2016年5月19日木曜日

天国と地獄08

俺の時間では、かなりの長時間だったと感じたけれど、さすがに、朝までヤリまくられることはなかった。シャワーを浴びて、親父は満足そうに帰っていった。
 ベッドの中央に両手両足を広げたまま俯せになって動けない。裂けたような痛みはなかったが、下半身が重くジンジンと疼いていた。恐る恐る肛門に指を触れると、どろりとした液体が手に付いて、泣きそうな気分になる。処女とはいっても男だから、シーツが真っ赤に染まることもなかった。別の意味でも出血しなかったようで、少しだけ安心した。
 あんな太いものを長時間ハメられて、腰を振られたのだから裂けても不思議ではない。まぁ考えてみれば、毎朝、それなりの太さのものを出してる訳で、広がるものなのだろうと勝手に納得する。ただ、そこの構造は出すためのもので、無理矢理突っ込めば痛いのも当然で、かなり抵抗したから体力も消耗していた。なにより精神的に参っていた。打ちのめされていた。
 言葉にしきれないほどの悔しさが溢れてきて、涙が滲む。俺はどこで間違ったんだろう。
 真っすぐ上を目指して、必死に努力してきたはずなのに。世界で戦うアスリートの中で、一桁のランカーになったと連絡があったばかりなのに。つい先日まで世界はキラキラと光り輝いていたはずなのに。今じゃ、相談できる信頼できる人もなく、男に突っ込まれるしかない汚い淫売に堕ちちまった。
 ゆっくりと身体を起こすとケツがズキリと痛んだ。どろりとした粘液が溢れ出てきて死にたくなった。まだ、ケツに何かを突っ込まれているような違和感が残っている。きっと、この汚れは、ボディーソープでは落ちない。鼻の奥に染み付いた親父の体臭、穴に穿たれた楔の跡、ただれた粘膜と男の精液のどろりとした感触を一生忘れることはない。
 無駄だと分かっているけれど、何度も身体を洗った。肌の奥に染み付いた汚れは、表面をいくら拭っても綺麗になることなどないのに。

 フラッシュと歓声に囲まれて、華やかなコートの中央に立っていた。今やこの国に、俺を破ることができる選手はいない。一心不乱にシャトルを打ち返す間だけ、嫌なことを忘れることができると思った。飛び散る汗が、汚れた俺を浄化してくれると信じるしかない。
 表彰台の一番高いところに立って、カメラに笑顔を向ける。インタビューに答え、ファンに手を振る。タオルを頭から被って、汗を拭きながらロッカールームに戻る。乾いた喉に特製ドリンクを流し込み、スマホを確認する。メールが何件か届いていた。中のひとつに目が留まる。
「○月○日20:00 ○○ホテルロビー」
 たった、それだけの要件。先ほどまでの高揚した気分が、一瞬で潰えた。忘れようとしていた肌の奥の腐臭がぞろりと立ち上がってきた。こんなことを後何度繰り返さないといけないのだろうか。
 もしかしたら、これからずっと、あいつらに食い物にされるのだろうか。目の前が真っ暗になる感覚と同時に、部屋の気温が氷点下にでもなったがごとく寒気を感じた。

2016年5月16日月曜日

Mなアルバイト07


人間というものは、一旦、受け入れてしまうと強いものだ。
最初は、とても抵抗のあった俺だけれど、嵌められたとはいへ、その快楽を一度しってしまったからもう戻れなくなっちまった。
今では立派なマンコ野郎と化していて、自らマンコを広げて、恥ずかしい言葉を平気で垂れ流す。
彼らは、その鋭敏な嗅覚で素質ありと見込んだ俺を、あえて嵌めたわけだ。
今、俺は会員制の秘密倶楽部でMなアルバイトで荒稼ぎしている。
俺の肉体と淫らな姿を見た会員は、先を争って予約を入れる状態で、店一番の売れっ子になってしまった。
客筋が良いのか、一日に数時間働くだけで片手以上は確実だから、月に50を越えるときもあるのだった。
Mだけでなく、徐々にSも覚えたら、もっと稼げると雇い主はのたまう。
今は、ムチ打ちとか、ケツ打ちとか、蝋燭、縛り程度で、仕上げに穴に突っ込まれるわけだけれど、実はそれが俺にとってのご褒美になるのだった。
小便を頭からぶっ掛けられるのは、すごく抵抗があったが、慣れてしまえばなんてこともない。
所詮は素人の変態プレイで、ルールとして跡が残るほど酷いことはしないことになっている。
数枚の札で、涎が出るほどの若い鍛えた肉体をおもちゃにできるのだから、その手の趣味の持ち主には並んででも買いたいってことになる。
刷り込まれた痛みの後の快楽は、脳の中で混信してしまったようで既に快楽でしかなくなっていた。
だから、最近は媚薬なしで最初から最後まで勃ちっぱなしなものだから、益々人気がうなぎ上りなのだった。
どちらかというと少し不満があるのだ。
というのもこういった趣味を持った人は、それなりの年齢の人が多い。
だから、モノが柔らかくて、長持ちもしない。
俺のマンコは、巨大なディルドを易々と受け入れてしまうほどの名器なものだから、それでは若干不満なわけだ。
そんな俺の不満を敏感に察した雇い主は、繋ぎ止めておくために月に数回、Sなアルバイトに俺を抱かせる。
彼らはアルバイトといってもプロなので、でかいし、堅いし、タフだし、泣きが入るまで俺を犯し、感じさせてくれる。
年寄りを相手にするよりも若い筋肉質な俺を抱くほうが、彼らも気持ち良いらしく、ノリノリで俺を痛めつける。
ひぃひぃ這い蹲りながらマンコと化した穴で堅く雄々しい肉棒を締め付け、とことん快楽を得るのだった。
伸縮自在の俺のマンコは、小さい拳なら咥え込むまでになっていた。
マンコに拳を打ち込まれながら、自分の小便をシャワーのように浴びて、俺は恍惚に浸る。
知ってるか?拳を突っ込まれたときの快感を。
最初は衝撃だった。感じたことのない快感なんだ。
勝手にダラダラと子種とか小便が漏れ出てきて、それが延々と続くんだ。
イクイク!そう叫ぶほどの快感が、延々と続くんだぜ。
こんなことを知ってしまったらもう戻れる筈がないじゃないか。
女の気持ちが分かるくらいなんだぜ。
拳が打ち込まれるたびに、射精するほどの快感が脳天に突き抜け、その快感が持続するんだ。
普通、男は射精する瞬間が気持ち良いのだけれど、長くて数秒だ。
だが、マンコに拳を突っ込まれると、射精するときの快感が30分でも1時間でもギブするまで延々と味わえる。
そこまで感じまくる奴も珍しいと雇い主は言うけれど、俺のマンコが特殊なのか、名器ゆえなのか、神経が完全に逝かれちまって混線しているのかしらないがイキまくり。
子種だか小便だか分からないものが完全勃起したチンポからチロチロと溢れ、白目を剥いてイキまくり。
そんな姿をビデオに撮って倶楽部で流すものだから、有名になった俺はフィスト要因になりつつあるくらい。
年寄りのSが柔らかなチンポを突っ込むより、拳を突っ込んだ方が気持ち良いとさえ言う。
互いに良いのならそれでいいじゃないかってこと。
今まで知らなかったことが悔しいくらい俺は嵌っている。
さらに報酬ももらえる。
雇い主に感謝こそすれ、怨む筋合いはなかった。
見向きもされなくなったときが怖くもあるが、今はこの得も謂われぬ快楽にどっぷり浸かって楽しむしかない。
考えただけで股間がいきり勃ち、マンコがじゅくじゅくと濡れてくる。
毎日が楽しくて仕方がないアルバイトがあるんだな。
もう二度と戻れないけれど、この快楽と交換するのなら、平凡な日常なんて糞食らえだ。
俺はMを極めてやるぜ。

Mなアルバイト06



「天国を見せてやるよ」
男は囁き、溶けた表情の俺が男のチンポをしゃぶっている。
信じられない光景が目の前に写っていた。
まだ痺れたままの頭と身体で、己自身の痴態を眺めている。
巨大な液晶パネルの中では、エロビデオでしか見たことのない「まぐわい」が展開されている。
ただ、俺が見たエロビデオは、男が女に突っ込んでるものだったし、もちろん全く知らない男と女だった。
だが、目の前の映像は、男同士の行為で、その一方が俺自身だというところが異なるのだけれど。
映像の俺は、愛おしそうに男のチンポに舌を絡め、口の中に入れてしゃぶっていた。
明らかに目が逝ってしまってる。
ケツに仕込まれたカプセルと青い錠剤と液体を染み込ませたマスクで、俺は完全に壊れてしまっている。
自分が何をしているのかも分かっていない。
だって、記憶がないのだ。
フラフラしながらブランコに乗せられたところまでは、辛うじて記憶に残っているが、その後のことは覚えていないのだ。
ただ、凄く幸せな気分で、接する全てのものが気持ちよくて、特に内臓から脳天にビンビンくる快感が、表現できないほどの快楽の海にたゆたっていた気がするだけだ。
実は、俺は他人のチンポを美味そうにしゃぶり、男とキスし、男の唾液を飲み、歓喜に打ち震えていたのだった。
そして、その屹立したモノを俺のケツに突っ込まれて、狂ったように泣き叫んでいた。
ケツ打ちされたときとは違って、快感に狂い泣きしていた風だけれど。
男に誘導されるままに聞くに堪えない言葉を叫んでいる。
「もっと犯してください。俺の淫乱なマンコにデカイちんぽを突っ込んでぐちょぐちょに犯してください」
「マンコ。マンコ。マンコが溶けるよぉ。気持ちいい。マンコが気持ちいい」
「チンポください。チンポ突っ込んで。もっと犯して」
「俺は肉便器です。性処理奴隷です。男のオナホールです。ください。チンポ。もっと」
繰り広げられる痴態を、呆然と眺める。
目を背けても俺の叫ぶ声が大音量で染みてくる。
気がついたとき、俺の中で熾き火のように燻ぶっていたものがジクジクと疼いた。
なんだこれ。。。あぁ。
自分で自分の穴に触れ、その快感に怖くなる。
まだ残っているのだ。あの残滓が肉の奥に残っていて、俺を引きずり込もうとしていた。
目の前の男のように、ケツにチンポを突っ込まれて狂いたいのか?
否。いや。応。狂いたい。
俺は完全に堕ちて、あの強烈な快感に溺れて、忘れられなくなっている。
また、感じたい。あの地獄のような快楽を。
知らない間に俺の股間が反応し、ケツがマンコのようにジュクジュクと濡れていた。

男はニヤリと笑み、復活した股間を目の前に差し出した。
床に座り込んで映像を眺めていた俺は、自らの意思で、男のチンポを咥えた。


Mなアルバイト05



最初は、大したことないと高をくくっていたが、尻打ちの回数が50を越えると、もうとても我慢できる代物じゃなかった。
罵詈雑言を叫ぼうが、泣いて許しを請おうが、尻打ちは終わらない。
やはり、最後の呪文を唱えないとならないらしい。
その屈辱を味わうくらいならと我慢に我慢を重ねてきたが、限界だった。
「お願いだ。。。もう勘弁してください。。俺の。。。俺の尻に。。。ご主人様の。。。チンポを。。。チンポを。。。突っ込んで。。。下さい。。。だから、もう勘弁して。。。」
切れ切れながら、最後まで言い切ったとき、尻打ちは唐突に終わった。
「大したもんだ。もっと早々に根を上げると踏んでいたが。なかなか、どうして。S冥利に尽きるぜ」
足首に鎖を嵌められたままだったが、両手と首は開放された。
腫れあがった尻を床に付けるのも苦痛だった。
動くことも儘為らない。
ましてや、逃げることなど頭に浮かぶ余裕もなかった。
「おまえ。いいMになるぜ。もっと楽しませてくれよな」
依頼人は、心底、嬉しそうに俺を見下ろしている。
「よく耐えたな。早々に転ばれても面白くないからな。ムチの後はアメをやろう」
男は、固定していた拘束具を外し、ディルドを抜いた。
既に広がってしまったらしい肛門は、ディルドを外されても何かを咥えこんでいるような感覚だ。
「最高に気持ちよくしてやるぜ」
男は指の先に乗せた小さなカプセルをその穴に突っ込んだ。
俺には抗う気力もない。
尻を掘ってくれと自分の口で言ってしまったのだ。
約束を守らなければならない謂われはないが、なしで済ませてくれる訳もないのだろう。
覚悟をきめるしかない。
2
万円に釣られて手を上げた自分を呪うしかない。
幸いなことにというか、よほど頑丈な肉体を持っているのか、それとも打つ方が上手いのか、尻の皮は破れてはおらず血が滲むこともなかった。
ただ、真っ赤に腫れあがってジンジンと痛むのは致し方ない。
少しずつ傷みが遠のいていくのを感じながら、何か不思議な感覚が突き上げてくる。
腹の中が重く、熱く、別のジンジンとした感覚が生まれていた。
下腹部の奥に火が入ったようで、全身から汗が滲み出してくる。
頭が少しクラクラするし、尻の痛みも和らいだような気がする。
初めての感覚だった。
これはいったい。。。内臓が熱を持って、トクトクと心臓の鼓動に合わせて脈打っていた。


身体がジンジンと痺れる感覚、そして沸々と何かが中から湧き出してくるソワソワした感じ。
頭がボウッと痺れてきて何も考えられない。
手渡された毒々しい青色の錠剤と冷たい水の入ったコップは何?
あぁこれを飲むのか?
深く何かを考えることができず、男に命令されるままに錠剤を飲み込む。
男は足の鎖を外すと脇に腕を突っ込んで俺を立たせた。
男に支えて貰わないと歩けないほど頭がクラクラする。
しゃがみこみたい誘惑に駆られながら、鉄パイプで組まれた革製のブランコに向かう。
これに腰掛けるの?まぁいいか。
革製のブランコは、分厚い筋肉を纏った俺を易々と包み込んだ。
あぁ気持ちがいい。
上から吊るされた太い鎖を跨ぐようにして脚をぶらぶらさせるととても気持ちいい。
男は白いマスクに脱脂綿を敷き、小さな茶色い小瓶から液体を染み込ませる。
そして、そのマスクを俺に装着した。
これは何?強い刺激臭がする。
息を吸い込む度にクラクラして、身体が弛緩する。
なんかすげぇヤバい。とてつもなくヤバい気がするけれど、俺にはもう拒否する気力がない。
どうにでもなれっていうか、とても安堵した気分なんだ。
楽しくて、心地よくて、弛緩している。安心しきった感じだ。
全身がじっとりと汗を滲ませていた。
ふと見ると俺の真ん中でガチガチに怒張したモノが屹立していた。
根元がはち切れるくらい、痛さを感じるほどに勃起していた。
緩んだ肛門から内臓が零れ落ちてる気がする。
溶けてしまった真っ赤な内臓がトロトロと糸を引いて落ちてゆく。
不思議なものが目の前にあった。
なんだっけ?これ。どこかで見たことがある。
なんだっけか。。。とても綺麗で、親しみがある。
ブルーの光がキラキラと流れて俺を包み込む。
凄い安堵感に包まれて、歪み始めた視界の真ん中にあるものを口に含んだ。
美味い。すごく美味い。なんだろうこれ。とても充実した気分になる。