2023年10月25日水曜日

ユニフォーム12

 週末が待ち遠しかった。そして、土曜の朝は、とてもソワソワした。発情期のメス猫そのままだった。準備を整え、クリーニングされたユニフォームをリュックに詰め込み、寮を出る。電車に乗り、指定された駅に到着する。きっちり、12時10分前着。
 キョロキョロと彼を探し回る必要もなく、改札機の向こうに佇む彼を見つける。会うのが待ち遠しい人は、探すまでもなく、人混みの中から瞬時に識別できるのが不思議だった。アイコンタクトOK。改札機を通ると彼は、ゆっくり歩き出す。少し間をあけて後ろに従った。
 20分程も歩いただろうか。この近辺は、敷地がゆったりとした高級住宅街のようだった。豊富な緑に囲まれたお屋敷が多い。その内の1軒の前で彼が立ち止まる。切妻屋根のある裏木戸で、それなりに年季の入った佇まいだったが、驚いたことに木戸には電子錠が設えてあった。慣れた手付きで、暗証番号を打ち込むとカチリと音がして施錠が解かれた。木戸を抜け、敷地内に入るが、どうも勝手口というか、離れ専用の出入口のようだ。手入れの行き届いた庭を抜け、比較的こじんまりとした建物にたどり着く。
「どうぞ」
 鍵が掛かっていないようで、木製の引き戸を滑らせて中に先に入る。
「お邪魔します」
 この立派な屋敷のことを尋ねたい誘惑に駆られたけれど、プライバシーは極力詮索しないに限る。
 それほど大きな建物だと感じなかったが、中に案内されて、各部屋を見せてもらうとゆったりとして広い。玄関、廊下、LDK、ベッドルーム、そしてトレーニングルームというか、壁面全面ガラス張りのスタジオがあった。当初は、バレエを習っていた長女が使っていたらしい。嫁に行き、年頃になり、受検を控えた高校生の彼がしばらく使っていいたようだ。その後、特に誰も住んでいないので荷物がそのままの状態になっているとのことだった。
「先輩。キスしよ」
 スタジオに引き込まれ、両手を首に回してきて、ぶら下がるようにしながら唇を求めてくる。もうそれだけで、俺の股間は臨戦態勢なのだが、俺に押し付けてきた股間も硬かった。柔らかな唇を互いに合わせると、熱い舌が入ってくる。舌と舌を絡め、彼の唾液を飲んだ。硬くなった股間を擦り合わせ、欲情したいることを互いに確かめる。
 長い長いキスの後、笑みを浮かべた、いたずら小僧の表情で言った。
「シャワーどうぞ。ゆっくり使って。浴びたらユニフォームね」
 俺は頷き返し、リュックのまま風呂場の脱衣所に移動する。全裸になり、シャワーを浴びる。ボディーソープを泡立てて全身隈なく洗う。そして、肝心の後ろの処理を念入りに行なった。湯を突っ込んでは、何度もトイレに行き、綺麗になるまで徹底的に洗った。
 用意されていたバスタオルを借りて、丁寧に拭いてから、ケツ割れ、アンダーソックス、アンダーシャツ、ストッキング、ショートパンツ、ベルト、ウェアを身につける。うちのチームのアンダーシャツとストッキングは赤で、ウェアとパンツはシンプルな白にロゴのみ。
「わぁ。やっぱ似合いますね。先輩」
 ユニフォーム姿でスタジオに入ったときの第一声だ。
「すげぇエロいっす」
「いや。。。普段、着てるユニフォームがエロいとか言われても。。。」
「だって、エロいじゃん。鍛え上げた筋肉に、ピッチピチのユニフォーム。化繊の艶艶した質感とか。脹脛でしょ、とんでもなくでかいケツでしょ、デカマラのもっこりでしょ。どこにエロくない要素があるんすか!」
「いや。。。普通はそんな目で見られないんだって。。。」
「そんなことないっす。俺が最初に練習試合を見に行ったとき、先輩が投げてたんですけど、なんてエロいマンコだって思って、勃起しまくりましたよ」
「マンコって。。。そのときはでかい尻だろ。。。」
「いいえ。キッパリ言います。でかいマンコでした。確信しました」
「・・・・・」
「先輩って、ほとんどトルネード投法でしょ。軸足を中心に脚を思いっきり引き上げて、全身を極限まで捻った上で、そのでかいマンコをバッターの正面方向にまで突き出して、出来るもんなら入れてみろって挑発する、あの恐怖の投法ですよね?」
「いやいやいや。。。入れてみろじゃなくて、俺の球を打ってみろだから」
「やっぱ、先輩は変態っすね。バットと球の勝負。肉棒と肉の玉と肉の穴の突っ込み合い」
 実はこいつ、思った以上に馬鹿なのかもしれない。

1 件のコメント:

  1. 次の展開楽しみ!敵地に行ってどう堕とされるかー暁ファンより

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