2023年5月22日月曜日

SD05(妄想短編)

 ノンケを沼に嵌めてしまったみたいで、とても恐縮だが、彼が望んだのだから仕方がない。試して見るのもいいだろう。一度、どっぷり嵌ってみて、その後の自分の進路を選べばいい。彼と違って、俺は純粋なゲイだから、自分が男でありながら、恋愛または情愛を抱く相手が同性であることを、選択した訳では無い。分かっては貰えないけれど。

 俺が伝えた要望はひとつだけ。彼がいつものように制服を着ていること。そして、最後まで制服の上着は脱がないことだけだった。彼にとっては、初めての男との本格的なセックスだったから、休みの前日の夜に、じっくりヤリたいとのことだ。

 約束した日は、昼から食事を摂らず、会う前の数時間前から念入りに洗浄して、汚れることがないように準備した。最初の経験が最悪のものになったら、二度と抱きたいと思わなくなるかもしれないと想像したからだ。ベッドのサイドテーブルにローションとゴムを準備し、仄かな灯りが部屋を満遍なく照らすよう間接光を仕込んだ。電球色の暖かな、そしてとても淫靡な照明になった。脳内セロトニン分泌を誘発するという精油を焚いて、リラックスしながらも欲情を呼び覚ますアロマセッティングもした。

 車を停めたとLINEがあったから、そろそろ、彼がやってくる時間だ。久しぶりの寝待ちだったので、シーツに当てた耳の奥で血流が轟々と泡立っていた。抑えた歩き方の足音が廊下を近づいてくる。部屋のドア前で立ち止まり、深く吸い込んだ息をゆっくり吐き出している微かな音が聞こえた。ドアがそっと開き、玄関に侵入する気配を感じた。衣擦れの音、靴の後ろを踏んで乱暴に脱ぎ捨てる音、踏み出した足が廊下の床を軋ませる。数歩進んで僅かに光が漏れている部屋を覗き込むと、そこには裸の尻がたわわに横たわっている。

「エロっ。。。ええケツしてんなぁ。兄貴」

 思わずといった感じで感嘆を漏らす。

「やべぇ。。。マジで興奮してきた。。。」

 ベッドの隅がギシリと音を立てて沈み、冷たい掌が尻の肉に触れる。

「うわっ。。。やべぇ。。。スベスベで柔らかい。。。」

 尻をじっくり撫でて感触を確認すると頭の方に移動してきた。制服のズボンを膝まで降ろし、剥き出しした下半身は臨戦態勢だ。付け根と玉を優しく包み込んで、亀頭を含む。そして、そのまま奥まで呑み込んだ。溶けそうなため息が漏れる。

 片足をベッドに乗せて俺の口を使いながら、ローションを割れ目に落とす。奥まで塗り拡げながら、指先で粘膜を探る。ビクリと身体が跳ねた部分が粘膜だ。指先が侵入してきて、堪らなくなって彼を奥まで呑み込む。

「トロトロじゃん。。。締めすぎ。。。力抜いて」

 少し弛緩して彼を受け入れる。

「すっげ。。。熱いくらいじゃん。。。トロトロ。。。入れていい?」

 俺は頷く。彼は俺の口から抜き出すとゴムを被せ、後ろに回った。少し探ってから、先端をあてがい、ゆっくり腰を落とす。姿見越しに目が合った。素っ裸の俺の上に、制服のズボンを降ろしただけのSDがギンギンに育ったものを突き立てている。俺は興奮で鼻血が出そうだった。


2023年5月19日金曜日

SD04(妄想短編)

 出身が体育会系だからなのか、それとも多少は同性に興味があるからなのかは分からないが、本質的にエロ事が好きなようだった。彼はとてもノリが良く、俺からの提案にも柔軟に、かつ積極的に反応してくる。どちらにしても、雄という生物は、子種が貯まれば、ただただ出したい願望に駆られ、面倒抜きで突っ込んで、気持ちよく吐き出すことができれば、それで良い生き物なのだ。本来的には、子孫を残すための本能なのだろうけれど、野生を失って幾久しいホモサピエンスには、特定の発情期がなく、年中発情していて、機会さえあれば腰を振ってサクッと気持ちよくなりたいのだ。

 今では、互いにLINEを登録していて、メール以上に簡単にやりとりが出来るし、仕事を終えるまでもなく、配達の途中で「今日、溜まってるから、今から抜かせて」なんてLINEが気軽に届く。俺はサラリーマンではなく、自営業なので、平日の昼間だって、他所で打合せ等がなければ自分の部屋にいるから、年中無休の便利な性処理処なのである。唯一、彼の専属であるため、ある意味「肉便器」の称号を得ることから逃れていると言える。

 最近、彼も上がるシチュを考えることに嵌っているようで、掲示板によく載っているようなシチュを要求しだした。たとえば、「全裸、目隠し、玄関で正座待機」とか、「玄関、暗闇待機」とか、「最上階の外階段で素っ裸待機」とか、一定の過激な方向へと妄想が膨らんでいるようだった。外階段の内側でしゃがんでいれば、壁高欄に隠れて人目に合うことは最小限で済むのだけれど、流石に自分が住んでいるマンションで、万が一、そんな変態な姿を目撃されたら警察沙汰になりかねないので、勘弁してもらっている。そこは、一般常識も持ち合わせている彼のことなので、無理強いしてくることがなく助かっている。

 目撃されるか、バレないかのギリギリのラインで、冒険心を刺激する行為に興味がないと言えば嘘になるのだけれど、そこに足を踏み入れてギリギリを攻め過ぎた結果、「逮捕」となると笑えない。だから、我慢しているというのが正解だ。

 昨日、昼の3時ころに彼からのLINEが届いた。やりとりは、こんな感じだ。

「時間指定でお荷物を預かってます。15:25に伺えます。預かりものは生ものです」

「15:25は在宅です。チャイム鳴らして下さい。生ものはカチカチの冷凍ですか?それとも柔らかめの冷蔵でしょうか?」

「承知しました。15:25丁度に伺います。チャイム鳴らして○○急便で~すって大声でコールしますね。お届けは、もちろんカッチカチの冷凍です(`・ω・´)キリッ」

 実際に、時間通りにやってきた彼は、チャイムに向かって大声で○○急便で~すと叫んだ。ドアを開けると「お邪魔しま~す」と入ってきて、さっさと下半身を剥き出しにすると慣れた手付きで俺の頭を引き寄せ、ギンギンに勃起したものをクチにねじ込んだ。

「兄貴のこと考えたら勝手にギンギンになっちまう。俺も変態になっちまったみたいっす。最近、オナるとき、AV見るより、兄貴のクチマン想像する方が硬いんすよ」

 そんな嬉しいことを呟きながら、ガンガン腰を振る。俺は俺で、彼の尻を両手で抱きしめて、無抵抗で尽くすのだった。

「ねぇ兄貴。今度、突っ込みたいんすけど。。。」

「ん?」

 どこへ?そう視線を送ると彼は照れながら答えた。

「後ろの穴。。。ケツマンコっていうんでしょ?クチマンコより気持ちいいんすよね?」

 どちらが気持ちいいかは、相手次第だろうけれど、簡単なのはクチマンコだが、ケツマンコの方が犯されてる感が強くて俺は好きだ。

「兄貴のケツに突っ込んでること想像しながらクチマン使うと上がるっす。あぁすげぇ気持ちいい。兄貴。すげぇ気持ちいい。いいでしょ?今度、突っ込ませてよ」

 もちろん、こちらに異論はない。次の機会は、さらに激しくなりそうな予感がした。


2023年5月18日木曜日

SD03(妄想短編)

「やっぱり、3日が限界でした。本当は翌日にでも処理をお願いしたかったんですけど、流石にそれはないと我慢しました。でも、これ以上、無理って感じです。帰ってからオナニーすることも考えたんですけど、やっぱ兄貴の口で最高に気持ちよく出したかったので、あれから出してないんです。だもんで、荷物を運び、走り回っている最中も勃起していて擦れて大変でした。兄貴の住んでるマンションと似た作りの玄関で、男の人が荷物を受け取りに出てこられたときとか、兄貴の所にお邪魔した記憶が蘇って鼻息が荒くならないように必死で我慢する感じですw。今日は兄貴にお願いしようと思って、朝一から予定通りに配達するために必死に走り回り、先程、今日の分は終わらせました。走り回った分、先日より汗臭いかもしれませんが、またお願いできないでしょうか?お返事待ってますm(_ _)m」

 終わった後にメールをくれた通り、3日後に連絡があった。仕事を予定通り早くに終わらせて、俺のクチマンを使うため、必死に走り回ったそうだ。なんと可愛いノンケだろうか。

「メールありがとう。もちろん、こんな変態のフェラで良ければ使ってよ。玄関待機するから、何時くらいに来れるか教えてください」

 返信を送ると速攻で返事が届いた。

「ありがとうございます。今から向かいます。近くにトラックを停めたので、5分で行けます!」

 用意周到。やる気満々である。こういうノンケの健気な感じが微笑ましい。ティッシュとスマホを携えて、玄関ドアの鍵を開け、廊下に座った瞬間、小さいノックがあった。そっと開けたドアの隙間から破顔した男が覗いている。

「いらっしゃい」

 小声で誘うと男は器用に隙間から入り、後ろ手で鍵を閉めた。制服が汗で濡れて、びっしょりだ。股間がギンギンに膨らんでいるようだった。まず、制服の尻に手を回して引き寄せ、股間に顔を埋めて目一杯深呼吸した。雄の饐えた汗の匂いと精が若干漏れたような発情した匂いだ。びっしょり濡れた下着とともに制服を膝まで降ろすとカチカチに勃起したモノが跳ねた。少し小便臭い亀頭を口に含む。

「はぅ。。。あったかい。。。」

 鈴口の割れ目を舌先でレロレロ高速舐めしてやると全身に電気が走ったようにビクビク身体を揺らした。そのままングング呑み込んでゆく。

「あぁ。。。すげぇ。。。」

 ジュプジュプ音をさせながら、頭を前後させてバキュームフェラする。しばらく、しゃぶって硬い肉棒を楽しんだ後で、良いことを思いついたので一旦吐き出した。

「ねぇ。俺ってM気あるって言ったでしょ?」

「はい」

「お願いがあるんだけど」

「何ですか?」

「イラマして」

「イラマって何ですか?」

「フェラは舌や口で俺がしゃぶること。イラマチオは、喉まで含めて君が主体で俺をオナホみたいに使うこと。かな?」

「え。。。いいんですか?」

「うん。この間の最後の方みたいに、遠慮なくガンガンやって欲しいんだ。歯が当たらないように気をつけながら、俺は突っ込まれる肉の穴にに徹するから。君が嫌じゃなければ、俺のギンギンの股間を剥き出しにするよ。ギンギンが持続してるってことは俺が興奮してるって証拠だから」

「マジっすか?いいんすか?本当に」

「うん。もちろん。なんかさ。荷物を宅配に来たSDがムラムラして、無理やり俺を犯すっていうシチュエーションを脳内で楽しみたいのw」

「エロいっすね。兄貴は」

「へへ。自他ともに認める変態ですw」

「じゃ」

 男は意外とノリノリだった。俺の短い髪の毛を鷲掴みにして強引に引き寄せると、勃起したものをねじ込み、奥まで突き立てた。

「あぁすげぇぜ。兄貴のクチマンコ。これが欲しかったんだろ?ん?」

 そう言って、頭を両手でホールドして、ガンガン腰を振り始める。

「あぁすげぇ。トロトロだ。クチマンコ最高に気持ちいい」

 男はギンギンに勃起した俺の股間を確かめながら乱暴に腰を振った。

「兄貴。変態過ぎる。喉まで突き立てられて興奮しまくりじゃん。ギンギンじゃん」

 いやらしいジュプジュプと陰に籠もった音が鳴る。外廊下を通り過ぎる隣人達も一枚のドアを隔てて、こんなエロい展開が繰り広げられているとは想像すまい。

「あぁすげぇ。すげぇ気持ちいい。。。まじマンコみてぇ」

 言葉責めは拙いが、男も興奮しているようで何よりだ。徐々に腰使いが荒くなってきて、精巣内の圧が上がってきていることを伺わせる。

「兄貴ぃ。俺の性処理道具になってくれよぉ。たまんねぇよ。マジで。この穴最高だよぉ」

 ガシガシ激しく腰を振って俺の喉を抉り続けても俺の股間は萎えるどころか、透明な粘液を垂れ流して喜んでいるのが顕だ。

「マジ気持ちいい。。。イクのが勿体ない。。。3日も溜めたのに、まだ、イキたくないのに。。。無理だぁ。。。気持ち良すぎる。。。エロ過ぎるぅ」

 フィニッシュは近いようだ。

「マジ無理。。。無理っす。。。イク。。。イク。。。イクイクイク!」

 もう遠慮会釈なくガンガン腰を振り倒し、ドクドクと大量の子種を流し込む。

「あぁあああぁあぁぁあああ。すげぇすげぇすげぇ。。。イクぅ」

 最後まで出し切ると、ハッと現実に引き戻されたようだった。

「兄貴。。。大丈夫っすか?マジで酷いこと」

「大丈夫。俺が頼んだことだから、ほら、これ見て?」

 鈴口から溢れた粘液で俺のチンポはドロドロに濡れていた。二擦りくらいで果てそうな興奮状態である。

「マジっすね。すげぇエロいっすね。兄貴。最高っす。最高の」

「肉便器」

「いや。。。そこまでは」

「いいよ。君の肉便器になりたい。荷物届けるフリして性処理に使って」

「マジすか?本当に?また、来てもいい?また、兄貴の口で性処理してくれます?」

「うん。いつでも使って。俺が自宅にいる限り、いつでも」

「最高っすね」

 男は、軽くなって萎え始めたチンポをズボンに仕舞い、『ありがとうございました』と言い置くとスッキリした顔で帰っていった。

2023年5月16日火曜日

SD02(妄想短編)

 喉の奥まで咥え込み、舌と口腔の粘膜で包んでバキューム、そして、ゆっくりと頭を前後させる。

「うぉっ。。。マジか。。。すげ。。。凄すぎる。。。あぁ気持ちいい」

 男の尻の筋肉を鷲掴みにして引き寄せる。この筋肉を両手で鷲掴みしながらフェラするのが一番興奮する。頭を前後させるたびに、尻の筋肉に力が入り、引き締まって固くなる。小刻みに震えてから、フェラの状態に合わせて弛緩するのが堪らない。

「早くない筈なのに、興奮し過ぎて、気持ち良すぎてイキそうになるっす」

 ええねんで。いつイッても。ただ、もう少し楽しみたいけどな。俺は動きを止めて、焦らしてやることにした。彼の方も、早く出したいような、もっと快感を楽しみたいような微妙な感じなんだろう。ガンガン腰を振って出したいのを我慢している感じだった。

 カッカと燃えていた坩堝が鎮静するのを待って、様子を見る。前後に大きく頭を振るのではなく、んぐんぐ粘膜を蠕動させる感覚で刺激を与える。粘膜で包み込み、バキュームしたままで微妙に蠢く感じだ。

「あぁ。。。これも凄い。。。気持ちいい。。。兄貴、凄すぎる」

 鈴口の割れ目に舌先でチロチロしたり、エラをグリグリ抉ると男は、ほとんど雄叫びと言ってよい唸り声をあげた。

「気持ちいい。。。気持ちいい。。。すげ。。。いい。。。いいっす」

 玉が上がってきたように感じたし、尻の筋肉も強烈に締まっている。太ももが痙攣するように小刻みに震えている。必死に堪えなければ、果ててしまいそうなのかもしれなかった。じゃぁ。盛大にイかせてやろう。片方の指先で乳首を優しく愛撫し、再び、口腔の粘膜を総動員しながら頭をゆっくり前後させる。涎を呑み込む余裕がなく、口の端からポタポタと溢れ落ちた。ジュプジュプ、はぁはぁ、ずりゅずりゅ。男の鼻息と卑猥なフェラ音が玄関内で響き続ける。

「兄貴。。。もう。。。もう無理かも。。。」

 頷いてOKの合図を送る。

「いいんすか?口の中にだしても?」

 再び同意を示す。

「マジすか?兄貴、エロ過ぎっす。ハマりそうっすよ」

 男の両手を誘導して、俺の頭を抱くようにさせる。そして、尻を引き寄せて、腰を使えと伝える。男は察したようで、おっかなびっくり腰をそっと突き出した。もっと。ほら。遠慮するな。俺は鷲掴みにした尻を強引に前後させる。

「いいんすか?マジ?」

 男の目を見つめ返し、ゆっくりと瞼を閉じる。意を決した男は、太ももに力を入れ、本格的に腰を振り始める。まだまだ遠慮がちだが、先程よりは腰使いが荒くなった。ほら。もっと、もっと激しく。女に跨ってるときのように、気持ちよくて、最後のフィニッシュするように。ほら。

 男の理性が飛び始めている。もう自分でも制御できないほど昂ぶっているようだった。俺の頭を抱き込むように引き寄せて腰を前後させる。それなりにデカイものが喉の奥まで達し、嘔吐反応が出るときもあったが目一杯喉を開いて男を受け入れる。

「あっあっあ。。。。あぁあぅ。。。すげぇ。。。すげぇ。。。気持ちいい。。。すげぇ」

 もうほとんど意味をなさない嗚咽に似た音が溢れるだけだ。

「兄貴。。。すげぇ。。。マジ。。。すげぇ。。。想像してたよりずっと凄い。。。」

 言葉がヒートアップするとともに、腰使いも荒くなってゆく。

「気持ち良すぎて。。。もう無理。。。無理っす」

 限界が近い。

「無理っす。もう。。。出る。。。イク。。。イクイクイク!」

 ほとんどガンガンといった腰使いで奥を突いて、そのまま固まった。溜まっていた大量のザーメンが直接喉に流し込まれる。激しく何度も付け根が律動する。太ももと尻の筋肉がカチカチに収縮したままつま先立ちで俺に体重を掛けたまま固まっていた。

「はぁ。。。。」

 魂が全て抜けてしまいそうに溜めていた息を全部吐き出し、後ろによろける。

「あっ。。。つい。。。大丈夫ですか?」

 全てを吐き出し、我に返った男が心配そうに俺を見た。

「大丈夫。気持ちよかった?」

「はい。こんなに気持ちいいの久しぶりです。前のは、むっちゃエロい女のマンコに突っ込んだときでしたけど」

「そうなんだ」

「フェラでこんなに気持ちいいの初めてです。それも男の口がここまで良いとは。。。想像以上でした」

「気持ちよかったのなら良かった」

 男はトランクスを引き上げ、制服のズボンを履き直した。出すだけ出してヤリ捨てすることを躊躇しているようだった。

「大丈夫だよ。ヤリ捨てで。これでも興奮して、俺も気持ちよかったんだ。ノンケの性処理させて貰えるなら大喜び」

 そう言って、笑んで見せる。男は会釈して、遠慮がちにドアを開け、帰っていった。

 大量の涎が三和土を濡らしていて自分で笑ってしまう。ティッシュで口周りと床を拭き、リビングに戻った。ドMのウケにとって、口でノンケの性処理をさせて貰えるのは本望だ。擦りもせずにイキそうになったくらいなのだ。ソファに腰を降ろして余韻を楽しんでいるとメールが届いた。

「ありがとうございました。今、トラックに戻ってメールしてます。正直、掲示板に載せるのは勇気がいったし、会ったこともない人の部屋に突然訪れて、それも玄関で処理だけしてもらえるなんて想像してなかったのでびっくりしました。腰振っていいよって誘導してもらえたからって、ガンガンやっちゃって大丈夫でしたか?我に返って自分で慌てました。凄い気持ち良すぎて、リミッター吹っ飛んじゃったみたいです。もし良かったらですけど、またお願いしていいですか?今、このメール打ちながら、もう回復してギンギンです。たぶん、数日したら兄貴のフェラが恋しくなって、荷物運びながら前が膨らんで、我慢できない状態になりそう。本当にありがとうございましたm(_ _)m」

 とても心の籠もった丁寧なメールだった。初々しいったらない。もちろん、メールを返す。

「こちらこそ、凄い美味しいチンポでした。こっちは、自分の股間のものをギンギンにして、喜んでましたから気にしないでください。M気あるから、あれくらい乱暴に扱われても全然大丈夫。てか、返って興奮します。溜まってきて、出したくなったら、遠慮しないで連絡ください。一日中、一生懸命働いたガタイの良い男がSDの制服のままで俺の口をオナホ扱いしてくれるなんて、妄想の中だけの話だと思ってたから、もう興奮ものです。また、ガンガン腰振って、大量の濃いザーメンを流し込んで、ヤリ捨てにしてください。また、使って貰えることを楽しみにしています」

 気に入って貰えたようだ。次が楽しみだ。

SD01(妄想短編)

 アプリも使っているのだけれど、プロフに魅力がないのか、良い出会いはあまりない。仕方なく、常連が多すぎて、若干荒れ気味な掲示板だが、それなりに賑わっているので確認してみた。するとタイミングが良いことに、俺が住んでいるエリアに目を引く掲示があった。某宅配業者のノンケのSDだという。話が旨すぎるから明らかに疑わしいし、たぶんツリだろうと勘ぐりながらも、僅かばかりの期待を抱いてメールしてみた。ゲイ好みのシチュだから、想像以上に多くの反応があるだろうし、返信が貰えると思っていなかったが、即座にメールが届いてびっくりした。

「メールありがとうございます。俺はガッチリ筋肉質なガタイのSDやってるもんです。今、配達が終わって車の中で携帯弄ってます。たぶん、ノンケだと思うんですが、前から少し男にも興味があって、しゃぶって貰うくらいならと思って掲示板に載せました。場所は近くのようなので、これから行けますけど口で処理してもらえますか?こちらからは、何もできないですけど。こんなので良かったら連絡ください。ちなみに、仕事上がりなので、制服だし、シャワーを浴びる余裕がないので、汗臭いかもしれません」

 ヤリだけが目的のゲイとは明らかに異なる文体だ。なんだか新鮮で、とても真っ当な感じの青年のようだった。

「こちらこそ、返信ありがとう。競争相手多いだろうし、あまり期待してなかったので嬉しかったです。自宅近くの目印を送ります。そちらは、何もしなくて大丈夫です。玄関待機するんで、俺の口で一方的に処理して、ヤリ捨てでいいですよ。目印辺りまで来たらメールください。SDの制服姿なんて上がりまくりだし、ガタイが良い兄貴の汗なら興奮ものなので気にしないで下さい」

「これから、向かいます。15分後には到着すると思うんで、よろしくお願いします」

 返信は速攻で、簡潔だった。俺はテッシュボックスとスマホを持って、玄関で待機した。リビングの電気を点けておけば、ガラス扉を通して明かりが廊下に漏れるだろう。真っ暗だとやり難いし、煌々と明るいのも気が引ける。調度良い感じの照度に調節するのは難しい。そうこうする内にメールが届いた。到着したようだった。部屋までの道程を詳細に送った。徒歩5分といったところだから、迷わなければ直ぐに到着する。

 ドアがコンコンと小さくノックされる。盛大にチャイムを鳴らされると焦るので、合図を決めておいたのだ。ドアがそっと開き、隙間から短髪の若い男が覗いている。『どうぞ』と小声で促すと彼はドアの隙間に、その大きな身体を滑り込ませ、そっと後ろ手で閉めた。まるで走って来たように呼吸が荒い。もしかしたら、仕事のときのように走って来たのかもしれないし、初めての、たぶんだけど、興奮で息が荒いのかもしれなかった。

 股間を片手で鷲掴みにして、どうして良いのか分からないといった感じでモジモジしている。初めてと言うのは本当かもしれないと感じた。手を伸ばし、太ももをそっと引き寄せる。三和土の真ん中くらいに立っていた彼が半歩進んで距離が10cmくらいになった。彼の手の下に俺の手を滑り込ませ、モノを確かめた。既に臨戦態勢、ガチガチ状態だ。様子を見下ろしている彼を見上げ、ニコリと笑って見せた後、制服越しに唇を当てる。硬い肉の棒に、柔らかな唇が触れると彼は身を固くした。

「こういうの初めて?リラックスして。嫌なことはしないから。それは嫌だとはっきり言ってくれれば良いよ」

 静かに、そう話すと少しだけ安心したようだ。制服のファスナーを降ろし、ボタンを外して前を開く。グレーのトランクスが、その形にくっきりと盛り上がっていた。身体なりにデカイようだ。ゴムを引っ張り降ろして、玉に引っ掛ける。亀頭が完全に剥け、エラが張った綺麗な造形のチンポだった。どこかで局部だけ洗ってきたのか、小便臭さは気にならない。亀頭を口に含んだ。

「あ。。。あまり洗ってないから臭くないすか?大丈夫すか?」

「大丈夫。股間のオス臭い汗の匂いに興奮するんで」

 一旦、亀頭を吐き出して答えた。性欲を捌けさえできれば、それでよくて、互いの暗黙の了解を心得ている仲間とは反応が新鮮だ。こういう事は初めてで、少し同性にも興味があるノンケというのは本当かもしれない。

 再び亀頭を口に含み、舌先で鈴口をなぞった。ピクリと全身が反応し、その後、太ももが緊張し、小刻みに震えた。

「すげっ。。。電気走った」

 口の中の粘膜でねっとり包み込み、エラ裏を舌でチロチロする。思わずといった体で、彼の両手が肩を鷲掴みにした。腰を引こうとするのを両手で押し留める。舌を使うのを止めて、彼の様子を伺った。眉間に皺を寄せて目を瞑り何かに耐えるような表情だ。彼が俺を見るのを待って、眉毛を片方だけ上げる。

「女がしてくれるのと少し違って。。。なんか、すげぇ気持ちいい」

 『大丈夫?』に対する答えだった。可愛いことを言ってくれる。じゃぁもっと気持ちよくして、また、使いたいと思えるくらいサービスすることにしよう。頭を少し捻って、口の粘膜で亀頭をゆっくりグリグリ、そして、そのまま奥まで呑み込む。唇が引き締まった彼の下腹部に付くまで。それなりに立派なモノなので、先端は喉にまで達するが、喉を開いて受け入れることで、嘔吐反応を抑える。

「あっあぁ。。。すげぇ。。。気持ちいい。。。」

 それは良かった。俺が持っているテクニックを総動員することとしよう。


2023年5月15日月曜日

誘蛾灯10(加筆修正盤)

 旅は最終工程へと近づいていた。綺麗に整備された国道55号を快適に北へと走らせる。片側3車線もある大幹線だ。もう少し走れば、徳島と和歌山を結ぶフェリー乗り場が見えてくる。数時間を走り続けていたので、少々催してきた。俺は国道沿いのコンビニに乗り入れ、まず、店舗奥のトイレへと向かった。ちょうど喉も渇いていたので、ミネラルウォーターを冷蔵庫から出し、アルバイトに小銭を差し出す。袋を断り、その場で一気飲みした。

 アルバイトは俺と目を合わせないように気遣いながら、聞こえるか聞こえないかの声で「ありがとうございました」と呟いた。駐車場に出てみると、先ほどまでは居なかった若い奴がバイクに張り付いていた。

「あっ。。。おじさんのバイク?」

「おっ。。。おじさん!?」

 俺は、まだ32歳だっつぅんだ!ぶち切れそうになった俺を無視して、ガキは俺のバイクを舐めるように見つめている。

「ねぇねぇ。渋いじゃん。これ、トライアンフのスピードトリプルでしょ?それも1050。すげぇ。すげぇよ。初めて見た。。。俺。確か、水冷DOHC並列3気筒、最高出力は130馬力。化け物だよなぁ。すげぇ。ねぇゼロヨンはどれくらい出せる?11秒切るの?」

 まだまだ少年と言って差し支えないガキは夢中だった。おじさんと呼ばれ、鶏冠にきていた俺だったが、愛車を誉められて悪い気はしない。

「バイクが好きなのか?」

「やっぱ、国産とは違うよなぁ。渋いよ。渋すぎる。。。かっけぇ」

 しかし、人の話を全く聞かない奴だ。

「ねぇ、おじさん乗っけて」

「はっ?100年早ぇよ!」

「そんなこと言わずにさぁ。こう見えて、大型免許持ってるんだぜ」

「やだね」

「そんなこと言わずにさぁ。ねぇねぇ」

「俺の愛車を訳の分からんガキに貸せるか。スクーターでも乗り回してろ」

「ケチ。ケチケチケチ。おじさんのケチ!」

 おじさんの上に、ケチと来た。俺は予備動作もなく、ガキの頭を拳固で思いっきりどついてやった。

「痛て!何すんだよ」

「うるせぇ。黙ってろ、ガキ!俺はおじさんじゃねぇ。まだ、32だ!」

「えぇぇ。だって。。。俺は18だもん。十分おじさんだもん。。。痛て!」

「やかましい。ガキ!」

 なんだかガキに載せられてしまっている。

「ねぇ。何でもするからさぁ。金はないけど。。。靴でも磨きましょか?それとも、バイクも汚れてきてるみたいだし、磨こうか?ねっ?そうしよ。いいでしょ?」

 俺は押し切られる形で黙認してしまった。ガキはバイクのまわりを飛び回りながら喜び、「ちょっと待っててね。どこにも行かないでね。ねっねっ?」そう言い置いて走り去った。変わったガキだ。しかし、バイク好きの気持ちは十分わかる。俺ももっと若い頃に、他のライダーが乗ってる希少なバイクを見つけては、面識もないのに寄っていき、話しかけていたものだ。あわよくば触らせてもらえる。相手が余裕のある人なら、乗せてももらえたものだ。時代は変わって、バイク乗りも金色に髪の毛を染めた小僧になったというわけだ。華奢な体躯では、リッタークラスの化け物を乗りこなせるとも思えないが。しばらくすると小僧が再び現れた。手にはバケツとブラシや雑巾などを持っている。本気のようだ。

 ジャニ系の可愛い顔の割りに、それなりに根性はあるようだった。俺が腕を組んで黙って見つめていると、小僧はコンビニのホースから勝手に水を汲み、バイクの前に陣取った。

「ねぇ。おじさん。荷物降ろしてもいい?」

 俺は頷く。シュラフなどの荷物を荷台から降ろすと、小僧は早速、雑巾を掛けていく。マシン部の隙間などは、いくつかのブラシや布を使って汚れを落としていく。案外、本当に大型免許を持っているのかもしれない。慣れた手つきで愛車を磨き込んでいった。細部の扱いも慣れたもんで、水をみせてはいけない部分は、乾いた布と工具を使って拭っていく。30分以上の時間を掛けて、小僧は丁寧に愛車を磨き込んだ。1ヶ月近く、磨いてやらなかったために、くすんでいた愛車は見違えるように輝いた。俺は少し小僧を見直した。

 手を真っ黒にしたまま小僧は立ち上がり、少し引いてバイクを眺めた。表情も輝いている。

「へへ」

 光り輝くスピードトリプルを眺めると、小僧は満足気に微笑んだ。

「ありがとう。綺麗になった。こいつも喜んでるようだな」

「うん」

「乗っけてやるよ」

「やった!」

 小僧は顔を輝かせて、思いっきり跳ねた。

「ただし、ここではダメだ。小松島の埠頭まで行こう。メットあるか?」

「うん。すぐ取ってくる」

 小僧は掃除道具も放ったらかしにして駆けていく。エンジンを掛け、バイクに跨って小僧を待つ。戻ってきた小僧は、「ひゃっほぉ」一声叫ぶと、後部座席に納まった。バーを持って身体を支えたのを確認すると、クラッチを繋ぎ発進させた。国道の直線部分でパワーを見せてやる。さすがにゼロヨンクラスの加速は無茶なのでしないが、十分なGを感じただろう。咆吼と微振動から愛車の機嫌が良いのが分かる。小僧は俺の背中にぴったりとくっつき加速を楽しんでいた。埠頭まで来て、一般道路を外れたところで小僧に貸してやった。小僧の腕はまだまだだったが、なんとか乗りこなしていた。

「ねぇ兄貴。もう行っちゃうの?」

 いつの間にか兄貴に昇格した。小僧は捨てられた子犬のような哀れな目で俺を見上げた。俺にはショタコンの気はないのだが、哀れな子犬を見て心が動かない奴も少ないだろう。

「今日、もうフェリーに乗るの?もうちょっとダメ?俺ん家に泊まっていいからさ。ねぇ。もうちょっと乗せて。。。こんな機会って滅多にないでしょ?ねぇねぇ」

 小僧は俺の腕に張り付いて哀れっぽい眼差しで媚びを売った。いつの間にか反応した俺の股間が、小僧の腰に触れる。小僧は、それに気づき、ビクリと身体を振るわせたが、身体を離すことはなかった。俺をジッと見つめる。そして、少し息を呑んで呼吸を整えてから囁いた。

「俺。。。いいよ。。。兄貴なら」

 意外と健気じゃないか。俺はニヤリと口の端を引き上げた。

 小僧は、素っ裸でベッドに横たわっていた。緊張のために小刻みに身体を震わせている。経験はないようだった。華奢な薄い身体だが、適度な筋肉は付いていてシャープで、それなにり綺麗だった。白く透き通るような肌は、ほとんど無毛で極めの細かいなめし革のようだ。小僧はきつく目を瞑り、俺の息づかいと微かな体温だけを敏感に感じているようだった。胸の小さな突起に舌を這わせると、小僧の身体が跳ねた。俺は、両手で身体を支え、小僧に体重を掛けないようにしながら舌先だけで刺激する。身体の一点に濡れた刺激が集中し、実際以上の快感が身体を駆けめぐるのだ。緊張で萎んでいた小僧の股間は、反応を始め、既に完全な状態だった。身体にあった小振りのマラがヒクヒクと震え、鈴口から先走りが滲み始めている。

 まだ、ほとんど使ったことがないのだろう綺麗なピンク色の亀頭は、艶やかに光っていた。半分ほど泣きそうに歪められた顔は、快感を感じて戸惑っている。執拗に乳首を責めてやると、小僧は小さな吐息を漏らした。指先で小僧の脇腹の筋肉を辿るようになぞると、身体を弓なりに反らせてくすぐったさと微妙な快感を耐える。舌先の目標を少し下げ、腹筋のへこみに沿うように移動する。小僧の身体はガクガクと震え、耐えきれずに細い啼き声をあげた。閉じようとする脚の間に膝を突っ込み、強引に開く。

「あっあぅ。。。」

 小僧は抗議するように身体を捻ったが、太股に掌を添えて身体を折る。全てを曝した小僧は、顔を横に向け、目をきつく瞑った。小振りな割れ目の奥に、小さな蕾があった。ここもピンク色でとても小さく形が良かった。背中に膝を当て、膝が胸に付くくらい引き起こす。そして、舌先で蕾をつついた。

「あっ。。。あぁぁ」

 小僧の震えは全身に及び、これほどまでに自身が感じていることに恐怖すら覚えているようだ。ゆっくりと湿らせ、丁寧に蕾を開いてゆく。力が入っていた小僧も、緩やかな快感が続くと徐々に身体が開いてくる。小僧の油断を利用して、濡らした指をスルリと滑り込ませる。開きつつある蕾は、俺の指をきつく締め付けながらも受け入れてゆく。初めての男に戸惑うばかりのような小僧だが、少しずつ身体を開き、俺を受け入れていく。熱く湿った内部に指を進め、柔らかな粘膜を指先で刺激すると、身体は薄い朱色に上気し、うっすらと汗が滲みだす。

「あっ。。。こんな。。。あっあっ」

 本当の快楽を何も知らない小僧の身体は、素直に快感を享受する。痛いほどに指を締め付けていた小僧の蕾は、少し緩めて、包み込むように変化していた。頃合いを見て、2本目の指を滑り込ませた。オイルを谷間に落とし、緩やかに挿入する。また、抵抗を示そうとする蕾を2本の指で強引に開き、奥へと進める。

「はっぁはっぁ。。。」

 小僧の息が上がり、きつさ半分、快感半分の切ない顔をする。表情を確かめながら俺は指をくわえ込んだ蕾に舌を這わせた。

「兄貴。。。こんな。。。いい。。。すげぇいい。。。」

 最初の戸惑いはいつしか消え去り、快感が小僧の身体に染み入ってゆく。完全に開いた小僧を裏返し、胸をベッドに突け、尻を突き出す格好にさせる。この上なく卑猥なポーズで、俺のお気に入りな体位だった。俺は小僧に見せつけるようにマラをいきり勃てる。覚悟せよと太く凶暴なマラを見せてから、小僧の蕾にあてがった。小僧は不安そうな顔で俺の太マラを凝視したが、逃げようとはしなかった。先を宛いゆっくりと腰を沈める。蕾が開き、先端を呑み込む。

「痛い。。。よ。。。」

 俺は動きを止める。小僧は深い息を吸い込み、慣れようと必死で身体を開く。ともすれば緊張で硬くなる身体を、乳首や縮んでしまったマラに刺激を与えて解す。亀頭を呑み込んだ蕾は、引きつるような抵抗感を示しながらも徐々に奥へと迎え入れる。

「はぁはぁ。。。はぁはぁ。。。」

 小僧はかなりきついらしいが弱音を吐くこともなく、俺を受け入れようと必死だった。なかなか可愛いところがあるじゃないか。俺はじっくりと腰を据えて、小僧の中へと侵入していった。

「奥まで入ったぞ」

 俺は小僧の耳元で囁き、耳たぶを甘噛みした。

「ほんと?」

「痛くないか?」

「ちょっと。。。でも大丈夫みたい。。。」

 かなり表情が歪んでいることから痛みは相当のようだったが、小僧はそう答えた。俺は、すぐに動かず、慣れて完全に開くまで待つことにした。その間、乳首やマラや首筋などに指先と舌で刺激を与え続ける。段々と開き始めた小僧の身体は、じっとりと汗をかき、ピンク色に染まる。股間にぶら下がったマラも勢いを取り戻し、完全に勃起していた。様子を見てゆるゆると腰を回す。

「はぅ。。。何か変。。。」

「どうした?」

「熱い。。。俺。。。犯られてる。。。男に犯られてる。。。」

 感じ始めているようだった。支配され組み敷かれることに心が震えているようだ。心が完全に快楽を受け入れたとき、身体は発光するように熱く火照った。俺はゆるゆると腰を回す。

「あっあっあぁぁ。す。。。げぇ。。。」

 一旦、抜くほどに腰を引くと、ズンと突き入れる。小僧の身体が跳ねた。しかし、それは痛みのためではなかった。

「あぁ。。。はぅっ。。兄貴。。。奥が熱いよ。。。」

 凶暴なマラを奥まで突っ込んだ。そして、内蔵をかき回す。粘膜を押しのけ、擦り上げ、突き上げる。

「あぁぁ。。。ダメだよ。。。壊れる。。。俺。。。壊れる。。。」

 俺のマラで蹂躙され、陵辱され、小僧は壊れていく。

「あぁ。すげぇ。。。気持ちいい。。。こんなのって。。。俺。。。俺。。。」

 自らケツを突きだし、俺に密着してくる。そして、首をねじ曲げキスを求める。俺の舌が小僧の口腔内に侵入する。上下の口に凶器をねじ込み、小僧の粘膜を貪る。流し込んだ唾を、小僧は抵抗もなく、喉を鳴らして呑み込んだ。

「ん。。。ん。。。ん。。。」

 口を塞がれたまま突きをくらい小僧は喉で啼いた。初めての快感に蹂躙され、悶え、爛れ、融けてゆく。俺の太マラを初めて受け入れて感じるなど、かなりの淫乱に成長することだろう。これから何人の男達に媚びを売り、身体を開くのだろうか。この綺麗な顔をした小僧を手に入れようと、奪い合う醜い男達の姿が目に浮かぶ。小僧は、もう限界に近づいているようだった。マラを扱き上げてやる。啼き声が強く大きくなってゆく。俺の突きを受けるたびに、小僧は身体を震わせ、啼いた。

「あっあっあぁぁ。兄貴。。。イクよ。。。イクよ。。。イク!!」

 俺は初めての身体に刻印を穿つように、白濁の液を奥深く埋め込んだ。

 翌日、ベッドで目覚めた小僧は恥ずかしそうに微笑んで俺を見つめた。

「どうしよう。。。俺。。。もう戻れないかも」

 俺はニヤリと笑う。

「兄貴に惚れそうだよ。。。」

 俺は無言で首を振る。

「だよね。。。兄貴はすごいもてそうだもん。女にも男にも。。。参ったなぁ。。。こんなに良いなんて知らなかった。女ってこんな感じなんだぁ。。。参ったなぁ。。。でも、初めての人が兄貴みたいな人で良かったかなぁ。。。」

 俺は小僧を抱き寄せた。それ以上、おしゃべりをさせないように唇を塞ぐ。俺に身体を密着させ、既に元気になっている俺のマラをそっと手で包み込んだ。まだ、恥ずかしそうにする小僧を促し、ケツを突き出させる。俺は指で解してから、太マラを再び奥深く沈めた。朝の光が、ベランダから差し込んできても、俺は小僧を抱いた。俺の太マラを受け入れ、嗚咽をあげる小僧を見下ろし、征服される喜びを植え付ける。

 足腰立たなくなった小僧を部屋に残し、俺は愛車に跨った。午後のフェリーがもうすぐ出る。駐車スペースにバイクを固定すると、デッキにあがった。岸壁をみる。小僧が降り注ぐ陽の光に手をかざし、眩しそうにこちらを見上げていた。にこやかに微笑み、俺に向かって手を振る。

「兄貴ぃ~。またなぁ。また、抱いてよねぇ。。。」

 フェリーはゆっくりとその重い図体を滑らせ、岸壁を離れてゆく。初夏の紫外線が頬を焼いた。

誘蛾灯09(加筆修正版)

 国道56号を下り、宇和島市を素通りし、宿毛市で国道321に乗り換えると土佐清水市に至る。土佐清水は台風の上陸地点として有名で、太平洋に面したこぢんまりとした町だ。沖合で黒潮に接することから、漁業関連の産業が盛んで、遠洋漁業の基地としても有名だった。最近では、ホェールウォッチングやダイビングのポイントとして多くの観光客が来訪する。

 バイクでゆったりと国道321号を走ると、秋風が開いたツナギに流れ込み気分が良かった。空は突き抜けるような青空で、燦々と降り注ぐ太陽の光は、何とはなしに南国を思わせる。刺すような太陽光線を受けていると、暑いくらいで、冷たい風が返って心地よかった。足摺スカイラインに乗って、岬まで行ってみようかどうか迷ったが、結局止めておく。中心市街地を過ぎ、四万十の方に向かう途中で、小さな漁港に出た。

 一服したかったので、漁港の堤防近くまでバイクを乗り入れ、メットを脱ぐ。圧迫され、汗で湿気ていた髪が乾いた風に曝され気持ちいい。ポケットから潰れたタバコを引っ張り出し、皺を伸ばして銜える。ジッポで火を点けようと石を擦るが火花だけが散った。何度試してみても同じだ。オイルが切れたらしい。括り付けたバッグの中から出せば良いのだが、面倒になって迷っていた。火のないタバコを銜えたまま、うんざりしていると男が近づいてきた。真っ黒に焼けた、見るからに漁師然とした男だ。タンクトップから伸びた二の腕は自然な力こぶが盛り上がり、太い血管が這っている。赤銅色に日焼けした雄臭い顔が笑っている。人懐こい笑顔だ。

「おまん、火ないがやか?」

「ああ。オイルが切れたみたいでな」

 男は何も言わず、ケツのポケットから百円ライターを取り出すと、俺の前に火を差し出した。海辺の風で火がなびき、消えそうになるのを、男は身体を寄せ、大きな手の平で覆い隠すようにして火を護る。俺は男の両の手の平で囲われた空間に頭を突っ込むような格好で火を受け、思いっきり煙を吸い込んだ。

「ありがとう。助かった」

「なんちゃやないき。バイク一人旅や?」

 男はバイクに括り付けたテントなどの荷物を目の端で確認すると話しかけてきた。

「ああ。大阪を出発して、中国、九州を回って、ここまで来た」

「まっこと、しょう太いねゃぁ」

「男一人の気ままな旅さ」

「めっそう、ぼっこなことやか」

 男は雄臭い風貌を、人懐こい笑顔に崩して気さくにしゃべった。

「わが毎日海の上でよぉ。鱗まみれじゃか」

「男らしくて良い仕事だと思うぞ、俺は。新鮮な魚は好物だしな。。。それに日に焼けたガタイの良い雄はもっと好物だがな」

「!!」

 俺のあっけらかんとした物言いに男はびっくりしたようだ。驚きと戸惑いに、赤銅色に焼けた顔をさらに赤く染めた。

「食ってぇくや?」

「どっちを?」

「やぁ。。。魚じゃ。。。魚。朝、こじゃんととれたんじゃ」

 俺の粘ついた視線に男はさらに顔を朱に染め、船の方を窺う様子をして顔を背けた。

「いける口か?」

「おぉ?いかんちゃ。。。」

「遠洋で経験済みか。。。?」

「あっ。。。おまん。あやかしいこといいなや」

 口では否定していても、既に女にされた顔だ。彼は船を持っておらず、知り合いの船を手伝ったり、たまには遠洋漁業の船に乗り込むこともあるのだという。若い頃に遠洋漁業船に乗ったとき、女のいない寂しさから先輩の漁師に手込めにされ、何度か性処理に使われたのだろうと想像する。さもありなんな話ではある。

「女はいるのか?」

 小指を立てて彼に問うと、慌てたように首を横に振った。

「じゃ、寂しいだろう?右手が恋人では」

 俺はわざと下衆な含み笑いを浮かべて、彼の顔を覗き込む。

「犯らせろよ。俺のはでかいし、硬いぜ」

 彼は恥ずかしがって、歩度を早めた。ちらちらと俺を振り返り、後を付いてくるか確認しながら、子どものようにわざと乱暴な歩き方をする。

『かわいい奴だ』

 行けると見た。彼が日頃働いている船に寄り、イケスのアジやサバを締めると、手早く包丁を使う。慣れたもので、見る間に、今まで元気よく跳ねていたアジやサバは刺身に化けた。キャビンから刺身用の小皿と醤油を持ってくると、俺の前に突きだした。

「おお。美味そうだな。頂きます」

 小皿に醤油を垂らし、手で掴んだ刺身を浸すと口に運ぶ。冷たくはないがプリプリと引き締まったサバの刺身は、新鮮で甘くて美味かった。

「たまんねぇ。最高やね」

 目で確認すると、彼はいらないとのこと。俺は見る間にアジ2匹とサバ1匹の刺身を平らげた。

「食った食った。うめぇなぁやっぱ」

 彼は自分を誉められたみたいに喜んで破顔した。

「じゃ。一発やろうぜ」

 彼の肩に手を回したが、もう逃げなかった。頬を赤らめながら腰を引く。

「うん?勃ったのか?」

 前を鷲掴みにすると、既に臨戦態勢だ。

「元気じゃねぇか。坊やは」

 さすがにデッキの上では都合が悪かろう。俺は、キャビンから船室に彼を押し込む。

「脱げよ」

 俺は陰毛が見えるところまでツナギの前を全開にした。ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえてきそうだ。しばらく、モジモジと下腹部を押さえていたが、覚悟したのか、した以上は豪快にTシャツを脱ぎ、太股まであるゴム長とジーンズを脱ごうとしたので止めさせた。ジーンズと下着を一旦、脱がせた上で、ゴム長を再び履かせた。素っ裸に太股までのゴム長のみの格好は、この上なく卑猥だ。赤銅色に焼けた筋肉質な身体に、その姿はよく似合った。魚の生臭い臭い、合成ゴムの異臭と、照かり、肌に吸い付くねっとりとした感じがエロい。

 狭い船室で、壁に手を付いてケツを突き出す格好に誘導する。照れながらも彼は素直に従った。そこだけが真っ白の筋肉質なケツ。艶めかしく、そそるものがある。遠洋漁業の兄貴でなくても頂きたくなるというものだ。ケツタブを広げ、舌を這わせた。

「げに、いかん!」

「大人しく感じてろ!」

 男のケツは潮の香りがする汗の臭いだった。舌先がピリッとするくらい塩っぱい。穴を唾液で濡らし、舌先でちろちろと責めてやると男は雄泣きする。

「はっぁ。あっく。。。あにぃ。。。いかん。。。」

 海の男がケツを突きだして、舌責めで悶えるのを見るのは快感だ。人差し指をしゃぶり、たっぷりと唾液を塗すと、男の蕾に添えた。クリクリと小さな円を描くように動かし、少しずつ力を入れ、蕾に埋めていく。

「あっあぁぁあっ」

 男の硬い蕾は、痛いほどの締まりで、指一本ですら頑なに侵入を拒む。しかし、逃げようとする腰を引き寄せ、襞を押し広げつつ指の付け根まで押し込む。ねっとりと絡みつく粘膜が行く手を阻む。指先を小刻みに動かしてやると男は全身で反応した。

「はぁっあぁぁぁ」

「ほう。感度いいじゃねぇか。海の男のくせによ」

「あにぃ。。。いけずすなや」

 言葉ではそう言っても、小刻みに動き続ける指先に男は腰をくねらせる。熱いほどの内部が指に圧迫を加えつつ、絡みついてくる。すごい締まりだ。2本目の指を差し入れる。

「おい。もっとケツの力を抜け。こんな穴に俺のモノは入らねぇぞ」

 棚に置いてあったベビーオイルを男のケツの割れ目に流し込む。指にオイルを塗して、奥まで塗り込むように前後させる。滑りが良くなったケツは少し拡がったように感じた。男の身体を入れ替え、こちらを向かせると、下腹部を剥き出しにして突き出す。男はぎこちない指使いで俺の太いマラを包み込み、うっとりと眺めた。

「あにぃ。。。ごっついなぁ」

 躊躇しながらも男は舌を突き出し、エラの裏に舌を這わせた。亀頭を口に含み、乳を吸うように口をもぞもぞさせる。下手なフェラだが、新鮮で好ましく感じた。

「舌を使え。奥まで呑み込むんだ」

 俺の指示通りに男は舌を絡ませ、できる限り奥まで呑み込んでマラを吸う。男とのセックスに慣れていないウブな若者だから優しくしてやるつもりだった。

「あにぃ。まっことごついなぁ」

 ギンギンのマラを眺め、しゃぶり、俺を見上げては可愛い顔で笑う。

「こがな太いモノが、あだつかぇ」

「入れてみようぜ」

 男は切なそうに溜息を吐き、仮眠用の台に乗り、両足を拡げる。足首を持って大股開きにさせ、マラをケツに宛った。

「ああ、しょう」

「力を抜け」

 一言、声を掛けて、腰を押し出すと、亀頭の先頭部が蕾に呑み込まれる。男の眉間には皺が寄っていたが、我慢できない痛みではないようだ。襞が開き、亀頭を半分ほど呑み込むと、男は辛そうに顔を歪めた。

「止めるか?」

 男は無言で首を振る。

「いんにゃ。そのまんまお願いするがで」

 大きく息を吸い、全身に汗を光らせて、妖しい表情で答える。亀頭が呑み込まれると、蕾が拡がって、ぬぷりとマラを銜え込んだ。

「あぅ。はぁ。はぁ」

 男の眉間の皺が険しくなる。ずぶずぶと俺のマラは呑み込まれていった。初めての男を犯すみたいな新鮮な感覚を味わう。男は痛いほどマラを締め付けてくる。奥まで突き上げてやると、男は仰け反って嗚咽を漏らした。

「しょう。奥がいたい」

「痛いのか?」

「違う。いたいちや」

「だから。。。痛いのか。。。」

「ああぁ。奥が熱いんちゃぁ」

 なるほど。土佐弁では、熱いのを痛いと言うのか。奥までねじ込んで、突き上げる。中はトロトロで熱く、柔らかく絡みつく。こなれてない分、堅めではあるが締まりは良かった。ゴム長を履いた両の太股に手を付き、2つに折って、さらに奥まで突っ込んだ。深緑のゴム長の間に、ケツマンコが開いていた。ゴムのねっとりとした感触が淫靡だった。

「しょう。いたいちや。いたいちや。あぁいかん。。。」

 意外と感度は良いようだ。久しぶりに使った筈なのに、俺の太マラで突き上げられて感じている。

「あにぃ。。。あっあっ」

 全身から大粒の汗が吹き出し、男の胸に滴り落ちた。腰をゆったりと揺り動かし、感じる部分を刺激してやった。男は仰け反り、痙攣するようにケツを小刻みに振るわせた。

「あっ。。。いかん。。。」

 男の竿と亀頭は最大限まで膨らみ、ピンと張りつめた亀頭を破り、鈴口から白濁の液が迸る。だらだらと濃いザーメンが男の腹にこぼれ落ちた。

「あっあっあっあぁぁぁ。。。」

 男の穴は強烈な締まりで、俺のマラは痛いほどだ。ぐったりなった男からマラが吐き出される。本来なら許すわけもなく、痛がろうが泣きわめこうが押さえつけて犯すのだが、久しぶりに可愛いと思える男に会えて、俺は既に満足していた。

 ただ、処理する暇がなかったので、俺のマラは異臭を放っていたのには辟易したが。塩水でマラを洗い、ツナギのファスナーを引き上げる。ぐったりしたままの男に手を振り、俺は船を跡にした。今回の気ままな旅も終わりが近い。徳島からフェリーで和歌山に渡り、大阪まで帰るとしよう。

誘蛾灯08(加筆修正版)

 松山に上陸し、そのまま国道56号を流した。大洲を越え、宇和島に入る。闘牛で有名なところだ。雄々しい角をぶつけ合う姿は勇壮で感動的だ。市立の闘牛場の駐車場にバイクを乗り入れた。今日は開催日ではないらしく、駐車場には観光客らしい数台の自動車が停まってるだけだ。木陰にバイクを停め、コロシアムのような建物に入る。建物の中心に円形の闘牛場があり、それを囲むように観覧席が配置されている。建物が立派な割りには簡素な造りで、オーロラビジョンや立派な照明設備などはなかった。闘牛場まわりの広い廊下は、通常、闘牛に関する資料展示場となっているようで、歴代のチャンピオンの写真パネルと体長・体重・角の大きさなどがプレゼンされていた。また闘牛の歴史や牧場の様子などが模型や写真パネルで説明されている。

 俺はそれらの展示を流しながら奥へと進んだ。奥まで進むと、闘牛場とは別棟の牛舎が見えた。闘牛をひと目見てみたかったので、牛舎に向かって歩いていく。牛革のツナギを着て、闘牛に対面すると闘牛はどんな顔をするのだろうか。俺は突然の思いつきに愉快になってクツクツ独り笑ってしまう。牛舎を覗いてみると、闘牛の世話をしている男が見えた。上半身裸のその男は、ホースで水を掛けながら闘牛の背中をブラシで擦っていた。

 闘牛は心地よさそうにされるままになっている。作業着に長靴で、闘牛に負けないくらいの筋骨逞しい体格の男が妙に艶めかしい。背中に吹き出した汗が健康的で、日焼けした浅黒い肌によく似合った。俺は入り口のところで腕組みをしたまま男が闘牛の世話をするのを眺めていた。大きなブラシを使って背中、腹、脚、ケツ、角と丁寧に洗い上げ、また違った毛足の短いブラシでブラッシングしていく。闘牛は涎を垂らし、目を細めてブラッシングを楽しんでいるようだった。戦いの場では荒々しい闘牛も普段は大人しいものなのだ。あの立派な角で突き上げられれば一溜まりもないだろう。凶暴とも言えるその危険な面構えに、ある意味畏怖を覚えながら佇む。

 一生懸命ブラッシングしていた男が徐に立ち上がり、腰を伸ばした。身体を捻りストレッチをして振り向いた表紙に俺と目があった。人がいると思わなかったらしい男は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに破顔して挨拶を寄越した。

「こんにちは。観光ですか?」

「こんにちは。ええまぁそんなところです」

 男の目が俺の胸元から下腹部へと移動し、そこで止まる。皮のツナギを全開にしているから、ほとんど下腹部の陰毛が見えそうな感じだった。

「エロいっすね。兄貴」

 男は屈託なく笑ったが、目はそれほど笑ってもいなかった。

「どうです?触ってみますか?」

「どっちにだ?」

「はは。闘牛にですよ」

 男は少し考える風にして笑った。俺は闘牛に近づく。闘牛は見知らぬ男が近づいてきても動揺する風もなく、透明な大きな瞳で一瞥しただけだった。

「綺麗なものだな」

「そうでしょう?」

 男は嬉しそうに微笑んだ。俺は片手で闘牛の背中を撫でながら、もう片方の手で男の尻を鷲掴みにする。

「良い毛並みだ。それに良い筋肉だ。抱き心地がよさそうだ」

 男は、そう来ると思っていなかったようで、逃げはしないもののはにかんだ。

「人工授精するときは雌のヴァギナに腕を突っ込むんだって?」

 俺は男のケツを揉みながら耳元で囁いた。

「そうっすね。。。」

 男は以外とシャイで頬を赤らめる。

「俺のマラをおまえのヴァギナに突っ込んでやろうか?」

「えっ?」

 男は顔を真っ赤にして目を逸らす。上半身に吹き出した汗が、肌を艶めかしく光らせ、この上なく卑猥だった。綿の作業着も汗を吸って、ケツの割れ目の部分が変色しており、エロチックだ。牛の糞と体臭、餌の藁の日向の臭いが交錯して鼻孔をくすぐり、不思議な性的興奮を呼んだ。俺はいつになく発情していた。それを敏感に感じ取った闘牛がそわそわと身体を揺する。股間にぶら下がった巨大なものが少し反応して膨らんでいるようだった。人間の発情に、牛も同様に発情するのだと初めて知った。フェロモンが似ているのだろうか。ズボンのベルトを外し、作業着を無理矢理に下げる。

 男は抵抗しようとしたが強引な俺に逆らうほどでもなかった。剥き出しにしたケツは肉質でピンと張った肌がそそる。ケツの割れ目は適度に湿っていて淫靡だった。掌に牛の涎をたっぷり取り、ギンギンに勃起したマラに塗りつけた。少々生臭いがずるずるに滑る。牛に犯されているようで男も興奮するかもしれない。穴を広げもせず、俺は男を貫いた。

 男はケツを若干突き出すようにし、上半身を牛の身体で支える。闘牛の鼻息が荒くなり始めていた。ペニスも半分ほど膨らんでいた。男は俺の巨大なマラを呑み込んでいく。

「あっあっあぁぁぁ」

「やっぱりな。良い身体してても雌か。おまえも」

 一気に奥まで突き上げた。

「ひぃ。兄貴。。。」

 男は首をねじ曲げて、キスを求めてくる。俺は男の頭をしっかりホールドして舌をねじ込んだ。じゅるじゅると涎を吸い上げつつ俺の舌を貪る。卑猥に動く腰の振動が闘牛に伝わり、闘牛は落ち着かない。

「はぁはぁ。兄貴。。。すげぇ。。。すげぇ。。。」

「おら!可愛い牛の前で犯される気分はどうだ?おまえの可愛い闘牛も興奮してるぜ。なんならハメてもらうか?」

「勘弁して下さいよ。。。兄貴。。。あっあぅ」

 立ちマンでがんがんに突き上げると男はマラから白濁の液を吹き上げた。

「ひぃ。。。あひぃ。。。うっ」

 それでも構わず突き上げる。男のマンコは適度にこなれていて、それなりに締まりながら中はトロトロと熱かった。牛の涎にまみれたマラは男の内部の襞をズルズルに濡らしている。

「こいつのマラも扱いてやれや」

 男は初めて気が付いたようだ。

「太郎。。。おまえ。。。」

 男は両手で闘牛のマラを包み込むと扱き始める。闘牛の興奮はかなりのもので、既に鼻息はかなり荒かった。半分血走った目をした太郎は、後ろ足で空を切りマラを振り立てた。俺は男のケツを犯し続ける。男は苦しい体勢で太郎のマラを扱き上げた。闘牛の呼吸が喘息のようにひぃひぃ鳴ったかと思うと、ボタボタと大量の精液をまき散らした。濃厚な精の臭いが牛舎に立ちこめる。確かに雄の精の臭いだ。2人の興奮に俺も引き込まれ、男の奥目がけてマラを打ち込む。

「おぅ。うぐっ。イクっ。イクぞ!」

 腸が痙攣するように締まる。俺は男の奥深くで精をまき散らした。マラを引きずり出すと、男は藁と闘牛の糞の中に座り込んでしまう。

「はぁはぁはぁ」

 肩で息をしている男の両脇に腕を差し込み立たせた。そして、引きずるようにして太郎の前に連れて行った。頭を押し込みケツを突き出させる。男のケツから俺が打ち込んだ雄汁が流れ出す。それを凝視していた太郎が首を伸ばし、長い舌を使って舐め取った。

「おまえら。。。いつもやってんじゃねぇのか?」

 俺は含み笑いを残し、牛舎を後にした。ケツを突きだし、闘牛にマンコを舐められて悶える男を残し。

 秋空に白い飛行機雲がたなびいている。風はそろそろ冷たい。もう少しすればバイクで走るのも辛いかもしれないな。

誘蛾灯07(加筆修正版)

 湯布院で知り合った男とたっぷり楽しみ、結局、男の部屋に一晩泊まった。想像以上に淫乱な奴で、俺のマラをくわえ込んだまま放そうとしないのだ。一発目を男の喉に流し込んでいたから、二発目はちょっとやそっとではイカない。その辺にあったネクタイで彼を後ろ手に縛り、ケツを突き出す自由が効かない格好にして犯しまくった。男の感度は良好で、雄叫びをあげ続け、雄鳴きし続けた。でかくて硬いマラが当たると言っては自ら腰を振り涎を垂れ流し悶えた。男の腸の奥に子種をぶちまけたのは、結合してから実に3時間後のことだ。

 男はぜいぜいと肩で息をしながらも、不自由な体を回転させ、俺のマラにしゃぶりついた。そして、再び復活するまで執拗にしゃぶり続けた後、またケツを突き上げるのだった。ここまでセックスに貪欲な奴も珍しい。しかし、己に正直な奴は好きだ。俺は男が満足するまで、というか、マジ泣きが入るまで犯してやった。最後はケツがガバガバになって、俺の雄汁を垂れ流し、

「兄貴、もう勘弁して下さい」と泣きが入っても犯し続け、気を失う寸前までハメ続けてやった。俺を本気にさせるから悪いのだ。おかげで俺は満足したがな。昼過ぎまで眠り、2人で軽く食事をしてから別れた。男は名残惜しそうにしていたが、俺が流れ者だと知ると携帯番号を握らせ、今度、大分に来たら必ず連絡をくれと縋り付くように迫った。

 大分市内からバイクを飛ばし、大分港から松山、今治経由神戸行きのフェリーに乗った。車庫にバイクを止め、テレビから最も遠いソファに寝ころび、午睡を貪った。この季節のフェリーは決して混雑しておらず、人も車も少なかった。3人掛けのソファに寝ころび、優雅に欠伸をしていると、トラックの運転手とおぼしき男が新聞を広げているのが視界の端に入る。見るとはなしに新聞を眺めていると、男が俺の視線に気づき話しかけてきた。

「兄ちゃん。バイクで旅行か?」

「ええ」

「どこからや?」

「大阪から神戸、岡山、広島、山口、福岡、大分。で、今度は松山かな」

「ほう、またえらい優雅やな」

「まあね」

「しかし、そんな格好で暑ないんけ?」

「これを着ないと締まらないからね。格好つかないっしょ?」

「なるほど」

 運ちゃんの視線が粘つく。徐に立ち上がると自動販売機で缶ビールを2つ買い、ひとつを寄越した。

「俺は神戸までやからまだまだ大丈夫や。兄ちゃんもまだ3時間はあるから大丈夫やろ?」

「ありがとうございます。遠慮なく」

「ぷはぁ」

 冷えたビールを一気に喉に流し込むと運ちゃんは勢いよく快哉をあげた。俺もビールを流し込む。一杯目の冷えたビールほど美味い飲み物はこの世にない。お互いほとんど一気に飲んでしまった。互いに見つめ合い笑顔を交換した。ビールのお返しにお付き合いをしなければならないようだ。俺はゆっくりと頷いた。同類同士の以心伝心というやつか。言葉を交わす訳でもなく、男は立ち上がると俺を従えて、歩き出す。2等船室の後部にドライバーズルームというのがある。トラック運転手の仮眠室なのだろう。2段ベッドが幾つも並んでいたが、ほとんど人はいなかった。運ちゃんは一番奥のベッドまで俺を誘うと下のベッドに腰掛けた。俺の腰を引き寄せ、腹の辺りまで開いたつなぎに顔を押しつける。俺の体臭を鼻一杯に吸い込み深呼吸した。

「ええ。雄の臭いや。この饐えた臭い、たまらんな。兄ちゃん、ええ身体しとる。マラもでかい。美味そうや。さっき、シャワーは浴びた。ええか?」

 俺は上のベッドに両手を付き、腰を突き出した。運ちゃんは俺のつなぎを全開にし、マラを引きずり出す。そして、前技らしいことは何もせず、ストレートにマラをくわえ込んだ。美味そうに頬張り、ピチャピチャと音を立てて吸い付く。

「やっぱり若い奴のマラは元気がええ。太いがな。硬いがな。こんなに青筋立てて。。。たまらんのぉ」

 エラの裏まで舌を這わせ、吸い込むようにバキュームフェラする。

「先走りが湧き出してきよる。青い、ええ味や。雄汁も青いんやろうなぁ。たまらん」

 運ちゃんはしゃぶっては吐き出し、マラをしげしげと観察し、またしゃぶった。そして、ベッドから這い出ると、作業着を脱ぎ、素っ裸になった。

「こんなこともあるかと思うて、ケツも洗ってあるんや。ええか?ケツに突っ込んでくれるか?兄ちゃん」

「あぁ。ケツ出せや。おっさん」

 運ちゃんは2段ベッドの下の段で、壁に頭を付け、通路にケツを着き出すようにして四つん這いになった。そして、自分で指に唾を吐くとケツの穴に擦りつけ、指を差し込んだ。唾を中まで塗り広げ、徐々に穴を広げていく。手慣れている割りにはケツの穴も形が良く、ほどよくドドメ色、中はピンク色だった。俺はマラに唾を塗ると、運ちゃんの穴に宛った。昨日の男を朝まで犯しまくり、何度も吐き出した筈なのに、俺のマラは硬く怒張し亀頭ははち切れそうに膨らんでいる。少し腰を前に出すと、適度な締まりの運ちゃんのケツは亀頭を呑み込んだ。

「はぁぁ。。。でかい。。。硬い。。。いぃぃ」

 運ちゃんは両手でケツを押し広げ、俺のマラを呑み込みながら何かを呟いている。既に半分ほどくわえ込んだ運ちゃんのケツは卑猥に蠢いていた。

「あぁぁ。入ってくるぅ。チンポが私の中へ入ってくるわぁ」

「?」

「あぁぁ。もっと頂戴。。。お願いよぉ。。。私のマンコを突いてぇ」

 いきなりのことに面食らった。いつの間にか運ちゃんは完全な女になっていた。先ほどまでの低い男声ではなく、甲高い裏声で悶えていた。俺は萎えそうになるマラを一気に奥まで突っ込んだ。

「ひぃ。。。いいわ。すごいわ。もっと。奥まで突いて。。。その硬いチンポで私のマンコを壊してぇ」

 これはさっさと吐き出して、退散するしかない。俺は運ちゃんの手を払いのけ、腰をしっかりホールドすると、トップスピードで腰を振り、マラを突き立てた。

「ひぃぃぃ。あひぃぃぃ。あんん。。。いぃぃわぁぁぁ」

 運ちゃんも全開である。奥の方でごそごそとやっているのを、誰かが嗅ぎつけたようだ。若いトラックドライバーらしい男が怖々と覗いている。俺は咄嗟のことに、ベッドの毛布を運ちゃんの上から掛けた。色白の張りのあるケツにマラを突き立てていても、暗い仮眠室で、遠くから見ていれば男だと思わないだろう。実際に男とは思えない裏声で喘いでいるのだし。俺は運ちゃんのケツを犯しながら、若い男を手招きした。男は恐る恐る近づいてきて、行為の最中であることを確信したようだ。

「兄ちゃんも犯るか?」

 俺は小声で囁いた。

「えっ。。。でも。。。」

「こいつは好き者でな。代わったる。突っ込めや。ギンギンなんやろ?」

 明らかに若い男の前は膨らんでいる。毛布の中身は女だと思いこんでいるらしい。

「あぁぁもっとぉ。お願いもっと突いてぇ。ひぃぃ」

 若い男の鼻息が荒くなり、股間を揉み始めた。

「遠慮するなや。ほら」

 勢いよくマラを抜き出し、場所を代わってやる。若い男は腹を決めたようで、作業ズボンの前からマラを引きずり出すと、よく確かめることもせず穴に突き立てた。

「おぉ。すげぇ締まる。。。」

「ひぃぃ。ああん。もっとよぉ。もっと突いてぇ」

 毛布を掛けたまま若い男は腰を振りまくり、激しくマラを穴に突き立てた。

「あぁ。気持ちいい。。。すげぇ。。。すげぇ。。。久しぶりや。。。マンコは。それも、ただや。。。すげぇ。。。すげぇ。。。」

 俺はさっさとマラをツナギに終い、励んでいる若い男の肩を軽く叩いて、仮眠室を退室した。俺はもとのソファに戻り、仮眠することにした。若い男はいつ気づくのだろうか。マンコだと思いこんでいる穴が、親父のケツの穴だと知ったらどうするつもりだろうか。俺はひとりほくそ笑みながら、心地よい揺れにうとうとし始めていた。