2018年7月25日水曜日

肉体の檻09

これをハマったと言うのだろうか。
 あの日、男を抱いて、玉袋が空っぽになるまで、熱くて柔らかな肉に擦り付けて、何度も射精した。若い雄の玉袋は、空っぽになった次の日には満タンになっている。満タンになった子種は、早く外に出たいと暴れだし、肉の感触、射精時の快感、抱きしめた肉体の熱さと甘い喘ぎ声を思い出してムラムラする。
 肉棒に絡みつく、あの肉の感触が、唐突に蘇ってきて、講義中の机の下で痛いほど勃起した。眼の前に座っている男のでかい尻を見て、突っ込みたい衝動が溢れてきて、ガン見しないようにするのが辛かった。講義中にも関わらずLINEでメッセを送った。
「我慢できねぇ。突っ込みたい。やりたい、やりたい、やりたい、やりたい」
「あは。仕事中だって。。。19時には戻るよ?」
「やりたい。突っ込みたい。我慢できない。おまえを抱きたい。犯らせろ!!」
「分かったw じゃ19時に。場所覚えてる?」
「やった!!覚えてる。絶対19時に行く。全身チンポにしてお前を抱く!」
「w」

 見事にハマった。だが、どんなに勃起していても自分でする気分じゃなかった。あいつの気持ちいい穴に突っ込んで、鳴き声を挙げさせて、中で発射したかった。

 19時の約束だったけど、30分も前に着いてしまった。マンションの前の道路際で待った。10分ほどしたら見覚えのある男が、こちらに向かって歩いてきた。今日の彼は濃紺のスーツに身を包んだ普通のサラリーマだった。「ごめん。待った?」て微笑む彼を抱きしめてキスしたい衝動を必死に我慢する。玄関前の階段を登る彼に続いて歩く。前をゆく引き締まった尻が手の届く距離ある。そのまま覆いかぶさって、スラックスを引きちぎって突っ込みたい。まるで盛りのきた野獣の気分だった。
 エレベーターの籠に乗り、ドアが閉まるのを待てず、唇を奪った。彼も同じだったみたいで、互いの舌を吸い合う。尻の肉を鷲掴みにして、股間を擦り付けた。パンツの中が先走りでドロドロになっていた。
 エレベーターを降り、ドアを解錠し、玄関に入るのももどかしく、再び激しく口を吸う。スーツの上着を脱がし、Yシャツのボタンを外し、ベルトを抜いて、スラックスを引き抜く。小さなボクサーを突き上げている太い肉棒をしゃぶった。初めての経験だったが、今は無性に欲しかった。彼を口で慰めながら、靴を脱ぎ、ジーンズを脱ぎ、シャツを脱いで素っ裸になった。そのまま廊下に押し倒して、雄々しくそそり勃つ彼を味わった。
 もう我慢できなくて、欲しくて、突っ込みたくて、ひっくり返したところで拒否された。
「ダメだって。洗ってないから。ベッドで待ってて。すぐに準備するから」
 これが女なら有無を言わせず犯しているところだが、準備せずに突っ込んだらどうなるかは想像できたから、我慢するしかなかった。浴室に彼が消え、シャワーの音がし始めるのを恨めしげに眺め、脱ぎ散らかした衣服を集めて、ベッドに移動した。
 やんちゃな俺の息子は、無理!無理!無理!と駄々を捏ねたが、待つしかなかった。
 シャワーから出て、全身が濡れたままなのも構わず抱きしめた。壁に手を付いて、尻を突き出させ割れ目を広げて顔を埋めた。舌と指で穴を広げ、『もう大丈夫?』目で訪ねて、ねだる。
 ベッドに四つん這いにさせて、突っ込んだ。犯すように彼を奪う。野獣のように熱い鼻息を吐きながら腰を振った。

肉体の檻08

緊張していた彼の肉体から力が失われてゆく。きつかった彼の穴が適度に緩んで、中に入っていることに馴染む。ゆるゆると腰を動かしながら、冷静に彼の肉を楽しむ。
 このとき、射精したウケが、延々と突っ込まれ続けるのは、辛いこともあるという事実を知らない。だが、彼も俺も十分に若かったから、一度の射精だけで満足するほど淡白でもなかった。射精の余韻の中で、弛緩し、リラックスした状態で、ゆるゆると腰を動かすのは心地よかった。既に俺たちは、肉体的にも精神的にも一体になっていた。
「男の穴がこんなに気持ちいいなんて知らなかった。てか、俺、童貞だから、女のことも知らないけどさ」
 ゆっくりと腰を使い、彼の柔らかな肉を楽しみながら呟く。
「凄い良かったよ。久しぶりにトコロテンで射っちゃったよ」
「トコロテン?」
「うん。後ろから突かれて、擦らずに射精することを組合員は、そう言うんだ」
「なるほど。。。面白いね。組合員てゲイの人のこと?」
「そうそう。隠語てか、仲間内で通用する独特な言い回し」
「まだ、大丈夫?」
「硬いままだね。俺のはちょっと萎えちゃってるけど、後ろは大丈夫。タフだから」
「うん。。。でも、気持ち良くないなら無理にはしないよ」
「じゃ。言い直す。お願い。もっとして」
「可愛いな。おまえ」
「男でも平気?汚いとか思わないの?」
「何を今さら。てか、すげぇ良かった。俺って、そのへん拘らない人だから」
「そなんだ。こんな風にまったりするエッチもいいね」
 前に回した手で小さな胸の突起を弄ると甘えた声が漏れた。半開きの唇を割って舌を差し入れた。
「ん。。。んん。。。」
 互いの舌先を合わせていると漲ってくるのを感じた。リラックスした状態で腰を使う方が気持ちいいことに気づく。
 そうやって、俺達は時間を忘れて繋がったままでいた。

2018年7月24日火曜日

肉体の檻07

「いいよ」
 耳元で囁いた彼の声は、甘えを含んでエロかった。粘膜全体で俺を締め付け、さらに奥まで飲み込もうとする。先端の敏感な部分が、彼の中で擦れ、疼くような快感が根本にあふれる。恐る恐る腰を突き出して、彼の反応を伺った。
 眉間に寄った皺は、先程の痛みの印ではなくて、明らかに快感のそれだった。薄く開いた唇から熱い吐息が漏れて、「凄い。。。硬いよ」と囁いた。淫夢を見ている気分だ。全ての刺激が俺を快感の沼へと引きずり込んでゆく。彼の腹筋が小刻みにうねり、爛れた粘膜が 絡みついてくる。
 少し強く腰を突き出すと、「あぁ。。。いいよ。もっとして」甘い囁きが俺を絡め取る。厚い尻の肉を鷲掴みにして引き寄せ、同時に奥まで打ち込む。
「そこ。。。あぁ」
 男にもGスポットがあるのだろうか。彼がそこと呼ぶ場所を突くたびに、彼から余裕がなくなってゆく。全身から汗が吹き出し、息が上がり、 よりきつく俺を締め付ける。
 一度、抜いて、ベッドに場所を変えた。突き出した尻の肉が艶かしく、割れ目の奥の控えめな穴が少し開いている。ピンク色の綺麗な粘膜が濡れていて、意識せず、そこに顔を埋めた。舌を突き出して、濡れた粘膜をなめた。舌同士の接触以上に、柔らかで熱い粘膜の感触が興奮を呼ぶ。とめどなく溢れてくる先走りを指先に取り、塗り拡げる。そして、先端をあてがい、ゆっくりと挿入した。腰と腹と胸を密着させ、奥まで入る。
 腰だけを前後させ、彼の肉を楽しむ。初めてオナニーをしったとき以来だろうか。己の行為に没頭する。いきり勃ったものを彼の肉に突き立てるたびに、彼の唇から母音が漏れる。ここが、それほどいいものだと初めて知る。男の本能だろうか。征服して、もっと乱れさせてやりたいと思った。肉感的な尻を両手で鷲掴みにして、激しく腰を前後させた。ここか?声のトーンが変わる場所を探し、執拗に攻めた。彼の呼吸が引き気味になり、鳴き声が切羽詰まってくる。
「あぁあ。。。いぃあぅあぁ。。。いや。。。もっと。。。もっと。。。あぁあああ」
 正直、俺の方も限界が近づいている。玉の中にパンパンに詰まった子種が、出口を求めて暴れいる。根本をギュッと締めて我慢しているが、終局は近い。
「もっと。。。もっと突いて。。。お願い。。。ダメ。。。イク!イクイクイク」
 獣になった俺は、肉を突き破りそうな勢いで、狂ったように腰を振り続けた。彼の太ももが痙攣し、全身がガクガクと波打った。根本が千切れそうに締め付けられた瞬間、痛いほど出口を求めて圧を増していた子種が勢いよく溢れ出たのを感じた。俺は、彼の中に、何度も何度も射精した。
 射精後に少しだけ疲れを感じたが、もっと彼を抱きたいという欲望は収まらない。彼の中にある肉の棒は、硬いままで勢いを失っていない。アドレナリンが脳内に充満しているのか、もっと彼を組み敷き、腰を打ちつけ、悶えさせたかった。