2021年10月15日金曜日

ディープな世界01

 「はぁはぁはぁ。。。。あぁああぅあぅ。。。」

 緊縛され、鼻だけに穴の空いた全頭マスクを被せられた状態で俺はひとり喘いでいた。マスクを付ける前に、耳栓とボールギャグを噛ませられているから、実際に声ではなく、喉が鳴っているだけだったが、漏らした吐息が俺の頭蓋の中で乱反射している感覚だった。

 全身の自由と視覚、聴覚、発声を奪われていて、あるのは触覚のみなので、その感覚は先鋭化して俺を責め立てる。

 「はぁはぁはぁ。。。。あぁああぅあぅ。。。」

 この状態で放置されて、どれだけの時間が経ったか俺には分からない。延々と何時間も責め立てられているようにも感じるし、30分程度にも感じられる。計る術も、確かめる術も奪われてしまうと人の感覚は、これほど曖昧になるのだと知った。

 「はぁはぁはぁ。。。。あぁああぅあぅ。。。」

 ペニスは完全勃起状態だったが、ベッドに擦りつけて勝手に射精できないように仰向けに寝た状態で固定されている。もちろん、ケツマンコには、ウネウネと卑猥に動きながら激しい振動を与えるバイブが挿入されていた。ただ、バイブの刺激より、尿道の奥深くまで突っ込まれた電極付きのカテーテルの先端が前立腺に直撃を与えていて、俺の内臓はドロドロに溶けてしまっている。


 俺は、自分の肉体を極限まで鍛え上げることに快感すら感じるナルシストだ。それは、自認している。だから、大学に通いながら、週の内、ほとんどの日をトレーニングジムで過ごしていた。

 そして、前立腺だけで無茶苦茶に感じる肉体に堕ちたのは、ジムで出会ったある男が原因だった。

2021年9月21日火曜日

プリズム32

 少し引き気味だったが、先輩がそこまで変態だったことへの驚嘆が半分、小便とはいえ俺が出す排泄物を躊躇なく飲んでしまったことへの感動を味わった。健気で、愛しくて、俺は先輩をギュッと抱きしめた。

「先輩。。。好き」

「俺もお前が大好きだ」

 普通の人の感覚では、とても大胆ことをした後だというのに、俺を「好きだ」と言葉にすることの方が照れるようだった。

 もう一度、風呂に入った後で、ゆっくり時間を掛けて、とことん先輩を抱き、その後は、朝までぐっすり眠った。今回の小旅行で、何時間、先輩の中にいたことか。何度抱いても、何時間も俺のチンポで先輩を鳴かせても物足りない。もっと、もっともっと先輩を可愛がってやりたい。

 実は、まだ眠っている先輩のケツに突っ込んで、起こしてやるつもりだったのだが、流石に昨夜は頑張りすぎたようで、予定時間に起きることが出来なかった。ベッドルームに差し込む朝の光と鳥の囀りに起こされたのは、既に朝食が始まる10分前で、慌てて先輩を起こし、仲居さんに貰っていた新しい浴衣をちゃんと着て、朝食が用意されている広間に急いだ。実際問題として、先輩は寝ぼけている状態で、和室のテーブル席に着席してもまだ、動作がヌルヌルしていた。お茶碗にご飯を、お椀に味噌汁を注いでもなお、状況がまるで飲み込めないような感じで食べ始める。この人、こんなに起動が遅かったかしらん。

「大丈夫?先輩」

「・・・・・眠い」

「え?昨日、遅いっていっても2時には寝たよね?」

「うーん。。。お前の寝顔が可愛すぎてさ、眺めて幸せに浸ってたから、あまり眠れなかった。。。それに、我慢できなくて、ずっとしゃぶってたし。。。」

「!!」

「あっ。。。」

 そこから先は、周囲の恋人たちや家族連れの耳がダンボになってしまって、俺達の会話に意識が集まっていただろうことは、彼らのぎこちない動作を見て分かった。

「まぁいいけどね。実際、俺は先輩が好きだし、恋人同士だと思ってるし。世間がどう思ったとしてもね。俺たちには関係ないし。ただ、流石に、会社で高らかに宣言できるほど、根性が座ってる訳じゃないんだけど。。。」

「そうだな。俺もお前が大好きだ。おまえに抱かれているときが、今は一番幸せなときだ」

 て、何のカミングアウト祭りなんだよ!と心のなかで突っ込みを入れる。だが、周囲の反応は意外なもので、顔を赤らめる女性は居たものの、概ね微笑みを伴う温かい空気が広間に広がっていた。

 大胆なカミングアウト祭りの後は、静かに朝食をいただいた。しみじみと番茶を飲みながら、旅行に来て良かったねと先輩と微笑みあった。


 帰り支度を整えて、チェックアウトを先輩が済ませている間、送りに出てくれた仲居さんが呟いた。

「素敵なカップルですね。とっても自然でらして、互いに信頼されているのが伝わってきます」

「ありがとうございます」

「腐女子的には、素敵なBLの関係って小説の中だけだと思ってましたが、違うんですね。私も幸せを分けて頂いたように感じました。お幸せにどうぞ」

 腐女子やったんかーい!とりあえず、突っ込まずに微笑みだけを返しておいた。寝不足の先輩を助手席に座らせ、俺の運転で我が家に帰ることにする。バックミラーには、見送りに出た旅館のスタッフの笑顔が並んでいて、とても素敵な印象の宿だと思った。


2021年9月13日月曜日

プリズム31

 周期的に突くとリズミカルにケツイキする。あまりに周期的だと面白くないので、変則的に動く。既にテンパってる先輩は、刺激を少し与えるだけで、激しくケツイキする。遅延性の反応を返してくる玩具のようだった。

「ねぇ。そろそろ限界だよね。イかしてあげようか?」

「うん。一緒にイキたい。。。」

 相変わらず可愛いことを言う。じゃぁ一緒に行こうか。先輩の腰を引き寄せ、ネコのポーズに持ち込み後ろから犯す。まさに、犯す感覚で腰を一心に振る。ケツイキ状態に陥っても容赦なく突いた。

「あぁああぁぁぁあぅあぅあぅあぅ」

 先輩は激しい痙攣とともに狂ったように雄叫びを上げた。

「無理。ムリムリ無理。。。イク。。イッちゃうよ」

「イケ。漏らせ。迸らせろ!俺もイク!!」

 正直、俺も限界なのだった。ガツンガツンと先輩の尻に下半身をぶつけ、最後の昂りをぶちまけた。

「イク!!」

「イクイク!!」

 二度目だというのに、大量の子種が迸った感覚があった。がっつり下半身が持っていかれる。先輩も大量に漏らしたようで、ヒクヒクと穴が収縮していた。余韻を楽しみながら、俺の子種を先輩の粘膜に擦り付けるように腰をグラインドさせる。

「あぁスゲェ。。。先輩、エロ過ぎぃ」

「もう。。。体力が保ちません。。。降参です。。。」

「嘘つけ。すぐに欲しがるくせに」

「へへ。でも、今は、満足。気持ち良すぎて、頭がクラクラする。。。」

「だね。俺も酸欠気味かもしれない。冷たいものでも飲む?」

「あぁ」

 部屋に備え付けの冷蔵庫から、冷えた炭酸を取り出す。栓を開け、強炭酸を喉に流し込む。先輩の頭の横で、チンポをぶらぶらさせながら言った。

「蛇口はそこです。勝手に飲んでください」

「馬鹿だなぁ」

 先輩は呆れた表情で俺を見上げるが、躊躇せず俺の泡だったチンポを口に含んだ。

「うわぁ」

 思ってもみなかった反応なので腰を引こうとするが、寸前に先輩が俺を捕まえる。両手を尻に回し、逆に引き寄せた。そして、上目遣いに見つめてくる。

「え?マジ?」

 先輩の瞳は、そのまま出せと言っている。

「本気でマジ?」

 先輩がうなずく。流石に、人の口の中に小便した経験がないので、うまくいかない。だが、努力して、尿道の根本を少し開くことに成功した。俺の尿がチョロチョロと先輩の喉に流れてゆく。先輩の両手が俺の大殿筋を鷲掴みにした。遠慮するなと言っているようだ。俺は、尿道の根本を解放した。大量の尿が先輩に流れ込んだ。

 先輩は、全てを受け入れるように、喉をゴクゴク上下させながら、一滴も零さず俺を飲み干す。

「すげぇ。。。マジ?」


2021年9月9日木曜日

プリズム30

 先程までの刺激で、かなり高まっていたのだろう。先輩が切羽詰まってきているのを感じた。ペニスの直接的な刺激に合わせ、締めたり、緩めたりすることで、前立腺に圧迫を加え、それらの刺激が徐々に溜まっていった結果、イキだすようなのだが、今は完全にリラックスした状態だった。でも、先輩の下半身の筋肉が無意識にリズムを刻み始めているように感じた。同時に先輩の呼吸リズムも変化している。

 寝バックでゆるりと腰を突き出した刹那、先輩の尻の筋肉が強烈に締まった。少し突き出した状態でガチガチに硬直し、小刻みな振動が伝わってくる。

「あぁあぁぁ。。。うぐぅ。。。あっあっあっ」

 始まったようだ。腹筋、大腿筋、大殿筋を中心に、強烈な収縮が先輩を襲う。穴が収縮し、痛いほどペニスを締め付ける。先輩の右腕が俺の太腿を抑え、「ちょっと待って」のサインを伝えてくる。だが、待たない。

「あぁあぁぁ。。。うぐぅ。。。あっあっあっ。。。駄目だよ。。。壊れる。。。俺」

「我慢するなよ。。。壊れちまえ。。。」

 もう既に見切った先輩のGスポットを集中的に攻める。

「あっあっあぁぁぁ。。。あぅあぅあぅ。。。」

 尻を俺の下腹部に密着させながら、先輩の身体がガクガクと波打った。少し動きを止め、先輩の痙攣が収まるのを待つ。そして、また腰を何度か振るとケツイキが始まる。リラックスした状態から、唐突にケツイキ地獄に嵌った。家の玄関でケツイキしたときよりも激しいケツイキのようだった。実際は、地獄というより快感天国なのかもしれないけれど。強烈な痙攣を繰り返すから、体力的には地獄なのだろうか。俺はケツイキしたことないから、天国なのか、地獄なのかが分からない。

「あっあっあぁぁぁ。。。あぅあぅあぅ。。。」

 30分ほども繰り返していると、さすがに先輩も辛そうだったので、動きを止めた。突っ伏してぐったりとした先輩の上に身体を預ける。

「気持ちいいの?辛いの?」

 耳元で囁きかける。

「最高に気持ちいい。。。言葉にできない。。。」

「ふーん。でも、辛そう?」

「ああ。。。腹筋から下の筋肉が軽いこむら返りしたような状態だから、肉体的にはキツイかな」

「こむら返り痛いものね。。。」

「でも、その痛みを遥かに越える快感なんだ。。。射精の瞬間の爆発的な快感が長く続く感じ。。。」

「ふーん。。。」

 会話していても、ゼイゼイと荒い呼吸を繰り返しているくらいだから、かなり体力を奪われるようだ。少し腰を動かすと、すぐにケツイキが再開する。

「あっあっあぁぁぁ。。。あぅあぅあぅ。。。」

 ちょっと面白いw

2021年9月8日水曜日

なぜか回春w

 仕事が忙しくて、思うようにUPできないのだけれど、なぜか回春モードで、エロ妄想が勝手に拡散してしまう。コロナ禍で世間が大変な状態だったりするため、俺自身もなるべく移らないように、できる範囲で対策はしているが、まだ、ワクチンを打っていないため、色々と自粛せざるを得ない。そんなこんなで、リアルが出来ないために、妄想はさらに暴走するわけだw

 そんな背景があって、プリズムのお話が始まった。自分でも多少、引き気味なのだけれど、妄想が暴走しているため、お話は、至極当たり前に変態モード炸裂である。

 ご存知だと思うが、こんな風に展開すると嬉しい、興奮するという理想形を架空のお話にまとめている訳なので、原則的に甘々で、ハッピーエンドだったりする。

 プリズムというお話は、ある触媒を追加することで、無味乾燥だと感じていた日常が、劇的にカラフルに、かつ潤いを持ったものに変化したというお話です。

 肉体もルックスも性格も理想形に近い先輩が、少々S気のあるバリタチ後輩に弄ばれつつも、幸福な日々を送っていきます。

 気が向くままに、つらつらと綴るとしましょう。


2021年9月7日火曜日

プリズム29

 湯に浸かったまま先輩と抱き合う。俺のモノは、相変わらず勃起したままで先輩の中にある。激しく腰を振らなくても、先輩の粘膜が俺を締め付けたり、緩めたり、ぬるぬると弄ってくれるだけで気持ちいい。たまに、下腹部に力を入れて、先端をピクピクさせてやると、丁度当たるのか、もの凄く切なそうな顔をする。たぶん、これを続けていると先輩はケツイキし始めるに違いない。イクか、イかないかの中途半端な状態を続けていると、先輩が焦れてくるのを感じる。

「先輩の中、すげぇ気持ちいいんだけど、ちょっと逆上せてきた」

「そうだな。。。出るか?」

 一旦、合体を解いて、風呂を出た。身体を拭いて部屋に入ると、案の定、食事跡は綺麗さっぱり片付けられていた。たぶん、俺達が露天風呂でつがっていたのは見えていただろうけれど、気遣って声を掛けないようにしてくれたのだ。

「休憩する?それとも。。。」

 先輩は返答せず、ベッドルームに移動してうつ伏せに寝た。少し脚を開き、微妙に尻を突き出した格好で誘っている。尻の割れ目にローションを垂らし、まだ、勃起したままのモノで塗り拡げる。腰をゆったり前後させると先輩が尻の角度を調整して、亀頭の先端が穴に当たる。先程まで入っていた穴は、難なく俺を飲み込んで、奥深くまで誘い込む。全部入ったところで、先輩は深い吐息を漏らす。

「はぁ。。。」

「温かい。。。」

「こんなに幸せでいいのかな。。。俺。。。」

 数ヶ月前までの日常を思い出しているのだろう。先輩は、四六時中、発情していた訳ではなく、普通にオナニーやアナニーで満足する日々が続くのだそうだ。そんなときは、筋肉トレーニングや食事をするだけで、十分リラックスできるのだと。けれど、性欲は空っぽになる訳ではなくて、少しだけ残り火が奥の方に居座る。そして、その残り火は、完全に消化されることなく日々、溜まっていって、溢れそうになるんだって。で、独りでは処理しきれなくなって、発展場に出向くことになる。先輩ほどの男がブランコ待機しているのだから、タチやリバだけでなく、バリネコですら勃起するに違いない。結果、多くの男達が先を争うように先輩を輪姦し、先輩は内臓も精神もドロドロに溶けるまで犯されまくることで、溜まっていた性欲をやっと空っぽにすることができるのだ。

 ただ、性欲が空になった後の疲労感、虚しさは、別の何かを溜め込むことになってしまう。俺が初めて先輩と会ったとき、たぶん、そういったよく分からない何かが噴出しそうになっていて、男たちに輪姦されて淫靡な喜びを味わいながらも、どうしようもない寂寥感を持て余していた状態だったのだ。

 今は、あの時のような殺伐とした心情とは正反対で、先輩はとても幸せそうだった。ペニスと穴で繋がっているだけの感覚より、根バックで多くの肌を密着させている安心感は絶大で、心許せる人と一体になっているという至福感に満たされているようだった。

 先輩は完全にリラックスしていて、俺を無理に締め付けようとはしない。それでも、内臓の粘膜が俺に絡みついて、緩やかに纏わりついてくる。先輩の柔らかな肉を穿ち、押し広げて、その奥に潜むスポットをゆったりと突く。至福の快感にたゆたいながら、完全に自分を解放しているようだった。

2021年9月6日月曜日

プリズム28

 俺はいつも、『変態でない人間なんて、この世に存在しない、すべからく、人間は変態である』と主張している。なぜなら、人間は他の動物に比して、大脳新皮質が極端に肥大し、ついには、性欲などの本能を司る領域を大きく上回った結果、発情期という概念を外れてしまった。つまり、人は子孫繁栄のためにセックスするのではなく、快楽を得るためにセックスするのである。子種を膣に撒き散らし、子孫を得るという目的のアチャラ方向に目指すものがあるのだから、本来の真面目な行為を逸脱するのは自明の理なのだ。

 だから、どんなに先輩が変態であっても驚かない。まぁ俺の嗜好と異なる方面の変態さんだったら、願い下げなのだけれど、全く同じ方向に興奮を感じる訳なのだらから、俺が喜んで先輩を虐げるのも当然というものだ。

 ギンギンに勃起したモノに粘性の強い根昆布をまぶし、口に突っ込む。いつも以上にヌルヌルでイマラが気持ち良すぎる。四つん這いになった先輩は、俺を止める術がない。全てを受け入れるしかないのだ。後頭部に両手を回して狙いを付けると腰を落として喉を犯す。苦しくて、辛くて、快感の欠片もないと思うのだが、先輩の股間はギンギンである。たまに、腹に力が入るのか、『ぶへっ』と間抜けな音を立てて、俺が仕込んだ子種だろうものが飛び散る。まぁこんなこともあるだろうと考えて、濡れ縁に先輩を追い込んだ訳だが。

「あぁ気持ちいい。。。喉マンコ最高」

 ガンガンという感じではなく、ヌルヌルと腰を前後させ、先輩の喉を楽しむ。その被虐性が興奮を呼ぶのだとしても、肉体が反射的に拒絶することからは逃れられない。先輩は涙と鼻水と吹き出した胃液でドロドロに汚れている。だが、股間のものがギンギンに勃起していて、仕切に粘液を垂れ流しているのだから、これは喜んでいると理解すべきなのだった。

「ほら。ご褒美に餌やるよ。食え」

 残りの根昆布を皿にぶちまけ、髪の毛を鷲掴みにして押し付ける。涙と鼻水と胃液でドロドロのまま、先輩は舌を伸ばして、皿の上の根株を舐め取った。『どんだけ変態なんだよ。あんた』心のなかで、驚いているが、そんな素振りは見せないようにする。ここで、こちらが引いたら、先輩の立つ瀬がない。たぶん、急に萎えるのは火を見るより明らかだ。

「こっちもご褒美やるぜ」

 勝手に皿を舐めている先輩の後ろに周り、マンコに突っ込む。

「あぁドロドロに熟れてて超気持ちいい」

 濃密な時間と空間の中で、互いを全解放し、熟れた肉体を貪りあった。

 一通り、腰を振って満足した俺達は、さっさと食事を済ませ、また、風呂に浸かった。もちろん、結合したまま抱き合った体位で、ゆるゆる動きながら、ずっとキスしていた。

 部屋の方で、何かゴソゴソしているようだったが、向こうも声を掛けなかったし、俺たちも無視して、ずっと抱き合ったままだった。

プリズム27

 がっつりセックスした後に素っ裸で、食いきれないほどの美味しい料理をいただいた。

 実は、食事という行為はセックスと同等に、エグくて、変態的で、かつエロい行為だと思うのだ。今朝まで生きていたであろう食材を噛み砕き、すり潰し、粘膜で味わって嚥下する。艶めかしい濡れた粘膜が、糧として取り込もうとする貪欲なグロさときたら、性器と化した先輩の穴が俺を求めて蠢くのに似ていると思う。

 特に完璧な肉体の先輩が、素っ裸で食事をしている姿は、もう、この上なくエログロで、喉仏が上下するたびに俺を刺激した。食事をしながらギンギンに勃起させている様を見て、先輩は戸惑っている。

「え?どうしてギンギンなん?」

「だって。。。先輩の食事シーンて、エロいなぁって」

 先輩は困惑しきりであるが、そう感じるのだから仕方がない。先輩のマンコは、俺の種を仕込まれたままで、油断したら溢れ出るかもしれない状況なのだ。なのに、濡れた上の粘膜を俺に晒しながら、貪欲に食事をしている。たとえば、先輩のマンコを後ろから突き上げながら、四つん這いで犬食いさせるシーンを想像してしまい、その余りに変態的な行為に引きつつも興奮しているのだった。

 良からぬ想像を巡らせて悪い顔になっている俺を、不気味そうに、でも、少し期待しながら先輩は見つめ返す。

 または、強烈な振動のバイブを突っ込んだまま食事をさせたら、先輩はどんな様子で食事をするのだろうか?などとも想像してしまう。本気で試しそうになっている自分が怖い。

 それとも、山芋の短冊をマンコに突っ込んで、その後、口に突っ込んでやろうかとか、根昆布の酢の物を俺のモノにまぶしてから、マンコに突っ込んでやろうかとか、次々と変態的な悪戯を思いつく。

 思いついた変態的な想像を話して聞かせてやると先輩の瞳は、拒絶ではなく、期待に潤んだ。いやはや、こんなことを想像する俺は十分に変態だと自覚するだけれど、それを聞いて引くどころか、ヤラれたいと興奮してしまう先輩のなんと変態なことか。

「じゃ。一番、変態なことしようか?山芋は結局、食べるから良いとして、根昆布をマンコに突っ込むのは勿体ないので却下。てことで根昆布をチンポにまぶした後、先輩に綺麗に掃除させてからマンコに突っ込んで、先輩は残りの根昆布を犬食いさせられるってことで」

 一瞬、嫌そうな表情になったように見えたが、実は、目が喜んでいると踏んだ。

「そこに、四つん這いになれ」

 根昆布の入った小鉢を手に、ケツを蹴り上げながら、先輩を濡れ縁に追い込む。

「美味そうにしゃぶってみろ。ド淫乱な雌犬野郎!」


2021年8月27日金曜日

プリズム26

 首筋に舌を這わせ、乳首を指先で弄りながら、股に手を突っ込み、トロトロのマンコに指を突っ込む。

「お客さん。。。トロトロですよ。。。卑猥ですねぇ」

「あっ。。。はん。。。なんとでも。。。言えよ。。。あぁん」

「ねぇ。先輩。キスしよ?」

 先輩は答える代わりに、首を捻って唇を重ねてくる。熱いと表現していいくらい先輩の粘膜は熟れきっていて、上下同時に刺激を与えると、もう精神も肉体もドロドロに溶けてしまっているようだった。

「ほら。。。ぷっくり腫れてる。。。ほとんど、限界でしょ?もしかしたら。。。」

 そう言い終わる前に、先輩が下半身を痙攣させた。

「あっあっあっあぁあぁぁぁ。。。駄目。。。駄目。。。駄目だって。。。」

 こんなマッチョで男前な先輩が、俺の指先だけで身悶え、痙攣しながら涎を零しそうな呆けた表情で鳴いている。

「マジ。。。ヤバい。。。死ぬ。。。死んじまう。。。」

 今回は容赦しない。死ぬほど感じればいい。食事を準備するのは、もう少し掛かるだろう。ほら、もっと感じろ。

 その瞬間、ドアがノックされた。もしかしたら、まだ、合体したままだと案じたのだろう。中居はすぐに入ってこない。慌てて、先輩の中から指を抜き、浴衣の乱れを直してから、ドアを開けた。

「はい」

「お食事をお持ちしました」

「ありがとう。どうぞ」

 中居さんは、配膳用のカートのカバーを開けて、美しい皿に盛られた旨そうな食事を室内に運び始める。座卓の前には、乱れたままの先輩が呆けた表情で座っている。さすがに、屹立した股間は両手で隠していたが、胸元が乱れ、真っ赤に上気した様子をみれば、どれほど鈍感な人間でも、今し方まで、何をしていたか一目瞭然と言えた。

 もしかしたら、勢い余って零したかもしれない。それほど、先輩は発情した淫らな様子だった。そんな様子を他人に見られたことが恥ずかしくて、泣きそうだ。中居さんは、テキパキと動き、全ての準備を整えて、「ごゆっくり」と言いおいて、逃げるように出ていった。

「続きする?食べる?」

 先輩は、まだ泣きそうな顔をして、俺を眺めている。

「ねぇ。続きしようか?食事どころじゃないでしょ?」

 先輩は、子供みたいにコクリと頷き、そして、「キスして?」と蚊の鳴くような小声で囁いた。両手で先輩の頬を挟み、ディープキスをした。本当に可愛い人だ。愛情の表現として、千切れそうなくらい強く舌を吸い、そして、乱暴に押し倒した。舌を吸い続けながら、乱暴に挿入した。俺も限界がすぐにやってきそうだ。先輩は案の定、少し零しているようで、美味しそうな料理の匂いに混じって、ザーメンの匂いが少しした。

「俺の子種をたっぷり、種付けてやるよ。孕めよ」

 乱れた浴衣の身体を乱暴に抱きしめ、一心に腰を降った。先輩は、再びキスをねだり、背中に回した両腕で俺を強く抱きしめた。目が完全にイッちまってる。お互い、もう限界だった。

「イク!イクイクイク!」

 背中に回った両腕を解き、両方の太腿を両手で押さえつけて、腰を振りまくった。大量の子種が先輩の中にぶちまけられる。ほとんど獣のような咆哮を上げて先輩に腰をぶつける。

「あぁあぁぁぁ。。。出る」

 と同時にドロドロと濃い粘液が鈴口から溢れ出し、腹筋の割れ目に広がってゆく。先輩のザーメンで汚れるのも気にする余裕はなく、先輩の上に突っ伏した。2人の荒い息遣いだけが部屋を満たす。

「あ~あ。。。イッちゃった。先輩の変態!!」

「へへ。我慢できないよ。。。やっぱ。。。気持ち良すぎ」

「だね。後で、浴衣の替えもらってくるから、とりあえずスッパで乾杯しよう!」

「うっす!」

 冷蔵庫から瓶ビールを取り出し、栓を抜いて、コップに注いだ。そのまま飲むのは勿体ない気がして、口の中に含んだ後、先輩に口移しに飲ませた。先輩は、喉を鳴らして美味そうにビールを飲んだ。小鳥に餌をやる親鳥のように、何度も何度も、そうやって先輩にビールを飲ませた。


プリズム25

 正直な話、どれだけの時間、繋がったままでいたか分からなかった。何度も外から呼びかけたけど返事がなかったからと、部屋から半露天風呂にいる俺たちに、とても申し訳無さそうに話しかけてきた。

「そろそろお食事の時間です。。。お客様。。。部屋食となりますので。。。お持ちしてもよろしいでしょうか?」

 まさか、風呂場で合体しているとは想像していなかったようで、目のやり場に困り、真っ赤になっているようだった。

「あ。ごめんなさい。とりあえず、すぐお風呂出ますから、準備お願いします」

 ほぼ、平常モードで、俺が答える。先輩は、合体を解いて湯船に逃げようとしたが、俺が尻をがっちりとホールドしたまま逃さなったので、真っ赤になって外を向くしかなったようだ。仲居さんは、「かしこまりました」と小さく言いおいて、逃げるように部屋を出ていった。

「だって。。。どうする?一発、欲しい?それとも、食事後の楽しみに取っておく?」

「おまえ。凄いなぁ。全く動じてないだろ?」

「え?だって、俺たちカップルだって宣言したじゃん。カップルが温泉宿の個室ですることなんて、Hくらいでしょうよ。慣れたもんじゃね?」

「いやいやいや。仲居さん真っ赤になって動揺してたでしょうよ!」

「まぁね。我々は常識がありますから、わざわざ見せつけるような変態行為をして迷惑は掛けませんよとは、告げたけど、プライベートルームに侵入してきたのあちらだからねぇ」

「あぁん。。。だから、腰を振るなって。食事運んで来るって。。。あぁ。。。気持ちいい」

 ほんと、面白いな、この人。常識があるのだか、欲望に正直なんだか、よく分からないや。オラオラオラと腰を振ってやると、どうでも良くなったのか、沈黙した。このまま、繋がったまま仲居さんがどんな顔するか眺めたい気もしたが、さすがに悪趣味なので、止めることにした。

 抜いたら抜いたで残念そうというか、恨めしそうな表情で俺を眺める。態とらしく、チンポをゆっくりと扱いてやると、とても物欲しそうな顔をする先輩であった。

「お預け。後でね」

 俺はさっさと風呂から上がって身体を拭き、用意されていた浴衣を着込んだ。渋々といった感じで出てきた先輩も浴衣を着ようとする。

「下着は駄目。スッポンポンで浴衣を着なさい」

「え?でも。。。。」

 先輩は勃起が収まらない股間を眺めながら戸惑っている。

「でもじゃない。許さない」

 怪訝な表情ながらも俺が言い切っているので先輩は逆らわず、浴衣を羽織った。座卓に添えられた木製の座椅子に胡座をかいて座るように命じた。襟元から覗く分厚い胸筋がエロい。もちろん、股間に屹立したものを隠すことは出来ていない。

「素っ裸よりエロいよ。先輩」

 俺は先輩の後ろに周り、胸元に手を差し込みながら囁いた。指先でぷっくりと勃起した乳首を摘み、首筋に唇を這わせる。


2021年8月26日木曜日

プリズム24

 温泉に浸かったばかりで、まだ、身体は温まっていないはずだけれど、マンコは熟れた状態だった。まさに、既にトロトロである。

「何これ?もしかして、発情してんの?マンコとろとろじゃん」

「あぁ。。。」

「言ってみ?」

「突っ込んで。。。俺の淫乱マンコに。もう我慢できなくてとろとろなんだ」

 突っ込んだ指先をクリクリと動かすだけで先輩は身悶える。

「じゃ、誘ってみ?俺が突っ込む気になるように」

 指を粘膜を傷つけないように、ゆっくりと抜く。先輩は、湯船の縁に片手を付き、尻を突き出す。そして、もう片方の手で尻タブを開いて、卑猥なマンコをむき出しにする。湯に浸かったまま、その卑猥な格好を眺める。既に股間はギンギンに勃起していて、先輩のマンコが萎んだり、緩んだりして俺を誘うのを楽しむ。

「なぁお願いだよ。いつもみたいに、激しく抱いてくれよ。淫乱マンコにガチガチになったチンポ突っ込んで犯しまくってくれよ。頼むよ。。。マンコが疼いて堪んない」

 正直な話、俺の方も限界だった。立ち上がって、先輩の尻を鷲掴みにする。

「変態だなぁ。先輩は」

 勃起したチンポの根本を握り締め、先輩の穴にあてがう。そして、ゆっくりと腰を入れ、先輩の中に突っ込んでゆく。綺麗にするついでに、解してあったのか、先輩は俺を難なく飲み込んでゆく。全部が埋没したとき、先輩は、魂が全て零れ落ちてしまいそうなため息を吐いた。

「あぁ。。。硬い。。。ガチガチのチンポが俺を一杯にする。。。幸せだ。。。」

「俺もだよ。先輩。無茶苦茶とろとろに熟していて、暖かくて気持ちいい。俺の形に先輩のマンコが変わっていく感じ」

「何時間でも、こうして繋がっていたい。。。ずっと」

「いいよ。飯食う以外は、ずっと先輩を抱いていてやるよ」

「ほんとか?嬉しい。とっても満たされた気分。最近さ、前みたいに知らない奴らに輪姦されたいって欲求がなくなっちまった。やっぱり、愛されてるって感じるセックスの方が満たされるな」

 先輩のでかい尻を両手でホールドして、ゆったりと腰を使う。互いに、力むことなく、ユルユルと粘膜を擦り合わせる。少し風が出てきたようだったが、温泉に半身を浸けながらだから丁度良かった。山の植物の濃厚な匂いが鼻孔をくすぐる。

「先輩。好きだよ」

「俺もだ。俺もおまえが好きだ。あぁ。。。気持ちいい」

 ライトアップされた竹林が風に揺れて光を乱反射させる。透明感のある竹の葉の表面に付いた水玉が、カラフルな光のシャワーとなって俺たちを包む。

「あぁ。気持ちいい」

 俺たちの精神と肉体は、ひとつに融合してしまったように感じられた。

2021年8月20日金曜日

プリズム23

 なんて神々しいのだろう。これほどバランス良く鍛え上げられた肉体を持つ男を見たことがない。逆三角形の広い肩幅、盛り上がった胸は厚く、シックススパックで、引き締まった腰からデカめの尻へのラインは垂涎ものである。綺麗なカットが入った胸筋に丁度よい大きさの乳首がエロいことこの上ない。ケツは大臀筋の発達した美尻で、筋肉が盛り上がった太腿、ぽっこり膨らんだふくらはぎ、引き締まった足首、そして、身長の半分くらいは長い脚なのだ。ここまで整った、スタイル抜群のマッチョが生息していることが奇跡と言える。

 黒々と茂った股間にぶら下がっているモノは、竿が太く、亀頭がさらに膨らんでいる上に、上反りの硬マラで、それはもう芸術品的ですらある。この竿をしゃぶるのも俺は好きなんだけれど、先輩はしゃぶられるのが、あまり好きじゃないみたいで、ていうか、『おまえは、黙って股開いて、俺のチンポ咥え込んで、ひぃひぃ鳴いてろ』てなノリが興奮するのだ。だから、リミングを含めて、俺が先輩に奉仕するタイプの前戯は、あまり好まないのだった。

 どちらかというと、ビンタかまして、髪の毛を鷲掴みされながらバックで犯されるノリとか、両手を後ろ手に縛られて、言葉責めされながら犯される被虐感を伴うセックスが大好物なのである。やはり、中居さんの前で、綺麗振ってみても、変態さんなのは間違いない。などと、0.5秒の間に、先輩を褒め称えた後に、堕としてみる。

「なに、ニヤニヤしてる?」

「ん?やっぱ綺麗だなぁって思って」

「寄せやい」

「マジだよ。心の底から、綺麗な人だなって思う。超絶の変態だけど」

「こらこら。。。」

 先輩が掛け湯をして、湯船に入ってきて、俺の横に並ぶ。

「ねぇ。マンコ濡れてる?」

「こんな贅沢な風呂に入りながら。。。おまえって奴は」

「ふーん。じゃぁ、今晩は抱いてやらない」

「え?待って。。。ごめん。。。そんなの無理だって」

「中居さんの前なら綺麗振っても許されるけど、俺しかいない場所で綺麗振るんだもん。許さん」

「待って。。。こんなとこまで来て怒らないでくれよ。。。」

「ふん。知るか!」

 俺は、湯船の中で、先輩に背中を向ける。もちろん、そんなくだらないことで怒っている訳ではない。一種のプレイだ。たぶん、そうだと分かっていても、本気で俺が怒っている場合、今夜、抱いてもらえないかもしれないと焦りまくりな先輩が可愛い。

「ごめんよ。知らない奴らに輪姦されて喜んでるような淫乱マンコ野郎で、会社のトイレで全裸で犯されたり、ほとんど屋外で突っ込まれてケツイキしまくりな、ド変態な俺が綺麗振るなんて間違ってたよ。だから、抱かないなんて酷いこと言うなよ。な?な?」

 いや。そこまで、卑下しなくても。それをさせてるのは、俺なんだけどさ。本当に可愛い人だ。虐め甲斐があるというものだ。身体を入れ替えて、いきなりケツに指を突っ込んでやる。

「あっ。。。」

 たったそれだけで、腰砕けのトロトロである。

プリズム22

 敵もさるもので、内心はともかく、全く動揺した風を見せない。逆にニッコリと微笑んで、「お似合いのカップルですね」とのたまった。

「でしょ?この人、凄いハンサムで、身体もマッチョなんだけど、仕事もバリバリなんですよ」

「馬鹿。。。」

「照れなくても事実だし。三拍子揃ってるから好きになったって訳じゃなくてね、普段は、爽やかそうに振る舞ってるけど、凄い変態なんですよ」

「おまえ。。。」

 中居さんは、流石に困ったように微笑した。どう受け答えするのが正解なのか分からないのだろう。ここまで、露悪趣味な人間は少ないのかもしれない。

「ごめんね。冗談じゃないから。。。でも、常識はあるから、迷惑はかけません」

 さすがに、中居さんが離れを出ていってから、先輩に叱られた。調子に乗りすぎだと。でも、自宅付近や、もちろん会社で俺たちのことを大っぴらにできない訳で、2人が恋人同士であることを隠し、愛し合ってることを誰にも知られないように、行動の全てを気に掛けなければならないのが日常なのだ。たまの非日常で、少しばかりはしゃいだってバチは当たらないと俺は思うのだ。

 荷物を解き、用意されていた浴衣に着替える。車で移動してきたから、特に汗はかいていなかったけれど、折角だから、お風呂に入ることにした。リビングの障子を開けると半屋外の広縁になっていて、2人で入るには広すぎるヒノキの浴槽が白く濁ったお湯を湛えている。広縁の向こうは、せせらぎを挟んで、鬱蒼と茂った樹々が迫っている。傍らの竹林がライトアップされており、透明感のある緑のスクリーンが美しく、雰囲気は抜群だった。

 俺は湯船に腰掛けて、先輩が入ってくるのを待つ。俺とは違って、先輩には準備が必要なのだ。マンションを出てくる前に十分な準備はしていたみたいだけど、時間が経ってしまうとその準備が無駄になることだってあるのだ。自宅なら、いざ知らず、こんな場所まで来て、汚してしまうなんて几帳面な先輩には耐えられないはず。だから、念入りに準備をする必要があるのだ。半露天のこの風呂とは別に、シャワーが使える内風呂もあって、先輩は、そこで先に身体を洗っているに違いない。

 濡れた身体を晒していると少し寒さを感じたので、湯に肩まで浸かる。こんな贅沢な休日を先輩と一緒に過ごせるなんて。俺はしみじみと幸せを噛みしめる。カラカラと木製のガラス引き戸を開けて、素っ裸の先輩がやってくる。湯に浸かったまま先輩の見事な肉体を仰ぎ見る。使い古された表現で恐縮だけれど、先輩はまるでギリシャ彫刻のように完璧な肉体をしている。唯一違うのは、彫刻だと完全包茎の小さなペニスなのだが、先輩の股間はズルムケの太々しいデカマラが半勃ち状態なことだった。 

プリズム21

 仕事にも慣れ、毎日を忙しく過ごしていた。あの後、先輩と話し合って、同棲することになった。といっても、俺が借りているマンションの部屋も借りたままで、週に1度くらいのペースで自宅に帰ってもいる。ほとんど会社から郵便などが届くことはないけれど、先輩と同じ住所を会社に申請する訳にもいかないし。

 先輩は、それなりの期間に渡り、一人暮らしをしているから掃除、洗濯、料理など家事全般に渡って不都合がない。俺は一人暮らしを始めたのは最近だけれど、基本的にマメなので、卒なくこなすことができる。だから、早く帰った方が食事を用意するとか、週の家事分担が少ない方が週末に掃除や洗濯を担当するとか、ルールを決めるんじゃなくて、互いに尊重しながら、できることをするといった緩い感じでやっている。

 どちらかというと、俺の方が早く帰宅することが多いから、食事を作るのは俺が担当しがちなんだが、実は先輩の方が料理は上手い。まぁ。俺が作ったものを美味いと言って残さず食ってくれるから、メキメキ料理の腕が上がっているから、遠くない将来、俺の方が上手くなると自負しているんだけれど。

 秋の心地よい日々が続く今日このごろ、連休を利用して、少し遠出をすることにした。あまり乗ってない先輩の車を引っ張り出して、隣県の温泉宿まで小旅行だ。ネットで検索しながら、宿泊先を2人で相談するのが、楽しすぎて、俺は先輩と出会えたことをつくづく天に感謝した。最終的に選んだのは、料理が美味しくて、家族風呂付きの離れがある老舗の宿だった。料金は、それなりに高いのだけれど、たまの贅沢だからと、予約を入れた。

 出発の朝、2人分の着替えや身の回りのものを鞄に詰めて、昨日から準備していた他所行きのおしゃれを決め込んだ。最初の運転は俺が担当する。疲れたら、途中で交代することにしていた。宿泊先の電話番号をドラレコに入力すると問題なく目的地が設定された。さぁ。出発!

 街中の混雑を過ぎて、対向2車線の道路は、順調に流れ始めた。おもむろにファスナーを下ろし、既にギンギンに育ったモノを引っ張り出す。

「先輩。しゃぶって」

「・・・・・」

「ほら。早く」

 びっくりした顔をしていた先輩が呆れながら俺を眺めている。しばらく、何かを考えているようだったが、諦めたようでシートベルトを緩めて俺の股間に顔をうずめた。温かい粘膜が亀頭を包み込む。ねっとりと舌を使い、ゆったりと頭を上下させた。俺は、急ブレーキなど掛けなくて良いように、全方位に注意を払いながら、安全運転に努める。舐めた指をジーンズの隙間から突っ込んで、先輩の穴を探る。先輩は悶絶しながら、喉で鳴いた。本当に、可愛い人だ。

 幹線道路を外れて、高速入口から本線に乗るまでの間、先輩のフェラを引き剥がしたが、本線のスムーズな流れに乗ってから、再びフェラを強要する。たまに、ボックスカーなど比較的車高が高い車に追い抜かれるとき、助手席の人がこちらに気がついて、目を丸くしていることがあった。旅の恥はかき捨てである。たまたますれ違った相手に俺たちがゲイであることを目撃されたからと言って、なんの問題も感じなかった。ただ、にっこりと笑い掛けてやると、逆にドギマギした表情で顔を赤らめるのは向こうの方だった。

 神経を運転に向けているから、イマラ奉仕を長時間受け続けても、一向にもよおすことはない。顎が疲れて大変だろうに、結局、目的地に着く直前まで、先輩は俺に奉仕し続けた。たまに、マンコを弄ってやると中がトロトロと溶け始めているのを感じ、既に先輩が発情しているのが分かった。さすがに、ファックしながら運転は無理だからね。

 旅館の駐車場に車を止め、フロントでチェックインを済ませると、若めの中居さんが、離れまで案内してくれた。到着するまでの奉仕のご褒美に、仲居さんの目を盗んで、勃起した股間をナデナデしてやると無言で睨みつけて止めろと怒っている。いいじゃん。別に見られても。別にゲイカップルだって知られても。事実なんだから。

 離れの間取りや食事の時間などについて中居さんの説明を受けながら、俺は先輩におもいっきりイチャイチャする。先輩は嫌がるけど、バレても大丈夫な相手に、恋人同士であることを知って欲しかった。だから、わざと中居の前でのろけてみせたのだ。


プリズム20

 2人揃って床に直接、突っ伏している。半身が外廊下に突き出している格好だ。先輩の分厚い筋肉は弛緩しきっていて、丁度よい弾力の肉布団になる。俺自身も体力的にかなり消耗したから、手足で身体を浮かすのではなくて、全体重が先輩に掛かっている状態だった。先輩の中で俺自身が力を失っていくのを感じながらも、動けずにいた。

 廊下のコンクリートの冷たさが心地よいと先輩は呟いた。変態2人が喘ぎまくる変な声を聞かれたかもしれないが、今の所、行為そのものは、他の住人に目撃されていないようだ。疲れ切った身体を起こして、グロッキーの先輩を中に引きずり込む。ドアを施錠してから、バスタブに湯を張りに行った。

 ドロドロに溶けてしまった先輩をなんとか掻き集めて、風呂場まで連れてゆく。軽く湯を掛け、俺が先に湯船に沈む。「おいで」と先輩の腕を引っ張ると、先輩が俺の開いた股の間に収まった。賃貸マンションの湯船だから、2人で浸かるのは窮屈だったが、今は湯に浸かれれば良かった。

「あぁ。凄すぎ。ここまでケツイキしまくったの初めてだよ」

「嘘コケ。あんんだけブランコで輪姦されまくってて、よく言うよ」

「マジだって。。。昼間に会社でさ、今まで経験したことのない興奮上体を味わっただろ?あのとき、興奮がテッペンに達してて、半分漏らしてる状態だったんだ。それなのに、オナニーして出すことも禁じられて、仕事中もずっと勃起してたんだぜ。マンコはチンポが欲しいって、濡れまくりの疼きまくりだしさ。正直、地獄だったよ」

「だよね」

「帰ったら、思いっきり抱いて貰えるって自分に言い聞かせて、仕事になんとか集中しようとするんだけど、あんなお預け初めてだった」

「けけけ」

「速攻で帰宅して、綺麗に洗って、ローションとか用意してさ。全裸のままで、スマホをずっと眺めながら、お前から連絡がいつくるのかって待ち遠しくてさ」

「だと思った」

「俺は普通に抱いて貰えると思ってたけど、追加の命令が玄関全裸四つん這い待機って、笑うしかないっての。でも、欲情が暴走してる状態だからさ、何でもいいし突っ込んでくれって感じ。その時点で、ほぼテンパってたんだよな。だから、突っ込まれた瞬間に、強烈な痙攣が来て、俺は壊れちまったんじゃないかってくらい気持ちよかった。それ以降は無限ループ。こんな強烈な快感を刻み込まれたら、俺はおまえなしで生きていけないじゃないか」

「満足するまで抱いてやるって約束したろ?他の奴に抱かれなくても満足だろ?」

「うん。。。俺はおまえなしじゃ、もう無理だよ。おまえ専用の性処理人形でいたい」

「何言ってんの。先輩は性処理人形なんかじゃないよ。俺は先輩が大好きになっちゃったの。だから、誰にも抱かれて欲しくないの。俺だけの先輩でいて欲しいから、俺のできることは何でもして、先輩を満足させたいの」

「ありがとな」

 温かい湯の中で、疲れ切った身体を弛緩させて、肌を密着していると、この上ない幸せな気分になる。

「なぁ。。。なんか硬いものが当たるんだが。。。」

「何言ってんの。自分もギンギンのくせに」

 答える代わりに、首を捻ってキスをねだってくる。先輩の柔らかな粘膜を舌を使って味わう。俺は今、とても幸せだった。


2021年8月19日木曜日

プリズム19

  腹筋を中心とする筋肉が激しい収縮を起こすケツイキは、極端に体力を消耗するという。鍛え上げた肉体を誇る先輩であっても長時間のケツイキは無理だ。そろそろ限界が来るだろうことを予測して、胸に両手を回して抱き起こした。繋がったまま上体を合わせる形の体位に移ったので、Gスポットが直撃されたみたいで、ガクガクと全身を痙攣させている。目がとろりと虚ろになり、半分口を開けたままのアホ顔な先輩を見て、どれだけ気持ちいいんだと羨ましくもあった。そのまま腰を引き上げ立位に移行する。壁に両手を付きケツを突き出す格好だ。

 一旦、ケツイキが始まってしまうと、少しの刺激でもイッちまうようだ。先輩の腰を両手でホールドした状態で、腰を振りまくる。

「あぁぁあぁあぅあぅ。ヤバいヤバい無理むりムリ」

 全身をガクガクと波打たせながら狂ったように先輩は鳴いた。玄関のロックを外し、ドアクローザーがロックするまで開放する。玄関で繋がったままの変態2人が外から丸見えになる。先輩は焦ってドアを閉めようとするが、俺が腰を突き出すと差し伸ばした腕が空中をさまよった。声を殺そうとしているが、極度の快感の前に、その努力は無駄なようで、艶を含んだ母音がダダ漏れになる。途中で、どうでも良くなったのか、両手を壁に戻し、ケツを突き出して、ただ犯されるままに鳴いた。

「そろそろヤバいから、逝かせてやるよ」

 両手で腰をホールドし、先輩の両手を自由にする。ケツイキ無限ループ状態から脱するため、自分で亀頭を刺激させるのだ。ローションを両手にたっぷり取り、亀頭を擦る。前後の刺激が強烈過ぎたのか、先輩の膝が砕けそうになった。そのまま廊下に半身を突き出す格好の四つん這いにさせた。そして、トップスピードで腰を振る。

「あぁあぅあぅあぁぁぁ」

 片手で上体を支え、片手で自ら股間を狂ったように擦り上げる。俺も同時に限界に達しつつある。

「俺もイクぜ。一緒にぶっ放そう。先輩」

 もう誰かに見られるかもしれないなんて気遣いをしている余裕はなかった。限界に近いのだ。ぐちゃぐちゃになっている先輩のマンコをガンガン腰を振って犯しまくる。大量の泡となった粘液がダラダラと太腿を伝い落ちていた。

「うぉぉぉ。イクイクイクイクイク」

「あぁあぅあぁぁ。イクイクイクイクイク」

 俺たちは同時に絶頂に達した。強烈な快感を伴って大量のザーメンが迸る。何度も何度も強烈な快感が襲ってきて、身体がガクガクと前後する。先輩が廊下に突っ伏す。そして、俺もその上に突っ伏した。


2021年8月18日水曜日

プリズム18

  どんだけ欲しかったんだよって話。日中、仕事をしていても股間はフル勃起で、更に穴が疼いて、作業の内容が頭に入ってこなかったに違いない。会社のトイレで先輩の口マンコを性処理便所にした後、俺が命令しなかったら確実に一発抜いていた筈なのだ。だが、それを止められた。亀頭から溢れ出していた粘液に白いものが混じっていたから、あの時点で、ほぼ限界だったはず。興奮が最高潮に達し、穴か、亀頭を少し触れば、爆発していただろう。

 後輩に命令されて、会社のトイレで素っ裸待機し、性処理便所として使い捨てにされるシチュエーションは、普通の人間なら、受け入れられる訳ないんだが、先輩にとって、想像を絶する興奮状態だったのだ。我慢しなければ、精神的な興奮だけで漏らしていたかもしれない。

 仕事を終えて帰れば、普通に抱いてもらえると思っていたら、さらに俺の鬼畜な命令が待っていた。性処理便所にふさわしい全裸玄関待機の命令だ。帰宅して、すぐにシャワーを浴び、ケツを綺麗に洗いながら、この後、後輩の俺にされることを想像し、それだけで再び漏らしそうになったはず。ここで漏らしたら折檻されることは明白なので、冷たいシャワーを浴びて身を引き締めたかもしれない。俺からの連絡が来るまで、リビングのソファで待機しつつ、勝手に浮かんでくる、これからされるだろうことの想像が先輩を満タンにし、ただ悶々と耐えるしかなかったのだ。

 初手は想像もしていなかったリミングで、リミッターを突破。執拗で丁寧な愛撫を受けて、悶絶しつつ、硬いものを突っ込んで欲しくて欲しくて狂いそうになっているところに、指を突っ込まれてGスポットを刺激されたのだから、漏らさない方が可笑しいというものだ。必死に我慢したが、限界に達し、俺におねだりするに至り、無事合体後、ケツイキ(笑)

 集中的にGスポットを責め上げるや、先輩の肉体は面白いように反応した。両腕で上体を支えることができなくなって、床に突っ伏してしまう。さらに、ケツを突き出した体勢で、太腿と腹筋の痙攣が全身に伝播して、ビクンビクンと跳ねるのだった。口からは意味不明の母音がダダ漏れ状態になり、完全にイッちまっていた。

 痙攣するたびに、穴は急激に収縮し、俺を痛いほどギリギリと締め上げた。痙攣時間が長時間になると危険なので、腰の動きを止める。それでもしばらくは、痙攣が襲ってきて先輩は悶絶するしかない。痙攣が少し収まると先輩はゼイゼイと洗い息をした。

「ヤバくね?先輩。ケツイキし過ぎ」

「マジ半端ねぇ。久しぶりに強烈なケツイキ体験。気持ち良過ぎてヤバい」

「やめとく?」

「これ以上、お預けは勘弁してくれ。なんでも言うこと聞くから、このまま。。。頼むよ」

「うん。分かった」

 俺が少し腰を前後させると、先輩は再び全身痙攣状態に陥る。だが、それは苦痛をもたらすものではなくて、言葉に出来ない快感を伴うものなのだ。征服感が半端ないのだが、先輩だけズルいって気持ちにもなる。けれど、ご褒美なのだから、落ち着いたらケツイキさせ、全身痙攣しだしたら動きを止めるのを繰り返し、先輩がギブするまで根気よく付き合ったのだった。


プリズム17

  少し時間をおいてから、エレベーターに乗り込む。心臓が踊るように拍を打つ。動力モーターが唸る音に耳を澄ませて、冷静を取り戻すよう努力した。踵を少し鳴らしめに、殊更ゆったりと外廊下を歩き、先輩が住む部屋の前で止まる。一拍おいてから、ドアを静かに開けた。部屋の中は真っ暗で、外廊下の明かりが差し込んで、先輩の白い尻が浮かび上がる。尻タブがペコリと凹んでいて、全身に力が入っているのが分かる。発展場のケツ掘りブランコで複数に輪姦されても平気な先輩だが、今は緊張しているのだ。先輩が焦れるのを分かっていながら、ドアを開放したまま、その変態の極みを眺めて楽しむ。できることなら、このままドアを全開にして先輩を犯したい衝動に駆られるが、万が一、居住者が通り掛かるとマズイので諦めた。

 ドアを静かに閉め、鍵を掛ける。命令に従った昼間のご褒美をあげることにした。暗闇だと思っていたが、玄関すぐのベッドルームに小さな明かりが灯っているのか、ほんのりと明かりが漏れて、先輩の美しい裸体がオレンジ色に浮かび上がっている。俺は、鞄を置き、スーツを脱いで全裸になる。先輩のきれいな尻を押し開き、蕾を舐めた。

«ゾクリ»

 快感が背筋を駆け上がるように先輩が身震いする。いつも以上に感度は抜群だ。股間のものは、フル勃起していて透明の粘液を垂らしている。襞が一部反転するまで尻を割り、舌先で粘膜をえぐる。太腿と腹筋がガクガクと小刻みに痙攣した。執拗に穴を責め続けると襞がゆっくりと開き、受け入れ体制が整ってゆく。中指をしゃぶってから突っ込むと中は既にトロトロに溶けていた。昼間からずっと我慢していたのだ、粘膜が充血して熟れるのは当然だ。まとわりついてくる粘膜を指の腹で優しく愛撫してやる。感極まった先輩が思いっきり甘えた声で鳴く。

「あぁあぁあぁぁぁ。。。」

「トロトロじゃん。先輩のマンコ」

「そこ駄目だよ。。。我慢しすぎて一杯いっぱいで、漏れそうなんだ。。。」

「漏らせよ」

「そんな。。。こんなに我慢したのに。。。お願いだよ。。。突っ込んで。。。もう限界なんだ。。。ヤバいんだ。。。俺」

 ここで漏らされても困るので、指を抜いて匂いを嗅いだ。ほとんど無臭。俺も限界だったので、ゴムを被せて、ローションをたっぷり塗る。穴に宛てがい、一拍おいてから突っ込む。この肉を押し広げながら、少し抵抗を示す穴に突っ込む一瞬が快感だ。先輩のGスポットを亀頭が擦り上げるように、ゆっくりと押し入る。次の瞬間、先輩の腹筋が激しく波打った。いきなりケツイキで笑っちゃいそうになった。


2021年8月17日火曜日

プリズム16

  まだ頭がクラクラする程に興奮していたが、新入社員が長い間、席を留守にするわけにはいかない。早足で廊下を進み、ドア前で呼吸を整えてから戻った。当然、先輩の席は空だ。俺のザーメンを一滴零さず飲み込むのを確認した後、己のザーメン臭い口に舌を突っ込んでディープキスした。これが、ご褒美だ。

「先輩は、オナったら駄目だかんね。そのままスーツ着直して、すぐに席に戻ること。俺が席に戻って、3分以内に着席しなかったら、二度と抱かない。いいね」

 それだけ、いい置くと俺は踵を返したのだ。先輩は泣きそうな顔をしていたが、命令には従う以外の選択はないのだ。

 時計をちらっと覗いたら、先輩は、ほぼ3分で席に戻った。とても躾の良い雌犬である。今晩、また、たっぷり可愛がってやろう。LINEで褒めておく。

«良く出来ました💮 帰ったらご褒美にいっぱい可愛がってあげる»

 スラックスの股間が膨らんでいるのが、ここからでも確認できそうだ。今なら、ケツへのちょっとした刺激で爆発させるに違いない。地獄の責め苦。仕事が手に付かないのではないかと心配になってしまう。虐められると興奮する変態だから、大丈夫かな。


 上司から残業を少し頼まれたので、快く受け入れ、指示されたデータ整理をする。1時間程度の作業だった。先輩は、特に残作業もないようで、ほぼ定時で上がるとのことだったから、LNEで残業が終わり次第、先輩の部屋に向かう旨を伝えていた。電車で移動する途中、今から帰る旨をLINEした。

«残業終了。今から、そちらに向かいます。もちろん、ケツは洗浄済みですよね?部屋に上がる直前にLINEします。目隠し全裸で玄関四つん這い待機ね»

 マンションの玄関から先輩の部屋を見上げる。上から3階分、左から2部屋の窓に明かりが灯っている。これからEVに乗るとLINEした。しばらくすると部屋の明かりが消えた。ほんと躾の良い雌犬は大好きだ。


2021年6月11日金曜日

プリズム15

  先輩は、ネクタイの目隠しをしており、個室に入ってきたの誰だか確認できない状態だった。決めた合図通りのノックをする別人が、この辺鄙なトイレを使うわけは勿論ないのだが。全裸で白い大理石調タイルの上に正座している先輩があえぐように呼吸している。興奮と不安と焦燥が相混ぜになった心象風景を想像してみる。就業時間に自分がしていることへの焦燥、他の社員に気づかれたらという不安、だが、それらの負の感情を凌駕して余りある興奮が先輩を一杯一杯にして、血流が全身を駆け巡る。痛いほど充血した下半身が期待ではちきれそうだ。俺が手を出さないから焦ったのか、太腿に手を伸ばしてくる。

「手は後ろで組め」

 小声で命令する。万が一、廊下を通りかかった社員に聴かれることを怖れたからだ。先輩は、命令に素直に従い、両手を腰の後ろで結んだ。ヒクヒクと鎌首を揺する下半身から大量の粘液が滲み出て竿をぐっしょりと濡らしていた。どれだけ好き者なんだと呆れてしまう。こんなことを会社のトイレでやっている自分も当然、同罪なのだけれど。

 あまり時間を掛けるわけにはいかない。今は、就業中なのだ。ファスナーを下ろし、ギンギンに勃起したものを引きずり出して、口元に持っていくと我慢しきれない先輩は速攻で含んだ。舌を絡めて旨そうにしゃぶる。後頭部をホールドし、喉を開く準備をさせてから、奥まで一気に突っ込んだ。さすがの先輩も強い嘔吐反射を示すが、胃液を噴出するまではなかった。

 俺の勃起で先輩の喉を一方的に犯した。まるで、おまえは俺の性処理道具なんだと焼き付けるように。先輩は腰の後ろで両手を組んで、無抵抗を貫く。私はあなたの性処理道具として扱われて嬉しくて仕方ありませんと応えるように。実際、興奮が極みに達しているようで、透明の先走りに白い濁りが混じっている。どんだけ変態なんだ。あんた。

 俺は意識を集中しつつ注挿を繰り返し、ケツの穴を締め、前立腺をギリギリ締め付ける。亀頭が膨らみ、催してくる。

「零さず、全部、飲めよ」

 先輩の髪の毛を鷲掴みにして、ガンガン腰を振る。ネクタイの目隠しがずれ、硬く瞑った目元が顕になる。鼻水と同時に、眦から涙がこぼれている。それでも先輩は無抵抗を貫いた。

「イクよ。。。イクイクイク」

 昨日、あれだけ出したにも関わらず、濃い大量のザーメンが何度も溢れ出るのを感じる。ドロリと粘度の高いザーメンが先輩の喉を滑り落ちてゆく様を想像した。俺の濃いエキスが先輩の一部になるのだ。

「あぁマジで気持ち良い。。。」

 裸の先輩をひとり残し、俺はトイレを後にして、席に戻った。


2021年6月4日金曜日

プリズム14

  昨日は、都合、3時間近くセックスしていた。先輩は泊まっていくように勧めてくれたのだけれど、いきなり泊まるのもどうかと思ったので、俺は終電前に退散した。体力をかなり消耗していたのは確かで、シャワーを浴びたら速攻で眠ってしまった。

「おはようございます」

 いつも通り出社して挨拶を交わす。当然、先輩とも普通に挨拶した。他の社員には分からない程度だと思うが、若干の照れが混ざっていた。そりゃそうだろう。昨日の夜中まで3時間も突っ込まれ、ひぃひぃ鳴かされまくってたのだから。股間が若干膨らんで見えるのは錯覚ではないはずだ。

 日々の業務をこなしながらも、昨日の先輩のことを思い出してしまう。つい何時間か前のことなのだ。先輩の肌の温かさ、媚を含んだ喘ぎ声、ねっとりと絡みついてくる粘膜の柔らかさが蘇ってくる。あの鍛え上げられた年上の雄が、俺の肉棒で突かれるたびに、尻を突き出してもっととねだるのだ。断片を思い出しただけで痛いほどに勃起した。

 このままでは仕事にならない。たぶん、先輩も同様に上の空で仕事をしている。昨日、交換したLINEにメッセージを送る。

「お疲れさまです。昨日のこと思い出して上の空でしょ?3F南東奥の個室で待機するように。合図は2回トントン、間をあけて2回トントン」

 隣の社員に見えても問題ない範囲のメッセージを送った。先輩が俺を伺っている。視線を感じながら無視して、キーボードを叩く。先輩が席を立つのが目の端で確認できた。

 少し焦らしてから、指定のトイレに向かう。本社研究所は5階建てで、俺が居るのは2Fなのだが、ひとつ上階の南東は会議室などが多く、そこのトイレを使う社員は少ない。トイレに入ると案の定、利用者は誰もおらず、奥の個室だけが使用中だった。指定した合図の通りノックすると恐る恐る解錠される。

 そこには約束通りの格好をした先輩が待機している。本当に躾の良い雌犬である。


2021年6月2日水曜日

プリズム13

  息と鼓動が落ち着いてきても俺は先輩の背中に乗ったままだった。肉棒も中にある。たまにあるのだけれど、興奮が最高潮に達した相手だと一度、発射したくらいでは萎えないのだ。つまり、今もギンギンに勃起した状態なのだ。身体を預けて、下腹部に力を入れる。

「え?イッたんだよな?まだ、勃ってる?」

「うん。先輩のマンコが気持ち良すぎて、勃起した状態を維持してますね」

「元気なんだ。緩くなかった?」

「充分、締まってましたよ。緩いとか、ガバマンだとか言ったのは単なる言葉責めです」

 勃起はしているが、会話は通常モードの敬語だった。先輩は硬さを確かめるがごとく穴を締め付ける。

「ほんとだ。ガチガチやな」

 前立腺に狙いをつけ先端でゆるっと突いてみる。

「はぅ。。。」

 穴を締めながらピクリと尻の筋肉を反応させた。

「先輩こそ、まだ大丈夫なんですか?かれこれ2時間以上は掘ってたように思いますけど」

「バリウケでもイッた後は無理な奴が多いと思うけど、俺は全然大丈夫でさ。関係なく気持ち良いんだよ。だから輪姦されても平気だし、自分でも驚くほどタフマンなんだよな。トコロテンだと、それが顕著で全然平気って感じかな」

「ふーん。そうなんですね。これだけ犯られまくっても平気なんで、輪姦されたくて常時疼きまくって、仕事中も我慢できないで雄に犯されることばかり考えてる変態マンコ野郎になっちゃう訳ですね」

「おまえなぁ。言い過ぎ」

 そんな合の手を返しながらも何故か嬉しそうだった。

「ほら。。。言い過ぎ?」

 先端でえぐると、ビクリと反応し、同時に吐息が漏れる。

「・・・・・」

「で?」

「淫乱マンコ。。。もっと犯してください。。。仕事中も無理やりしゃぶらされた後輩のチンコのことばかり考えちまう変態野郎のマンコを犯しまくってください」

「よくできました」

 そして、上半身を起こして、寝バックで本格的に腰を振り始める。既に態勢は整っていたようで、腰を振り始めると同時にケツイキも始まる。悲鳴を上げつつ、尻の筋肉がリズミカルに収縮し、最上級の快感を貪っているようだった。

 ケツイキは、精子が出ない射精の快感が長く続く状態だと聞く。それは極端に体力を消耗するのだそうだ。30分が限界だと。

「じゃ、2発目は、本気で泣きが入った30分後だね」

 そう宣言すると俺は先輩を組み敷いて、突くたびに身体を硬直させるのを楽しんだ。


プリズム12

  寝バックが気持ち良すぎて、時間を忘れ、腰を振り続けた。普段なら、そろそろ飽きても良い頃なのだが、このマッチョな肉体、適度に使い込んだとろとろのマンコ、そして、どんな責めにも応える貪欲さが興奮を呼び、一心不乱に腰を振る。発展場で多くの変態どもが群がって、性処理したがるのは当然と言えた。

 硬い肉棒でえぐれば、えぐる程、マンコは充血して熱を持ち、肉と粘液が絡みついてくる感覚だ。多少は緩んだ感触があったが、穴を締めるのに、寝バックは都合が良い。そして、俺の長さとスイートスポットの位置関係が、この体位では丁度よい感じなのだ。下腹部を尻タブにぶつける瞬間、先端が前立腺をえぐる。だから、突くたびに、尻から快感が伝わってきて、「あ~」「い~」という長閑なため息から、「ひぃ」という鳴き声に変わってゆく。俺は腰振りのスピードを上げ、高速ピストンで下腹部を尻に打ち付ける。

「ダメだよ。。。当たりすぎる。。。漏れる。。。イっちゃう」

「イケよ。気持ち良いときに出せよ。トコロテンしろよ」

 ほとんど悲鳴になった先輩の口に指を突っ込むとねっとりとした舌が絡みついてくる。腰振りは俺の心臓が許す極限まで早くなり、パンパンと肉を打つ音が響き渡る。先輩は悲鳴を上げることもままならず、痙攣を始める。爆発寸前まで肥大化した前立腺がもう耐えられないと悲鳴を上げているようだ。ガクガクと身体が揺れ始め、そして盛大に痙攣。イッたのだ。それを確認して、俺もぶちまけることにした。

「俺もイッていいか?先輩」

 先輩は声も出せないほど疲弊していて、ただ首を縦に振るのみ。

「あぁ。このマンコ気持ちいい。マジ最高。トロマン最高」

 身体を先輩に背中に預け、腰だけを振りながら耳元で囁く。

「淫乱マンコに種付けるぞ。奥まで大量に出してやる。嬉しいか?」

 先輩は答える代わりに、尻を突き上げて密着してくる。

「あぁ。マジ変態野郎だ。マジ淫乱マンコだ。マンコ最高。イクぞ。。。イクイクイク」

 先輩の穴が壊れるかもしれないほど強烈に腰を振って、肉棒を突き立てる。先輩はイッても辛いの一言もなく俺の突きを受け続ける。本当は、出したかったのだが、もう少し勿体ぶることにした。

「マンコがばがばじゃねぇか。勝手にイキやがって。締めろ。もっと締めろや、この淫乱マンコが!」

 先輩は泣きそうな声で「ごめんなさい」を繰り返し、穴を必死に締める。

「もっと締めねぇとイケねぇぞ。それともトコロテンしても犯しまくって欲しいってか?」

「ガバマンに出してください。イケない緩いマンコでごめんなさい。。。もっと犯して。。。」

 はっきり言って支離滅裂で笑いそうになる。

「いいぜ。。。イッてやるよ」

 精神を下腹部に集中し快感を貪りながら、よく締まるマンコに肉棒を突き立てる。冷静を保っていたマグマが動き始める。奥の方からノッソリと浮上をはじめ、強烈な快感を伴いながら出口へと向かう。

「すげぇ。。。気持ちいい。。。マンコ気持ちいい。。。イクっ!」

 腰が持っていかれる快感の塊がほとばしった。余韻を楽しみつつ腰をゆったりと前後させ、その後、先輩の背中に突っ伏した。ただただ、心臓の鼓動と上がった息が部屋を埋める。先輩の幸せそうな吐息が俺を包み込み、俺もしわせな気分になった。


プリズム11

  体位を正常位に変更し、自分の太腿を抱かせる。淫乱なマンコに、俺のものがズッポリ挿入されているのが丸見えだ。軽く泡立った粘液が卑猥だった。両方の乳首に爪を立てると先輩は穴を締めることで応えた。乳首が感じる奴は多いが、爪を立てられた痛みを喜ぶ奴は少ない。だが、さすが変態の先輩だ。かなりの痛さに違いないが、たぶん、この人の脳内回路では、乳首に対する痛みが混線して快感に繋がっている。穴の奥がヒクヒクと痙攣しているのを感じた。先輩の上に俺の汗がポタポタと落ち、自身がかいた汗と相まって肌が艶かしく濡れる。腰振りを止めることはなく、手前や奥や敏感な部分を突き続ける。先輩は太腿から俺の背中に両手を移動させ、引き寄せる。俺は応じて、唇を重ねた。上下の粘膜を同時にまさぐる快感が身体の中で絡み合う。唇を塞いだため、部屋には結合部の立てる湿った音と互いの濡れた肌が擦れる音だけが響いていた。

 両膝を抑えながらベッドに両手を付き、ほとんどマングリ返し状態で上から突いた。太竿が奥まで達し、胃を突き上げる。通常、淫乱なウケでもこれをされると痛いと泣きが入るのだが、もちろん先輩は音を上げない。発展場で複数に輪姦されて喜ぶ変態度は伊達じゃないのだ。

「もっと締めろ。変態マンコ。ガバガバじゃねぇか」

 唇を離して理不尽な命令をする。だって、充分締まっているのだから、ガバガバなんかじゃないのだが、これは単なる言葉責めで、変態野郎を喜ばせる手法のひとつだったりする。

「ごめんなさい。ガバガバな緩マンで。。。締めます。マンコ締めますから、止めないでください。。。もっと犯して。。。ください」

 ほら。調子が出てきた。卑猥で被虐的な言葉を発することで、自分自身の興奮度を上げるのだ。同時に痛いほど締め付けてくる。

 毎日のように追い込んで鍛えているのは健康だけのためじゃない。マッチョはモテるからなのだ。抱いてもらえる確率が上がるからなのだ。雄を釣るため、特別に鍛えられた尻周りの筋肉が肥大し、デカい桃のような美尻になるとともに、雄を喜ばせるために穴周りの筋肉も鍛えるわけだ。それが、この締りを呼ぶ。ああ気持ちいい。

 もっと美尻を楽しみたかったので、今度は寝バックに移行する。肩を抱いてホールドし、尻の奥まで突っ込む。

「あぁすげぇ。。。気持ちいい」

 自ら尻を突き出し気味にして快感を貪る先輩。グチョグチョに泡立った割れ目に極限まで硬くなったモノを出し入れする。

「あぁ堪んねぇ。。。気持ちいい」

 ああ。俺も気持ちいいよ。先輩の中はトロトロに溶けて、俺の竿が粘膜に擦れて、とても気持ちいい。ずっとこうしていたい。

2021年6月1日火曜日

プリズム10

  早く入れて欲しくて、襞が卑猥に蠢いている。ローションを手に取り中指を差し入れると中は熱くて、粘膜が吸い付いてくる。敏感な部分を指の腹で探ると先走りが一層溢れ、痛いくらい締め付けてくる。二本目も突っ込み穴を広げる。早く欲しいのか、焦れた様子で尻を振ってみせる先輩。

「なんてお願いするんだっけ?」

「チンポ下さい」

「ちゃんとお願いしないと突っ込んで貰えないよ?」

「俺の淫乱なマンコに太いチンポ突っ込んでください。お願いします」

「ふーん。突っ込むだけでいいの?」

「犯してください。腰振りまくってガンガン突きまくってください。お願いします」

 躾の行き届いたマンコ野郎です。実際、俺の方が限界だったので先端を穴に充てがった。ネットリと濡れた粘膜が俺を呑み込んでゆく。多少、抵抗を示す穴にズブズブと突っ込んでゆく瞬間が堪らない。急がずゆっくりと関門を越え根本まで挿入する。先輩が声にならない随喜の吐息を漏らす。

 ガッシリと腰をホールドし、突きおろし気味に腰を振った。敏感な部分に直撃しているはずだ。前回、複数に輪姦されていたときは、既にガバガバ状態だったが、今日の状態は適度に締まって良い感じ。腸壁の粘膜を通じて、先端が敏感な丘を抉っている感触だ。実際、先輩は息絶え絶えに快感の雄叫びを上げ、太腿が小刻みに震え始めた。一定のサイクルで全身が硬直し、穴がギュッと締まる。

「あぁぁ。そこ。。。だめだよ。。。そんなに。。。ひぃ」

 嬉しいくせに。感じまくりながら、何を甘えたこと言ってるのかと。まぁそこを突かれ過ぎて漏らしてしまうのを怖れているのだろうが。こんなに簡単にケツイキするなんて、どんだけ淫乱なんだって話だ。約束だから、勘弁してくれと泣きを入れても犯しまくるけどね。こう見えて俺はタフなんだ。完璧に射精をコントロールできるから、体力さえ持てば、何時間でも掘ってられる。

「どう?気持ちいい?」

「うん。すげぇ気持ちいい」

「ここでしょ?」

「そこ。。。凄い気持ちいい。。。漏れそうで怖い」

「漏らせばいいじゃん。漏らしても止めないけど」

「漏らしたくない。ケツイキしまくって感じ続けたい。もっと俺を狂わせて」

 本性がだんだん滲み出てくる。普段はのんけ会社員を装っているが、やはり、こいつは淫乱マンコ野郎なのだ。だが、そんな欲望に正直な変態野郎が俺は好きだ。もっと感じさせてやるぜ。




2021年5月21日金曜日

プリズム09

  別に付き合ってる訳でもないのに、さも愛おしそうに俺のモノをしゃぶる先輩が可愛い。

「好きなんだろ?ぶっといチンポ。知らない奴に輪姦されなくても満足するまで抱いてやるよ」

 先輩は硬くなったモノを口に含んだまま見つめてくる。

『ほんとか?俺が欲しいって、ねだったら抱いてくれるのか?満足するまで突いてくれるのか?何人に、突っ込まれたかも分からない淫乱マンコ野郎だぞ?俺』

 瞳は、そんなことを含んでいるようだった。こんな男前で、無茶苦茶マッチョな先輩を手放す話はない。それも俺が股を開けと命じれば、雄としてのプライドを捨てきれず、一瞬怯んだ後で、尻を突き出してみせる淫乱なのだ。

「いいよ。先輩が満足するまで抱いていたい。覚悟して」

 手の甲で濡れた口元を乱暴に拭ってから立ち上がる。

「シャワー浴びようか?先に浴びてくれ。俺は準備もあるし。。。」

 先輩に促され、下半身裸の上半身スーツを着た格好で風呂場に向かう。男一人暮らしにしては綺麗な部屋だ。洗濯機の上に、スーツを乗せ、シャワーを軽く浴びた。出てみるとスーツは回収されていて、代わりに白いバスタオルが置かれていた。濡れた身体を拭いてから、ベッドルームに入ると部屋の灯りは落とされていて、隅のランプがほんのりと灯っていた。

 ベッドルームに仰臥して、この後の展開を想像する。ベッド脇に大きめの姿見が置かれているところから察するに、四つん這いで男に犯される自分の姿を見て興奮する癖らしい。遠くで聞こえるシャワーの音を頭の隅で聞きながら、なんとなく幸せな気分に浸る。世の中は思った以上に巡り合わせを準備しているようだ。

 念入りに洗っているのだろう。なかなか出てこない先輩を待っていると眠気に襲われる。ふと気づいたら、股間に蹲ってモノをしゃぶられていた。

「美味い?」

 優しく頭を撫でながら聴いてみた。先輩は、俺を含んだまま頷いてみせた。

「69しよ。こっちにケツ向けて」

 少し悩んでみせたが、欲求に正直な先輩は、俺を跨いで尻を突き出した。

「ふーん。ヤリまくってる割には綺麗だね」

 抗議の意味だろうか、少し痛みを感じるほど亀頭を強く吸った。舌先を穴の襞に当てて、レロレロと動かしてやると弛緩するのが分かった。

「なんだよ。マンコ攻められた瞬間に白旗かよ」

 舌先を穴に差し込む。鈴口から溢れ出した粘液が腹に落ちてくるのを感じる。小刻みに震えている太腿が感度の良さを物語っていた。

「あぁダメだ。我慢できない。じっくり前戯してる余裕ねぇや。とりあえず、突っ込ませて」

 先輩は俺を吐き出すとそのまま前にずれて、胸をベッドに付けて猫のポーズで待機した。とても躾の良いメス猫である。


2021年5月20日木曜日

プリズム08

 「おまえなぁ。あんなこと会社で二度とするなよ」

 先輩がPCの電源を落とすのを見越して、慌てて退社し、先回りした。俺を歩道上で見つけるやいなや飛び出した発言だった。

「でも、興奮したでしょ?勃起してたもん。この変態!」

「あれは。。。」

「ドMの本性がつい。。。」

「うるせぇよ」

「これから、軽く食事して、先輩の部屋で続きやりましょ。ね!」

「何がね!だ」

「ふふん。半勃起で、ツンデレしても説得力ないっす」

 先輩は半分諦め気味にヤレヤレと眉をさげた。


 会社から電車で30分ほどの距離のマンションに一人暮らしのようだ。言葉少なに先輩の半歩後ろをついて行く。多少疲れたマンションの玄関を潜り、EVに乗り込むと同時に肩を抱き寄せて、キスした。一瞬、身を硬くしたが、無理やり舌を突っ込むと、身体が開くのを感じた。たぶん、『ジュン』てなところ。強引な奴には弱い。やはり、変態で、ヤリマンな先輩なのだ。でも、そこが可愛いかった。可愛げのない奴なら、既に2・3発はぶん殴られているはずである。

 ドアが開くも先輩の後頭部を引き寄せたまま舌を抜かない。歩きにくいのもお構いなしな俺に困り顔の先輩が付き合ってくれる。縺れながら廊下を進み、部屋の鍵を手探りで取り出して、鍵穴に突っ込もうとする。中々鍵穴に入らなくて、もどかしいのだがキスは止めない先輩。しっかり舌を絡めてくるのだった。やっぱり変態で、好きものだ。

 玄関に雪崩込み、両方の尻たぶを鷲掴みにして引き寄せる。互いの股間を擦り合わせ、既に臨戦態勢であることを確認する。EVの中からずっと繋がっていた舌を抜いて、耳元で囁いた。

「しゃぶれよ。俺のモノ」

 一瞬、潤んだ瞳で見つめ返した後、その場にしゃがみ込んで股間に顔を埋める。鼻孔で蒸れた男の匂いを感じ、後ろは濡れ始めているはずだ。ファスナーを下ろし、ベルトを外すとスラックスが足元に落ちた。下着の上からギンギンに勃起したモノの形を唇で探る。

「あぁ。。。仕事中、ずっとこれが欲しくて。。。堪らなかった。。。」

 吐息とともに本音が漏れた。


プリズム07

  先輩は心底困ったような顔で悩んだあげく、

「俺みたいな変態が好きなのか?野口はS気あるの?」

と苦しそうに答えた。

「変態が好きかと問われたら、どう答えるのが正解なんでしょう。はは。でも、俺は自分に正直な人が好きです。だから、変態も好きです。。。てか、世の中の人のほとんどは、ある意味、変態だと思いますよ。自分では認めないだけで」

「そうかな。。。」

 先輩は慰められたと取ったのか、俯き加減に眉を下げ、疲れた表情をした。

「俺はバリバリのタチですし、Hのときだけですけど、可愛いウケを全力で感じさせたいと思うし、その手段としてならS気も発揮しますね」

 ハッとした表情でこちらを見つめた先輩の瞳が光る。


 結局、また抱きたいと告った返事は貰えなかった。翌日、普通に挨拶を交わし、何事もなかったように1日が過ぎようとしていた。慣れない仕事で四苦八苦しながらも、様子が気になって、つい先輩の動きを追いかけてしまう。

 席を立って、廊下に出たのを確かめてから、少し間をおいて俺も席を立った。たぶん、小便だろうと考えて、トイレに入ると案の定、先輩が洗面で手を洗っていた。鏡越しに視線が交錯する。先輩の瞳に既視感のある疲れた色を読み取り、少し悲しくなった。と同時に、無性に嗜虐感が湧き上がってくる。

 トイレには誰もいない。個室も全部ドアが空いている。社員が誰か入ってくる危険性もあったし、長時間に渡り席を留守にするのは好ましくない。一瞬だけ躊躇したが、ほぼ考えなしに身体が動いていた。先輩の手首を鷲掴みにし、個室に引きずり込む。最初は身を固くしたが、睨みつける俺の眼光から本気を読み取ったようで、身を任せてきた。個室のドアを後ろ手で施錠し、閉じたままの便器に座らせる。

 スラックスのファスナーを下ろし既に硬くなったモノを引きずり出した。抵抗しようとする先輩の髪の毛を鷲掴みにして引き寄せ、口にねじ込んだ。犯すように口を使う。途中から諦めた先輩は従順に俺をしゃぶった。ただ、音が漏れないように気を使っているのが分かった。

 やはり、この人はドMなのだ。後輩社員に無理やり口を犯されて、勃起している。それだけを確かめれば充分だった。もっとしゃぶって欲しいところだが、就業中である。今度は、舌を使っている先輩を引き剥がして、勃起をパンツに締まって、外の様子を伺った。個室に籠もって以降、誰かが入ってきた様子はなかったし、外では物音ひとつなかった。念の為、隙間から顔を出し、誰もいないことを確認してから、洗面を使い、席に戻った。

 しばらくして、先輩が部屋に戻ってきたのも目の端で確認した。



2021年5月13日木曜日

プリズム06

 個室に通されて、先輩が適当に注文を通したら、部屋に重い沈黙が落ちた。とても話し難そうに先輩が思わずといった感じでつぶやいた。

「しかし、参ったなぁ。野口が、あのときのひとりだなんてさ。。。」

「ですよね。僕もびっくりしました。実は、最終面接の後に、あそこに行ったんですよね。俺の住んでた所はとても田舎で、簡単に仲間に会えて、出来るような場所なんてなかったですから」

「そっか。奇遇というか、なんというか。。。」

「まさか・・・・・・ですよね。ネットで事前に情報は漁っていたので想像はしていたんですけど、想像を遥かに超えたエロさというか、壊れ方というか。。。最初はびっくりしてしまって、引き気味でした。はは」

「ブランコで股開いて、誰彼関係なしに咥え込んでドロドロになってる変態がいたと」

「正直、ガタイが良くて、イケメンな、いかにもモテそうな人が輪姦されて喜んでるようでしたから、エロ過ぎてびっくりです」

「言い訳になるけど、普段から遊びまくってるって訳じゃないんだ。ストレスが溜まって、どしようもないときに、ノリの良い発展場で無茶苦茶に輪姦されると何もかも忘れられる気がしてさ。実際は、帰るときに自分に対する嫌悪感で凹むんだけどな」

「先輩はMなんですか?」

「直球だなぁ。まぁ今さら繕っても仕方ないけどな。SMをことさらしたいとは思わないな。ただ、性処理便所扱いで複数に突っ込まれ輪姦されるのは興奮するかな。俺って変態だ。誰かも分からない奴らに輪姦されて喜んでる変態だって被虐的な気分?」

「そんなエロいことしそうにない格好いい先輩が、複数に輪姦されてる風景は、確かに興奮ものでしたね」

「格好良くなんてないよ。普段は綺麗ぶって、雄してるけど、同性に上下の穴犯されまくって喜んでる変態野郎さ」

「そんな卑下しなくても。。。少なくとも、あそこに居た人達は、俺も含めて、みんなそうでしょ?」

「まぁな。。。」

「また、先輩を抱きたいって言ったら怒ります?もち、会社では、普通に後輩するのは当然ですし、先輩との関係はもちろん内緒ですけど」

「・・・・・・」


2021年4月20日火曜日

プリズム05

  残りの単位を残さず習得し、無事に卒業できた。入社式を終えると新入社員は、会社が用意してくれた寮でしばらく生活する。1ヶ月半の研修で、社会人としての基礎的なことから、会社組織のことや仕事の内容について学んでゆく。そんなこんなで、1ヶ月半の研修期間も終わった日に辞令を手渡された。要望が通ったみたいで、「東京技術所勤務を命ず」だったので安心した。

 翌月の朔に技術所に出勤し、各部署で紹介、挨拶をすませた後、配属された部署に赴く。同じ部署に配属された3名の新入社員を迎えてくれたのは、世話係の先輩社員だった。

 俺は、その先輩社員から目が離せない。まさか、そんな馬鹿な。硬直した俺を怪訝な目で伺っていた先輩社員がハッと顔色を変える。先輩社員も俺に気がついたようだった。そう。あのブランコでM字開脚して、複数の男達に輪姦されて喜んでいた変態男が、顔面蒼白状態で立っていた。

 2人は、ぎこちなく挨拶を交わし、居心地の悪い気分で1日を過ごした。夕刻になり、先輩が新入社員3名に呑みに行こうと誘ってきた。さすがに、初日からお誘いを断れるほど俺たちは空気読めない君ではない。俺は他の2名より思うところがあったけれど、呑みに行くことにした。

 会社からさほど離れていない居酒屋に案内され、酒を飲み、肴を食った。久しぶりのアルコールだったから、あまり強くない俺は、程よく酔っ払った。居酒屋の前で別れ、若干、千鳥足で駅に向かう。

「参ったなぁ。毎日、先輩と顔合わせるんだよなぁ。どんな顔で先輩に接したらいいんだろ」

 正直、困ったのは事実だ。だが、あのときの先輩の姿を改めて思い出して、半勃起したのも事実だった。

「もう一軒いいか?」

 突然、後ろから声を掛けられて慌てる。

「あっ。先輩」

「はい」

 とりあえず、先輩と話を合わせておいた方がいいだろうと思ったので、素直に受けた。2軒めは、先輩の行きつけの店で、奥の個室に案内された。



プリズム04

  彼の穴があまりに気持ちよくて、気を抜くとイキそうになる。根本をギュッと締めて、果てそうになるのを我慢する。爛れた粘膜に亀頭を擦りつけ、突き上げる。あれだけの男達に輪姦されたのにも関わらず、彼は勃起したままで、一度も出していないようだった。先端から大量の透明な粘液を溢れさせながらもモノを擦り上げてイッテしまうのを拒否する。

 以前、やったウケから聞いたのだが、快感の種別が違うのだそうな。彼は出すことの快感より、相手に出させ、その種を受けることの快楽と前立腺への刺激を味わうことの方が喜びなのだ。何人もの種が彼の中で混ざり合って、泡となって溢れ出す。革製のブランコの下部は、泡だった種でドロドロになっていた。

 できれば、何時間でも突っ込んでいたい。腰を突き出す度に、快感が脊髄を駆け抜ける。快感は脳髄に達して、頭蓋骨の中で爆ぜた。下腹部と太ももを必死に引き締めても、限界が近い。俺の表情を見て取った彼が呟く。

「イキたい時に出してくれ。俺の中に。溢れるくらい種付けてくれよ」

 俺の腰使いが荒くなる。俺が打ち付けると彼の身体が揺れる。クチャクチャ、パンパンと卑猥な音が響く。あぁもう無理だ。

「ぐぅぉお。マジ。無理。イク。イクイクイクイク」

 快感が限界まで膨張し、激しく叩きつけた瞬間、腰が持っていかれるくらい激しい快感が爆発した。先端がグォっと開き、大量の種がほとばしる。壊れた人形のようにガクガクと腰を振った。たぶん、今まで経験したことないくらい大量の種が出たに違いない。

 彼が俺の派手な果てようを見ながら、満足そうに笑んだ。

「気持ちよかった。ありがとう」

 ブランコに乗ってM字開脚して、体中がドロドロの種塗れなのに、とても清潔感がある彼の笑顔が対照的でドキリと心臓が跳ねた。


 本命の企業の面接で神経をすり減らした後、淫靡でねっとりと濃い夜を過ごし、体力を消耗しつくした。ホテルに戻って、ベッドに潜り込むと深い穴に落ちるように熟睡した。

 数週間後、『内定』の通知が無事届いたとき、喜んだのは勿論だったが、まず考えたのは、彼にまた会えるかなということだった。


2021年4月14日水曜日

プリズム03

  男達は彼の尻に肉棒を突っ込んで乱暴に腰を振り、下腹部を打ち付けては、激しく欲情をぶちまけた。次々と別の男が彼に覆いかぶさり、突っ込み、腰を振っては果てた。何人もの男達に犯され続ける彼の様を呆然と眺めていた。二度、三度と突っ込んでは果てるツワモノもいたが、一発ぶちまければ大抵は満足して離れてゆく。彼の周りから段々と人が居なくなり、最後にはぐったりと疲れ果てた彼がブランコに残された。

 尻の穴はもちろん、顔も、胸も、腹も、体中に男達のザーメンがべっとりと付いていた。男の視線が俺を捉える。何も言わなかったが、目が十分に物語っていた。

「そんなとこで見てないで、こっちに来いよ。ヤリに来たんだろ?カビ臭いこんな場所までわざわざやってきて、見るだけで満足なのか?来いよ。そのギンギンの肉棒を俺に突っ込んでくれ。輪姦され好きの変態マンコ野郎は嫌いか?男達のザーメンに塗れた変態になんか突っ込みたくないか?」

 男の瞳は妖艶な光を湛えていて俺を離さない。引き込まれるように男に近づいてゆく。毒蛇の真っ赤な瞳に囚われた俺は、男に触れられる位置まで近づく。指を伸ばし男の秘部を弄った。男の身体がビクリと跳ねる。あれだけの男達に犯され、輪姦されてなお、まだ男を求めるのか。指先を内部に進めると中は熱いくらいに熟していて柔らかな粘膜が指を締め付ける。ぞわぞわと蠢く粘膜が俺を捉えて吸い込まれるように感じた。

 切なそうに眉間が寄せられ、「あぁ。。。」小さい吐息が零れた。

「突っ込んで下さい。。。ザーメン塗れの汚れた俺の穴に。。。チンポ下さい。。。欲しくて、欲しくて、欲しくて。。。」

 泣きそうな表情で男は懇願する。たぶん、俺よりも少し年上に見える。こんなにもマッチョで、イケメンの彼が、相手を選ばず犯されるままに犯されて、なお、俺を欲している。突っ込んだままの指が痛いほど締め付けられた。早く突っ込んでくれと言わんばかりに。

 下着を脱ぎ捨て、勃起したままの肉棒の先端を彼に充てがった。力を入れるまでもなく、俺は彼の中に飲み込まれてゆく。ドロドロに溶けた彼の粘膜が蠢いて俺をいざない、締め付ける。

「すげぇ。。。」

 気持ち良すぎて思わず声が漏れた。引き締まった彼の腰を抱いて、腰を突き出し、奥まで入る。オナホールなど比べ物にならない快感だった。彼の必死に俺を求める視線が絡みついてくる。今にも泣きそうな表情だった。こんな風に輪姦されること、男達の性の捌け口にされることを望んではいないのに、止められない自分を呪っているかのように。

 だが、穿たれた穴は、肉棒を求めて止まない。俺は一心不乱に腰を振り、彼の粘膜を擦り上げる。あまりに良すぎて、速攻で果てそうになるが、尻の穴をきつく締めて我慢した。もっと、この快楽を味わっていたかった。


プリズム02

 俺の心臓はハイペースで鼓動を打ち、全身に汗が滲み出していた。もちろん、輪姦ものの動画を見たことはあったけれど、雄達の匂いと、息遣いがビンビンに伝わってくる臨場感は、動画とは比べ物にならなくて、体内のエロボルテージは天井知らずに上昇する。まさしく、発情しているんだと我ながら他人事のように感じた。

 目の前で盛っている男達は、外野になど興味が無いようで、俺が大部屋に入ってきたことにすら気づいていない。薄暗い部屋で、輪姦されている雄にだけ、鈍いピンライトが当たっていて、ひとりの雄だけが闇に浮いている状態だった。その筋肉質の雄は、汗とローションで照り栄えて、雄が好きな雄なら、たとえウケだとしても発情することは間違いようがない。

 男の尻には硬く屹立した肉棒が突き刺さり、何度も何度も出し入れされ、その度に男は随喜のため息を漏らす。乳首を捻られ、下腹部を弄られ、腕や脇腹の筋肉を撫で回されて、喜悦に浸る男の表情はうつろだ。髪の毛を鷲掴みにされて喉をえぐられても、抵抗することなく突っ込まれた肉棒に舌を絡めていた。

 ラガーのように鍛え上げられた肉体は完璧に俺の好みで、筋肉の上に適度な脂が乗った肉厚なものだ。大会前のボディービルダーの如くキレっキレの身体も良いが、男の肉体は、それ以上に旨そうに映った。さらに、かなりの美形で、複数の男達に輪姦されて喜ぶ変態には見えない。まぁ美形の男が変態で可笑しいというより、こんな女にモテそうな男が雄に輪姦されてヨダレ垂らしてる方が上がるといえば上がるのだけれど。

 輪姦されているイケメンを観察するのに忙しくて、横に誰かが立っているのに気づかなかった。勃起したモノを下着の上から鷲掴みにされて始めて気がつく自分自身に呆れる。俺の勃起を握りしめて硬さを確かめるように弄ってくる。男が俺の好みなら、そのまま行為になだれ込んでいただろうが、でっぷりと腹の出た初老の男だったので、手首を掴んでやんわりと拒否った。男は未練たらたらで、手の甲で優しく押しのけただけでは諦めず、何度も俺のモノを握ろうと攻めてくる。

「ごめんなさい」

 男の手を押しのけつつ呟くと、男は俺を軽く睨みつけ、小さく舌を鳴らして離れていった。心のなかで、ため息を吐いた。発展場にヤリに来ているのはお互い様なのだけれど、いくらギンギンに勃起しているからといって、誰でも良い訳ではないのだ。複数の男達に輪姦されている仲間に入って男に触れたい半面、臆して距離を取って眺めるのみだった。


2021年4月7日水曜日

プリズム01

  比較的真面目な大学生活を送っていたから、単位の心配はなかったが、無事卒業できる目処がついた。これで、安心して就活ができる。狙いは技術が売りの中堅企業、大手よりで、東京技術所勤務だった。基本的には、WEBで就活が進んだのだけれど、本命の企業から、本社面接の知らせが届いた。大学入試なんか比較にならないほど緊張しまくりだったが、念を入れた面接対策通りに受け答えは出来たと思う。小手先の対策なんて、企業の人事部門の眼力には通じない。ただひたすら、ここで働きたいという熱意を正直に伝えることが重要だと思った。

 内定通知が届くまで安心はできないけれど、手応えは十分に合ったように思う。今日の予定を全て終えて、夕刻にはホテルに戻った。着慣れないスーツが窮屈で、全て脱ぎ捨ててシャワーを浴びる。大きな真っ白のバスタオルで頭を拭き拭き、ガラス窓から都心の街並みを見下ろす。眼下には喧騒が見えているのに、全く音が伝わってこなくて現実感がなかった。

 俺は生まれてこの方、ずっと田舎暮しで、都心の生活に憧れと不安を抱いている。大学も地方大学だったから、100万都市以上の生活経験がない。まぁ昭和の頃とは違って、要不要を問わず情報だけは溢れかえっているから、お上りさんのように振る舞う心配はなかったが、内心ドキドキなのは隠しようがなかった。

 普段着に着替えて、事前に調べていた場所にやってきた。素知らぬふうを装って、飲食店舗が1Fに並ぶビルの前を通り過ぎる。誰が見ている訳でもないのに、心臓がバクバクして、頭が逆上せる。何度かビルの玄関前を往復した後で、覚悟を決めて玄関を潜った。階段を降りてゆくと配管がむき出しになったコンクリート壁の廊下に裸電球がぶら下がっている。淫靡な雰囲気が漂う暗い廊下を進み、鉄扉の前に行き着いた。

 入店の意思を伝え、所定の金額を支払って真っ赤なロッカールームで下着だけの裸になる。時間が早いからなのか、店内はとても静かで人の気配はほとんどなかった。ドキドキしながら店内を探索する。発展場が初めてではないけれど、経験豊富なイケイケでもないので、鼓動は激しい。店内はあまり広くはなく、個室が10部屋程度と大部屋が複数あった。

 一番奥まったところにある大部屋を覗いて、俺は固まった。ここに至るまでの各部屋は、数人の手持ち無沙汰な男達が壁にもたれているだけだったのだが、この部屋だけは別だった。雄の、それも発情しきった雄の汗と精子の匂いが充満していたのだった。

 その中心は鍛え上げられた身体の男が革製のブランコに乗っていて、何人もの男達が群がり、男の上下の穴にペニスを突っ込んで、一心に腰を振っていた。前後左右全方位から腕が伸び、乳首、下腹部、玉、胸、腹筋を複数の掌が弄っている。俺は放心したまま、そのあまりに刺激的な状況を輪の外から眺めるしかなかった。