった。ここもピンク色でとても小さく形が良かった。背中に膝を当て、膝が胸に付くくらい引き起こす。そして、舌先で蕾をつついた。
「あっ。。。あぁぁ」
小僧の震えは全身に及び、これほどまでに自身が感じていることに恐怖すら覚えているようだ。ゆっくりと湿らせ、丁寧に蕾を開いてゆく。力が入っていた小僧も、緩やかな快感が続くと徐々に身体が開いてくる。小僧の油断を利用して、濡らした指をスルリと滑り込ませる。開きつつある蕾は、俺の指をきつく締め付けながらも受け入れてゆく。初めての男に戸惑うばかりのような小僧だが、少しずつ身体を開き、俺を受け入れていく。熱く湿った内部に指を進め、柔らかな粘膜を指先で刺激すると、身体は薄い朱色に上気し、うっすらと汗が滲みだす。
「あっ。。。こんな。。。あっあっ」
本当の快楽を何も知らない小僧の身体は、素直に快感を享受する。痛いほどに指を締め付けていた小僧の蕾は、少し緩めて、包み込むように変化していた。頃合いを見て、2本目の指を滑り込ませた。オイルを谷間に落とし、緩やかに挿入する。また、抵抗を示そうとする蕾を2本の指で強引に開き、奥へと進める。
「はっぁはっぁ。。。」
小僧の息が上がり、きつさ半分、快感半分の切ない顔をする。表情を確かめながら俺は指をくわえ込んだ蕾に舌を這わせた。
「兄貴。。。こんな。。。いい。。。すげぇいい。。。」
最初の戸惑いはいつしか消え去り、快感が小僧の身体に染み入ってゆく。完全に開いた小僧を裏返し、胸をベッドに突け、尻を突き出す格好にさせる。この上なく卑猥なポーズで、俺のお気に入りな体位だった。俺は小僧に見せつけるようにマラをいきり勃てる。覚悟せよと太く凶暴なマラを見せてから、小僧の蕾にあてがった。小僧は不安そうな顔で俺の太マラを凝視したが、逃げようとはしなかった。先を宛いゆっくりと腰を沈める。蕾が開き、先端を呑み込む。
「痛い。。。よ。。。」
俺は動きを止める。小僧は深い息を吸い込み、慣れようと必死で身体を開く。ともすれば緊張で硬くなる身体を、乳首や縮んでしまったマラに刺激を与えて解す。亀頭を呑み込んだ蕾は、引きつるような抵抗感を示しながらも徐々に奥へと迎え入れる。
「はぁはぁ。。。はぁはぁ。。。」
小僧はかなりきついらしいが弱音を吐くこともなく、俺を受け入れようと必死だった。なかなか可愛いところがあるじゃないか。俺はじっくりと腰を据えて、小僧の中へと侵入していった。
「奥まで入ったぞ」
俺は小僧の耳元で囁き、耳たぶを甘噛みした。
「ほんと?」
「痛くないか?」
「ちょっと。。。でも大丈夫みたい。。。」
かなり表情が歪んでいることから痛みは相当のようだったが、小僧はそう答えた。俺は、すぐに動かず、慣れて完全に開くまで待つことにした。その間、乳首やマラや首筋などに指先と舌で刺激を与え続ける。段々と開き始めた小僧の身体は、じっとりと汗をかき、ピンク色に染まる。股間にぶら下がったマラも勢いを取り戻し、完全に勃起していた。様子を見てゆるゆると腰を回す。
「はぅ。。。何か変。。。」
「どうした?」
「熱い。。。俺。。。犯られてる。。。男に犯られてる。。。」
感じ始めているようだった。支配され組み敷かれることに心が震えているようだ。心が完全に快楽を受け入れたとき、身体は発光するように熱く火照った。俺はゆるゆると腰を回す。
「あっあっあぁぁ。す。。。げぇ。。。」
一旦、抜くほどに腰を引くと、ズンと突き入れる。小僧の身体が跳ねた。しかし、それは痛みのためではなかった。
「あぁ。。。はぅっ。。兄貴。。。奥が熱いよ。。。」
凶暴なマラを奥まで突っ込んだ。そして、内蔵をかき回す。粘膜を押しのけ、擦り上げ、突き上げる。
「あぁぁ。。。ダメだよ。。。壊れる。。。俺。。。壊れる。。。」
俺のマラで蹂躙され、陵辱され、小僧は壊れていく。
「あぁ。すげぇ。。。気持ちいい。。。こんなのって。。。俺。。。俺。。。」
自らケツを突きだし、俺に密着してくる。そして、首をねじ曲げキスを求める。俺の舌が小僧の口腔内に侵入する。上下の口に凶器をねじ込み、小僧の粘膜を貪る。流し込んだ唾を、小僧は抵抗もなく、喉を鳴らして呑み込んだ。
「ん。。。ん。。。ん。。。」
口を塞がれたまま突きをくらい小僧は喉で啼いた。初めての快感に蹂躙され、悶え、爛れ、融けてゆく。俺の太マラを初めて受け入れて感じるなど、かなりの淫乱に成長することだろう。これから何人の男達に媚びを売り、身体を開くのだろうか。この綺麗な顔をした小僧を手に入れようと、奪い合う醜い男達の姿が目に浮かぶ。小僧は、もう限界に近づいているようだった。マラを扱き上げてやる。啼き声が強く大きくなってゆく。俺の突きを受けるたびに、小僧は身体を震わせ、啼いた。
「あっあっあぁぁ。兄貴。。。イクよ。。。イクよ。。。イク!!」
俺は初めての身体に刻印を穿つように、白濁の液を奥深く埋め込んだ。
翌日、ベッドで目覚めた小僧は恥ずかしそうに微笑んで俺を見つめた。
「どうしよう。。。俺。。。もう戻れないかも」
俺はニヤリと笑う。
「兄貴に惚れそうだよ。。。」
俺は無言で首を振る。
「だよね。。。兄貴はすごいもてそうだもん。女にも男にも。。。参ったなぁ。。。こんなに良いなんて知らなかった。女ってこんな感じなんだぁ。。。参ったなぁ。。。でも、初めての人が兄貴みたいな人で良かったかなぁ。。。」
俺は小僧を抱き寄せた。それ以上、おしゃべりをさせないように唇を塞ぐ。俺に身体を密着させ、既に元気になっている俺のマラをそっと手で包み込んだ。まだ、恥ずかしそうにする小僧を促し、ケツを突き出させる。俺は指で解してから、太マラを再び奥深く沈めた。朝の光が、ベランダから差し込んできても、俺は小僧を抱いた。俺の太マラを受け入れ、嗚咽をあげる小僧を見下ろし、征服される喜びを植え付ける。
足腰立たなくなった小僧を部屋に残し、俺は愛車に跨った。午後のフェリーがもうすぐ出る。駐車スペースにバイクを固定すると、デッキにあがった。岸壁をみる。小僧が降り注ぐ陽の光に手をかざし、眩しそうにこちらを見上げていた。にこやかに微笑み、俺に向かって手を振る。
「兄貴ぃ~。またなぁ。また、抱いてよねぇ。。。」
フェリーはゆっくりとその重い図体を滑らせ、岸壁を離れてゆく。初夏の紫外線が頬を焼いた。