2016年4月28日木曜日

天国と地獄04

陰鬱な気分で、玄関前からホテルの建物を見上げる。都心のグレー掛かった青空を背景に、ガラスで覆われた建物が屹立している。制服姿のドアボーイが出迎えてくれるクラスのホテルだ。
 自動ドアを潜り、進んだ中央には、見上げるばかりのフラワーアレンジメントが鎮座していて、3階までの吹き抜け空間に多くの人のざわめきが、さざ波のようにたゆたっていた。ゆっくりとロビーを見回す。こちらを注視してる黒服の青年と目が合った。高価そうな生地で縫製されたスーツをきっちり着こなした優男だ。
「どうぞ、こちらへ」
 彼は慣れた身のこなしで、エレベーターホールに俺を誘導する。エレベーターの籠の中は、俺と男の2人だけだ。闇カジノのあるビルとは比べ物にならない静かな動きで、エレベーターは昇っていく。ほとんどGを感じることもなく、静かに止まり、ドアが開いた。廊下は、靴が沈み込みそうな絨毯が敷き詰められていた。これだけのホテルを用意するということは、かなりの上客なのだろうと想像する。しかし、部屋の中には誰もおらず、国際試合以上に緊張していた俺は、肩透かしを食らった気分だが、少し安堵もしていた。
「まず、あなたの準備をしないと」
 あぁそういうことか。
「服を脱いでください」
 静かな有無を言わせない命令。いまさら、じたばたしてみても仕方がない。俺は命令されるままに全裸になった。スポーツ選手にとって、人前で裸になること自体には、抵抗感がない。男はイチジク浣腸を手に持って、俺の裸を見つめていた。
「細身に見えても、やはり鍛えられた肉体なのですね」
 指示されるまま、ベッドに両手を付いて、ケツを突き出す態勢をとる。 差し込まれた先端から冷たい液体が注入された。下腹部にちょっとした痛みが走り、ゴロゴロと腸が動き出す。すぐに便意を催すが、今出したのでは意味がないのだそうだ。腹部に激痛が走り、冷汗が滲みだすまで我慢を強いられた。
「もう無理だ。漏れる。。。」
 限界を感じた。稀にみる切迫感だった。こうなると、男のプライドだとか、なんだとか言ってる余裕がない。男の許しを得て、バスルームに駆け込んだ。便器に座った瞬間、内臓が飛び出す勢いで、盛大に脱糞した。悪臭が立ち込める。安堵感と同時に、あまりの情けなさに涙が滲んだ。全部出した筈なのに、まだ何かが中に残っている感じがして、便器を立てないでいた。
 男はノックもせずバスルームに入ってきて、悪臭に表情を曇らせた。臭いと言葉にせず、無言で顔を歪ませる。そして、その表情を俺に見せつけた。俺は今、大人の男としてのプライドを徹底的に 踏みにじられているのだ。人間を従順にさせるための、効果的な方法のひとつに違いない。
 男は、シャワーヘッドを外し、適温の湯と勢いを調整している。湯船に移動させられ、肛門にシャワーホースを直接あてがい、湯を流し込まれた。目の前で垂れ流せという。わずかに残ったプライドまで踏みにじられる。しばらく、抵抗していたら有無を言わせず、さらに湯を流し込まれた。いくら締めても、勢いのある湯の迸りに肛門は抵抗できない。腹が張ってゆく。我慢できず緩めると、肛門から汚れた湯がほとばしり出た。昨日、食べた残りかすが黄色い湯に混ざっていて、死にたい気分になった。
 何度か、湯を入れては出すことを繰り返すと、汚水ではなく綺麗なままの湯に変化した。それでも念入りに、時間をおきながら腸内を洗浄された。
 部屋に戻ったときには、試合後以上に体力を消耗しているように感じた。
「さて、持ってきた大会用のユニフォームを着てください」
 わざわざ世界大会で使用したユニフォームを持ってこさせたのは、これを身に着けて犯させるためか。もう抵抗する気力もない。俺の小さなプライドなど、こいつらにとっては、ゴミ虫程度のものなのだ。命令されるまま、AV女優が男を誘う淫乱な恰好をさせられる。ベッドに頭と胸を付け、尻を突き出した格好だ。いかにも、犯ってください。お願いしますみたいな。。。最後に残しておいた涙がまた少し滲んだ。



2016年4月25日月曜日

天国と地獄03

俺たちは呆気に取られながらも、モニターから目が離せないでいた。他人のセックスを覗き見する隠微で後ろめたい快感を覚えた。だが、よく見ると、モニターに映っている2人のうちのひとりは、鍛え上げられたアスリートの肉体の持ち主で、どこかで見たことがある気がした。
 たぶん、違法カジノに出入りしていた有名スポーツ選手達だと思われた。そして、もう一方の年齢は高く、恰幅の良い男女のようだ。
「理解できたか?これから、自分達が何をしなければならないか」
 厳つい男が胴を震わせるような低音で話し始めた。
「簡単に言えば、借金の形に、身体を売れってことだ。有名なアスリートの完璧な肉体を自由にしたいと考えている金持ちは、案外と多いのでね」
 絶望感にめまいがしそうだ。
「お前たちに選択権はない。たとえ、別の形で借金を返すことができたとしても、違法賭博場に出入りしていたことをマスコミにリークされたら、お前たちの薔薇色の未来は潰えてしまう。選手生命はお終いだ。この中には、次のオリンピックでメダルを獲得することを期待されている奴もいるんだろ?」
 男は皮肉な笑顔を張り付けて、全員を見回した。
「あぁ、それとな、抱く、または抱かれる相手が異性だと決まってるわけじゃない。ほれ、2番モニターは婆ぁのマンコに女の陸上選手が顔を突っ込んで、バター犬みたいに舌を使ってるだろ?それと6番モニターで、犬みたいに四つん這いになって、ケツにチンポを突っ込まれてる奴は、有名体育大学の柔道選手だ」
「ちなみに、どっちもストレートだからな。同性とやるのは初めてだったみたいだぜ。今じゃ、どっちもこなせるようになったみたいだがな」
 まさか、こんなことになるなんて。簡単に考えて、違法賭博場なんかに出入りしてしまった自分の考えの浅さを呪うしかない。彼らの言ってることは、相談ではない。絶対命令なのだ。相手が親父だろうが、ばばぁだろうが、肉体を提供して、舐めまわされ、突っ込み、突っ込まれないといけないのだった。

 目の前が真っ暗になるような絶望感に苛まれながら、先輩と帰途に就く。ふたりとも全くの無言だ。互いに、この危機を回避できる良い策が無いか必死で考えていた。どんなに考えてみても良いアイデアなど浮かぶ訳もないのにだ。焦りだけが募り、立ち止まって大声で叫びだしたくなる心境だった。
 先輩の顔をちらりと盗み見ると、顔面蒼白で、忙しなく眼球が左右に揺れている。さらに、小さな声で何かをブツブツと呟いていた。明らかに挙動不審な人間。先輩に相談しても良い解決策が提示される可能性は皆無のようだった。魂が零れ落ちそうな重いため息が漏れる。
 結局、寮に帰るまで、先輩は 俺を見ることはなく、そのまま自分の部屋に籠ってしまった。
 スマホが震えたので、画面を確認すると知らない連絡先からの電話だった。
「はい」
 恐る恐る電話にでる。普通だったら、知らない番号の電話に出ることはないのだが、帰り際に通告されていたのだ。知らない番号からのコールであっても、ちゃんと出るようにと。それは、大切な電話なのだと。
「神谷か?」
「はい」
「仕事だ」
「・・・・」
「相手は、40代のIT会社重役。明後日、土曜日の夜7時15分前にインターコンチネンタルホテルのロビーだ。こちらから声を掛けるのを待て」
 用件だけを一方的に伝えると、時間を惜しむように通話は切れた。あぁいきなり男か。やっぱり突っ込まれるのかな。俺。

2016年4月15日金曜日

天国と地獄02

指定された日の深夜、寮を抜け出して、とあるビルに出向いた。繁華街を少し外れた場所に立つ古びたビルの最上階である。
 ガタンガタンと恐ろし気な音が響くエレベータに乗って、上に向かう。籠を降りると、廊下は薄暗く静まり返り、人の気配はなかった。奥に進むと、古びたドアの横に最新式のセキュリティパネルが光っていた。チャイムボタンを鳴らしてしばらく待つと、扉の電子錠がカチリと落ちた。
 鋼鉄の扉を潜った先にもうひとつドアがある。ドアの上部に取り付けられたLCDカメラに顔を向けると、扉がゆっくりと開いた。ドアノブを握っているのは、いつも出迎えてくれる黒服ではなく、いかにもな体格をした男だった。無言で顎をしゃくる。俺たちは、背筋に冷汗を滲ませながら、男の横を通って、奥に向かった。
 今日は闇カジノに遊びに来たわけじゃない。たばこの煙と酒の匂い、賭博に熱中する人々のざわめきを素通りして、『プライベート』と書かれた部屋に案内される。
 部屋に入ると、6畳ほどの空間に、壁一面に並べられらたモニターが目に飛び込んできた。薄暗い廊下の様子、中間ドアの外の空間、バンカーやバカラに興じるプレイヤーの映像が目まぐるしく映し出されていた。
 ふと見ると、恰幅の良い黒服以外に違和感のある3人の先客がいた。どこかであったような。あぁ水泳の上月、ラグビーの栗谷、体操の佐田だ。たぶん。こいつらも俺たち同様に呼び出されたわけか。
「揃ったようだ。じゃ行こうか」
 男の目は冷たい狂気を孕んでいて、異論を封じる力があった。俺たち5人は、黙って従うしかない。部屋を出て、さらに奥に進むと別のドアがあった。開けると、そこは非常階段である。男に従って、階下に降りる。 移動した先は、先ほどのフロアの2階下の階だった。

 そこは、賭博フロアとは趣が明らかに違う。どちらかというと、隠微な雰囲気の佇まいだ。まるで、トルコ風呂か、連れ込みホテルの退廃的で、色欲の隠微な腐臭がする。
 先ほどの事務室と同じような部屋に通されると、やはりモニターが並んでいた。そして、そこに映っていたのは、若干、桃色掛かった明かりが充満する個室の様子だ。あまり広くはない。ソファ、小さなテーブル、壁に掛けられた液晶テレビ、ガラス張りのシャワールーム、そして巨大なベッド。そう、それはファッションホテルの個室のようだった。10室程度だろうか。
 半分は空の部屋だ。だが、残りの半分では、激しく抱き合う2人の人間の営みが映し出されている。女を組み敷き、忙しなく腰を前後に振る男の尻。大股を開いた女の股間に、頭を突っ込んで舌を使っている女の引き締まった肉体。四つん這いになった男の後ろから、巨大な男根を出し入れする太った男。
 俺たち5人は呆然とそれらの映像を眺めていた。

2016年4月11日月曜日

天国と地獄01

 
どうして、こんなマイナーなスポーツに嵌ってしまったのかは、自分でも不思議だ。世間的にも、軟弱というか、お遊びとしか受け取ってもらえないことが多く、実はハードなスポーツであることを知っているのは、少数の人であったりする。
 ある意味、卓球と通じるものがあるのだけれど、あちらは、早くからスター選手が育ったことや、世界大会などで上位に食い込むことも度々あって話題にされることが多い。しかるに、俺がやってるスポーツは、かなり出遅れている感があり、地味なスポーツであることを否めない。
 体育館の中で、カーテンを閉め切って開催しなければならないスポーツだというのが、 そもそも問題があるのだ。けれど、いまさら、そんなことに文句を垂れてみても意味がないので、この辺にしておくとしよう。
 我がスポーツも、最近では、スター選手を産み始めており、世界的な大会でも上位に食い込む健闘ぶりなのだ。それは、先輩方や協会の血の滲むような努力の結果なのだが、某テニスプレーヤーのごとく、世界トップに食い込むようになると、今までの冷たい仕打ちなど手の届かない高所の棚にうっちゃって、みごとなまでに掌を返して、ヨイショしきりなのである。
 俺も御多分に漏れず、世界一桁ランカーになった途端、夜の某有名スポーツ番組で特集が組まれるほど注目されるようになった。
 今、省みてみれば調子に乗りすぎた。血の滲む先輩方や協会の努力の積み重ねの結果を、単に自分の実力と誤解した。世間知らずの若造には、よくあることだと今なら思う。
 小さい頃から、家族の団欒も、遊びも、友人たちと過ごす時間にも目を向けず、一心不乱にこのスポーツに注進してきた。己の持てる全ての時間を費やしてきたといっても過言ではない。俺の生活の中心には、確固として、このスポーツが居座っていたのだった。
 その努力が開花して、世界大会でトップクラスの成績を残し、世界のトップ8の一人に選ばれるまでになったのだ。なのに。後悔は先に立たずである。
 いつものように午前中の勤めを果たし、体育館に出向いたとき、ロッカールームの陰で、スマホを耳に宛てながら先輩の狼狽する姿を目撃した。何故かは説明できないが、背中に悪寒が走るほど、嫌な予感を覚えた。
 これは、大事だ。それも、先輩だけに留まらない、俺にも確実に影響が及ぶ予感だ。
 誰かとの通話を切った後で、先輩は案の定、俺に近づいてきて言った。
「おい。まずいことになった。。。」
 その焦燥しきった表情は、もう何日も飲み食いせず、睡眠もとってないかのような窶れぶりだ。
「どうしたんすか?何があったんすか?」
 焦りを感じながら先輩を問いただす。
「例のカジノ。。。」
「あっ」
 先輩が最近、嵌っている違法カジノだ。もちろん、賭場を開いているのは、ヤの付く自由業に違いない。先輩は、半年ほど前から嵌っていて、もう千万近い負けがあると聞く。俺はひと月前ほどに、先輩に連れられて一度だけ参加したのだった。深入りしなかったから、一晩で50程度で済み、その後は一度も足を向けていない。
 しかし、先輩は、まずいことに、主催者から借金をしていた。その催促か?
「違う。最近、俺がカジノに行かないものだから、脅しをかけてきたんだ」
「脅し?ですか」
「あぁ。違法賭博に出入りしていた事実を、週刊誌にバラされたくなかったら今夜、ある場所に来いと。それもおまえも連れて。。。すまん。おまえを巻き込んじまった」
 俺は目の前が真っ暗になる思いだった。昨日、協会から、世界ランク2位の知らせが来たばかりなのだ。タイミングが悪すぎる。

2016年4月6日水曜日

高級娼夫08



瞬く間に、組織でも一番の売れっ子になった。
一度、俺が抱いた芸能人も、俺を抱いたアスリートも必ず指名してくれた。
そうやって、俺の硬いペニスを味わった客も、俺の蕩けるようなマンコを味わった客も固定客になってくれた。
週に23人の客しか取らないとの約束だったけれど、いつしか週の大半は予約で埋まってしまうようになった。
以前のように一日に何人もの客を相手にする必要はないから、全然、マシだけど、セックスの内容はずっと濃いもので、拘束時間も長かった。
その分、手当ても弾んでくれたし、月にして札束が複数ということもあった。
何より、俺を指名してくれて、会っている間は恋人同士のように濃い時間を過ごすから、精神的かつ肉体的に満足感は高かった。
本来は、あまり贅沢は言えないのだけど、どうも芸能人とアスリート専属として位置づけられているようで、年配の客と寝ることはない。
ルックスも肉体も美しく、洗練された客ばかりだから、彼らに見合うように自分を磨き続けなければならなかったけれど。

何度か指名されると、次は食事を一緒にすることも多かった。
客のオフのほとんどの時間を俺に割いてくれることも珍しくない。
未だに信じられないことだけど、いつもテレビの画面の向こうにいる人たちが、触れられる場所にいて、一緒に食事をしているのだ。
それに、誰にも話せない淫らなことも。
指名されて始めてそうだと知る人もいる。
え?そうなの?あなたも。。。
もちろん、そんなこと顔には出さないけれど。
別の世界に住んでいる彼らとの会話は刺激的だし、そこに出てくる世界観に驚かされることも多い。
彼らは、彼らなりにネットワークを持っているようで、誰々から紹介されたなんてこともある。
なんだか、遠くに感じていた世界が繋がっているんだって知って可笑しくなる。
明日は、某元プロサッカー選手だし、明後日は、某歌手だったりして。
噂によると、棒元プロサッカー選手のモノは巨大なのだとか。
既に広治さんのを経験しているから、驚くこともないだろう。
けれど、すごく楽しみだ。どんなセックスをする人なんだろうな。
ほんと楽しみだ。

高級娼夫07



あぁ埋没していく。彼で一杯になる。
生きたまま串刺しにされたような気分もあるけれど、それ以上に充実感が勝っていた。
筋肉や粘膜や内臓を押し広げて、彼は奥にまで達する。
根元まで入ってしまったことに俺は驚いた。
コアラのように彼に張り付いて、身動きできない。
今にも喉から彼のモノが出てきそうだ。
心配そうに俺を観察している彼。
本当に優しいのだ。
無理に突っ込めば、壊れてしまうことを何度も経験しているに違いない。
いや、それ以上に、無理だと言って断られ続けてきたのだろう。
寂しそうな悲しそうな光が瞳にたゆたっている。
大丈夫。俺は彼の瞳を真っ直ぐ見つめながら微笑んだ。大丈夫だから。
ただ、少しだけ待って。内蔵があなたの太さに慣れるまで。
完全に受け入れて、弛緩して、包み込んでしまうまで。
俺の身体はドクドクと脈打っているようだ。
もしかしたら、彼の鼓動が内側から伝わっているのかもしれない。
二つの鼓動が共鳴しているかのようだった。
ドクドク、ドクドク、ドクドク。。。
無骨な指が俺の肌に優しく触れ、筋肉の流れに沿って撫でてく。
首筋を強く吸われた。
本当に濡れてくるようだ。内側から、何かが零れだすように感じる。
「広治さん。突いて。。。たぶん、大丈夫だから」
心配そうに俺を見やる。
しっかりと目を見つめて肯く。
彼は恐る恐るといった感じで、腰を引き、そしてゆっくりと押し込んだ。
極限まで膨張したペニスから何かの液が零れる。
それは、彼のひと突きごとに、あふれ出した。
そのたびに、下半身から脳天まで快感が駆け上がり、そのまま天まで抜けてゆく。
彼と俺の腹は、粘液やら何やらでベトベトだった。
「凄い。。。こんなの初めてかも。凄い。いい。。。信じられないくらいいい。。。」
彼の太い首筋に両手を回し、唇を重ねた。
そのままの格好で彼は腰を突き上げる。
凄い。本当に、凄すぎる。。。


キスしながら、両手を俺の太腿に回して、立ち上がった。
そのまま部屋の中央まで移動する。
さすがに、重量級のアスリートだ。
俺を軽々と抱き上げて、腰を振り始める。
突き上げれられると俺の身体は宙に浮き、抜ける寸前までいって、ズシンと落ちる。
尻タブが下腹部にあたりペシリと音がする。
極太の彼のモノが奥深くまで達し、内臓を突き上げる。
彼の舌を吸いながら、快感でどうにかなりそうだった。
完全に溶け切った粘膜が彼に纏わりつき、ねっとりと絡みつく。
ズルリ、ずしん、ズルリ、ずしん。
既に彼に慣れてしまった俺に遠慮はない。
あんな極太のデカマラを突っ込まれているのは信じ難いものがあったが、その存在感は圧倒的で、充実感で一杯だ。
「凄いな。俺を飲み込んで、その上、こんなに感じてるなんて。俺もすごい気持ちいいぞ。久しぶりだ。激しく突き上げられるなんて」
俺のペニスからは、よく分からない粘液が止め処なく溢れている。
ビショビショに彼と俺の腹を濡らし、それでも更に溢れてくる。
「なんて気持ちいいんだ。最高だよ。君の中は。俺の形に寄り添うように絡み付いてくる」
彼の僧坊筋や広背筋の収縮を手に感じる。
柔らかい筋肉が瞬時に緊張し、硬く膨れ上がる。
その手触りが最高に心地よく、内臓がそれに呼応して濡れる。
圧倒的な雄に犯られて、雌化が激しくなる。
体力が半端でないから、いつ終わるとも知れない突き上げだけれど、今の俺には快感しか伝わってこなかった。
疲れを知らないように彼は、腰を振り、内臓を突き上げ、俺を味わい続けた。
最高だ。最高に気持ちいい。このマンコ最高だ。。。
彼はうわ言のように呟きながら無心に腰を振り続けている。
あぁ堪らない。イキたくねぇ。。。あぁ上がってくる。イキたくねぇ。。。
しかし、限界は近いようだ。
一旦、動きを緩慢にして、やり過ごすこともできるのだろうが、彼の腰の動きは止まらない。
彼もあまりの快感に自制を失っているようだ。
そして、切羽詰った彼の動きが、更に激しさを増す。
俺を力強く抱きしめて、ガツガツと内臓をえぐる。
「おぉぉぉ。ぐぉおおぉぅ。おぅぅ」
獣のような雄たけびを上げながら、腰を高速回転させ、最後に痛いほど抱きしめられた。
彼の律動を感じる。どくどくどくどくどくどく。。。
大量の子種を俺に注ぎ込む。あまりに大量だから、吐き出した子種が、あふれ出す。
実際、しばらく動きを止め固まっていた彼が、吐息とともにモノを抜き出したとき、ボトボトと大量の子種が零れ落ちた。
互いに、その場に座り込んだ。
凄い。すご過ぎる。こんなハードなセックスは初めてだった。
彼はニコリと微笑んで、「ありがとうな。久しぶりに凄い気持ちよかったよ」そういって、優しくキスしてくれた。